現在は国際IS条約によってどの国家、組織、企業においても研究、開発、使用すべてが禁止されている。表向きには、その通常とはかけ離れた動きによる使用者への大きすぎる負担を鑑みて倫理的に。裏にある真の意図としては使用者という代価に引き換えて余りあるその戦闘力の独占と量産を抑止する目的から。
その禁忌の塊は。使用者であるラウラ・ボーデヴィッヒを依り代として顕現した戦闘マシーンは。
「…」
モニターに繋がる一つのカメラを凝視していた。誰もが唖然とし、やがて事情を理解した学園側が一足遅れて異常に気付き、避難誘導を開始する。
やがて、それはカメラから視線を切る。と、同時にいつぞやの時のように隔壁が次々に閉じる。
__それは、この上なく完璧なタイミング。避難を開始していた生徒たちは次々と廊下を隔離していく隔壁の内外に閉じ込められ、それによって教員たちは手荒な手段で強行突破する事が出来なくなった。その中には当然、前回教員たちと力を合わせてハッキングに対するハッキング作戦を実行した技術科の三年生たちの一部も含まれている。学園側は前回よりも周到な相手に前回よりも少ない人数での抵抗を余儀なくされた。
そんな危機的状況に直面した彼女らは、それでも震える唇を噛みしめ、前回のように逆ハッキングを敢行する。その指の一本一本に学園の安全と、アリーナに取り残された一年生たちの安否が掛かっていることを理解している故に。
そして、彼女らは気付く。
「…ん?ここって…」
彼女たちの端末には、閉じられ、ハッキングされた隔壁は全て赤く表示されている。…否、
「そこって…まさか…!?」
感づいてしまった山田先生の顔が青ざめる。同時に悟った千冬は苦虫を噛み潰したような表情で腕を組む。
そこは、アリーナと待機室を繋げるゲート。…たった今まで、セシリア・ルイスペアが休憩していたエリアであった。
「あれは、まるで…」
「…かなり危険ですね。もし仮にアレが完成されたVTだとすると、我々総掛かりでも相手になるかどうか。」
「…では、取り敢えず尻尾巻いて助けを呼びにでも行きます?」
「…いえ、まさか。出口の隔壁は封鎖されていますし、この場に彼らだけを残していく方が愚策でしょう。友人としても、将来の主候補としても、ここは自分を売っておきたいところですね。セシリア様はここでお待ちになりますか?」
「それこそまさか、ですわ。貴方の将来の就職先を決めるためにも、そしてわたくし自身の身を固めるためにもアピールは必須ですし。」
「それは大事な御用です。しっかりその機会を設けるためにも、参りましょう。」
などと、この場においてまで軽口をたたき合う二人。通常、彼らならば。知にも長けた彼女らならばここはおとなしく撤退を最優先にしただろう。自分たちの価値を知っている。そして、退路を断たれ進路を残された、あからさまな罠だと理解している。しかし今回は。そして恐らくこれから待ち受ける苦難の先には、待ち受ける友人が、想い人が居るのだ。これを無視しては、それこそ自分の価値など薄れゆく。
これを彼らは、古めかしく輝く誇り、「
ル「まあそれフランス語なんですけどね。」
セ「しーっ!」
シ「ふふん♪」(謎のドヤ顔)
___
作者「世界初の二人乗りISとかも面白いのでは!?」
ISAB「それな、もうあるけど」
作者「」
とかまあ色々あったんですが、要約すると、勝手に盛り上がった挙句たまたま始めたゲームにその設定が既にあって、勝手に盛り下がっただけです。それが一月も遅れた言い訳の二割。あと今更購入したP5が二割。残りの六割はMHWです。あれは毒ですね。作者はMHP2Gの頃から採取ツアーが大好きでして、今作の探索は本当に楽しみでした。その為だけにPS4を購入する程に。気付いたら一日中探索だけしてました。
追記:タイトルの「秀擊」は誤字ではなく、意図的なものです