(変な)病気持ちの駆けだし狩人   作:節電幹事

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これはモンスターハンターの二次創作です。
やりたい放題です。
合わないと思った方はすぐブラウザバックを押してください。
その覚悟がある方はどうぞ、俺は出来てる。


月刊誌「狩りに生きる」

俺は転生者だ。

いきなり何を言っているか分からないと思うが、俺にもよくわからない。

転生したという記憶だけが残り、適当に特典などを神様を名乗る者が勝手につけたような事は覚えているが前世の記憶は無し、特典なども覚えていない、きっと俺の事だろうから転生したという事だけ分かるようにしてとでも言ったのだろう。

そして俺は窮地に立っている。

 

「で、本題なんですけど、戦った時ってどうでしたか?」

 

「どうでしたかって・・・」

 

今、ドンドルマに月刊誌狩りに生きるの取材を受けている。

何故こうなってしまったのか、取材にきている記者さんは輝いた目で俺の言葉を待っている。

早く故郷に帰りたい、ポッケ村に帰って雪景色と小鳥を横目にぐっすりと眠りに付きたい、だがそんな願いはすぐに叶う事は無い。

事の発端はこうだ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リオレウスがこの村を標的にしている?」

 

「そうじゃ・・・」

 

俺は朝早く村長に呼び出され、集会所のカウンターで受付嬢も含め話し合っていた。

聞く話によるとここ最近村を狙ったリオレウスが現れ、次に向かうであろうと標的にされた村がポッケ村だという事だ。

しかもそのリオレウスは亜種、通常の個体よりも凶悪性が増していると見える。

だが俺にそんな話をされても困る、やっとイャンクックを討伐できるようになった俺にリオレウスの相手など不可能だ。

 

「安心せい、お前一人に任せようなどとは思ってないわい。

大切な一流ハンターの卵をみすみすそんな死地に送り込もうなんてするわけないじゃろう?」

 

「一流は言い過ぎとは思いますけど、ありがたいです」

 

村長はハッハッハと笑うと、お前さんは強くなると断言してくれた。

すると外から騒がしい声が、村人が誰かを歓迎しているようだ。

何これ?という顔で村長に顔を向けると、まぁ待っとれ、と諭された。

バン!という音と共に集会所の扉が開かれる。

 

「リオレウス亜種がここに近づいているとの事で助っ人として来た、バランだ」

 

野太い声とかなりの体格、装備はおそらくレウスSシリーズだろう。背中に大きな大剣がある。

その後ろには二人のハンターがいた、片方はクックUシリーズ、片方はギザミUシリーズだ。

武器はそれぞれ双剣、ライトボウガンといったところだろうか。

 

「村長、助っ人っていうのは?」

 

「お前が行くからじゃ」

 

「待て待て待て、待ってください村長。俺そんなリオレウスでしかも亜種とか無理ですって」

 

俺は慌てて村長に不可能の意を伝えるが

 

「大丈夫じゃ、お主は窮地に立つほどその真価を発揮する。お前は活躍できると思っておるぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「改めて自己紹介だ、俺はバラン。敬語はいらない呼び捨てで構わない」

 

バランは俺に右手を差し出す、一拍遅れてしまったが、俺はその手を握った。

現在は船上、リオレウス亜種は途中で森丘なる場所で休憩を取っているという情報が入り、うかうかしてはいられないという事で早速出向した。

 

「この双剣持ってるのはレギレス、ボウガンの方はウィズだ」

 

レギレスはこちらを見て少し頷き、ウィズの方はニコニコと笑っていた。

この流れだと今度は俺の自己紹介になるだろう、というかそうだろう。

俺は口を開く。

 

「フェルニア、武器はライトボウガンだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんの問題もなく森丘に付き、エリア9にて亜種を発見する、それが良くなかった。

最初は善戦かと思われていたが、大剣で斬られようと、双剣で斬りつけられようと、ボウガンで弾を撃ち込まれても、一度も怯む姿を見せる事は無かった。

そして形勢は逆転する。

噛みつくフェイントからの突進は当たり前、空を飛び太陽を背にした所から火球を撃ち込む。

中々狡猾でその戦闘に四人は疲弊していった。

リオレウス亜種はそれを勝機と見て地に降り立つ。狙うのはフェルニア。

 

「フェルニアッ!!そっちに向かってるぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずいまずいまずいまずい

頭の中では混乱、リオレウスに対する恐怖が埋め尽くされる。

そして目の前にはこちらに向かって突進してくる蒼。

このままだと死ぬ、身体の骨がバキバキに砕かれて死ぬ。

リオレウスに対する単純な恐怖と死が近づいている事を思った瞬間身体が一気に震え始める、その震えのせいでボウガンにかけていた指で引き金を引き、誤射してしまったのだ。

その引き金を引くと同時に俺の頭の中でカチリと何かが切り替わる。

 

「(なっちまったか・・・あの状態に)」

 

心の中で思う、変化はすぐ起こった。

周りの景色がクリアになり現状を瞬時に把握する。

リオレウスはどうやら先程誤射した弾が目に当たったようで、突進方向が少しずれている。

どちらにしろこのままではあたってしまうので横に回避を行う。

その時には気付けば足の震えは無くなり、逆にどうすれば倒せるのかという闘争意志があった。

あの竜を倒さなければならない、自分の生命が脅かされるという拍車もかかっている。

 

 

ーーーーーーーーーッ!!!

