Shadow Princess コズミックプリキュア After Story 作:k-suke
パンプキン王国
その名にふさわしく一面のかぼちゃ畑が広がる自然豊かな国。
かぼちゃの花が咲き乱れており、見た目は平和そのものといった感じの国であった。
そんな花畑の中に、この景色に似つかない暗い顔でため息をついているもの達がいた。
「パン…」
「プゥ…」
「キン…」
小さなかぼちゃのような姿をしたこの三匹の妖精の名はパン、プウ、キンである。
何か話し合っていたようだが、お互いに顔を見合わせるとまた大きなため息とともに俯いてしまった。
そんな中、誰かが近づいてくることに気がついた三匹は慌てて花畑の茂みの中に身を隠して様子を伺った。
かぼちゃの花畑の中をゆっくりと何かを探すかのように歩いてきた少女は、淡々とつぶやいた。
「周辺索敵完了。ターゲットの確認はできず。自由に次元の壁を越えるには、まだまだ補正が必要か、だが…」
透けるような白い肌にプラチナブロンドの髪をなびかせ、小さなハープを背負い黒いスーツを身にまとったこの少女の名は四季ゆう。
諸事情により、次元の狭間に放逐された存在である。
ゆう「警告する。生体反応は確認している。そこに隠れているものは出てこい」
赤と青のオッドアイで冷たく周辺を睨みつけると、その視線の先にいたパン・プウ・キンはびくりと身を震わせた。
そして数秒後、観念したようにおずおずとゆうの前に姿を見せた。
パン・プウ・キンの姿を認めたゆうは、微笑むように口角を上げるとゆっくりとしゃがんで、愛でるように三匹を撫でた。
ゆう「謝罪する。無意味に警戒させてしまったようだな」
その言葉にパン・プウ・キンもゆうのことが信用できると思ったのか、警戒を解き何かを訴えたげに騒ぎ始めた。
「パン!! パパン!!」
「プゥ!! プゥプ!!」
「キン!! キキン!!」
ゆう「回答する。言語解析不可。言語による意思疎通は困難と判断する」
しかし悲しいかな、それぞれパン・プウ・キンとしか喋れないため、内容が全く伝わらなかった。
しばらく騒いだ後、ゆうの返答にそのことを理解した三匹はがっくりと肩を落とすも、今度はジェスチャーを必死に行い始め、誰かが連れ去られたことを伝えようとした。
ゆう「…了承した。警戒させた代償だ、その連れ去られた者はどこにいる」
今度は理解できたらしく、その返答を聞いたパン・プウ・キンは喜びに顔を綻ばせ、ゆうをプリン型の宮殿の方へと引っ張っていった。
宮殿までゆうを引っ張っていったパン・プウ・キンは、警戒するように辺りを見回しながら、その外れにある高い塔へと案内していった。
この塔はどこか鳥かごのような形をしており、てっぺんに至っては雲の上まで伸びていた。
その塔を見上げながら、ゆうは淡々とつぶやいた。
ゆう「熱源反応確認。質問する、ここの最上部に連れ去られたものがいるのか?」
その質問にせわしなく頷いたパン・プウ・キンを見て、ゆうは無表情に塔に近づいていった。
そしてそのまま歩みを止めることなく、なんと外壁を垂直に歩いて塔を登り始めた。
事も無げに常識はずれの行動をしたゆうに目を丸くしながらも、三匹は扉の小さなひび割れから塔の中に入り、見張りのゼツボーグに見つからないよう中の階段を上っていった。
一方、塔の上の部屋には一人の少女が幽閉されていた。
オレンジ色のパンプキンをモチーフにしたドレスに、大きいパンプキン型のスカートを着用し、パンプキンの飾りを頭につけて、カボチャ型のペンダントをぶら下げている。
かぼちゃづくしといった感じの桃色のボブショートヘアのこの少女は、パンプルル。
このパンプキン王国の王女である。
