第38話 クラッシュタウン
「ここ……」
気付けば、見慣れた懐かしい風景がフレアの目の前にある。
何処までも続く、夕日に赤く染められた空。茶色の大地。その中心にある小さな町――――
「……クラッシュタウンだ」
それを見つけたフレアは、町に近づこうとする。
その瞬間、町の方から聞こえて来る人々の声。歓声、悲鳴、怒声――――様々な声が町中に響いていた。
「な、何……?」
呆気に取られていると、町の出入口から車が飛び出し、猛スピードで迫ってくる。
「きゃ!?」
慌てて車の直線上から飛び退くと、車はフレアの真横を駆け抜ける。その時、車に乗っている人物の顔が見えた。
「え? 兄さんにお爺ちゃん!? シーゲルさんまでいた……」
車に乗っていたのは鬼気迫る表情をしたストーク、悔しそうに顔を歪ませたクラッシュ、そして焦りを浮かべたシーゲルがハンドルを握っていた。
「どうしたんだろう……あれ?」
町の方へ顔を向けると、ストーク達だけではなく、かなりの人数が続けてクラッシュ・タウンから飛び出して来る。走る者や鉱山移動用のDホイールに乗る者など様々。そして、それらの者達にはある共通点があった。
「クラッシュ・ファミリーの人達だ……」
やがて、町からは歓声しか聞こえなくなる。それを上げている集団が町の出入口に集まってきた。
「あれって……マルコムとラモン……」
出入口の前には赤いスカーフを着けた集団と、黒いジャケットを着た集団が左右に別れ、それぞれの前にマルコムとラモンが立って高笑いをしながら握手をしている。
「どういう事……? これじゃまるで……マルコムとラモンが協力してクラッシュ・ファミリーを追い出したみたいじゃない!?」
フレアが恐ろしい想像をしていると、マルコムとラモンは急に笑いを収め、同時に握手していた手を振り払う。お互いに暫く睨み合った後、今度は同時に不敵な笑みを浮かべ、別れて手下達と共にその場を去った。
「仲良くなった訳じゃないの……?」
フレアの視界から誰もいなくなった時、後ろから誰かが近づいて来る気配を感じる。
「誰――――!?」
フレアが後ろに振り向くと、そこには懐かしい顔の男が歩いて来ていた。フレアはその男の顔を見詰めたまま動かない。やがて男はフレアの横を通り過ぎ、クラッシュタウンの前で立ち止まる。
「……ここが、俺の死に場所か……」
……………………
………………
…………
……
…
「鬼柳!?」
フレアは毛布を跳ね上げ、上体を起こす。時刻は午前3時。まだ外は暗闇に包まれている。
「……行かなきゃ!」
フレアは急いで身支度を済ませると駐車場に向かい、ウィルダーネスに乗って走り出す。目指すはフリントの家。
* * *
「フリント! フリントお願い起きて!」
フレアはフリントの家に着くと、近所の迷惑にならない程度の声で外から呼びかける。暫くすると、家の中から気だるそうなフリントが姿を現した。
「……何だこんな夜中に」
「フリントお願い! 私と一緒にクラッシュタウンへ戻って! クラッシュ・ファミリーが……鬼柳が大変なの!」
「!? ”夢”か? 詳しく聞かせろ!」
フレアは”夢”の中でクラッシュ・ファミリーの関係者がマルコムとラモンにクラッシュタウンから追い出されていた事と、クラッシュ達とすれ違う形でクラッシュタウンに入って行った鬼柳を見た事をフリントに話した。
「……本当に、そいつは鬼柳だったんだな?」
「うん……全体はぼやけてるんだけど、あの顔は……絶対に見間違え無いよ」
「……フレア。夜が明けたら、クラッシュタウンへ向かう前に遊星達の所へ行くぞ。鬼柳が関わっている以上、俺達だけで事を進める訳にはいかない」
「うん……」
フレア達は夜明けまで時間を潰した後、遊星達のガレージへと向かった。
* * *
「あ、遊星達もう起きてるね」
時刻は午前6時。まだ少し薄暗いこの時間に、遊星はガレージの外で遊星号の調整を行っていた。側にはジャックやクロウもいる。
「フリント、フレア……こんな早くにどうした?」
遊星が作業を中断させて二人を出迎える。
フレアは遊星達に”夢”の話を聞かせた。
「……マジかよ」
「まさか……」
クロウとジャックが驚いた様子で顔を見合わせている。遊星も同じ様子であった。
「……今日、俺もお前達を尋ねようと思っていたんだ。この手紙を見てくれ。昨日届いた物だ」
* * *
不動 遊星様
”鬼柳 京介”をご存知でしょうか。
貴方と彼の間柄、友情をお聞きしてこの様な手紙を書いています。
今、彼はクラッシュタウンという辺境の町にいます。
彼をこの町から連れ出して頂きたいのです。このままでは、彼はこの町に殺されてしまいます。