 

壁にドン!とぶつかりその後に悲鳴をあげ、苦しむようなくぐもった声を上げている。

唸りながらもリオレウスは完全に俺を標的にし始め、こちらに向きなおす。

チラリと助っ人三人組を見てみると、相当疲弊しているように見えた。

このままいてくれても邪魔なだけなので、手で退けという指示を出す。

 

「(やっちまった・・・、この状態のこういう所が嫌なんだ)」

 

この状態は俺の負の感情が一定を越えると発動してしまうものだ。

しかもそれぞれの負の感情を逆の位置に持っていくのだ。

混乱なら状況把握、恐怖なら勇気、死なら生のために邪魔なものを消そうとする。

その事から俺はRSS、名付けてリバース・サヴァン・シンドロームと呼ぶ事にしている。

パクリ感が否めないがこちらの方が見てくれはいいのでこうした。

リバースというのは逆になるからという事で何の捻りも無しに持ってきた。

そのまんまで考えるとこの言い方ではまるで病気の様な言い方になってしまうが、気にしたら負けという事で気付かなかったフリをしている。

とりあえず、なんとも扱いにくいものなのだ。

 

俺は急いで通常弾を装填し、トリガーを引く。

すぐさま二発目を撃とうとしたが、リオレウスが火球を放ってきたので、身体を投げ出しての全力回避。

そのまま坂を上がりエリア3に逃走、早めに広い場所に逃げたかったのだ。

エリア9をチラリと見てみるとあの三人がいなくなっていた、ちゃんと退いたのだろう。

リオレウスからは意外と簡単にエリア3へと逃れる事が出来た。

 

俺は家で作成した魔法の弾・・・というかただの自分特製の弾なのだが、中々特殊なものなのである。

今回は念のためをと思い三発だけ所持してきていたが使う事になるとは思っていなかったし、それ以前にこんな相手に使うなど、絶対に不可能だ。

だが今の俺はためらいもなく装填を始めていた、それもそうだ今の俺は“あの状態”これはどれか一つでも該当すればすべての身体能力が上がる、全てだ。

 

そんな事をしていると、わざわざ飛んできたのか、空からリオレウスが降りてくる。

リオレウスは着地すると同時に俺に向かって突進をしてくるが、俺の目の前で、手前でもはや攻撃してくださいと言わんばかりに大きく転倒したのだ。

それを勝機と見た俺はボウガンのトリガー部分に指だけを掛け、遠心力を付けてリオレウスの頭に銃口を叩きつけると同時にトリガーを引き、リオレウスの頭に0距離攻撃を叩きこむ。

大樽爆弾にも引けを取らない大きな爆発を0距離で喰らわせ、ボウガンの反動を抑えるため一回転して反動を消す。

名付けて、接銃爆砲。いやダメだダサすぎる。

下らない事を考えつつ通常弾を素早く装填しリオレウスにボウガンを向けるが。

 

「動かない・・・?」

 

リオレウスは既に絶命していたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございました、来月の狩りに生きるに載せますので!」

 

そんなこんなで取材は終わった。

自分のよくわからないRSSや魔法の弾というのはハンターの法律みたいなのに引っかかるので適当にはぐらかしておいたが、あの助っ人三人のハンターが俺を天才みたいな言い方をしたせいでこんな事になっているのだ。

いやまぁ、最近やっとイャンクック倒せるようになったヤツがいきなりリオレウス亜種なんか倒したら誰だって天才だって言う、俺も言う。いや自画自賛じゃない。

愚痴を心の中で吐きながら事務所っぽいところから外に出る。

流石はドンドルマだろうか、人の量が違う。

実はポッケ村には俺以外にもう一人ハンターがいたのだが、武者修行とか言ってここ、ドンドルマに行ったのだ。

実に勝手だと思う、うん。でも皆公認だから言えない。

なら俺も行けばいいじゃないかというのもあるが、あの村には最低一人でもハンターがいないと危険だし、何よりも俺は個人的に人ごみは大嫌いだ。

ギルドなど商店にも目もくれずポッケ村行きのアプケロスが引く荷物の中に紛れ込む。

ん?なら取材を断ればいいじゃないかって?金が良かったんだよ。

 