幽閉されている事もあり、浮かない表情をしていたが、その目には諦めは浮かんでいなかった。
パンプルル「何としてでも、お父様とお母様を… そしてこの国を…」
そこにパン・プウ・キンの三匹が、人目を忍ぶようにこっそりと入ってきた。
それを見つけたパンプルルは嬉しそうに笑みを浮かべた。
パンプルル「また来てくれたのね。ありがとう」
「パン!! パン!!」
「プゥ!! プゥ!!」
「キン!! キン!!」
先ほどと同じように何かを伝えるように騒ぎ立てたパン・プウ・キンの三匹だが、パンプルルには言葉が理解できるようだった。
パンプルル「本当ですか!? その方は今どこに?」
興奮して尋ねたパンプルルだったが、それとともにパン・プウ・キンの三匹が慌てて後ろを指差した。
それを見て振り返ると、塔の外の壁を垂直に歩いてくる少女がガラス越しに見えた。
常識はずれの光景にあっけにとられていると、その少女はゆっくりと身を起こし、軽くガラスをノックした。
するとガラスには蜘蛛の巣のようにヒビが入り、一瞬で粉々に砕け散った。
そしてそのまま室内に入ってきたその少女は、淡々とした口調で質問を投げかけてきた。
ゆう「質問する。お前は何者だ」
パンプルル「…それは是非とも私がお伺いしたいのですが…」
あんぐりと口を開けていたパンプルルはやっとの思いでその言葉を絞り出した。
パンプルル「私の名はパンプルル。 この国の王女です。 美しいお方、あなたのお名前は?」
パンプルルが美しいと評したように、ゆうの顔立ちは作り物のような美しさだった。
透けるような白い肌にプラチナブロンドのロングヘア。それに赤と青のオッドアイといったミステリアスなものも相まって、同性であるパンプルルも思わず見とれてしまうほどであった。
ゆう「回答する。私の認証IDコードは四季ゆうだ」
そんなパンプルルと打って変わって、淡々としたあいさつを終えると、ゆうは質問を続けた。
ゆう「続けて質問する。お前はなぜここに幽閉されている。王女というならば王と王妃も周辺にいるのではないか」
それを聞いたパンプルルは暗い顔をした。
パンプルル「この国は平和な国でした。物作りが上手なお母様とかぼちゃの研究をしていて、いくつもの新しいかぼちゃを発見したお父様。家族で作ったパンプキンプリンは本当に美味しかった。ですが…」
少し口ごもったパンプルルだったが、意を決したように続けた。
パンプルル「ある日私が妖精たちとかぼちゃの花を摘んでいる時、黒い稲妻のようなものが宮殿に落ちました。それ以来、父も母も私のことをすっかり忘れてしまい、宮殿は大臣のウォープに乗っ取られてしまい、私もここに閉じ込められました」
パンプルルは目に涙を浮かべ、パン・プウ・キンも悔し涙を浮かべていた。
しかしゆうは表情ひとつ変えることなく質問を続けた。
ゆう「その大臣 ウォープとは何者だ。行動目的を述べよ」
その質問にパンプルルは大粒の涙を床に落としながら返答した。
パンプルル「わかりません。ただ、プリキュアを呼び寄せると言っていましたが、それ以上のことは… 一体どうしてこんなことに…」
ゆう「…プリキュア!!」
その単語にゆうは大きな興味を示し、パンプルルに詰め寄った。
ゆう「質問する。その大臣は今宮殿にいるのか?」
パンプルル「は、はい… おそらくは…」
その返事が言い終わるか終わらないかのうちに、パンプルルはゆうに腕を引っ張られた。
ゆう「要求する。案内をしろ」
その端的な要求とともに、ゆうはパンプルルの腕を取ったまま、塔のてっぺんから飛び降りた。
この塔は雲の上まで伸びており、少なく見積もっても地上までは軽く数百メートルはある。