どうか、彼を救ってください。
貴方が住む街にいる”フレア・ヴィルアース”という少女と、その用心棒である”フリント”という青年にも、この事をお伝えください。彼女達も、きっと力になってくれるはずです。
クラッシュタウンから、”バーバラ”より
* * *
「バーバラさん……!」
「やはり、フレア達の知り合いか」
「うん、近所のお花屋さん。無事みたいでよかった……」
フレアは安堵の息を漏らす。
「遊星。すぐにでもクラッシュタウンへと向かいたい。大丈夫か?」
フリントがイグニッションに乗り込みながら遊星達に確認をとる。記憶を無くし、荒野を彷徨っていた自分を暖かく迎え入れてくれたあの町と友である鬼柳を、フリントは一刻も早く救いたかった。
「ああ、問題無い。すぐに向かおう」
「よっしゃ! 鬼柳の奴、散々心配掛けさせやがって!」
「何時まで経っても面倒を掛けさせるリーダーだ!」
クロウとジャックも勇みながらそれぞれのDホイールに乗り込もうとするが、遊星がそれを止める。
「二人共、待ってくれ。向こうは敵の巣窟だ。フレア達だって安全な保障は無い。全員で行って全滅すれば終わりだ」
「じゃあ俺達は黙って見てろって言うのかよ! 納得いかねぇぜ!」
「そんな奴等、この俺が蹴散らしてくれる!」
クロウとジャックが憤慨して遊星に詰め寄る。二人も鬼柳を助けたい気持ちは遊星達と同じなのだ。
「二人に何もするなとは言っていない。フレアの話が本当なら、敵は大人数だ。確実に鬼柳を助けるなら、慎重にならなければ。……俺がフリント、フレアと共に先発隊として探りに行く。お前達は……3日後だ。俺達がクラッシュタウンに向かってから3日経った時、こちらに向かってくれ。暴れる為の舞台を整えておく」
「……まあ、遊星の言う通りか。焦ってヘマするよりはいいな」
「俺達が向かうまでしくじるなよ!」
クロウとジャックは納得し、引き下がる。
遊星はジャックの言葉に頷くと、手早く遊星号の調整を終え、乗り込んだ。
「フリント、フレア! 行こう! 鬼柳の元へ!」
* * *
「あれがクラッシュ・タウンか……」
遊星達はクラッシュタウンの近くに辿り着いた。時刻は正午。
「遊星、悪いが先に行くところがある。ここから離れた場所にある市場の町に、フレアの家族が逃げ隠れしているかもしれないんだ。安否を確かめに行きたい」
「そうか……なら二人で行ってやるといい。俺は先にバーバラに会いに行ってみる」
「解った。お前ならヘマはしないだろう。気をつけてな」
そう言ってフリントはフレアを連れて遊星と別れ、何時も買い物に出かけていた町を目指してイグニッションを走らせる。
「私の家族って兄さんやお爺ちゃん? どうしてあの町にいるって分かるの?」
「昔、あの町に緊急用の隠れ家があるとクラッシュから聞いた。無事に逃げ切り、隠れているとしたらそこだろう」
* * *
「フ、フリント……何処に向かってるの?」
町に辿り着いたフリント達は、町中にある道とは思えない道を通っていた。路地裏から塀の上、そして今は居住区の屋根の上を歩いていた。
「知らん。教わった記憶を辿って歩いているだけだ。……心配するな。これはしっかりと覚えている。クラッシュが言ったことが正しければ、辿り着けるはずだ。……着いたぞ」
辿り着いたのは四角い建物の屋上。その上には木の蓋がはめられている。フリントはそれを三回叩くと、蓋の下から声が帰ってきた。
「合言葉を言え! 1、2、3でシンクロ召喚!」
「《ラヴァル・グレイター》をシンクロ召喚。効果で手札を墓地に送り、そのままターンエンドだ」
「よしいいぞ! 入れ……って、フリントの旦那!? それにお嬢さんまで!?」
蓋を開けて顔を見せたのはシーゲル。やはりクラッシュ達はここに身を隠しているようだ。
「助けに来たよ! シーゲルさん!」
「お、お嬢さん! とにかく中へ入ってください! もしかすれば追手がうろついてるかもしれませんので……」
シーゲルは梯子を降り、二人も続けて梯子を降りる。中は普通の家の一室と言った感じで、何の変哲もない家具が一式並べられている。
「まさかお帰りになってたとは……この隠れ家に来たという事は、もうクラッシュ・タウンの事はご存知で?」
シーゲルが二人にそう尋ねながら、部屋の隅にあるベッドを動かす。その下には地下に繋がる階段が続いていた。この先にストークやクラッシュがいるのだろう。
「ああ……詳しい話はまだだが、何が起こったかくらいは知っている」
「そうですか……申し訳ありません。私に力があればこんな事には……!」
