目の前に迫ってくるイーオスの群れ。
そしてイーオスの群れから逃げる、アイアン装備のアイルー。
迫ってくるイーオスの数をざっと数えてみる。が、数えてみて後悔する。
なぜなら、あまりに多いからだ。普通のイーオスの群れの二倍近い数がいる。
その群れを率いるドスイーオスには体に嚙まれたような跡がくっきり刻まれている。
なんとなく予想はつくが、今はそれどころではない。問題はどうやって対処するかだ。
この数ではこやし玉を投げても意味はないに等しい。武器を取って狩るという方法もあるが、狩猟依頼が出ていないため狩ってしまうと違法になってしまう。そもそもこれだけの数のイーオスの群れがいれば、狩猟依頼が出るはずだ。これだけの群れがなぜ発見されなかったのかが疑問だが、それよりも今の状況をどうやって切り抜けるかが先決だ。
「助けてニャーーー!」
追われているアイルーがこちらに逃げてくる。
意を決し、背中に背負った太刀を手に取り抜刀しようとした時、
空から紅い影が飛来した。
突如飛来した紅い影に驚くイーオスの群れ。
その紅い影の正体は
ディア・マガラだった。
「え!?」
「「ニャ!?」」
驚いたのはこちらもだった。
この場で驚かなかったのはドスイーオスのみだった。ドスイーオスはディア・マガラに向かって威嚇をした。
それに感化されたのか、他のイーオス達もディア・マガラを取り囲いはじめた。
戦況は明らかにディア・マガラが不利だった。
周りをイーオスの群れに囲まれ、正面にはドスイーオスがいる。
が、圧倒的に不利なこの状況でもディア・マガラは威嚇もせずドスイーオスを見つめている。
それを好機と見たのか、真後ろにいるイーオスが飛びかかった。
だが、翼脚に薙ぎ払われってしまい、周囲の仲間に突っ込んだ。
それを機に周りのイーオス達が一斉に飛びかかる。
即座にディア・マガラが飛び、イーオス達の飛びかかりを回避する。
そしてそのまま、ドスイーオスに飛びかかる。
暴れて引き離そうとするドスイーオス。が、ディア・マガラは必死にしがみつきドスイーオスの嚙まれた跡に思い切り嚙みつく。
苦しそうに身をよじらせるドスイーオスを助けようと、周りのイーオス達がディア・マガラに向かって毒液をかけようとする。
すると、ディア・マガラがドスイーオスを嚙んだまま飛び、イーオス達の毒液を躱した。
そのままドスイーオスを地面に叩き付ける。そこへディア・マガラがドスイーオスに落ちていく。
ピクリとも動かなくなったドスイーオスにイーオス達が駆け寄ってくる。
が、ディア・マガラがドスイーオスを翼脚で持ち上げ、血まみれになったドスイーオスを持ち上げる。
変わり果てたリーダーの姿に怯えるイーオス達。
ディア・マガラがドスイーオスを放り投げ、何故かこちらを見た。
目の前で起きた事に信じられず、見ているとディア・マガラが翼を広げ、どこかへ飛び去っていった。
情報の整理に頭がついていけずイーオスの群れが退散していくのも意識しないまま、ただ飛び去るディア・マガラを見ていた。
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竜の巣にて。
リオレウスとリオレイアが互いに生まれたばかりの我が子を舐めていた。
生まれた子供は三匹だったが、一匹だけほかの二匹とは違う銀色だった。
しかしそんな事は気にせず自分の子として見ていた。
その銀色のリオレウスが見たのは、
夕陽に向かって飛ぶ紅い影だった。
相変わらずの駄文……。
ではまたいつか。