あの男に一度顔合わせておこうかと思ったが面倒なのですぐ帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと帰ってこれた・・・」

 

ポッケ村に付き、一息入れる俺。

 

「ああ、そうだ。弾作るのとボウガン頼みに行かないと」

 

弾を作るというのはあの魔法の弾だ。

魔法の弾といっても本当に魔法を使っているわけじゃない、ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから。

本題に入ろう、この弾は俺が特製で作成した0距離で爆発させる頭のおかしい弾だ。

材料は基本的にまず火薬だが、俺はここに火炎袋を加えるなどして威力を上げる工夫をしている。

最初の頃は威力が低かったり、でかすぎて銃に負担が掛かりすぎたり、俺が吹っ飛んだりと試行錯誤の上できたのが接近で殴ると同時に発射させるというリスクが激高のふざけた必殺技だ。

 

「一発作るのに精神削るな・・・」

 

今のところストックは14発。

火炎袋は十分にあるが、作るのに手間が掛かるため面倒なのである。

このまま作っていても仕方が無いので、先に鍛冶屋に寄る事にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ソウルスパルタカスだね、分かった!明日には仕上げておくよ」

 

「お願いします」

 

あのクエストの報酬は7割が俺のものとなった。

加えてせっかく手に入れた素材なのだから使わないと勿体ないので、ボウガンの方を新調する事にしたのだ。

 

「いやー、ついにフェル君がリオレウスを狩っちゃうとはねー、しかも亜種!」

 

「偶然っすよ・・・アレ」

 

「見たよ!狩りに生きる!一面飾ってたじゃないか!」

 

おかしい、来月載るはずじゃなかったのか?

 

「すみません、それ来月にのるって聞いてたんですけど」

 

「ドンドルマからここまで約一日掛かるしねー、その時に月変わってるよ、フェル君の家にも届いてるんじゃないかい?」

 

聞くと同時に俺は我が家へと駈け出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月刊誌「狩りに生きる」

 

期待のルーキー!フェルニア・ヘイズ

 

「ダメだ、読むのが恥ずかしすぎる」

 

言いつつもペラペラとページをめくるとあの助っ人三人組のコメントがあった。

どれどれと読み始めてみると

 

『アイツは回避行動を取りながらリオレウスの目を狙って確実に当てていたんだ、マグレなんかじゃねぇ』

とか

『彼はこちらに手を振り、逃げろと指示を出した、こちらも息絶え絶えだったため引いてしまったが、今にして思えば愚かな行為だったであると思う。だが彼は一人で狩ってしまった。きっと大物になる』

などなどと見ているとこっちが恥ずかしくなる文章が載っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから約一週間。

新装備ソウルスパルタカスを肩に雪山を駆ける日々が続いた。

やはりレウス系の武器と言うべきか、あの弾を少し強めにしても問題は無かった。

そのおかげで狩りが少し捗るようになりイャンクックには善戦フルフルなども討伐出来るようになってきた。

もちろん初討伐の時はRSSだったけど

フルフルに接近はいつになっても慣れないが。

 

「よしよし、大人しくしててくれな」

 

部屋にいるプーギーを少し撫でてから作業机へと向かう、もちろん弾作成だ。

関係無いがレウスにちなんで髪型をレウスレイヤーにしてみた。

今回は爆発ならぬ電撃タイプを試みる。

最近フルフルを倒すようになって電気袋が気になってきていたところだ。

防具もフルフル系一式にしたわけだし、上手く調整すれば自分にも害はないだろう。

 

「ここは・・・こうか?いやダメだな」

 

電撃弾をバラし、参考に組み上げていくが中々上手くいかない。

あーでもないこーでもないと試行錯誤していると。

 

「御主人!夕飯ができたニャ!」

 

「ああ、わかっ・・・もうそんな時間か」

 

外はいつの間にか黒に染まり、閑散としている。

俺は立ち上がり、食事を取ろうと別部屋に行く。

 

☆★☆★☆

 

食事シーン?カットだよ

 

少し使い道を変え、電撃爆散という感じではなく、痺れさせる等の状態異常を狙った接近弾だ。

電気袋なのに状態異常?麻痺弾参考にしないの?と疑問が生じるだろうが麻痺弾はあくまで神経に作用するものだ。

俺が作っているのは直接肉体に打ち込み物理的に痺れさせる物を作っているのだ。

なので身体の中にぶち込む事を考慮して貫通弾も参考にしている。

最後に設計図とメモを完成させ、この弾をあと4発作り、少し夜更かししてしまったが、爆睡した。

 

つもりだった、朝早くに村長が呼んでいるということで、叩き起こされフル装備で集会所だ。

何も食べていないので適当な軽い食事を頼みつつ村長の話に耳を傾ける。

 

「実はさっきドドブランゴがそこの雪山で確認されたんじゃ」

 