「シーゲルさん、自分を責めないで。でも、今でも信じられない……クラッシュ・ファミリーが負けるなんて……クラッシュ・ファミリーは皆強いから、今までマルコムやラモン達は大人しくしてたのに……」
「……詳しい話は、若旦那と一緒に……」
二人はシーゲルと共に階段を下りて行くと、そこは小さな地下通路となっており、その先には地上へ上がる階段が見えた。
どうやらクラッシュ達がいる家は四方を別の家に囲まれていて、この地下通路からしか侵入できないようになっているようだ。
シーゲルが先に階段を上る。
「若旦那!」
「シーゲルさん。交代にはまだ……もしや何かありましたか!?」
部屋の中にいたストークが立ち上がると、シーゲルに続いて階段を上がってきたフレアが姿を現した。
「兄さん!」
「!? フレア!? どうしてここに!?」
フレアはストークに駆け寄り、お互いに抱き合った。
「よかった……無事だったのね兄さん」
「それよりお前、何でここに……フリント!」
続けて部屋に入ったフリント。部屋を見渡すと、ストーク以外にはクラッシュ・ファミリーの構成員数十名と、ブロンソンがいた。
「フレア! フリント! お前等シティから帰ってたのか!」
「久しいなブロンソン。……ストーク、クラッシュはどこだ?」
「お爺さんは隣の部屋にいる。……だが今は会えない。寝付いたばかりなんだ」
フリントとフレアは自分達がここへ来た理由を話した後、ストークから事の詳細を聞く。
「そうか……フレアの”夢”で……その通りだ。もう二ヶ月……半くらい前になるか……マルコムとラモンが手を組んで、クラッシュ・ファミリーを襲撃したんだ」
「二ヶ月!? 月一の手紙には何も……何で報せてくれなかったの!?」
「俺とお爺さんは、お前には何も心配させずに、自分の夢に向かって進んでいてほしかったんだ……」
「兄さんの馬鹿! 帰るとこがなくなったら夢どころじゃないじゃない! ……でもどうしてマルコムとラモンが手を組むなんてしたの? あんなに仲が悪かったのに……急に協力してクラッシュ・ファミリーを倒しちゃうなんて……」
マルコムとラモンはクラッシュに押さえつけられながらもファミリーを保ち、お互いに小さい小競り合いを繰り返しているのが二ヶ月前までの現状であった。しかし、突然彼等は手を組み、クラッシュ・ファミリーを打倒して町から追い出してしまった。
劣勢勢力であり、嫌いあっているはずの彼等が何故手を組み、クラッシュ・ファミリーに勝つ事ができたのか。
「噂では、マルコムがラモンに歩み寄ったそうだ」
ラモンよ、お前のことは気に食わんが、何時までもあの爺に押さえつけられているほうがもっと気に食わん。そこでだ……今はとりあえず協力し、あの爺をぶっ潰してからこの町と鉱山を二分し、俺達で決着をつけるというのはどうだ? 心配するな、勝算はある……てめぇだってこのままダラダラ爺になるまで小競り合いを続けていたくはないだろう?
「……マルコムは北の本拠地を、ラモンは俺達がいる南地区を襲撃した。お爺さんは俺達を守る為、戦力を分断してそれぞれに当たらせた……」
「もしかしてそのせいで……? ううん、そんなはずないわ! だってお爺ちゃん、何時も自慢げに言ってたじゃない! ”うちの奴等は一人でマルコムとラモンのとこの奴等3人分の実力がある”って……そうでしょ!」
フレアは構成員達に振り向く。ある者は俯き、ある者は悔しそうに拳を震わせている。
「……そもそも、お爺さんが分断させた人数が少なかったんだ。……タイミングが最悪だった」
襲撃があったその日は得意先へダインを納品する日であり、ダイン運搬と護衛の為、数十人がクラッシュタウンから離れていたのである。
ダインは重要な収入源。それの扱いをマルコムやラモンに任せる訳にはいかない。運搬中に襲撃される事も考えて、ファミリーの中でも実力者がその護衛を受け持つ。つまり、クラッシュ・ファミリーは少人数かつ、主力の一部を欠いていたのだ。
「それでもッ……!」
「お嬢さん。お嬢さんの言う通り、俺なんかとは違ってクラッシュ・ファミリーは最強だ。実際、善戦していたんだ。それどころか、南地区では若旦那やブロンソン、一般の町民達も加勢してくれて、後一歩というところまでラモン・グループを追い詰めたんだ。しかし――――」
ここで予想外だったのは、マルコム・ファミリーの士気が非常に高かったという事である。憎き相手の本拠地だからなのか、マルコムは苦戦しながらも北地区を必死に攻め、ついに陥落させてしまった。
「俺達はラモン・グループへの追撃を諦め、何とかお爺さんを助け出した後、町を脱出した。……お爺さんは余程悔しかったんだろうな。その後体調を崩してしまって……寝ている時が殆どだ」
