もちろん挿入歌はRoots of the Kingです!
と、言いたいけど挿入歌流しながら見てても読みにくいのでなしでw
あとよく読んでいる作品の作者さんにお気に入りやコメントもらえると嬉しくなるのは私だけでしょうか?
『ハァ!』
『アフグ!』
サガは専用武器《ジャコーダー》をロッド剣状から鞭へ変え、ファイアフライアンデッドを痛め付けていく。
『思っているよりタフだね…。それに私から逃げないし、ファンガイアとは別みたいだね。』
サガは顎に手を当て少し考える。しかしファイアフライアンデッドはその隙を見て逃げ始めた。
『逃がさないよ!』
サガはジャコーダーをファイアフライアンデッドの足に巻き付けて転ばせる。そしてそのまま勢いよくジャコーダーを振り、壁に叩きつけた。しかし煙が晴れるとファイアフライアンデッドは姿を消していた。
『あ、しまった!校舎の中に逃げられた!』
サガはすぐに後を追うように校舎の中に入っていった。しかし校舎に入ったのと同時に何者かに首を掴まれ、投げ飛ばされる。顔をあげるとそこには派手な服装をしてサングラスをかけた青年が居た。
『…誰?そこを退いてくれる?』
「野暮なことはしないの。今あの子があそんでるんだからさ。」
『え?』
「フォォォォォォォオウ!」
青年は突然叫ぶと口から青い衝撃波を出してサガを吹き飛ばす。
『何この衝撃…。さては人間じゃないね。』
「おお。おお~あたりぃ!フォォォォォォォォォォォォォォオウ!」
青年がまた叫ぶと今度はヤギの姿をした怪物になった。その腰にはファイアフライアンデッドの巻いていたウロボロスの装飾がされたベルトではなく、金の骨の装飾がされたベルトが巻かれていた。
『もしかしてさっきの化け物の仲間?』
『まぁそんな所かな?』
ヤギの怪物《カプリコーンアンデッド》は廊下の壁などを利用してトリッキーに動き周り、サガを攻撃する。しかしサガはジャコーダーをロッド剣状に戻していくつかは攻撃を弾いてかわした。
『なかなかやるねぇ。』
『そりゃどうも!』
サガはジャコーダーを鞭に変えてカプリコーンアンデッドを縛る。
『お?』
『ハァ!』
サガはカプリコーンアンデッドを窓の外に放り投る。
『あなたに"王女"の判決を言い渡します。死です!』
そう言ってサガは白い笛を取りだし、ベルトに挿す。
《WAKE UP!》
ベルトから音が鳴り、待機音が流れ始める。そして朝だったはずの空は夜になり、月が新月へと変わる。そしてジャコーダーの下側をベルトの右側に挿すと、ベルトからジャコーダーに向けてエネルギーが渡る。
『ハァ!』
『グッ!』
サガはジャコーダーをカプリコーンアンデッドに突き刺し、必殺技を行おうとしたが。
『人間ごときに負けるかよ!』
『うわっ!』
カプリコーンアンデッドはブーメランを投げてサガに当てる。その隙にジャコーダーを抜き、地面に降りる。しかしその傷は深く、胸から緑色の血を流していた。
『しまった!』
カプリコーンアンデッドはそのまま逃げようとしたが、騒ぎを聞きつけやって来たISを纏った教師達から弾丸を浴びせられる。
『グッ!ガハッ!…人間ごときがぁ!』
カプリコーンアンデッドは角から青い炎を出して教師達に当てると、そのまま何処かへ姿を消した。
『そうだ!もう一人のやつは!』
サガがファイアフライアンデッドの行方を探そうとすると、何処からか悲鳴が聞こえ、急いでそこに向かった。悲鳴が聞こえた場所に着くとファイアフライアンデッドが立っていた。
『見つけた!君にも判決を…?』
だがファイアフライアンデッドは動く様子がなく、地面に倒れ伏した。それと同時にファイアフライアンデッドのベルトが開き、♦と6のマークが見える。だがサガが驚いたのはそこではなく、目の前にいた緑色のトカゲの様な怪物に驚きを露にしていた。
『君が倒したの?』
『…。』
トカゲは何も答えずコクリと頷いた。そしてその近くには壁にもたれて気絶している女子生徒が居た。だがその腕には傷があり、血を流していた。サガは思わずジャコーダーを構えたが、それを気にせずトカゲの怪物は何処からかハンカチを取り出して、女子生徒の怪我の所に巻き付けた。そしてそのまま何処かへ逃げていった。
『あ、ちょっと!』
サガはトカゲの怪物を追いかけようとしたが、向こうから足音が聞こえ、その方角を見ると鈴が走ってきて。
「え?仮面ライダー!?あんたがこのアンデッド倒したの?」
『え?違うよ。さっきトカゲの怪物が。』
「ふーん。あ、それより封印しないと。」
『封印?』
鈴は懐から鎖の絵が描かれたトランプのようなカードを取りだし、ファイアフライアンデッドに投げる。するとカードが刺さり、ファイアフライアンデッドはカードの中に吸い込まれて鈴の元へ帰ってくる。
『へぇ。ファンガイアとかと違うんだね。』
「そう。このアンデッドって怪物は死なないからこうして封印するんだってさ。で、あんた誰よ?」
『ああ、私は仮面ライダーサガ。』
「あ、一夏が言ってた仮面ライダーか。」
『じゃあ私は帰るね。またどこかで会えるかも。』
「え?ちょっと!」
サガは窓から飛び降りてそのまま何処かへ行ってしまった。
「なんなのよぉ…。ん?電話?もしもし?…はぁ!?レンゲルバックルが消えた!?」
ちなみにその日IS学園は休校となった。
◇
騒動が収まった夜。人間の姿になったカプリコーンアンデッドは人気の無い所をフラフラしていた。
「クソっ!あの王女とか言った人間が!この俺に恥かかせやがって!ヌォォォォォォォォォ!」
カプリコーンアンデッドは暴れながら周りにあった廃材などを蹴り飛ばしていく。しかしどこからかコツンコツンと歩く音が聞こえ、カプリコーンアンデッドは辺りを見渡す。
「あ?なんだ?」
足跡のする方から人影が見えるが、夜の街灯に照らされて姿がよく見えない。
「誰だ?」
「…。」
人影は何も答えず、右手に持っていた何かを腰にあてる。すると何かが射出される音と、禍々しい待機音が流れ始める。
「…変身。」
《OPEN UP!》
爆発が聞こえ、騒ぎを聞きつけた警察が駆けつけると、そこにはヤギの絵が描かれた♠Qを持った、蜘蛛のような仮面ライダーが立っていた。そしてその腰にはレンゲルバックルが巻かれていた。
次回もお楽しみに!