「ドドブランゴ・・・」

 

がっくりと首を落とし項垂れる。

苦手だ、素早いから。

といっても俺を呼ぶという事は何かしら緊急という事は確実だ。

俺は軽く深呼吸をした後、村長に聞く。

 

「村長、俺を呼ぶってことはやはり」

 

「そうじゃ・・・できれば早めに討伐に向かって欲しい、街の方にも既に依頼は送っておる、だが依頼が届くまで早くて一日、ハンターが来るまで移動時間だけで一日・・・正直言ってお主だけが頼りじゃ」

 

「分かりました、準備は出来ています。すぐに出発します」

 

「すまんの・・・」

 

俺は素早く家に戻り手早く道具を揃える。

全く面倒だ、しかも詳しい話だとドスギアノスもいるらしい。

しかも相手はドドブランゴ、俺にとってはリオレウス亜種を除けばいままの中で一番強いと思われる相手だろう。

 

「よし、行くか」

 

ソウルスパルタカスを担ぎ、プーギーを軽く撫でてから家を出る。

村長に激励を送られながら雪山へと歩み出した。

 

「ああ、帰りたい」

 

 

☆★☆★☆

 

 

雪山、到着したときには昼を回っている。

 

「先に飯食ってから行くか・・・」

 

肉焼きセットを取りだし持参した生肉を火にかける。

狩りに出ている中で唯一至福の時間だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱ寒いな、ホットドリンクってのは確かに凄い代物だ」

 

空になった瓶を眺めながら言う、雪山に狩りに出るたび言っている気がするがまぁいいだろう。

ボウガンに通常弾6発を込め、いつでも撃てるように準備をしておく。

周りを警戒しつつエリア6まで直行する。

 

「ははっ」

 

緊急回避。

先程まで立っていた場所には真っ二つに割れた雪玉があった。

 

グォォォォ・・・

 

低い唸り声、ドドブランゴは俺を即敵と認識し、攻撃してきたのだ。

俺は通常弾を一発撃ち込む、血は出た、攻撃は何の問題も無く通るようだ。

ドドブランゴはお得意の跳躍でこちらに跳びかかってくる、それなりに距離もあるため冷静に緊急回避。

撃つ、退く、撃つ、退く、撃つを繰り返す。

ドドブランゴはそこまで変わった攻撃方法をしてこなかったため、一進一退を心がけ一方的に攻撃をしていると、かなり簡単に相手は弱っていく。

それなりに自分の腕が上がってきたのだろうかと心の隅で思いつつ、未だ緊張を持ち続け、通常弾から火炎弾に装填し変え、撃ち込む。

すると中々効いているようで、ドドブランゴはなお一層弱まり、動きもどんどん鈍くなっていった。

もうそろそろだろうか、俺は自分の善戦ぶりに笑みを溢さずにいられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フェルニア・ヘイズ・・・」

 

少女は竜車の中で月刊誌狩りに生きるの一面ページを何度も読んでいた。

彼女の装備はクックUシリーズ、武器はクイーンブラスターⅢだ。

頭装備は付けておらず、髪はショート、一点の曇りもない綺麗な黒髪だ。

 

「モンスターの目を確実に抉るなんて、しかもそのリオレウスは身体に大きな傷は無し。

調べた結果頭の中がグチャグチャになっている・・・一体どんな戦い方をしているのでしょうか・・・」

 

うーんと顎に手を添え考えるがそれが意味の無さない事だと思いやめる、まず考えることなどしなくでもいいのだ。

なぜなら彼女はポッケ村行きの竜車に乗っているからだ。

 

 

☆★☆★☆

 

 

「ここがポッケ村・・・」

 

村に到着し、彼女は深呼吸をした後気合いを入れる。

まずはあいさつに行かなくてはと村長を探しに向かおうとしたところ、住民たちの視線が痛い。

こちらを観察するように見ている、一体何なのだろうかと気にしつつ一番大きな建物、集会所の様な場所だろうか、その中に入る。

 

「失礼します。私ドンドルマから来たハンターなのですが村長にお会いしたいと「何!?ハンターだと!?」えっ、えぇっ!?」

 

カウンターにいる受付嬢、村長と思われる老人、その周りにいる男性達の視線が自分に突き刺さる。

余りの出来事に彼女は驚きの声を上げる。

 

「ああ、すまなかったの。しかしおかしい、こんなに早く到着するはずが・・・」

 

「えっと・・・私この村にいるフェルニア・ヘイズさんに会いたくて来たのですけども・・・」

 

「フェルニアに・・・?成程そういう事かの」

 

老人はうんうんと分かりきった顔をして頷く。

少女は一体何なのだろうかと困惑していたが、話が進まないと自ら口を開く。

 

「皆さん慌てているようですが一体どうしたんですか?あと到着というのは」

 

「それがの・・・」

 