「お爺ちゃん……」
フレアはクラッシュが寝ているであろう寝室への扉に眼をやり、心配そうに胸を押さえる。
「あの後、マルコムや立ち直ったラモンの連中に、構成員の殆どが捕らえられてしまった……今ここにいるのは、何とか逃げ切った者と、運搬から帰ってきた精鋭の一部だ。だが、幾ら精鋭といえども、この人数では逆襲もできない……!」
「……兄さん、大丈夫よ。私達が何とかするから」
フレアが自分の胸とストークの肩を同時に叩く。ストークは眼を丸くした後、顔を怒りで赤くして立ち上がる。
「ばッ……何言ってんだ! 遊びじゃないんだぞ! 幾つになったら解るんだお前は!? ええ!?」
「わ、若旦那! ボスが隣でお休みしてるんです。抑えて……」
今にもフレアに掴みかかろうとするストークをシーゲルが羽交い絞めにする。そんな兄の恐ろしい剣幕に、フレアは臆することなく向かい合う。
「兄さん! 遊びで言ってるんじゃないわ! ちゃんとした考えが私にはあるの。聞いて!」
フレアの真剣な表情を見て、ストークは一旦怒りを抑え、椅子に座り直すとフリントに視線を向ける。
「……大丈夫だ、フレアが危険に合うようなものじゃない。むしろ、俺もそれしかクラッシュタウンを取り返す方法はないと思う」
「……フレア、話してみろ」
「うん。まずはフリントと、一緒に来てる遊星で鬼柳を助けるの」
フレアの”夢”と、遊星の元に届いた手紙から推測するならば、鬼柳はマルコムかラモンに捕まっているのだろう。なので鬼柳の居場所を突き止めた後、フリントと遊星が乗り込み、鬼柳を奪還するというのだ。
「本当は私も一緒に助けに行きたいけど……決闘ならともかく、格闘じゃ私、まったく力になれないし、足手纏いになるから……」
「当然だ。……フリント、本当にその鬼柳さんを助けられるのか?」
「先にクラッシュタウンに向かった遊星がバーバラと共に幾らか調べ上げてくれているだろう。できそうなら乗り込む。厳しいならジャックとクロウを待つ。とにかく、鬼柳を救出しないことには始まらない」
鬼柳を助けた後、暫く身を隠し、兵隊を集めてクラッシュタウンに乗り込む。その時に兵を率いるのが鬼柳を初めとする”チーム・サティスファクション”となる。
「おいおい! 少し増やしたくらいじゃ勝てん! 今のクラッシュ・ファミリーは二ヶ月半前の人数の半分もいないんだぞ!」
「それを埋め合わせるのが”チーム・サティスファクション”だ。奴等はたった4人でサテライトを統一した。今度はサテライトの1エリア程度しかない小さな町一つと鉱山一つ、それを数十人以上でだろう? 楽勝だ」
「む、無茶苦茶な……」
「兄さん! やるしかないよ! クラッシュタウンの人達はきっと怯えてるし、それに……ずっとこんなところにいたんじゃ、何時まで経ってもお爺ちゃんが元気にならないよ……」
「……」
ストークは腕を組み、静かに考え始める。クラッシュ・ファミリーの後取りとして、間違った決断を下す訳にはいかない。
「……皆、覚悟はあるか?」
ストークが構成員達にそう言うと、彼等は隣のクラッシュを気遣い、それ程大きく無いが、短く、それでいて力強く”おう”と声を放った。
「……ここで蹲っていても、何も変わらない。……解った! 鬼柳さん……”チーム・サティスファクション”を信じよう!」
「兄さん……! ありがとう!」
話が決まると、フリントとフレアは同時に立ち上がる。そろそろ遊星の現状が気になり始めていた。
「よし……俺達はクラッシュタウンへと向かい、遊星と合流する。ストーク、携帯電話はあるか?」
「いや、すまない……逃げるのに必死で、一つも持ち出せなかった」
「ならば連絡係としてブロンソンを借りて行くぞ。ブロンソン、いいか? ファミリーの人間ではないお前なら、比較的自由に動けるはずだ」
「うーん……ラモンとの戦いに参戦しちまってるけど……まあ多少変装すれば平気か。解ったぜフリント。協力するよ」
* * *
フリント達が市場の町からクラッシュタウンに戻ってくると、既に日が傾き始めていた。
「あーあ……こんな事が無ければ、皆で
フレアがウィルダーネスの上で溜息をつく。
「終わってから好きなだけすればいい……ん? 遊星か」
フリント達が出入口に近づくと、そこには遊星とバーバラが出迎えていた。
「フリント! フレア! そちらは無事だったか?」
「お爺ちゃんはちょっと体調が悪かったけど、怪我とかはして無かったよ。無事だった! ……バーバラさん! お久しぶりです!」
