本編どうぞ
狂気に蝕まれた怪鳥が火炎液を吐き出す。
命蝕む災禍と呼ばれる古龍は横に飛んでかわし、そのまま翼を広げ、怪鳥に向かって突進。
怪鳥は吹き飛ばされるも身を顧みず突進する。だが、命蝕龍はそれを読んでいた。
翼脚に力を籠め、突進してきた怪鳥の頭に思いきり叩き付ける。
地面に頭がめり込みそのままピクリとも動かなくなり、怪鳥 イャンクックは力尽きた。
最近やたらこういう事が多い。普通なら襲ってこないイャンクックでさえこちらに攻撃を仕掛けてくる。
地底洞窟からさほど離れていない森。命蝕龍 ディア・マガラは狩った怪鳥を前に考えていた。
狂竜化、ディア・マガラはこの現象について詳しく知らないものの怪しくは思っている。
黒いオーラを纏ったモンスターは元の性格にかかわらず凶暴化し、ほかの生物に積極的に襲い掛かる。
そのモンスターに攻撃された他のモンスターも黒いオーラを纏い感染していく。
だが自身だけは黒いオーラに蝕まれない。不思議なことだが、ありがたいことでもある。
地底洞窟に来て、黒いオーラは纏っていなかったが襲ってきた赤い飛竜を倒し、その後向かってきた人間達と小競り合い程度の戦闘。
人間達は緑色の煙を放ち突如として消えた。あちらから撤退してくれるのなら助かる。
しばらく地底洞窟にいたが、黒くなったモンスターが増え始め移動し始めた矢先にこれだ。
ここまで多いと非常に厄介だ。イラついてもくる。あの可愛いアイルー達を見れば少しは和むと思うが、彼らも黒くなったモンスターにおびえているのか巣に閉じこもり出てこない。アイルー達は自身より弱い。黒くなったモンスターを狩ることは難しいのだろう。
こうなると移動先が絞られてくる。遺跡平原へ向かおうと思っていたがこの様子では同じだろう。
旧砂漠は根拠はないが、嫌な予感がするため行かない。
天空山に戻ろうかとも思ったが、それでは本来の目的からそれてしまう。
残る場所は未知の樹海のみだ。あそこもここと同じようになっている可能性が高い。だがあそこは途轍もなく広い。襲われる可能性も減るはずだ。
それにあそこにはアイルー達の巣がある。一度あそこへ戻り、精神と体を休ませてもう一度別の場所へ行った方がいいだろう。
そう考えた命蝕龍は未知の樹海へ行くことを決めた。翼を広げ未知の樹海へと飛んで行った。
未知の樹海に近づいてきたとき命蝕龍はある物を目にした。
未知の樹海全てを覆う巨大な嵐だ。が、通常の嵐とは違い黒く禍々しい色に染まっている。
途轍もなく嫌な予感がした。本能がここへ入るなと警鐘を鳴らしている。
しかしもうここまで来てしまったのだ。それに多少の困難は何とかしなければ強くはなれない。時には困難に立ち向かうのも強くなる方法だ。
未知の樹海へと舞い降りる命蝕龍。
それを何かが見ていた。
嵐の中から
鋭い眼光で
そろそろ元凶が姿を現す…!?
ではまたいつか