僕は人が嫌いだ。
すぐに裏切る人間が嫌いだ。
だから僕は誰も信じないし、
誰も僕を信じて欲しくない。
今思えば、くだらない事だと思う。
僕がここまで人を信用しなくなった理由。
でもそれはあの時の僕には強すぎる攻撃だった。
だから僕は人間を信じない。
「おっはよー!」
僕はいつものように明るく教室の戸を開けた
いつもこうなんだ。
人なんかと仲良くしたい訳じゃないけど、浮くのが嫌だから、
僕はこうやって僕を隠しながら生きている。
この行為が間違ってるとは思ってない。
他人からハレモノ扱いされるのも嫌だし。
「おはよー、」
「はよー。」
教室にいた何人かの生徒が僕に返事をかえす。
愛想笑いを存分に振りまいた後、荷物を置いて、友人のもとへと向かう。
「おっはよぉ!!玲那!」
僕の友人の一人、桐生 玲那。
普通の女の子だ。
まぁ、少しイタイとこはあるけど…。
玲那はこのクラスでは一番マシ、だから一緒にいるだけ。
だけどまぁ一応友人という事にしておこう。
「おはよう、神影。」
玲那は僕の事を大抵苗字でよぶ。
彼女は以前、僕の苗字がかっこいいよくて羨ましいと言っていた。
神の影になる少女…あぁ、なんかカッコいい…!
と、一人でなにかしら考えていたようだ。
若干怖い気もしなくもないが、仕方ない事なのだろう、
玲那に罪の意識もないようだし、放置しておくしか手だては無いだろう。
「あれ、今日は神影も来てたのか。」
後ろから声をかけられる。
その声の主は玲那の友人の渡辺 縁。
名前はあれで、ゆかり、と読むらしい。
「ゆかりん、やっはろー♪」
戯けた声で縁に挨拶をする。
ん、とだけ縁は返事をした。
暫く三人で話す。これが毎日続いてた。
新たに教室にやってくる生徒に僕は挨拶を重ねながら。
僕は今、面倒な事を抱えている。
毎朝一緒に登校する人と何故かすれ違いが起きている。
もう一人他校の生徒とも登校しているのだが、
彼女は僕と一切話そうとしない。
この前のテストの時には
残って勉強するから先に帰って
と、言われ他の友人と帰ろうと教室を出たところ、
既に帰ろうとしていた玲那と縁に出会い、
友人も含め四人で10分程度話していた。
すると窓の外に帰ろうとしている彼女を見つけてしまったのだ。
彼女は僕と少しでも一緒にいたくないが為に、
わざわざ嘘を吐いたのだ。
これだから人間は嫌いだ。
それならそれで、一緒に帰りたくないと言えば良いものを、
嘘を吐くのがとても気に食わない。
それからというもの、少し調べたのだが、彼女は僕になにかしらの不満を持っているらしく、相談している友人も分かった。
そして、どうして僕を避け始めたのかも。
それは実にくだらない内容だった。
続
…
始めまして、楯無と申します。
人間不信の少女のお話です。
以後少しずつ進めていこうと思いますので
どうぞよろしくお願いします。
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