フレア達は二人の前でDホイールを止め、ヘルメットを脱いでDホイールから降りる。
「こっちは大丈夫よ。よく戻って来てくれたわね」
「(……あれ? 本当にこの人バーバラさん?)」
フレアがよく知るバーバラは何時もカウンターで頬杖を付きながら溜息を吐き、自分の境遇を嘆いている”無気力なお姉さん”であったのだが、今の彼女は凛々しい顔付きで花束を持ち、フレアに声を掛けた時は綺麗な優しい笑顔を向けた。今までではまったく考えられない姿であった。
「バーバラさん……見ないうちに大分変わりましたね? 何だかこう……引き締まった感じに」
「あら、そう? ……まあ、町がこんな状況だから、嫌でも気が引き締まるわ」
バーバラが町の奥、十字路の方を指差すと、そこには多くの人々が集まり始めていた。しかし、そこにはフレアの見覚えがある人物は一人もいない。
「(あれ? 町の人達じゃない……マルコムやラモンの人達でもないし……)」
「フレア、フリント、すまないがここから移動する。訳は向こうで話す」
そう言って遊星は横に置いてあった遊星号に乗り込み、ヘルメットを被る。バーバラは遊星の後ろに腰掛け、予備のヘルメットを被った。
「(あ、遊星ったら、アキちゃん以外の人をそんなところに乗せて……)」
「フレア、何している。さっさと行くぞ」
* * *
遊星達が移動したのはクラッシュタウンの東にある丘の上。鉱山中腹の様にクラッシュタウンが良く見渡せる。
「ここいいよね~! クラッシュタウンと夕日を一緒に見れるから!」
「だがこれから始まる事はいい物ではないらしい。……遊星、バーバラ、襲撃以来のクラッシュ・タウンはどうなっている?」
「順に話すわ。……マルコムとラモンが町と鉱山を乗っ取った後、彼等は盟約通り町と鉱山を二分し、それぞれ支配するようになったわ。けど――――」
漸く主導を握ることができたマルコムとラモンは争いつつ、それぞれ分け合った鉱山から貪る様にダインを採り始め、その為に鉱山で働く鉱夫を酷使し続けた。
その結果、仕事中に倒れる鉱夫が続出した。
「馬鹿な話よね。ダインを採る為の鉱夫がいなくなったら、鉱山を手に入れても何の意味もないじゃない。……でも、貪欲で無情な彼等は恐ろしい解決策を持ち出したの」
人手が足りなくなったのなら、増やせばいい。マルコムもラモンもそう考え、自分の隣にいる目障りな連中を見て思いつく。
「「奴等を働かせればいい……!」」
マルコムとラモンはお互いの勢力を潰すと同時に鉱夫を獲得する為、構成員の奪い合いを始めたのだ。
「ただ、真っ向から全面戦争を始めればお互いに損失が大きくなるわ。一応、相手も大事な”労働者”だしね。そこで、マルコムとラモンはクラッシュ・タウンの”伝統”を利用することにした……」
「伝統……!? まさか!?」
フレアが地平線に近づいて行く太陽へ振り向く。
「そう……
マルコムとラモンはクラッシュタウンから離れた場所に本拠を構え、毎日夕暮れ時に決闘場である十字路に集合する。そこでお互いに構成員を一人づつ出し合い、決闘させる。その時の敗者が鉱山に連れて行かれ、勝った方の仕事場で永遠にダインを採らされ続けるのだ。
「そんな……酷い! 人を奴隷みたいに扱うだけじゃなくて、”夕日の決闘”までこんな事に利用して……許せない!」
フレアは怒りの表情で決闘銃を抜き放ち、遠くの十字路に向かって構える。
「その悪夢の様な”夕日の決闘”が、今始まろうとしているのか……成る程、クラッシュタウンの状況は分かった。では”鬼柳”は今どうしている? 奴等に捕まり、鉱山で労働させられているのか?」
フリントがそう言った瞬間、バーバラは視線を落としてしまう。
「ここからは俺も聞いていない。バーバラ、鬼柳は今どうしているんだ?」
「……遊星、通信機を出して。そろそろ来るわ」
「! 分かった……」
バーバラに言われて遊星が取り出したのはノートパソコン。画面を起動させると、十字路の様子と集まっている野次馬達の声が聞こえてきた。このパソコンと無線で繋がっている小型カメラとマイクを持ったブロンソンが変装して野次馬の中に紛れて潜んでいるのである。これで遊星達は離れた位置からでも決闘の様子を知ることができるのだ。
遊星、フレア、バーバラは画面の前に集まり、フリントはこの位置から十字路の様子が見えるのか、耳だけを3人の方に傾けている。
暫くすると、北の方から赤いスカーフの集団、”マルコム・ファミリー”が現れ、南の方から黒いジャケットの集団、”ラモン・グループ”が現れる。
マルコム・ファミリーは鉱山移動・作業用のDホイールやジープに乗り、ラモン・グループはダインの売り上げで購入したのか、全員が同じ暴走族の様なDホイールに乗っている。