それをいきなりパラシュートもなしに飛び降りられたのだから、パンプルルとしてはたまらなかった。
パンプルル「!!!!!!」
声にならない絶叫を上げ、地面に叩きつけられる事を覚悟したパンプルルだったが、案内を頼んだ自覚はあったらしいゆうに受け止められて無事に着地した。
パンプルル「ハアハア… い、いったいあなたはどういう方ですか? この高さから降りて無事なんて…」
降りるというより落下したと言った方が正しいような感じで着地したゆうに対して、パンプルルは息を切らしながら尋ねた。
事実、今ゆうが着地した際には凄まじい落下音が響き、地面には大きなクレーターができていた。
しかし、ゆうはどこ吹く風というようにパンプルルに案内を要求してきた。
ゆう「質問する。大臣というのはこの宮殿にいるのか」
パンプルル「は、はい。おそらくは… しかし入り口には鍵がかかっているとあの子たちが…」
パンプルルの話を最後まで聞こうともせず、ゆうは宮殿に近寄ると壁をパンチ一発であっさりぶち抜き、そのまま宮殿内の壁を障子紙のように次々と突き破って奥へと進んでいった。
そのあまりにも遠慮のない行動に、パンプルルもさすがに抗議した。
パンプルル「あ、あの、ここは私の家なんです。あまり無茶苦茶なことをしないでください!!」
このままでは両親を助ける前に宮殿が破壊されかねないと、必死にゆうを追いかけてそう訴えたが
ゆう「反論する。所詮は建造物、何度でも再建は可能なはずだ。お前にとってはこの建造物が一番大切なものなのか?」
その言葉に何も言い返せなかった。
宮殿内
パンプルルの両親、すなわちパンプキン王国の王と王妃が、豪華な椅子に座りながら矢継ぎ早に指示を出していた。
王「売り上げだ。もっともっとプリンの売り上げを伸ばさねば!!」
王妃「もっともっと宝物を集めなさい!!」
下品に宝石をちりばめた服に身を包みながら、欲望丸出しといったような醜い顔で、地下にいるかぼちゃの妖精たちをこき使っていた。
酷使されている妖精たちは、わずかでも作業手順を間違えたり、材料をこぼしたりすれば容赦なくゼツボーグに捕まえられ、ダストシュートに放り込まれていた。
その放り込まれた妖精たちは次々と絶望し、新たなゼツボーグとなり次の妖精を絶望させる。
そういった負のスパイラルが出来上がっていた。
ウォープ「ふっ、頃合いはよし。そろそろプリンセスプリキュアを呼び寄せるとするか」
いやらしげな笑みを満足そうに浮かべながらウォープはガラスの本をめくった。
ウォープ「絶望したプリキュア。さぞや素晴らしいものだろう。 私のコレクションが充実する」
自身のコレクションが充実するであろうことに、愉悦を抱いていたウォープだったが、突如として地鳴りのような音が鳴り響き、それがだんだんと近づいてくるのに気がついた。
ウォープ「ん? なんだ?」
疑問に思い振り返ったその瞬間、壁をぶち破ってプラチナブロンドの髪の少女が飛び込んできた。
ゆう「確認する。貴様がウォープか?」
ウォープ「な、なんだ貴様は? むっ、パンプルル。どうやってここに」
突然予想外の方法で現れた謎の少女にも驚いたウォープだったが、それ以上に幽閉していたはずのパンプルルがいたことに驚いていた。
パンプルル「その優しいお方に助けていただきました。お父様、お母様、私です、パンプルルです。思い出してください」
パンプルルの必死の訴えに、王と王妃はわずかばかり目つきが優しくなった。
王「パン…プルル…」
王妃「あ、あなた…は…」
ウォープ「!! チィッ!!」
それを見たウォープは、とっさに宝石のようなモノクルをかけて光らせた。
すると、王と王妃から先ほどの優しさは消え、再び欲望に満ちた顔つきに変わり、金儲けだけを指示するようになってしまった。
