IS -インフィニット・ストラトス- if√ 作:人食いムンゴ
─朝─1025号室──────
ピピピピピピ…
一夏のスマホのアラームが鳴っている。
音を頼りに手を伸ばし、スマホを取る。
画面をタッチしてアラームの音を消す。
まだ、目が覚めきっていない状態で起き上がりトボトボとゆっくりとした足取りで脱衣場にある洗面台へ向かう。
ガラリ
脱衣場の引き戸を開けるとそこには下着姿でお着替え中の箒がいた。
下は履いていたが上はブラジャーのホックを着けようとしている真っ最中のようだった。
「!!!!」
一瞬で一夏の脳が覚醒へと導く。
と同時に
「みるなーーー!!」
「グハァ!」
大声をあげた箒の横蹴りが一夏のお腹に炸裂する。
勢いは凄まじく、脱衣場から追い出され廊下でうなだれている。
引き戸はピシャリと閉められ中の様子を伺うことは出来なくなってしまった。
「あ、朝から良いものみれたな……フッ」
脱衣場は入れないので、とりあえずはトイレに向かうことにした。
いい目覚めを迎えた一夏だった。
──────────────
それから少しして、一夏は行く準備を済ませたのだが、箒は一向に脱衣場から出てくる気配がしない。
「箒どうした?──具合でも悪いのか?」
脱衣場の引き戸越しから話かける一夏。
「だ、大丈夫だ!さ、さ、先に校門の方へ行ってくれ。すぐに行く。」
「わかった──鍵頼むぞ」
手荷物を持って一夏は部屋の外に出た。
──IS学園校門前──────
とりあえず、一夏は箒の言われた通りに学園の校門前にやってきた。
待つこと10分程。
「すまない一夏。待たせたな」
箒の声のほうを向いてみると、上は白のレーストップス
に下はネイビーのフレアスカート。
そして、なにより髪型がいつものポニーテールではなく、ハーフアップでお洒落に髪型をセットしている箒がそこにいた。
ゴクリ
息を飲む可愛さとはこのことを言うのだろう。
その驚いて声の出ないに一夏に対して箒は気まずくなる。
「も、もしかして、待たせたことに怒っているのか?」
「あ、いやごめん。箒が可愛くてさ。言葉が出てこなかった。」
「な…!……全くお前は調子のいいことを言って」
そういっている箒だが、上機嫌の様子だった。
──◯◯駅フラワーパーク前────────
駅から降りてフラワーパークを向かう道中。
箒を目で追っている人が結構いた。
耳を澄ますとあちこちから聞こえてくる声
「うわー。あの子ヤバくね?」
「すげぇな。」
「胸でけぇ…グラビアアイドルか?」
「俺、声かけよっかな?」
「バカ。男がいるだろ」
そんな声を聞いて俺は自然と箒の手を握っていた。
箒も動揺していたが、握り返してくれた。
その様子を見て周りから感じる嫉妬の視線。
俺は優越感に浸たりながら、フラワーパークへと向かった。
──フラワーパーク内──────────
入場してから目に入ったのは視界全体に広がるチューリップ畑、赤、白、黄色、ピンクの色彩鮮やかな色を咲かせて俺達を迎えてくれた。
「キレイだな。」
立ち止まってその光景をゆっくり楽しむ。周りにいる人達もこのチューリップ畑を写真を撮って楽しんでいる様子だった。
「ああ、そうだな」
「折角だしさ。俺達も写真撮ろうぜ」
一夏はスマホを取り出してカメラのアプリを起動する。
インカメラモードを選択して画面に二人と景色が収めるように調節する。
「よし、撮るぞ」
カシャ
撮った写真を確認すると、箒は相変わらず目尻が上がりキリッとした表情で写っていた。
もうちょい笑ってもいいのにな。と思っていたが、
「いい写真になったな!」
とまぁ本人は満足そうなので、特になにも言わなかった。
──昼───────────
一夏達はシートを広げて満開の桜の木の下で昼食をとっていた。
ちょうど桜の木が満開という時期もあってか、あちこちでシートを広げ花見を楽しんでいる客も大勢いる。
「なんかいいよなこう言うの。時間を忘れる感じで…」
「そうだな…私はこうして、一夏と来れて嬉しいぞ」
「やけに素直だな。今日は」
「なんだと!」
「悪い悪い──冗談だって」
そんな二人の間にヒラヒラと桜の花びらが落ちてきた。
それを見て上を見上げる二人。
満開の桜がそこにある。
「綺麗だよなぁ。桜って」
「あぁ、一瞬しか咲かないからこそ美しさが際立つというものだな」
「あぁそうだな……そうだ」
なにか思い付いたようで、一夏は正座している箒の膝の上に頭を乗せる。
「な、なにをする!」
「いや、こうした方が首疲れないし。」
桜の木を向いて仰向けになる一夏。さしずめ、箒の膝は枕変わりといったところだろうか。
「全く。お前というやつは───」
それから二人は、何も言わずにじっと桜の木を見つめていた。
──夜─1025号室─────
俺は箒の手を握って、帰路へとついた。
箒とのデートは楽しかった。
一緒にチューリップ畑を見て、一緒に桜の木を見ながらお昼を食べて。写真もいっぱい撮って。
ほんと箒は可愛かった。
白のレーストップスにネイビーのフレアスカートのコーディネートで髪型もセットして思いっきりお洒落をしているので、いつも印象が違い見違えた。
二人で撮った写真のフォルダを眺める。
はぁ。
その可愛さに息を漏らす。
やっぱでも実物の方が…。
と思いふと、箒の方を見るとぼーっとした表情を浮かべている。
心ここにあらずといった雰囲気。
「どうしたんだよ。箒」
「あ、いやなんでもない。なんでもないんだ。」
顔を赤らめて、気にするなと言ってくる。
いや、気になるだろ。
───────────
風呂から上がって寝る準備を済ませて、ベッドに横になる。
箒もまた、いつものように寝間着用の着物に着替えるようだ。
しかし、今日はいつものように見るなと言ってはこなかった。
そのことに多少違和感を感じていたが黙って箒が着替えるのを待った。
衣擦れの音が聞こえてくる。
続いて、ぱさっとシャツを置く音が響く。
そこからしばらく、音が聞こえなくなった。
「な、なぁ」
間仕切りの向こうから聞こえてくる箒の声。
少々どもった声をしていた。
「ん?どうした?」
「お、男は胸の大きな女が好き…なのか?」
突然、なにを言い出すんだ。ほんとに箒か?