老人は神妙な面持ちで話しだす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・お、終わった」

 

ドドブランゴは倒れ、最後に足掻くように腕を振ったが、それも虚しく空を切り、動かなくなる。

近くにはドスギアノスが力尽きた痕もある。

途中で割り込んできて二体同時に相手する事になったが、一進二退、チキン戦闘を心がけチクチクと削りながら倒しきったのだ。

フェルニアはその場に腰を付き、やりきった顔をして上を見上げる、するとそこには

茶色の肌をしており、こちらを確実に見ている、標的にされている。怪物がいた。

 

「な・・・!」

 

その怪物はドドブランゴの死体を押しつぶす形で俺の目の前に落下、着地した。

怪物は俺の姿を少し観察したかと思うと、前の両足を使い頭を高く上げ咆哮した。

 

「うぐぅッ!」

 

その咆哮はあまりに協力で俺の身体をふっ飛ばすには十分なものだった。

一回、二回転し動きを止める。

 

「轟竜、ティガレックスか!」

 

本で見た事しかなかったが、一致する、まさかこれほどのものとは思いもしなかったが。

ティガレックスは突進をしてくる、これを喰らおうものなら今の装備では死を覚悟しなければならないだろう。

反射的に横へ緊急回避、転がったおかげで少し距離ができ、回避に問題はなかった。

 

「残弾数は通常弾LV2が34、LV3が60、散弾はLV3が60、拡散弾もLV3が5、後は自作の近接爆発型が3、近接麻痺弾が3・・・これを全部顔面に叩きこめば頭の中をシェイクできるかもしれないが、そんな事“あの状態”でも難しい。どうする・・・!?」

 

そんな俺の苦悩も尻目にティガレックスはこちらに雪玉を恐ろしい速度で撃ち放ってくる。

しかも三つ、なんとか見極め雪玉の間を通る。

冷や汗が出る、既にホットドリンクの効果は切れているというのに寒さは感じなかった。

それはそれで不味いのだが。

ティガレックスが飛びかかってくる、これもまた距離があるため余裕を持って回避する。

 

「く、このまま避け続けるのは可能かもしれないが体力の限りもある、しかも攻撃に移れない・・・!」

 

そしてティガレックスの突進、また回避を試みるが。

足が雪に埋もれてしまっていたのだ。

 

「しまっ、足が!」

 

すぐに抜けない事から自分の体力が相当無くなっている、疲弊している事に気付く。

このままではやられてしまう、どうすればいいと、混乱。

迫りくる竜という自分よりも強大な生物に対する恐怖。

あの突進を喰らえば確実に自分は死んでしまう。

 

ここで俺の頭はカチリと切り替わる。

そうだ、あの状態だ。

この状態に切り替わったとしても足を雪から引き抜いても間に合うのだろうか?

状況判断が卓越している今だから分かってしまう、あの突進の早さからして自分が確実に餌食になってしまうと、たとえばここで誰かが援軍に来て、少しでもあの竜が意識を別の所に向けば助かるかもしれないが。

 

スッ

 

そこまで考えたところで風を切る音が聞こえる。

後ろから飛んできた矢は見事に目に突き刺さり、ティガレックスの突進が少し遅くなる。

 

「今しかない!」

 

足を雪から抜き、横に跳躍。

身体能力が上がった今ならその回避は十分にできるものだった。

そして矢を放った張本人を見る。

そこにはクックU装備をした少女、その顔は真剣そのもので弓を構えたままピタリと動かない。

その視線の先には低く唸り声を出すティガレックスがいた。

俺がよろりと立ち上がる所を彼女は横目にしつつ言う。

 

「一旦退きましょう、見たところ相当疲弊しているようですし、閃光玉を投げるのでそれを合図にエリア4まで行きましょう」

 

彼女は早速閃光玉を投げる、俺は疲弊している身体に気合いを入れ、走る。

いくら身体能力が上がるとはいえ元が疲弊していればどうしようもないのだ。

「大丈夫ですか?エリア4とは言いましたが一度ベースキャンプまで戻りましょう、肩貸しますよ」

 

少女・・・いや、おそらく俺と同い年だろうか、ちなみに俺は17歳だ。

彼女に肩を貸してもらい、エリア1を抜け、ベースキャンプまで戻る。

頭装備をはずし、ボウガンを地に置く。

疲弊しているのは分かっていたが、自分の思う以上に相当疲弊していたようで、安心すると同時にがっくりと膝から崩れ落ちてしまった。

とりあえず引きずられながらもテント内に寝かされたのだが。

 

「・・・疲れた」

 

「見れば分かりますよ、ドドブランゴとドスギアノスをガンナーだというのに同時に相手にして倒すだなんて相当な実力ですね、同時に相手する事は間違ってると思いますが」

 

「確かにな・・・一度退けばよかったかもしれない」

 