両集団が十字路の中心を挟んで対峙すると、先頭の男がDホイールから降り、ヘルメットを外す。
「! 出てきた! 遊星、これがマルコムとラモンよ!」
「こいつ等が……」
マーカーが刻まれた大きな額と顎を持つ、にやけた男、”マルコム”。痩せこけた細身と長髪を持つ、これまたにやけた男、”ラモン”。お互いににやけたまま向かい合う中、先に口を開いたのはマルコム。
「頼むぜ先生よぉ? 奴を倒してくれたら先生が望むだけ賞金をくれてやるからよぉ……」
そう言った瞬間、後方のジープからスキンヘッドで筋骨隆々な大男が降りてくる。体に生々しく残る傷跡に、凶悪そうな顔を囲む様にして付けられたマーカー。明らかに全うな生き方をしていない様なアウトローである。
しかし、ラモンはその大男を見て鼻で笑った。
「頼みますよ先生!」
ラモンが夕日に向かってそう叫ぶと、突然辺りにハーモニカの音色が響く。寂しげで、物悲しい、哀愁を帯びたメロディーであった。その音源が夕日を背に近づいて来る。そして、その姿がブロンソンのカメラに映った。
腰に提げているのは決闘銃。黒いロングコートに水色の長髪、そして顔の右側面にはその長さで罪の大きさを表す”ライン・マーカー”が額から喉元まで伸びている。
ハーモニカを吹きながら歩いて来るその人物の顔を見て、遊星とフリントは声を上げた。
「「鬼柳!?」」
フレアは画面の鬼柳を見て、信じられないものを見るような表情をしていた。
「鬼柳……何やってんの? どうしてラモン・グループに……」
鬼柳は決闘場に立つとハーモニカを吹くのを止め、虚ろな眼を大男に向ける。
「”鬼柳がこの町に殺される”とは、捕らえられての過労死でも、抗争に巻き込まれてでもなく、この事だったのか……」
完全に鬼柳の状況を読み違えたフリント。鬼柳が自らの意思であそこに立っているのなら、作戦を変えなければならないかもしれない。
「そうなるかどうかは……この決闘で決まるわ」
動揺するフリント達とは違い、バーバラは冷静。既に結果を知っているような落ち着きぶりだった。
「……あれ何?」
フレアが画面を見ていると、十字路の東から二頭立ての馬車が駆けて来る。そこに乗っているのは大柄な男と小柄な老人。荷台には棺桶が乗せられていた。
「あれはマルコム、ラモン双方から雇われた第三者……”地獄の案内人”。この決闘で敗れた者をあの棺桶に入れ、鉱山へ攫っていくのが仕事なの。決闘の審判も勤めていて、クラッシュが残していった”鉱山の権利書”を預かっているのも彼等よ」
そうなんだ、と相槌を打ったフレアの眼に、見覚えがある少年がモニター越しに映った。少年は野次馬の中に混じって鬼柳を見詰めている。
「(あれ……ウェスト!? よかった! 無事だったんだ!)」
「夕日が地に触れる……いよいよか」
遊星が僅かに緊張した様子でモニターを見る。野次馬達も静まり返り、決闘の開始を待っていた。そして、夕日が地に――――触れた。
「デュエル!!!」
野次馬達が一斉にそう叫ぶと、鬼柳と大男は決闘銃を引き抜き、決闘盤へと変形させる。
「……先攻は、俺が貰う……」
素早い動作で抜銃、装着、ドローをこなし、先攻を取ったのは鬼柳。大男はデッキに指を掛けたところであった。
「ガンプレイはへたっぴなのに、抜くのは速いね。鬼柳……」
鬼柳の早業にはフレアも驚いた。もしかすれば自分と並ぶかもしれない。
「チッ!」
先攻を取られた大男は悔しそうにデッキからカードを引き、身構える。
地獄と化したクラッシュタウン。その中心で行われる悪夢の様な”夕日の決闘”。風が吹き、砂塵が舞い、タンブルウィードが転がる中、鬼柳と大男の”決闘”が始まる。
「俺のターン……ドロー」
鬼柳 手札:5→6
「……カードを3枚セット。ターンエンドだ……」
LP:4000
手札:3
モンスター
・無し
魔法・罠
・セット
・セット
・セット
「鬼柳の様子がおかしい……奴の心は、目の前の決闘者に無い」
決闘をする鬼柳の無表情な顔を見ながら、遊星はそう呟いた。
今の鬼柳からはまったく気迫が感じられず、死んでいるのではないかと思えるほど感情が伝わってこない。まるで”幽霊”のようであった。
「そう……彼はまるで”死に場所”を求めるかのようにこの町にやって来たの。……死の臭いに満ちたこの町に……」
「嫌……クラッシュ・タウンはそんな町じゃない……!」
フレアは俯き、悔しそうに両拳を握った。
「ヘッ! せっかく先攻を取ったってのに、手札事故か? 俺のターン!」
大男 手札:5→6
