曇った空にはなにも咲かない   作:楯無

1 / 5
第1話

 

僕は人が嫌いだ。

 

すぐに裏切る人間が嫌いだ。

 

だから僕は誰も信じないし、

 

誰も僕を信じて欲しくない。

 

 

今思えば、くだらない事だと思う。

僕がここまで人を信用しなくなった理由。

でもそれはあの時の僕には強すぎる攻撃だった。

だから僕は人間を信じない。

 

「おっはよー!」

僕はいつものように明るく教室の戸を開けた

いつもこうなんだ。

人なんかと仲良くしたい訳じゃないけど、浮くのが嫌だから、

僕はこうやって僕を隠しながら生きている。

この行為が間違ってるとは思ってない。

他人からハレモノ扱いされるのも嫌だし。

「おはよー、」

「はよー。」

教室にいた何人かの生徒が僕に返事をかえす。

愛想笑いを存分に振りまいた後、荷物を置いて、友人のもとへと向かう。

「おっはよぉ!!玲那!」

僕の友人の一人、桐生 玲那。

普通の女の子だ。

まぁ、少しイタイとこはあるけど…。

玲那はこのクラスでは一番マシ、だから一緒にいるだけ。

だけどまぁ一応友人という事にしておこう。

「おはよう、神影。」

玲那は僕の事を大抵苗字でよぶ。

彼女は以前、僕の苗字がかっこいいよくて羨ましいと言っていた。

神の影になる少女…あぁ、なんかカッコいい…!

と、一人でなにかしら考えていたようだ。

 

若干怖い気もしなくもないが、仕方ない事なのだろう、

玲那に罪の意識もないようだし、放置しておくしか手だては無いだろう。

「あれ、今日は神影も来てたのか。」

後ろから声をかけられる。

その声の主は玲那の友人の渡辺 縁。

名前はあれで、ゆかり、と読むらしい。

「ゆかりん、やっはろー♪」

戯けた声で縁に挨拶をする。

 

ん、とだけ縁は返事をした。

暫く三人で話す。これが毎日続いてた。

新たに教室にやってくる生徒に僕は挨拶を重ねながら。

 

 

 

 

僕は今、面倒な事を抱えている。

毎朝一緒に登校する人と何故かすれ違いが起きている。

もう一人他校の生徒とも登校しているのだが、

彼女は僕と一切話そうとしない。

この前のテストの時には

残って勉強するから先に帰って

と、言われ他の友人と帰ろうと教室を出たところ、

既に帰ろうとしていた玲那と縁に出会い、

友人も含め四人で10分程度話していた。

 

すると窓の外に帰ろうとしている彼女を見つけてしまったのだ。

 

彼女は僕と少しでも一緒にいたくないが為に、

わざわざ嘘を吐いたのだ。

これだから人間は嫌いだ。

それならそれで、一緒に帰りたくないと言えば良いものを、

嘘を吐くのがとても気に食わない。

それからというもの、少し調べたのだが、彼女は僕になにかしらの不満を持っているらしく、相談している友人も分かった。

 

そして、どうして僕を避け始めたのかも。

 

 

 

 

 

 

 

それは実にくだらない内容だった。

 

 

 

 

 

 







始めまして、楯無と申します。
人間不信の少女のお話です。
以後少しずつ進めていこうと思いますので
どうぞよろしくお願いします。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。