いや、凄いですね。グラといいシステムといい最高ですよ!
狩れ、この生ける大地と共に!
さて、本編どうぞ
未知の樹海のどこか
アイルー達の集落はいつもより騒がしかった。
その理由は奥に寝ている一人の少女と、それを心配そうな目で見守る少女だ。
そこに一匹のアイルーが薬草を持ってきた。見つめる少女に向けて話しかける。
「少し休んだ方がいいニャ、ラミスさん。」
アイルーの心配する声にラミスと呼ばれた少女が答える。
「私は大丈夫です。それより、アルアは大丈夫ですか?」
「心配ないニャ。ケガは大して大きいものじゃないニャ。まあ、古龍の攻撃でかすり傷と打撲で済むのが不思議だけどニャ。」
二人が話していると、寝ているアルアがゆっくり目を開いた。
「………。」
「あ、起きた!」
「じゃ、薬草はここに置いておくニャ。あまり動かないようにしてニャ。」
そう言って垂れ幕から出ていくアイルー。
しばらくしてアルアが口を開いた。
「…あいつは?」
「アルアが気を失った後、爆轟爪が乱入してきたの。爆轟爪があの嵐龍と戦ってる隙に逃げてきてアイルーさんたちに助けてもらったの。命触龍はどこかに逃げてったけど…。」
少し言いよどんで先を言った。
「今からなら追えるけど、どうする?」
それに対するアルアの答えは彼女からは考えられないものだった。
「いや、ここで休ませてもらってギルドに一旦帰るわ。」
しばし黙り込みもう一度口を開く。
「その後は誰かに任せるわ。私じゃあれは対処しきれないから……。」
「………。」
「ラミス?」
「ねえアルア。」
「ん?」
「一体どうしちゃったの?勿論その判断を責めるわけじゃないけど、その…いつものアルアじゃないっていうか…。」
しばし場に沈黙が包み、アルアが口を開いた。
「その前に私のことを話さないとね。」
「え…?」
ラミスが少し驚く。アルアが続ける。
「月詠族って知ってる?」
「うん…竜人族を超える寿命を持つっていう、伝説の種族でしょ。それがどうしたの?」
「私もその一族の一人なの。」
「えっ!?」
さらりと言ったアルアの発言に驚くラミス。
「…本当?」
「ほんとよ。17歳って言ってたけど本当は三百年生きてるわ。」
「さ…三百歳……。」
状況についていけず混乱するラミス。アルアが更に話す。
「月詠族は人里離れた場所で細々と暮らしていたの。歴史の表舞台にはでないようにね。」
「どうして?」
ラミスの質問にアルアが答える。
「嫌われてたからよ。人からも竜人族からもね。自分たちよりも遥かに能力に秀でた月詠族が許せなかったんでしょう。まあ今となっては存在自体怪しまれてるし、それを意識したことなんてなかったけど。」
「家族は居るの?」
ラミスの発言にアルアの表情が少し曇った。
「うん。正確には居た、って言った方が正しいわね。」
「…!それって……!」
「ここからは昔の話よ。私が50歳のころの。……そして、私の家族がいたころの話。」
アルアは自分の過去を話し始めた。
次回はアルアの過去回です。
何でアルアがゴア・マガラに、あの嵐龍に憎悪を持っていたのか。全てが分かる回になります。
ではまたいつか