東方炎紋章 ~光の英雄と博麗の巫女/影の英雄と霧雨の魔女~   作:莉愛(マンガ描きたい)

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第4章:吸血鬼と悪魔の棲む館

ラルナ「やっと着きましたね…」

リズ「歩き過ぎて私、疲れちゃったよ…」

霊夢「私達は何ともないわよ?ねぇ早苗?」

早苗「そうですね、私は普段は飛んで移動しますし…」

ソワレ「飛んで移動するのかい!?すごいね早苗は!」

早苗「そっ…そんな事ないですよ~」

霊夢「…私も一応飛べるんだけど」

リズ「霊夢さんも空を飛べるの!?すっごぉーい!」

霊夢「博麗の巫女の私に、出来ない事はない」

 

皆が話に夢中になってる中、美鈴と咲夜は紅魔館の門のカギを開けた。

 

美鈴「皆さん、カギを開けましたよ!」

咲夜「皆様お疲れでしょう。さぁ紅魔館でゆっくりと寛いでくださいませ」

マルス「そうさせてもらうね」

リズ「ふかふかなベッドにほかほかなご飯~♪」

ラルナ「図書館にも行ってみたいです」

ソワレ「武器とか訓練場もあると嬉しい限りだ」

 

マルス達が入って行く中、霊夢は考え事をしていた。

 

霊夢「……」

早苗「どうしたのですか、霊夢さん?」

ちぇん「珍しく考え事ですか?」

霊夢「ちょっとね…普段ならレミリアとフランに小悪魔が出迎えて飛び付いて来るはずなんだけど…それがないのよね…」

早苗「確かに…何か変ですね…」

ちぇん「何事もなければいいですね…」

霊夢「まぁ…とりあえず入りましょう」

 

霊夢達も紅魔館に足を踏み入れた。

 

 

 

 

~少女移動中~

 

 

 

~吸血鬼と悪魔の棲む館・紅魔館~

 

 

 

霊夢「あら?皆、どうしたのよ固まっちゃって…」

 

3人が玄関に入ると、マルスが呟いた。

 

マルス「これは…酷いな…」

ラルナ「血が…飛び散ってます…」

早苗「えっ?」

 

霊夢達が見つめる先には、血があちらこちらに飛び散っていて…周りには妖精メイド達の亡骸が…。

 

ソワレ「まさか…紅魔館がこんな事になっていたとは…」

咲夜「何がどうなって…!?…お嬢様!妹様!パチュリー様!小悪魔!何処にいるの!?返事をしてください!」

美鈴「探しましょう!」

 

皆は紅魔館の主レミリアとその妹フランドールと図書館にいる魔女パチュリーと従者小悪魔を探し始め、紅魔館のロビーに着いた。

 

霊夢「いないわね…」

マリク「何がどうなっているのかな…」

咲夜「お嬢様…妹様…小悪魔…パチュリー様…」

 

咲夜は気絶してしまう。

 

ラルナ「咲夜さん!しっかりしてください!」

美鈴「無理もありませんよラルナさん…お嬢様達の安否が分からないのですから」

早苗「でも…」

 

霊夢とマルスは黙っていた。何かがいる事に気付いているからだ。

 

ちぇん「霊夢さん…?」

リズ「どうしたの?さっきから黙って…」

霊夢「皆…今すぐに武器を構えて…」

ソワレ「どう言う事だい?」

マルス「何かが…いる…」

 

皆が武器を構えると2人の感が的中し、鎧を着た兵士達や闇魔道士が出て来た。

 

霊夢「何よこいつら…」

マルス「まさか…ドルーア帝国軍!?」

ラルナ「違います…彼らはギムレー教団です」

美鈴「ギムレー教団?ドルーア帝国?」

 

何がなんだか分からない美鈴は首を傾げた。

 

マリク「ドルーア帝国は…マルス様のアリティアと…マルス様が行方を探すアリス様の故郷アスフィア王国を滅亡に追いやって僕達が倒した帝国だよ」

ソワレ「ギムレー教団はね、ペレジアって言う王国で祀られている邪竜ギムレーを信じる者達が集まる教団で…ボク達が滅亡させたはずなんだけど…」

マルス「何故…倒したはずの彼らが復活してるんだろう…」

?「知りたいか?」

早苗「誰ですか!」

 

兵士達が敬礼すると声の主が現れた。

 

霊夢「あんた…何者よ…」

?「我が名はデスブルーム…この紅魔館を制圧した軍の将軍だ」

美鈴「紅魔館の主…レミリア・スカーレット様は何処にやったんですか!」

ブルーム「この地下に閉じ込めてある…我らが神の生贄にするために…教団本部の到着を待たねばならぬからな…」

霊夢「レミリアとフランと小悪魔とパチュリーを解放しなさい!それと…紅魔館から出て行きなさい!」

 

霊夢達はデスブルームの軍に武器を構えた。

 