パンプルル「お父様… お母様…」
そんな光景にパンプルルは絶望の表情とともに泣き崩れてしまった。
ゆう「ウォープ、質問する。貴様の目的はなんだ? プリキュアを呼び寄せて何をする」
泣き崩れたパンプルルに対して眉一つ動かさず、淡々とした言葉で質問をしたゆうだったが、ウォープはそれを一蹴した。
ウォープ「そんなことを説明してやる義理はない。邪魔をするつもりならば消えてもらう。やれ、ゼツボーグ!!」
「ゼツボーグ!!」
その命令とともに大量のゼツボーグが出現し、雄叫びをあげてゆうに襲いかかった。
が
次の瞬間、飛びかかっていったゼツボーグの大群は投げつけられたボールが跳ね返るように、吹き飛ばされていた。
ウォープ「何!?」
驚きの声を上げたウォープが目をこらすと、ゼツボーグが飛びかかっていったはずの場所に、ゆうが何事もなかったかのように表情ひとつ崩さずにいる光景が目に入った。
ウォープ「おのれ… バリアでも張っているのか!? えぇい、もう一度かかれ!!」
再び襲いかかって行ったゼツボーグだが、ゆうは攻撃を最小限の動きで完全に攻撃をかわしていた。
さらにはすれ違いざまに目にも留まらぬスピードで片っ端からパンチやキックを叩き込み、時にはゼツボーグの攻撃を逆利用し片手で軽々と投げ飛ばしていた。
ウォープ「な、なんだと…」
パンプルル「す、すごい… なんて強さ…」
流れるような動きで、一方的にゼツボーグの大群を叩きのめしているゆうの強さにウォープは驚愕し、パンプルルは感嘆のため息をついていた。
そうしてダメージを与えたゼツボーグの鍵のようなパーツにとどめの一撃を食らわせて叩き壊すと、かぼちゃの妖精たちは次々と解放されて行った。
ウォープ「馬鹿な… ドレスアップキーもなしにゼツボーグを解放するだと…」
信じられない光景に唖然としていたウォーブに対して、ゆうは淡々と私見を述べた。
ゆう「解説する。この鍵はマイナスエネルギーに極めて近いもので構成されているが、強度は大したことはない。私の動力であるそれをぶつけることで破壊可能な範疇のものだ」
そんな解説をしている間にも、一体また一体とゼツボーグはゆうに倒されていき、わずか一分足らずで全滅してしまった。
ゆう「確認する。これで全部か?」
ウォープ「く、くそう…」
歯噛みをしたウォープにゆうは無表情に告げた。
ゆう「肯定したと判断する」
ウォープ「黙れ!! 貴様、一体何者だ!!」
当然とも言える叫びを上げたウォープに対して、ゆうは無言のまま親指・人差し指・中指の三本を立てた左手を前に突き出した。
ゆう「チェインジ!!」
そして突き出した左手の指を立てたまま、手の甲を内向きにして顔の前へと横向きに持って行き、人差し指と中指の間から赤い右目を光らせた。
ゆう「スイッチ・オン!!」
次の瞬間、黒い電流のようなものが火花をあげてゆうの全身を走り、一瞬ののちにその姿は変わっていた。
彼女の着ていた黒いスーツは、フリルのない落ち着いたデザインのロングスカートの黒一色のドレスに変わっており、同じく黒一色の肘まである手袋とブーツを着用していた。
そのコスチュームの黒さは抜けるような色の白い肌やプラチナブロンドのロングヘアと相まってより一層黒く、そしてどこか美しく光を放っていた。
パンプルル「あ、あのお姿は…」
ウォープ「き、貴様… プリキュア!!」
「肯定する。バトルスタイルコードネーム、キュア・デッド」
ただ淡々と名乗っただけにもかかわらず、目の前に死というものが具体化して存在しているかのような雰囲気をデッドは醸し出しており、ウォープの背中には嫌な汗が流れ始めていた。
