「げははははは!」
さて。検問をくぐり、又
映っているのは稲垣光平。司政官というN◎VAの行政を束ねる最高権力者だ。笑い方からもわかる通り、
自慢げな顔で笑いながら、報道各社のインタビューを受けているようだ。
「N◎VAスカイツリー完成後はアサクサの中心で、超巨大企業のアーコロジー群にも負けない光を放つことになる!」
「間近に迫った一般公開の開始時には、驚きのイベントも用意しているぞ。げはは!」
笑い声は途切れ、何事もなかったかのように次のニュースを映し出した。
僕もここに来るまでの間にティタに頼んでいたブラックウィドウについてと、そこから派生した部下についての情報を読み直してみた。
ブラックウィドウは真教浄化派テロリストで
部下を用いて自分は背後に潜むことを好む。
彼女の“毒”は通常の毒だけでは無く、言葉による誘惑、心理的な毒を使用することに由来する。マネキンである。
部下については、巧みな扇動と誘惑で、どこでも部下を調達する。木更タタラ街でラボを守っていた者達もそう言った連中である。
その他に、戦闘訓練を受けた
N◎VAに来てから接触した相手として、ウィルス学者の二宮里志、
こんな情報を得たので、整理してみよう。
先ずはブラックウィドウの情報で重要なのは相手のスタイルが判明したことだ。これによって相手がどのような事を行ってくるのかが判明する。
クロマクは世界を裏から操り支配する実力者だ。広大なコネや巨額の資産を動かして目的を達しようとする。イメージとしては、巨大企業の会長、引退した組長、キングメイカーなどが挙げられる。
その神業は
マネキンは誰かと共にいないと耐えられない“弱さ”を持った、物質的あるいは精神的に依存して生きる人々だ。イメージはヒモやジゴロ、一部の有閑階級の人々に該当する。水商売やホストなどを仕事とする人たちも含まれる。
その神業はプリーズ。他人にお願いを聞いてもらう神業だ。泣き落としや色仕掛けなど、自分の魅力を利用した方法でお願いすることで、他人に神業を使わせることが出来る。なお、お願いの内容は神業の使用にこだわらないが、神業の効果を超えるようなお願いは出来ない。
合わせると、手下を作りそれを操るテロリストだということだ。
さて、追加で何を調べようかと考えていると、
「テロリストを調べているのはアンタか。ちょっと話を聞かせてくれないか?」
「そうそう。善意の協力をおねがいするよ?」