ここで俺の腹が鳴る。

外は太陽が沈み、そろそろ夜を迎えようとしていた。

 

「もう夜近いのか・・・」

 

「そうですね・・・生肉ありますか?よければ焼きますが」

 

気を利かせてくるのか、とりあえず生肉をある分だけ渡す。

とついでに会話も続かせる、聞くのは何故ここにいるかだ。

 

「あー、えっと君は何故こんな所に?街に連絡がいくとしてももう少し時間が掛かるはずだ」

 

彼女は肉を焼きつつ答える。

 

「ルエラ・アスターです。私は貴方に用があって来たのですが、丁度到着したところ緊急の依頼で出払っていると聞いて援軍という事で今に至ります」

 

どっちもファーストネームっぽいという突っ込みは置いといて。

 

「そうか・・・俺に用と言うのは?」

 

言うと彼女は焼けた肉を差し出しながら答える。

俺はそれを受け取りありがとうと一言添え、頂く。

 

「実は月刊誌狩りに生きるに貴方が出ていたのを見まして、しかも相当な腕前とも書かれていましたし。

それで貴方に興味を持ちまして一度会ってみたいと思いここまで来たらという事です」

 

「なんで読んだだけで・・・」

 

「回避中にモンスター、しかも突進中のリオレウスの目に銃弾を撃ち込むなんて普通出来ませんよ。

最終的に一人で亜種を討伐・・・気になるじゃないですか」

 

これまた真剣な面持ちで見つめられる。

うん、結構顔整ってるから・・・というかこれ相当かわいい部類に入るよな、まぁそんな事はどうでもいいんだ、重要な事じゃあない。

 

「理由は分かった…けど先に話したい事があるんだが」

 

「大体察しは付きます、ティガレックスの事ですね?」

 

まぁ、分かるよな。

ちなみに俺の状態は通常に戻っている。

 

「そうだ、俺はあの時圧倒されていて手も足も出なかった、最後にはやられそうにもなった。だが」

 

「放っておくわけにはいかない・・・ですね?」

 

「そういう事だ」

 

正直に言うと逃げたい、あんなものにまた対峙するなどと死にに行くような行為はしたくないが、このまま逃げ帰るのは尚更したくない行為だ。

いくら二度目の人生、モンスターハンターの世界といってもこの世界、この村で生まれたからには被害は最小限に抑えたいのだ。

原作知識はそれほど無いが。

 

「といってもあの竜は相当強いと思われます、いくら二人といってもどちらもガンナー・・・きついものがありませんか?」

 

確かにそうだ、ガンナーは基本援護、主戦力で戦うという事は基本的には無い。

相手はあの轟竜、なおさら接近系が欲しいところだ。

だが待っていたとしても援軍が来るには数日掛かるし、その間に何かあるかもしれない。

ならどうするか?簡単な話だ、接近戦をすればいい。

 

「仕方ない、俺が前に出て接近、前線を務める。ルエラはいつものようにやってくれ、何か申し出があればそれに合わせる」

 

「いやいや、何さらっと言ってるんですか、ライトボウガン担いで接近戦を試みるなんて初めて聞きましたよ、それは危険じゃないですか」

 

反論してくる、覚悟決めたのだから何も言わず同意してほしかったね。

だがここは引くわけにはいかない、どうせ俺が死んでもアイツが村に帰ってくるだろう。

武者修行を無理やり終わらせるのは悪いと思うが、勝手に俺一人残したアイツが悪いのだ。

 

「いや、俺が前線だ。接近戦をする、決定事項だ。俺だって死にたいわけじゃないさ」

 

「でもそれでは・・・」

 

「明日、朝に奇襲を狙おう、俺は先に寝かせてもらう、かなり疲れたからな」

 

反論をさせないために俺は言い切るとすぐに横になる。

ちょっおまっという感じで何かを言おうとしていたが、無駄だとやっと分かったのか、彼女も横になる。

ん?どういう感じで寝ているのかって?俺がギリギリまで端によっているが問題あるだろうか?

 

 

 

 

☆★☆★☆

 

 

 

 

エリア6、変わらずそこに佇んでいる。

 

「それじゃ、そういう事で」

 

俺はルエラに言い、ティガレックスに後ろから奇襲を仕掛ける。

どうやらまだ睡眠中の様だ、これならアレができる。

魔法の弾を込め、銃口を顔面に近づける。

通常なら両足で立つようにして眠ると聞いていたが、このティガレックスは寝そべるようにベタリと寝ていたので俺は潰されていない目を狙いトリガーに手を掛ける。

 

「モーニングコールだ、喰らっとけ」

 

ドガン!

 

ボウガンから撃ちだされたとは思えない爆音があたりに響き渡る、それは大樽爆弾にも引けを取らない、いやそれ以上かもしれない。

 

グォォォォォオオオッ!!!