ウォープ「お、面白い。貴様もプリキュアだというのならば、私の絶望のコレクションに加えてやる」
必死に強がるように言い放ったウォープに対して、デッドは無表情にそれでいてどこか不機嫌そうに尋ねた。
デッド「質問する。ウォープ、それが貴様の目的か」
ウォープ「その通り。全てはプリンセスプリキュアをこの世界におびき寄せるため。私のコレクションを充実させるためだ」
パンプルル「ひ、ひどい… そんなことのために…」
ウォープのあまりにも身勝手な言葉に、パンプルルは大粒の涙を流した。
だが、デッドは無表情ながらも明らかに怒気を含んだ顔つきとなり、吐き捨てるように叫んだ。
デッド「唾棄する。下衆が!!」
そう一括したデッドは、左手に黒い靄のようなものをまとわせると、それをいわゆるデスサイズへと変化させた。
そのままウォープを飛び越えるように、空中で逆さまになりながら軽くジャンプした。
そしてすれ違いざまに軽くデスサイズを振るうと、空気を切り裂く音が軽く響いた。
ウォープ「ふん、今何かしたか…」
自分の後方に着地したデッドに対して嘲笑うように振り返ったウォープだったが、首を動かした瞬間景色が歪んだ。
直後、ウォープの頭部はずり落ちるようにして床に転がり、残された胴体からは噴水のように血が吹き出した。
パンプルル「ひっ…」
そのあまりにスプラッタな光景に、パンプルルはもちろん、ついてきていたパン・プウ・キンも貧血を起こして倒れてしまった。
もっとも、ウォープが死んだことで彼の力もなくなり、王と王妃は正気に戻り、国中のゼツボーグも消滅したが。
気絶してしまっていたパンプルルだが、ガクガクと揺さぶられたことで目を覚ました。
パンプルル「お父様… お母様…」
うっすらと目を開いていくと、そこにいたものは王と王妃。
宝石をちりばめた服を脱ぎ捨て、必死に自分を心配している両親の姿だった。
王「パンプルル!! 無事でよかった!!」
王妃「あんな宝石などいりません。私達にとって一番大切なものが何なのか、わかりました!!」
その言葉に、パンプルルは堰が決壊したように大粒の涙を流して両親に抱きついた。
目を覚ましたパン・プウ・キンもその光景にうれし涙を流していた。
そうしてパンプルルはお礼を言おうと振り向いたが、辺りを見回してもキュア・デッド 四季ゆうの姿はどこにもなかった。
パンプルル「あら? ゆう様はどこに行かれたのかしら? あなた達は知りませんか?」
質問されたパン・プウ・キンもキョロキョロと辺りを見回しながらプルプルと首を横に振った。
王「パンプルル、そのゆうという方は?」
パンプルル「ウォープを倒し、この国を救ってくださったプリキュアです」
王妃「プリキュア?」
パンプルル「はい!! とてもお強く、お優しく、そしてお美しく… まさにプリンセスと呼ぶにふさわしいお方でした。 どれほど感謝しても、し足りないほどです」
心からゆうに対しての感謝の念を込め、憧れの言葉を発したパンプルルに王と王妃は優しく微笑んだ。
王「ならば、改めてこの国の自慢のパンプキンプリンをご馳走しよう」
王妃「ええ。私たちからの感謝を込めたとびきりの贈り物をいたしましょう」
パンプルル「はい!!」
王と王妃の言葉に、パンプルルは力強く答えた。
だが、そんな感動的な大団円などまるで興味がないように、ゆうは王宮の屋根に腰掛けてウォープの残したガラスの本のようなものをめくっていた。
ゆう「これがプリンセスプリキュア… 面白い、自ら強いと名乗るのならば、戦う価値はある」
ようやく大切なものを見つけたかのように嬉しそうに呟くと、ゆうは目の前に黒い空間のようなものを広げてその中に姿を消した。
To be continued…