ダンジョンに影というベルがいるのは間違っているだろうか 作:ジ・アンサー団
昔、クロに『学ばないといけない奥義があるぞ』っと言われ、クロに奥義を教えて貰った。
それが、戦いに役に立つ奥義の必殺技みたいな物だったから、僕はそれを伝授し、強大な魔物を倒すためにその奥義を学んだ。
ベル「(その伝授された奥義で、クロに認めさせてやる!)」
ベルは気合を入れて、クロに勝とうと考えた。
それから、数分。クロが構えを取り動きを見せていなかった。
だが、ここから動き始めた。
ベルは、クロの戦いを何回か見ていたことがあった。
動きはかなり遅いが、隙が無く、盾の防御も完璧、大剣を振っている姿は早く、そして強烈な一撃。
まさに最強の騎士だと、そのことだけベルは注意していた。
だが、世の中は違う。
クロがベルに接近してきた。
早いスピードで。
動きは昔のと比べて早くなっていた。
ベルはそのことに驚き、クロの大剣から回避しようとしたが、
クロ「甘いぞ!」
クロは剣を振ろうとしたのではなく、
ベル「うっ!」
盾で体当たりをして、ベルを吹き飛ばした。
ベルは何とか、市壁から落ちないように体制を整えた。
ベル「今までの戦いより、スピードと戦い方が違う!」
クロ「当たり前だろ。昔の俺と比べれば、さらに実力が上がっているぞ」
ベル「だったら、これなら、どうだ!」
ベルはクロに体当たりをしようとしてきて、クロは盾で弾き生えそうとしたが、
ベル「今だ!」
ベルはその盾を踏み台にし、後ろに回り、クロに一撃を喰らわせようとした。
だが、
クロは素早く後ろに振り向き、その一撃を盾で防いでしまった。
ベル「そんな!」
クロ「俺の弱点は確かに後ろだが、その弱点を克服し、弱点を無くすことが出来た!」
クロは盾で剣を弾き飛ばし、大剣を振り下ろし、ベルに一撃を喰らわせた。
ベル「ぐうっ!」
強烈な一撃にベルは思わず声を上げてしまい、転がった。
クロ「・・・その程度か? 俺がお前を鍛えて強くなったのはその程度か?」
クロは呆れていた。クロがベルを強くさせたのに、まだ貧弱のままだった。
そのことに、僕は悔しがった。あの時と同じように。
だが、クロはそれとは違う発言をするのは、僕にも分からなかった。
クロ「・・・・・・ベル。お前は、英雄になるんだろ?」
ベル「えっ?」
クロ「なるんだったら、自分に打ち勝てよ。俺を超えろよ! こんなところでなに負けてんだよ! 俺はお前で、お前は俺だろ!」
ベル「クロ・・・」
クロは僕で、僕はクロ。
ベルはそのことを今まで考えたことが無かったからだ。
ベルはその言葉で自分を考え、立ち上がった。
ベル「背中を押してくれたね」
クロ「ああ。お前は俺だからな。俺が情けない姿を見ているのはイラつく。」
ベル「ふっ、クロらしい」
クロ「お前もな。・・・・・・じゃあ、再開でもするか!」
ベル「はい!」
それから、激しい訓練は終わり、クロは、鎧を外して実体化を解いた。
ベル「ありがとうございます。クロ」
クロ『ああ。お前は俺。俺はお前。当たり前の事だ』
ベル「あっはは! クロらしいや」
クロ『お前もな』
ベル・クロ『「あっはははははははは!!」』
2人は、笑っていた。こんなに楽しい戦いは、久しぶりだったから。