 

油断している時に目を着弾地点にした爆発は流石に効いたのか、大きく仰け反るティガレックス。

爆発による銃の反動を身体を軸にし二回転ほどして無くす。

ティガレックスは咆哮する怒りの表れだろうか、それが終わると身体のいたるところに赤い線が浮き上がる。

狙うはフェルニア、ティガレックスは早速突進攻撃を繰り出す。

 

「慌てるな・・・余裕をもって回避」

 

俺は視界の中にティガレックスを確実に移し、回避行動をする。

竜は俺の後ろを雪を踏みつけ進んでいく、ここでおかしな音だ。ガリリリリとまるで何かを削るような音。

すかさずティガレックスを視界に映すそこには無理やり方向転換をし俺を捕えようとまた突進をしてくる。

 

「くっ間に合うかッ!?」

 

回避行動。あまりに方向転換する場所が俺の近くだったため、成功するか少し不安だったが。

また自分の後ろを通るティガレックス。

 

「(避けきれたか・・・)」

 

安心した、がまた削るような音。

 

「なっ」

 

二回目だ。しかも今回は早い。

 

「フェルニアさんッ!」

 

ルエラの声が聞こえる、だがもう遅い。

どうする、どうしようもない。迫ってくる、間に合わない。このままでは死ぬ。

反射的に回避行動を取るがティガレックスの足にぶつかり吹っ飛ばされる。

なんとか受け身を取りごろごろと転がる。

 

「(左腕が逝ったか・・・それ以外は打撲程度で済んでよかった、爪で引っ掻かれてもいない)」

 

立ち上がると痛みが走る。確実に左腕は折れ、今は使いものにならないだろう。

だが足はやられていない、加えて先程のダメージは“あの状態”になるのには十分な事だった。

 

「見た感じティガレックスは左目が見えていない、あの時の矢のおかげか・・・、外傷はないがモーニングコールは結構効いてるみたいだな、目に着弾させたから少し視界はぶれていてもおかしくはないだろう、多少は頭にも響いてるはずだ」

 

視界と頭がクリアになる、左腕は使えなくなったが別に問題は無い、使わないのだから。

ティガレックスが飛びかかってくる、すかさず回避行動をとり、接近麻痺弾を装填する。

後ろ向きに5,6歩下がり、ティガレックスの頭が丁度近くに来るように調節する。

この状態の俺でも少し読み間違えれば即あの世逝きだっただろう。

今回は見事上手くいったので、俺はその隙を逃さず接近する。

 

「モーニングコールの後は眠気覚ましをしないとな」

 

トリガー部分だけを手に持ちボウガンを思い切り頭に振りかざす。

そして銃口が付くと同時に麻痺弾を発射、確実に抉り込んだだろう。

俺はすかさず散弾を装填する。

ティガレックスはそんな無防備な姿の俺を見て自分の爪で引き裂こうとするが、突然の身体の麻痺によってそれは叶わなかった。

 

「さっきの仕返しだ!」

 

動けないティガレックスの頭に銃口を0距離であてがい、散弾を連射する。

何故散弾を使うのか?爆発するタイプを使わないのかと思うかもしれないが、散弾を0距離で発射すれば散らばる事は無い、簡単に言えば今の散弾はショットガンと同じ、狙った所に細かい弾が一点集中して打ち出されるのだ。

勿論こんなものを何度も喰らえばたとえモンスターであろうと

 

グゥオオオオオオオオオッ!!!

 

「流石に強いッ・・・!」

 

咆哮と共に麻痺状態から抜け出すティガレックス。

だがその身体はよろよろと弱弱しくなっている。

それもそうだろう、どんな生物であっても頭、脳となる部分を攻撃されたら被害は大きいだろう。

いくら装甲が固いといっても先程から同じ所に集中攻撃を受けていれば怯みはするだろうし、その部分は弱くもなる、それが頭だったという事だ。

 

ティガレックスはフェルニアに狙いを定め攻撃をしようとするが、横から飛んでくる矢に気を取られてしまう。

勿論その隙は逃さない、丁度使いきった散弾の空を捨て、魔法の弾を装填し頭に向かって銃口を振りかざす。

それに気付きティガレックスはまたフェルニアに向き直すが遅かった。

ドガン!

