長いんで見たくない人は見なくて結構です。
近年、既知のモンスターの特殊な亜種と思われる種が次々と発見されている。それらは希少種とも違う特徴を持っているらしい。
ハンターズギルドではこれらを極めて稀な種として‶極希種‶と呼ぶことにした。
俗に言う変異種だが、これらと違う点は観測されている限り一頭しか確認されていないということである。
これらが急に発見され始めたのはある古龍が原因と考えられているが、それは別の機会に記述する。
極希種は撃退のみ認められている。極希種の武具は通常種のものをベースに使い加工する。撃退だけでは一から作れるほど素材は手に入らないのだ。
それを加工したものは特殊なスキルを持っており、十分に強い。
しかし、極希種は非常に手ごわいモンスターであり撃退はG級ハンターですら難しい。
原種とは行動も能力も全く違うため原種を狩りなれているハンターでも極希種は無理というハンターも少なくない。
では、これまでに確認されている極希種を紹介しよう。
焔海竜 ラギアクルス極希種
孤島地方にて発見されたラギアクルスの極希種。
角と背電殻、尻尾が燃える炎のように変化しており、体色も濃い青色に変化している。
別名の通り炎を放つラギアクルスであり、発見当初は古龍種ではないかという声も上がったが、研究の末放熱の仕組みが解明された。
焔海竜は発電の際に起こる電熱を背電殻が変異した背熱殻という器官へ送り熱量を増加させ、放熱する。
その熱量は火竜のブレスに匹敵する熱量であり、報告によれば群がってきたジャギイの群れを放熱で全て焼き尽くしたという。
焔海竜は自身の鱗のかけらを火種として放熱し海中でも放熱を行う。鱗片は非常に発火性が高く海中でも発火する。発火した鱗はしばらくその場に残り対峙した相手の動きを阻害する。
だが、蓄熱した炎をブレスとして吐くことは出来ない。代わりに通常種と同じように電気ブレスを吐く。
このように強力な能力を持つ焔海竜だが、弱点も存在する。
焔海竜は背熱殻が非常に柔らかく、破壊すると放出できる熱量が大幅に減る。
また、放熱に非常にエネルギーを使うようになるため疲れやすくなり、陸に上がることが増える。陸では原種と同じように戦闘能力が下がるため、攻撃のチャンスができる。
ただ、焔海竜も背熱殻が自身の弱点であることは理解しているため背後に回ろうとする者には積極的に排除しようとする。
性格は通常種と同じように獰猛であり、自らの縄張りを犯す相手には容赦しない。
生態に関しては不明瞭な点が多く、どこを住処にしているかも分からない。
リオス科のモンスターに対して極度に敵対する行動が見られ、一部の学者からはラギアクルスの一個体が火竜などに対抗するために進化したのではという議論も出ている。
もともとラギアクルスの子育てについてが未だに解明されておらず、確証を得るには至ってない。
霜狼竜 ジンオウガ極希種
ユクモ地方にて発見されたジンオウガの極希種。
体色は霜が降りたような白色になっており、角と体毛の一部が月のような色に変化している。
ユクモ地方で発見される前に一度寒冷地方で目撃情報があったが、雪を被った亜種と見間違えたとギルドが応じなかった。原種より発達した筋肉を持ち、山岳を一瞬にして登りきるという報告も挙がっている。
この個体は雹霜虫と呼ばれる強力な冷気を放つ虫と共生しており、通常のジンオウガと同じようにエネルギーを送り霜纏い状態と呼ばれる状態に移行する。この状態になると火への耐性が非常に低くなるが、非常に苛烈な攻撃を繰り出してくるようになり、並のモンスターでは数秒と生きていられない。通常種と同じように背部の甲殻が展開するため背中の肉質が軟化し弱点になるが、普通のハンターがそれを見ることはまず無い。
本個体はモンスターの中でも特殊な狩りの方法を見せる。獲物を見つけるとまずゆっくりと近づき、獲物が逃げようとすると圧倒的な身体能力をもって先回りする。そして、獲物が隙を見せた瞬間一撃で仕留めるのだ。
この方法は縄張りを犯した外敵にもするが、一撃で仕留められなかった場合、エネルギーを溜め前述の霜纏い状態に移行する。
性格は決して攻撃的ではないが、縄張りを犯したものには容赦しない。
なぜ、このような能力を獲得したかは分からないが、アマツマガツチに縄張りを追い出された一個体が寒冷地域に迷い込み、雹霜虫との共存方法を獲得したのではという説が最も有力な仮説である。
閃一角竜 モノブロス極希種
ドンドルマギルドが発見したモノブロスの極希種。
翼部にも爪が変異した翼角と呼ばれる部位を持ち、尻尾も三又槍のような形状になっており、体色は金色に光っている。発見当初は通常種と同じ体色をしていたが、これは長距離を潜っている最中、砂金の鉱脈を移動したため砂金が付着したからという。
この個体は原種より戦闘に特化した進化を遂げている。戦闘中に天を仰ぐ方向を轟かせることがあるが、その咆哮は原種とは比べ物にならない大音量であり聞いただけで意識がもうろうとしてしまう。そこを逃さず突進を仕掛け、外敵に致命傷を与える。下手をすれば即死することもある。ディアブロスの二つ名持ちがする咆哮突進である。この個体は相手の弱点を把握しており、執拗にその弱点を狙う。突進で角が岩に突き刺さった時強引に突進をし岩を粉砕する。ただ、これは冷静な時にしかできないため怒り状態だと通常と同じように無理矢理引き抜こうとする。
最も脅威なのが突進である。原種以上の速さで突っ込むため当たった生物はまず生きている保証はない。この突進が閃光が走ったように見えたため閃一角竜という異名が名付けられた。
本個体は他の極希種と比べ、研究が進んでおらず詳しいことは分からない。
デデ砂漠とセクメーア砂漠を交互に行き来することから縄張り意識はそこまで強くないとされている。前述の通り長距離の潜行時には砂が付着するため遠目では通常種と判別がつきにくい。
以前にモノブロスの狩猟依頼を受けたハンターが狩猟地に向かった所、この個体と遭遇しハンター稼業を辞めざるを得ないケガを負ったという。この事件を受け、ハンターズギルドではその個体が通常種かどうかしっかり確認するように呼び掛けている。
震轟竜 ティガレックス極希種
最も初めに確認されたティガレックスの極希種。
この個体はティガレックス希少種が幾多の戦いをくぐり抜け、二つ名として荒鉤爪の特徴を経た個体である。
極希種のカテゴリーが定められる前から噂が流れていたが、近年活発に活動し始めた。
希少種と二つ名の行動を使い、爆破やられに陥った外敵を積極的に狙う習性がある。これはこの個体が自身の鱗片を食らった者に攻撃を与えるとさらなる深手を負う事を理解しているからでありこのことから見ても本能的な狩りの知能は極めて高い事が分かる。
本個体は極希種の中でも突出して生態が解明されておらず、どこを巣としているのかもわからない。ただ、ある古龍を執拗に追っていると噂されているが、真実かどうかは分からず、調査を進めている。この個体に他のハンターより遭遇したハンターが何か知っているらしいが誰かは分からないらしい。
防具については素材の研究が進んでおらずどのような効果を発揮するかは分からない。
まだまだ新種の極希種が発見されていると報告を受けたが情報が定かではないためここでは掲載しない。
これらの種を見つけたら我々ギルドもしくは書士隊に報告してほしい。
著 リストル・エイジア
ここまで読んでくださりありがとうございました!
ここから不定期になりますが待っていただくと非常に嬉しいです!
ではまたいつか!