でも、なんとなく思い当たる節はあった。あのデート中にあれだけ注目されてたり、声に出されてたらわからないわけがない。
それが気になってぼーっとしてたのか?
「た、多分。」
「一夏は…一夏はどうなのだ?」
最後の方は尻すぼみで歯切れの悪い状態で話す箒。
「お、俺は好きだよ」
「そ、そうか」
一夏はここぞとばかりに自分の正直な気持ちを箒にぶつける。
「正直、すげぇ見たいし、触ってみたい。」
「さ、触ってみたいとか…ふ、不埒だぞ……。」
「でも興味がなかったら、あのとき箒の下着に手は出さないだろ…」
「…そんなに私の胸が気になるのか」
「そりゃあ、気になるし見ちまうよ」
「特別」
「へ?」
「今日は特別に、特別に触らせて…やる」
「………え、マジで」
「……触りたくないのか?」
「いえ、是非とも!触らせてください!」
「し、仕方のないやつだな。お前は…」
一夏は起き上がり、箒のいるベッドへと移動する。
この間仕切りを越えれば桃源郷が…。
そして、間仕切り越えるとブラジャーを外して恥ずかしげに胸を両腕で抑えている箒がそこにいた。
だが、胸は腕で収まりきれていない。
「あ、あまりじろじろみるな」
モジモジして恥ずがっている。下は履いているようだ。
「ご、ごめん。」
「は、はやく私の気が変わらないうちにさっさとしろ」
そういって箒は意を決したかのように手をほどいた。露になる大きな果実が2つ。
「おぉ…」
そして、俺は待ちに待った、おっぱいに手を伸ばした。
ムニュ
「お、おおぉ」
叫ばずにはいられなかった。両手で掴んでも収まりきらない。
「はぁ…はぁ…」
「………し、静かにしろ」
す、凄い。肌がプリプリして、弾力もあってなんだこれ…。
あの箒がこんなことしてくれるなんて未だに信じられない。
ムニュムニュ
「ああ…。凄い柔らかい。」
多分今、俺すげぇ情けない表情してるんだろうな。と思ったが、仕方ない。
箒の胸を触れて幸せの絶頂だった。
「一夏、そんなに触れて嬉しいのか?」
「最高だよ…」
からっぽな頭で答える一夏。
「そうか…。わ、私にとってはこいつは邪魔でしかなかったからな…。一夏が好きならよかったぞ…。」
「はぁ…はぁ…」
「なぁ、一夏…そろそろ」
コンコン!
突然、部屋のドアからノック音が聞こえてきた。
「キャッ!」
「おわっ!」
その音に驚き思わず声を荒げる二人。
「い、一夏さーん。」
どうやらノックの主はセシリアのようだった。
セ、セシリアーー!!いいところだったのに!
慌てて箒はブラジャーを身に付けている。どうやら、お楽しみタイムもここまでのようだ。
とりあえず、俺はセシリアの方へと向かった。
ドアから少しだけ顔を出す形でセシリアに応対する。
「ど、どうした?」
「い、一夏さん。実はあのですね。」
とキョロキョロと周りを警戒するセシリア
「────ここではあれですので、わたくしの部屋に…。」
「あ、あぁわかった。」
俺が出ている間に箒は着替え終わるだろう。そう思って一夏はセシリアの部屋へと向かった。
その頃…。
──1025号室────────────
一夏が……。私の胸を好きだと言ってくれた。
改めて自分の胸を見つめる箒。
見られたとき、触れたとき、凄く恥ずかしかったが…。
なんとも言えない。心地よさがあった。
ふふふ。たまには不埒なことも悪くないな…。
そう思う箒だった。