自殺の少女   作:漆黒のマカロン

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自殺の少女2

【裏切った。信じてたのに。】

 

全ての始まりはあなただったの。

あなたは私を裏切った。それだけ。

けど、それだけのことが、私をここまで追い詰めたんです。

私には好きな人がいた。そう、好きな人。

こんな私にも好きな人が出来たのです。

けどその人は、私のことを好きではありませんでした。

いえ、厳密に言えば違うのですけど...

けどまぁ、私が好きになった時には遅かったのです。

彼女は私が好きな人をーーーーー奪ったのです。

そう、まるで横取りのように。

そして彼女は勝ち誇った顔で言うのです。

「私は悪くないからーー」と。

確かに彼女の言う通りです。

別に私の彼氏だった訳でもない。

だから奪ったという表現も厳密には違うのです。

けれども、彼女は『知っていたんです。』

私が彼を想っていることを。

知ってて奪ったんです。

彼女は別に彼のことが好きだった訳では無いんです。

むしろ他に好きな人がいたんです。

それなのにーーーーーー

私は彼女に裏切られたんです。

しかも彼女は自分のことしか考えてない。

告白しようとしてた私に『気まづくなるからしないで』と言うんです。

そしてそのまま何事も無かったかのように過ごせというんです。

彼女はどれほどーーーーー

残酷なことを私に言うんでしょう?

私の人間不信は高まりました。

もともと人間不信だったのだけれど。

それが更に悪化したのでした。

それから誰も信じられなくなりました。

そう、家族でさえも............

私は狂っていきました。

ストレスにより精神状態は荒れ狂い、友達には蔑みの目で見られ、親には見捨てられ、私は壊れていきました。

ついには【感情】というモノをウシナイ、光を失った私は、まるで生きている屍でした。

もう私に【意思】なんてものは無いんです。

【心】なんて......不愉快なんです。

ある日私は何を思ったのかふらりと家から出かけました。

ふらり、ふらり...と、どこへゆくわけでもないような足取りで。

私自身ですら、どこへ行くのか分かりませんでした。

まぁ、【意思】なんてモノを捨てた私にはもう...ドウデモイイノダレケド......

私は何日こうして歩いたのだろうか。

何も食べずに。睡眠すら取らずに。

足はーーー足だけではない。体全体が疲れているはずなのに。

私は虚ろな目で、高い高い、橋の上に立っていました。

見下ろせばそこは川でした。けどその川はとても流れが早く、落ちたらとても危険そうでした。

私はなんの前触れもなく、飛び降りました。

ええ、飛び降りたんです。なんの躊躇いもなく。

落ちました。川に。冷たい......寒い......

あぁ...私の人生...ろくなこと...なかっ...た...

けれど...もう私...クルシマナクテ...すむの...ね...

あぁ、なんだろうこのキモチ......はじめてカンジル......

これが......もしかして.....【シアワセ】...?

そうだったらウレシイ......だって私......1度はカンジテミタカッタ【シアワセ】を感じれたのなら...

もう死んでも...悔いはないでしょう?

私は最後の最後に......報われた気がしました...。

 

次の日。岸で少女が発見された。

少女はもう死んでおり、体もとても冷たかった。

少女のことを調べてみると、彼女の人生は、苦痛に満ちた人生だった。

信じた人に裏切られ、大切な人を奪われ、そして誰も信じられなくなり、親にすら見捨てられた少女。

少女のことを気にかける人物なんて、存在しなかった。

そんな少女は心を病み、感情を捨てた。

いや、捨てるしかなかったんだ。

捨てるしか、少女は自身を守る方法がなかったんだ。

けれど、少女の顔は喜びに満ちていた。

安心しきった、安らかな顔。

少女が最後に何を感じ、何を思ったのかは分からない。

けれど、せめて、安らかに眠れますように......

そっと少女の顔に手を当て、瞼を閉じた。

少女の顔はさっきよりも幸せそうに見えた。

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