「《重装武者-ベン・ケイ》を召喚!」
大男の場に現れたのは”重装武者-ベン・ケイ”。フレアにとっては懐かしいモンスターであろう。
ATK:500 レベル4
「(あ、トライスが使ってたモンスターだ! あれって確か……)」
「罠カード《隠れ兵》発動。……相手がモンスターを召喚・反転召喚した時、手札からレベル4以下の闇属性1体を特殊召喚する。……《インフェルニティ・ガーディアン》を守備表示で特殊召喚……」
鬼柳の場に現れたのは大きな盾。その表面には地獄の業火が燃え、中から髑髏が顔をだしている。
DEF:1700 レベル4
「ん? 何だ、モンスターいるじゃねぇか? まあいい、どの道お前はこのターンで死ぬ事になるぜ」
「……なら、そうしてくれよ」
鬼柳は自分の右手で拳銃の形を作ると、自分のこめかみに突きつけ、撃つ真似をする。
「フン! 俺は手札から装備魔法4枚をベン・ケイに装備! そしてカードをセット!」
装備させたカード
魔導師の力
団結の力
デーモンの斧
幸運の鉄斧
「これでベン・ケイの攻撃力は合計4800ポイントアップ!」
ATK:500→5300
「さらにベン・ケイは装備カードの数だけ追加攻撃ができる! 5300の5連続攻撃ができるぜ! 何が”死神”だ! これで死んでろ! バトル! ベン・ケイで攻撃!」
「罠カード《インフェルニティ・インフェルノ》を発動。……手札を2枚まで捨て、捨てた枚数分だけデッキからインフェルニティと名の付いたカードを墓地に送る。……俺は2枚の手札を捨て、デッキから《インフェルニティ・デーモン》、《インフェルニティ・アーチャー》を墓地に送る……」
鬼柳は手札から2枚、デッキから2枚、合計4枚のカードを墓地に送る。この時、鬼柳の手札が”0”になった。
「ハンドレス! 鬼柳の必殺のコンボ!」
「インフェルニティが出た時、まさかとは思ったけど……何でまだあのデッキを使っているの……!?」
「どうしたお前達?」
驚きを浮かべている遊星とフレアに、フリントが振り向く。彼はダークシグナー時代の鬼柳のデッキを知らない。
「あれは”インフェルニティ”って言って、鬼柳がダークシグナーになった時に使ってたカードなの。手札が0枚の時だけに効果を発動できる変わったカードなんだけど、これが凄く強くて。”ハンドレス・コンボ”って言うらしいわ。遊星はあのコンボを相手にして凄く苦戦したの」
「ほう……手札を、0に……」
フリントは関心を持ったような眼を鬼柳の”インフェルニティ・ガーディアン”に向ける。
「(そういえば、フリントの”オーガ・ドラグーン”も同じ効果だったっけ? 凄い偶然……)」
「へっ! 何かと思ったら、ただカードを墓地に送っただけかよ! 叩き潰せベン・ケイ!」
ベン・ケイが手に持った2本の斧をインフェルニティ・ガーディアンに撃ち付ける――――が、 インフェルニティ・ガーディアンは僅かに火花を散らしただけで倒れもしない。
「何!? どういう事だ!?」
「自分の手札が0枚の時……インフェルニティ・ガーディアンは戦闘及び、カード効果では破壊されない。……何度攻撃しようと、結果は同じだ……」
「チィ! (だが、俺の場には貫通能力を与える罠”メテオ・レイン”が伏せてある。攻撃力5300のベン・ケイは簡単に倒されはしねぇ! 次で確実に仕留めてやる!) ターンエンドだ!」
LP:4000
手札:0
モンスター
・重装武者-ベン・ケイ
魔法・罠
・魔導師の力(重装武者-ベン・ケイ)
・団結の力(重装武者-ベン・ケイ)
・デーモンの斧(重装武者-ベン・ケイ)
・幸運の鉄斧(重装武者-ベン・ケイ)
・セット
「俺のターン……」
鬼柳 手札:0→1
「《インフェルニティ・ミラージュ》を召喚……」
鬼柳の場に現れたのは頭に赤い羽飾りをつけ、ポンチョを着たインディアン風のインフェルニティ。その体は”蜃気楼”の様に揺らめき、透けて見える。
ATK:0 レベル1
「……インフェルニティ・ミラージュの効果発動。自分の手札が0枚の場合、このカードをリリースし、自分の墓地のインフェルニティと名のついたモンスター2体を特殊召喚する。……現れよ、《インフェルニティ・デーモン》、《インフェルニティ・アーチャー》!」
インフェルニティ・ミラージュが姿を消すと、鬼柳の場に2体のインフェルニティが姿を現す。1体は山羊の顔と角を持った悪魔。もう1体は今まで現れたインフェルニティとは毛色が違う、巨大な弓矢を持った鎧の悪魔戦士。フリントはインフェルニティ・アーチャーを見た瞬間、”疼き”に近い感覚を覚えた。
インフェルニティ・デーモン ATK:1800 レベル4
