命蝕龍伝記   作:柴猫

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とうとう最終決戦が始まります…!

本編どうぞ


鎮め嵐を命の花よ

天空山

 

今この地は、黒き嵐が吹き荒れていた。

 

嵐の中から響く狂気の咆哮。

 

空一面を覆いつくす黒雲。

 

 

 

 

常人であれば誰もここに入ろうとはしないだろう。

 

 

だが、あえてこの地に足を踏み入れるものがいる。

 

 

 

風鳴りの村の大僧正に村の命運、否、大陸の命運を託され

 

 

かつてこの地に廻り戻った悪しき風を打ち倒した狩人とその仲間たちに見送られ

 

 

若きハンター達が己の獲物を持ち

 

 

黒き風に蝕まれた天に近き山へ

 

 

 

 

今、足を踏み入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「行っちまったな。」

 

我らの団の団長が天空山へ踏み入った三人の少女たちの背を見ながら呟いた。

 

「…不安か?」

 

がっしりとした体躯の加工担当が静かに言う。

 

「いや、全く。あの子たちの目を見れば不安なんてこれっぽちも浮かばないな。」

 

「そうか……確かにな。」

 

二人が話し合っていると後ろから風車を持った青年が歩み寄ってきた。

 

「ん?おお大僧正か。どうしたんだ?」

 

大僧正と呼ばれた青年が答える。

 

「少し気になる物があったんです。これを。」

 

大僧正が差し出したのは、あちこちひび割れた石板だった。何か書かれているように見えるが、よくわからない。

 

「…これは……かなり古いものだな。」

 

「何て書いてあるんだ?」

 

「ええと…。

 

 

 

 

生と死の輪廻が崩壊せす時、

 

 

死の廻を司る禍、死の外套を脱ぎ捨て

 

 

命の花を咲かす龍が顕れん」

 

 

 

「…なるほどな。」

 

団長が納得したような声を出した。

 

「何か分かったんですか?」

 

「ああ、仮説だが最初の〝生と死の輪廻が崩壊せす時„ってのは今の事だろう。変異したアマツマガツチが狂竜ウイルスをばら撒いている今現在だな。」

 

団長が続ける。

 

「〝死の廻を司る禍„は多分ディア・マガラの事だろう。後は分からんな…。」

 

「……どういう意味なんだ?」

 

しばらく考えていたが

 

「まあ、後はあの三人に任せるしかないな。これが正しいかどうかも分からんしな。」

 

「ふふ。貴方らしいですね。」

 

「………全くだ。」

 

 

 

団長たちは天空山を見上げた。

 

 

 

 

 

 

---

天空山のベースキャンプ

 

アルア、ラミス、リルルとマニーは開かれた扉を見上げていた。

 

扉の奥からは大量の狂竜ウイルスがあふれ出てきている。

 

アルアはデスギアSの頭のみを外している。視界が広がるかららしい。

 

ラミスは桐花シリーズを着こみ背中には愛刀の雪一文字【銀世界】を差している。

 

リルルとマニーはジャギィシリーズを装備していて、リルルは採掘中に偶然手に入った封龍剣【絶一門】を、マニーはボーンピックを持っていた。

 

しばし、扉を見つめていた三人。最初にアルアが足を踏み出した。

 

「行くよ。」

 

「ええ。」「はい!」「ニャ!」

 

 

 

三人と一匹は扉の先へ

 

 

 

 

黒き嵐の中心へ踏み入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、命の花が咲く。

 

紅き龍の背が割れ、そこから青い光が漏れ出る。

 

死の蕾から生の花へ

 

 

さあ、咲きほこれ

 

死の嵐を鎮める大いなる命よ

 

 

 

この世界に命の花園を作り出せ

 

 

 

天使のような咆哮が響いた。




タイトルはクエスト名みたいにしてみました。

ではまたいつか
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