ブルーム「よかろう…ここの主達を解放して紅魔館からも出て行ってやる…それも、そこにいる1人目の生贄を此方に渡せば…の話だがな」

ラルナ「えっと…1人目の生贄…?誰の事ですか?」

ブルーム「分からぬか…1人目の生贄とは東風谷早苗、貴様の事よ」

 

デスブルームが指を指した1人目の生贄とは…早苗の事だった。

 

早苗「えっ…?私ですか…?」

ブルーム「そうだ…我らが神を祀る教団本部で聞いた予言で『4人の生贄を捧げよ…さすれば我らが神は蘇る…』と伝えられているのだ…そのためにも現人神東風谷早苗、我々と共に来てもらうぞ」

 

兵士達と闇魔道士達は武器を構える。どうやら本気で早苗を連れて行くつもりらしい。

 

霊夢「…生け贄だか何だか知らないけど、断るわ」

ブルーム「ほう?」

美鈴「早苗さんを見ず知らずの人達に渡すわけにはいきません!」

ちぇん「早苗さんは私達の仲間です!藍しゃまがいなくても…あなた達を追い払ってやりますよ!」

マリク「マルス様の仲間は僕が守る!」

ソワレ「ボクが成敗してくれる!」

マルス「早苗は僕達の大切な仲間だ…何があっても…守り抜いて…共に進むんだ」

ブルーム「そうか…ならば、お前達を屠ってから…東風谷早苗を連れて行くとしよう」

 

紅魔館での戦闘で、霊夢・マルス軍の配置が終わり…戦闘を始めようとすると、霊夢にそっくりの女の子と赤髪の青年が現れた。

 

 

?「ねぇねぇロイさん、何がどうなってるの?」

ロイ「分からないけど…霊華のお姉さんが言う様に異変の類いかもしれない…」

霊華「もしかすると、異変の前触れかも…早くお姉ちゃんと合流しないと…」

 

一組の男女に霊夢は気付いた。

 

霊夢「あれは…霊華(れいか)!?何で紅魔館に…!?」

早苗「おそらく、レミリアさん達を助けに来たんですよ…霊夢さんの妹ですから」

霊夢「まぁそうよね、とりあえず話を聞くわ」

 

霊夢の妹の霊華は霊夢とマルスの軍からちょうど近くにいたので、すぐに移動で話しかけられた。

 

霊夢「霊華!」

霊華「あっ…お姉ちゃん!合流出来てよかった!」

霊夢「もしかして…霊華、あんたもレミリア達を助けに来たの?」

霊華「そうだよ!だって…私だって博麗の巫女見習いだけど霊夢お姉ちゃんの妹だよ?異変かもしれないのにレミリアさん達を助けなくてどうするのって話だよ!」

霊夢「そうね、とりあえずあんたの連れの赤髪の青年と一緒に私の軍で戦うわ…それでいいでしょ?」

霊華「うん!これからよろしくねお姉ちゃん!」

 

霊夢の話で妹の霊華と一緒にいたロイが仲間になった。

 

ロイ「霊華のお姉さんって優しい人だね」

霊華「でしょ?だって私の霊夢お姉ちゃんだもん!」

ロイ「いいお姉さんだね」

霊華「でも…お姉ちゃんは守銭奴なんだよね…しかも怒ると怖いし……」

ロイ「もしかして…がめついって事…?」

霊夢「霊華…聞こえてるわよ…?後で覚えておきなさいよ…?」

霊華「お姉ちゃんの意地悪~!」

 

霊夢達の隣にギムレー教団の闇魔道士(ダークマージ)がいたので霊夢・早苗ペアが攻撃を仕掛ける。霊夢が攻撃で10のダメージを与え…敵の攻撃で6のダメージを受けて再攻撃で10のダメージを与えて倒した。霊夢は20の経験値を得て経験値が72になった。

 

リズ「霊夢さん、私が癒してあげるね!」

 

ラルナ・リズペアが動いてリズが霊夢の傷を癒した。リズは10の経験値を得た

 

 

霊夢「いつもありがとうリズ、回復役のあんたがいてくれて助かるわ」

リズ「もっと褒めてもいいよ?その分、私…頑張っちゃうんだから!」

ちぇん「リズさんだけズルいです!私もいっぱい頑張って霊夢さんに褒められたいです!」

霊華「じゃあさ…ちぇん、私と一緒にお姉ちゃんに褒めてもらえる様に頑張ろ?」

ちぇん「霊華さん…!」

 

 

リズばかり褒める霊夢に褒めてもらえる様に頑張ろうと努力する霊華とちぇんの話を前線で聞いていた霊夢に早苗が微笑ましそうに言う

 

 

早苗「聞こえてましたか霊夢さん?ちぇんさんも霊華ちゃんも霊夢さんに褒めてもらえる様に努力するなんて…二人共…、霊夢さんの事が大好きなんですね~」

霊夢「…うるさいわよ///」

 

 

顔を赤らめながらも霊夢は次々と撃破していく…

 

 

チャプター5へ続く


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