インフェルニティ・アーチャー ATK:2000 レベル6
「(何だ? あのモンスターから何か……)」
「……インフェルニティ・デーモンの効果発動。特殊召喚に成功した時、自分の手札が0枚の場合、デッキからインフェルニティと名のついたカード1枚を手札に加える事ができる。……俺は《インフェルニティ・ジェネラル》を手札に……」
鬼柳 手札:0→1
「……伏せていた魔法カード《ダブルアタック》を発動。手札からモンスター1対を墓地に捨て、捨てたモンスターよりもレベルが低いモンスター1体を自分の場から選択。そのモンスターはこのターン、2回攻撃が可能となる。……俺は手札のレベル7モンスター《インフェルニティ・ジェネラル》を墓地へ送り、俺の場のレベル6モンスター《インフェルニティ・アーチャー》の攻撃を2回行う……」
「馬鹿か! 2回攻撃ができてもベン・ケイを倒せる訳じゃねぇんだぞ! やはりてめぇはただのイカサマ野郎だったな!」
「バトル……インフェルニティ・アーチャーの効果。……自分の手札が0枚の時、相手プレイヤーに直接攻撃できる……【
「何ィ!?」
インフェルニティ・アーチャーは弓に矢をつがえ引き絞ると、大男に向かって矢を放つ。矢は一直線に飛び、見事大男を貫いた。
「ぎゃあああ!?」
大男 LP:4000→2000
「終わりだ……」
大男を貫いた矢がインフェルニティ・アーチャーの手に戻ると、再び弓につがえ、引き絞り、同じ様に矢を大男に放つ。
「ぎゃあああ!? ……こ、これが……”ハンドレス・コンボ”……」
大男 LP:2000→0
ソリッド・ビジョンが消え、決闘終了のアラームが鳴り響く。
本日の決闘、鬼柳のハンドレス・コンボを駆使したワンターン・キルにより、ラモン・グループの勝利で終わった。
野次馬達から歓声と悲鳴が上がる。
「く……!」
その瞬間、大男は走って逃げ出す。その後を”地獄への案内人”が乗った馬車が追いかけ、大柄な男が投げ縄によって大男を捕らえた。
「やめろぉ! やめてくれぇーーーー!」
大男は引き倒され、そのまま棺桶の中に入れられると、馬車に乗せられて連れ去られてしまう。
「(こうして、鉱山へと送られる訳か……今、どれ程の人間が、どれだけの苦痛を伴って働かされているのだろうか……)」
遊星はフリント達と分かれた後に見かけた脱走者達を思い出す。その時に脱走者の一人が投げた青いペンダントを遊星は拾っていた。
「(あの男達は決闘で敗れた者か、元々鉱山で働いていた鉱夫に違いない……だがしかし、あの中の一人は何の為にこのペンダントを投げ捨てたのだろうか? 何かメッセージがあったりするのか?)」
遊星はそのペンダントを隅々まで見るが、それらしいものは見つからない。
遊星が見かけた脱走者達は結局捕まり、鉱山へと引き戻されてしまった。彼等は今でもあの中で地獄を味わっているのか。そう思った遊星はその時に助けられなかった事を悔やむ。
「(待っていろ……必ず俺達が解放してやる!)」
「どうして……鬼柳は一体どうしちゃったの!? バーバラさん!」
フレアが訴えるような眼をバーバラに向けると、バーバラは僅かに俯いて答える。
「彼は……鬼柳さんは、自分で自分を殺そうとしている。この町を利用して……」
「何の為に――――!」
その時、フレアの脳裏に蘇る”ダークシグナー”となった鬼柳の姿。
「(もしかして鬼柳……覚えているの? ダークシグナーになった自分を!)」
フレアは最初、鬼柳は何も知らずに”インフェルニティ”を使っているのだと思っていた。しかし、鬼柳は全てを解った上でダークシグナーの自分が持っていた”インフェルニティ”を使い、自分を決闘で殺そうとしているとしたら――――
「……何でよッ! 何でなのよッ! 皆生きてたじゃない! 遊星と仲直りしたじゃない! なのになんで死のうとしてるのよ! 鬼柳ッ!」
その時、クラッシュ・タウンの南門からラモン・ファミリーが本拠地へ引き返そうとしていた。その中には鬼柳もいる。
「!? 鬼柳ッ!」
フレアはウィルダーネスに乗り込むと、全速力で丘を下っていく。遊星とフリントもそれぞれDホイールに乗り込み、フレアの後を追っていった。
新年、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
というわけで、新年が始まり、この作品でも(作者)待望のクラッシュタウン編がいよいよ始まります!ゴッズでも一番好きなところなので気合いれて頑張ります!
それにしても作品を見返すと結構ミスがあったりするんですよね(汗)ちょくちょく直していきます(反省)