東地区 某所
「どうだ、ザルバ?」
「近いな…いるぞ。」
匠の問いにカチカチと音を立てて話すザルバ
「雅の感は当たるな…。」
「あんま、過信しないでよ。ただの感なんだから…漫画みたいに超直感なんて持ってないからね。」
「あの漫画は好きだな…そろそろ新刊出る筈なんだけど。」
話がそれ、緊張感のない話をしながら、画廊へと進む2人
いつものことなのか、大人しくしてるザルバ
「あー…現実は上手くいかないもんだ。」
美術館の扉を開け何かを感じとった雅は、黒のフード付きのマントをしっかり被り、顔が見えないようにする。
匠もそれに習い、黒のマントを羽織る
「まだ、陰我ホラーには会ってないが、人が居るな…海炎と朱莉だな…」
淡々と告げるザルバ
「どんな状況か、ザルバわかる?」
「素体ホラーと戦ってる感じね。数が多くて苦戦してる感じだわ。」
匠が問うと、カチカチと音を立てて雅以外の女性の声がする。
その声に、首から下げてるネックレスに声をかける雅。
「シルヴァ…陰我ホラーはどんな感じ?」
「今は、大人しく絵画の中にいるようだけど、どの絵かまではわからないし、素体ホラーとの騒ぎで、出てくるかもだわ。」
「素体ホラーたちのいる所と陰我ホラーの絵画は手前と奥で離れてるが、出てくるのは、時間の問題だな。」
シルヴァとザルバが2人に話す。
「二手に分かれるか…ゼロ。」
「それがいいかな…ガロ。」
お互いを呼び二手に分かれて行動する。
ゼロと呼ばれた、雅は、順序を逆走して左へ…
ガロと呼ばれた、匠は、順序通り右へ…
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ホールのような所で戦闘中の海炎と朱莉
先に進むための扉は、素体ホラーたちに埋め尽くされ、出口に向かう扉にも数体のホラーたちがいて囲まれている。
「ハァ…ハァ…朱莉!大丈夫か?」
息切れをしながらも、相方の朱莉を心配する海炎。
「なんとか、大丈夫。」
海炎の背中に身体を預け話す朱莉。
2人とも疲労が顔に出てる。
「こんなに、素体ホラーが出るなんて、聞いてない。ここは何かありそうだが、このままだとオレたちがヤバい…。」
「一度撤退して立て直す?応援が呼べるかはわからないけど。」
応戦しながら、壁際で互いの背中を守りつつ話す海炎と朱莉
そこへ…
「状況判断は、できてるようだけど、応援を呼ぶ必要はない。」
ホール出口方面からの声
声をかけながら、一閃すると、不意をついたとはいえ、出口側のホラーたちを一瞬で片付けた、フードの男がいる。
「!?」(なんだアイツ。新手か!?)
黒いフードを深く被り、顔がよくわからない人物の登場に警戒する2人。
素体ホラーたちも、仲間を消した新手に警戒する。
「ここからは、オレがやるよ。」
そういうと、刀を頭上に、かかげ円を書く。
その行動に驚いて、目を見開く海炎と朱莉
男の書いた円が光ると、狼 をかたどった、黄金の鎧が男に着く。
黄金騎士 牙狼--…
鎧が召喚され、刀を構えると、ホラーたちが襲いかかる。
それをなぎ倒していく黄金騎士。
突然の黄金騎士の登場に驚く2人。
そんな2人をよそに、黄金の鎧、牙狼を召喚した男は、あっという間に、素体ホラーたちを倒しきった。
カチンッと刀を鞘に納める音と共に、鎧が解け、もとの黒フードに戻る男。
ハッとする、朱莉と海炎
「…助けてくれてありがとうございました。」
朱莉がペコリとお辞儀をする。
海炎は、警戒しながらも、お礼を口にした。
「どうも…助かりました。」
「警戒しなくていいよ。とりあえず、2人とも無事でよかったよ。」
海炎の警戒を感じ穏やかに話しかける。
「牙狼、後は大丈夫だらう。あっちも片付きそうだ。」
「ん。わかったよ、ザルバ。じゃ、用は済んだから、オレはこれで。」
カチカチと音をたてて指輪のザルバが話しかけると、男…こと匠は、2人の前から去った。
「ザルバ…」
「本物の黄金騎士…存在してたんだ…」
残された2人は唖然と呟いた…
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