「あ、あのね、一夏!」
「ん?」
鈴への見舞いを無事(?)に済ませ、夕食を済ませ、帰宅後シャルルが口を開いた。
「遅くなったけど…助けてくれてありがとう。」
「あれ、俺何かしたか?寧ろ感謝したいのは俺の方なんだが…」
一夏にとってはあの謎の結界に捕らえられた瞬間に助けに入ってくれたシャルルはまさに救世主であった。それはもう何がどう作用して窮地に陥ったのか、そして助かったのか分からずじまいであった。
だがシャルルが言いたいのはそこではなく、
「ううん、そっちじゃなくて、ほら、保健室で。トーナメントのペアを言い出してくれたこと、凄く嬉しかった。」
「ああ、あれか。気にすんなって。事情を知ってるのは俺たちだけだしな。サポートするのは当然だろ?」
一夏にとってはなんでもないことのようだったが、シャルルにとっては心底ホッとする出来事だった。一応男としての訓練は本国で繰り返してきたし、状況も相まってそうそう簡単にはバレないはずだ。が、やはり事情を理解してくれている人がそばに居てくれるというのは心強いことであった。
「そんなことないよ。それが咄嗟に、自然に出来るのは一夏が優しいからだよ。誰かのために自分から名乗り出る事が出来るのって素敵なことだと思う。僕はすごく嬉しかったよ。」
そういう訳で本気のシャルルさんの発言であった。一夏、思わず少し照れる。ここまでのセリフを違和感も嫌味もなくスラっと言えるあたり、流石はブロンドの貴公子である。
「ただいま帰りまし…おや、お邪魔でしたか?」
そうこうしているうちにルイスも帰宅。若干赤面気味の一夏を見て開口一番、少し笑いつつそんなことを言う。
「い、いや!そんなことはないぞ!」
「?」
取り繕う一名とよく分かって居ない一名。状況把握には充分であった。
「申し訳ありません、配慮不足でしたね。少し出ますのであとはごゆっくり…」
「待て待てどういう意味だ!?」
軽快な掛け合いが発生していた。因みに一つ補足しておくと、双方ともに心身に少し負担がかかる事件を目撃しており、疲労度が溜まっている。俗にいう深夜テンションというやつであった。
そんな二人を見つめながら、微笑むシャルル。最初にタッグトーナメントを行う旨が書かれたチラシを一夏が読み上げた瞬間は、この(若干テンションがおかしいが)仲の良い二人がタッグを組んだ時を真っ先に想定して少し憂鬱になった。が、そんなものは杞憂であった。頼り方を教えてくれたルイス、助けてくれた一夏。産まれてこの方、母親からしか感じることが出来なかった「優しさ」というものに触れ、シャルルは胸が熱くなっていた。
筆(筆…?)が…進まぬ。助けてドラ〇もん!
このトーナメントをどのように着地させようか。ここからどう展開していこうか。なんてことを画面の前で考えているうちに丑三つ時。なんてことがあり、待たせた割にはこの文章量。頭が上がりません。申し訳ない。
もう少しお待ちください。少なくとも二週間以内には更新します。多分。恐らく。Maybe…