ティガレックスは叫ばない、だか後ろに大きく仰け反り、持ち直した後頭を振る。

そこにすかさず矢が飛んでくる、先程まで狙いを付けていたフェルニアから今度はルエラに標的を変え、そちらに突進をするが。

 

ティガレックスは何かを踏み突進を止める。

そう、下にはシビレ罠が仕掛けられていたのだ。

 

「畳み掛けましょう!」

 

走りながら俺は片手で散弾を装填する。

通常の俺では出来ないであろうことは確かだ。

後は麻痺で苦しんでいるティガレックスに向かって頭を集中的に狙った散弾を撃ち込む。

 

シビレ罠の効果が切れる頃にはもうティガレックスは咆哮をしない程に弱っていた。

身体はまだ動かせるのに動かせない、頭のダメージというのはかなり大きいものだった。

 

「タフすぎるにも程があるだろ・・・ドスギアノスだったらオーバーキルだぞこれは、比較対象が変か」

 

言いつつ最後の切り札、魔法の弾を装填する。

 

「まずこれ程の相手を二人で一日だけで討伐しようというのが間違いな気がしますけどね」

 

突っ込みを入れられる、確かにそうなんだろう急ぎすぎかもしれないが、今では村のためというより身体の安息のためという目的の方が大きいかもしれない。

 

側面から弧を描くようにティガレックスへと接近する。

ティガレックスは右前脚を軸にぐるりと大きく一回転。

かなり引きつけられた所でかまされた一撃だったが、緊急回避がなんとか間に合い、防具に傷を付ける程度で済んだ。

間を持たせずすぐに駈け出し、ティガレックスへと肉薄し、ボウガンをトリガーだけで持ち思い切り振る。

そして銃口が当たると同時にトリガーを引く。

 

ドガン!

 

と三回目の爆音が雪山に響く。

ティガレックスは両足で頭を上に上げる。

咆哮かと警戒し思わず防御態勢をとるが、その両足は力を無く崩れ、ティガレックスは大きな音を立て倒れた。

 

「・・・終わったのか?」

 

ティガレックスの姿を見てみるが、そこには口を開け舌を出した状態で倒れている竜。

俺はすべての緊張が解かれ、まるで糸の切れた人形のようにその場で膝から崩れる。

 

「終わりましたね・・・」

 

私あんまり役に立ってませんでしたねと苦笑しながら言うルエラ。

彼女は周りを見渡してから剥ぎ取りをしてさっさと帰りましょうと言う。

俺はそれに同意し立ち上がり一度彼女の元へ向かおうとしたところ。

 

ザシュッと、何かが斬られるような音が聞こえる、それと同時に俺の背中に激痛が走った。

後ろを振り返ると既に絶命したはずのティガレックスが俺の背中を引き裂いたのだ。

ティガレックスは今度こそ絶命し、腕は地に落ちる。

 

そして俺も激痛に耐えきれず、意識が落ちてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ・・・」

 

起きると見慣れた天井、すなわち我が家だった。

すぐに起き上がろうとするが背中に痛みが走り思わず声が出る。

 

「いっつ・・・そうだった俺あの時」

 

「あ、お目覚めになりましたか」

 

声の方向に顔を向けるとそこにはルエラがいた。

俺が早速質問をしようとした所、先に口を開かれてしまった。

 

「あの後はフェルニアさんを担ぎつつ村まで戻り治療をしました。あ、いえ、その場で応急処置もしましたからね。

あと怪我の方ですが安静にしていればまたハンター活動は問題なく出来るという事ですよ。

勿論村に被害はありませんでした」

 

ふぅ、と俺が安心したように胸をなでおろした所で彼女は爆弾を投下してくる。

 

「一つ聞きたいのですがこの弾は何ですか?しかも設計図のようなものまでありますし。

おかしいとは思ったんです、あの爆発の威力。拡散弾かなと思いもしましたが誰が見ても分かる、全然別の代物だと、一体この弾は何なんですか?」

 

良い嘘が思いつかない、いやこの時点で嘘など付けようがない。

 

「自作した弾だ」

 

「それは分かります、何故こんなものを?」

 

「・・・頼む、出来る範囲で何でもするからこの事は内密に・・・!」

 

「ん?今何でもするって言いましたね?」

 

俺の第六感が叫んでいる、これは不味い事をしたと。

 

「では私とパーティーを組んでください!」

 

「は、はぁ?別に俺は構わないんだがこの村専属のハンターとして生活してるんだ。お前の街に戻れなくなるぞ」

 

「大丈夫ですよ、おそらく今回のクエストでここ周辺は安全域だと思いますし、村長さんにも話はつけてあります。フェルニアさん、貴方の合意さえあればの話ですが」

 

なんて手回しが早いのだろうか。

このままだと俺は街に連行されパーティーを組まされ人前であの俺の限りある必殺技さえも封印されてしまう。どうすればいいんだ。

 

「い、いや、俺は人ごみとかが嫌いで街とかに行くには少し抵抗が」

 

「何でもするっていいましたよね?これどうなってもいいんですか?」

 

手には俺の魔法の弾と設計図。

逆らえない。

既に俺の人生の選択肢は一択となっていた。




基本主人公はRSSにならない限り未だゲリョスも未討伐の駆けだしハンターです。
2Gで考えるとHR1ですね。

では次回があれば会いましょう。
というか一話完結してる感がする。
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