IS-復讐を誓う仮面の戦士たち   作:甘々胡麻ざらし

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今回は初の挑戦をしました!
あとプチ告知ですけどかなり前に書いて消した作品、仮面ライダーストラトスを現在執筆中。原作に沿ってますがいくつかオリジナルがあります。というよりISの原作をベースにしたほぼオリジナルストーリーですね。いつになるかは未定ですけど投稿したらそちらも是非読んでみてください。


交わる世界

「何?新たな仮面ライダーの情報だと?」

 

「はい、てっきり社長が造ったのかと…。」

 

サガが出現した翌日、黎斗は社員からの報告に驚きを露にしていた。だがその驚きはサガに向けてではない。黎斗ですら知らないライダーが街で目撃されたことに対してだ。

 

「私の知らないところで勝手にライダーを造るとは…!どんな奴か一度会わないとね。」

 

「社長…。お顔が…。」

 

「うん?ああ、すまない。」

 

黎斗が怪しい笑みを浮かべているとパソコンの画面に怪人出現と表示される。

 

「…よし、私が直接行こう。」

 

「お、お気をつけて。」

 

 

黎斗が着く数分前、街では男が女尊男卑の連中にカツアゲされていた。

 

「ほらおっさん。さっさと金だしなよ。」

 

「いいの?出さなかったら警察にあることないこと言って逮捕してもらうよ?」

 

「ほら出しなさいよ!」

 

女尊男卑の女たちの内の一人が男に殴りかかるが、 男はその手を掴んだ。

 

「ちょっ!放しなさいよ!」

 

男はニヤリと笑みを浮かべるとその姿をカマキリの様な姿に変える。

 

「ひっ!」

 

「ば、化け物!」

 

『キシシシシシシ!』

 

カマキリの怪物《マンティスワーム》は腕に付いた鎌で掴んでいた女の首を切り落とした。

 

「ひ、ひぃぃぃぃぃぃ!」

 

「きゃああああああああ!」

 

マンティスワームは残った二人に狙いを定めようとする。そして鎌を振り上げた瞬間、マンティスワームに一台のバイクがぶつかる。マンティスワームはそのまま吹き飛ばされ、地面を転がった。

 

『キシャ!?』

 

マンティスワームはバイクの運転手を睨み付ける。しかし運転手はそんなマンティスワームをまったく恐れず、ヘルメットを外してバイクから降りた。

 

「見つけたぞ。」

 

『キシャアアアアアアア!』

 

マンティスワームはヘルメットを外した青年を鎌で切り裂こうとしたが、あっさりとかわされて回し蹴りを喰らう。青年は懐からボタンの付いたベルトを取りだし、腰に巻き、赤と青のボタンを同時に押した。するとベルトからプラットホームで流れるような低いメロディが鳴り、ベルトにパスをかざす。

 

《ネガフォーム!》

 

青年の体が白と黒を基調とした姿に変わり、紫色のアーマーが上半身を鎧のように包み込んだ。そして頭から紫色の桃の様な仮面が降りてきて、顔の正面で展開される。青年は悪の電王《仮面ライダーネガ電王》へと変身した。

 

『キシャ!?』

 

突然目の前で起こったことにマンティスワームは驚くが、すぐさま切り替えてネガ電王に攻撃する。だがネガ電王は専用武器《ネガデンガッシャー》を連結させ、ソードモードにしてマンティスワームを切り裂く。

 

『キシャア!』

 

『その程度か?』

 

『キシャアアアアアアア!』

 

挑発されたマンティスワームはネガ電王に突進するがヒラリとかわされてまた攻撃を喰らった。

 

『キシャ!』

 

ネガ電王から距離を取ったマンティスワームは突然姿を消す。

 

『クロックアップか。』

 

ネガ電王はふぅと息を吐きネガデンガッシャーを静かに構えた。

 

『ハァ!』

 

『ギシャ!?』

 

そのまま剣を振り抜くとネガデンガッシャーの刃がマンティスワームに深く食い込み、マンティスワームは火花を散らす。マンティスワームは何故自分が攻撃されたのかがわからず、呆然としていた。

 

『感覚を研ぎ澄ませば簡単なことだ。まぁ普通はクロックアップを使って戦うのがセオリーだがな。』

 

そう言ってネガ電王は自身のベルト《デンオウベルト》に黒いパス《ライダーパス》をかざす。

 

《フルチャージ!》

 

ベルトから低い音声が鳴るとエネルギーが剣へと渡る。マンティスワームは雄叫びをあげながらネガ電王に向かって行き、ネガ電王もマンティスワームに向かう。そしてすれ違い様にネガ電王はエネルギーを帯びた刀身をマンティスワームの腹に当て、切り裂いた。マンティスワームはそのまま断末魔をあげ、爆発と共に消え去った。

 

『さっさと次を探すか。』

 

ネガ電王はそのまま自身が乗っていたバイク《ネガデンバード》に跨がろうとするが、足元を撃たれその足を止めた。

 

『誰だ?』

 

ネガ電王は歩いてくる人物を見る。それは手にガシャコンバグヴァイザーを持った黎斗だった。

 

「君こそ誰かな?何故私の設計中のデンオウベルトを巻いている。どこで手にいれた?」

 

『なるほど、こっちの世界ではこれはまだ完成してないのか。』

 

「何を訳のわからないことを言っている?とりあえず君を拘束させてもらうよ。」

 

《マイティアクションX!》

 

「グレード2 変身!」

 

《ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティ~アクション~X!》

 

黎斗はゲンムに変身してネガ電王に襲いかかった。ゲンムはガシャコンバグヴァイザーをチェーンソーモードにしてネガ電王に斬りかかるが、ネガ電王はネガデンガッシャーをアックスモードにしてそれを防ぐ。

 

『ほう、私の攻撃を防ぐとは。』

 

『いきなり襲いかかるなよ。こっちはそっちに協力してほしいことがあるんだからよ。』

 

『協力だと?あまり信じられないね!』

 

『だと思ったよ!』

 

黎斗とネガ電王はつばぜり合いをした後、互いに距離を取る。

 

『パワーはそちらの方が上か…。ならばこれを使おう。』

 

《ギリギリチャンバラ!》

 

ゲンムはキメワザスロットホルダーから黒いガシャット《プロトギリギリチャンバラガシャット》を取り出して起動させ、ベルトに挿す。

 

《ガッチョーン!ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティ~アクション~X!アガッチャ!ギリ・ギリ・バリ・バリ・チャンバラ!》

 

レバーを開くとゲンムに《プロトチャンバラゲーマ》が分離、武装され、レベルアップした。

 

《ガシャコンスパロー!》

 

『ハァ!』

 

黎斗はガシャコンスパローを鎌モードにしてネガ電王に接近し、攻撃を仕掛ける。ネガ電王はネガデンガッシャーで受け止めようとしたが何かを察知して慌てて避ける。すると避けた所の地面にガシャコンスパローが刺さり、地面を大きく抉った。

 

『どんなパワーだよ…。』

 

ネガ電王はもしこれを喰らっていればと思い、少しゾッとした。

 

『ほう、避けたか。このギリギリチャンバラは一撃一撃が必殺の威力を持つゲーム。初見だから受け止めると思ったが、良い勘をしているね。』

 

『そりゃどうも。』

 

『なら次はこれだ。』

 

《ズ・ドーン!》

 

黎斗はガシャコンスパローを弓モードに変え、トリガー引く。するとガシャコンスパローから紫色の矢が射出される。ネガ電王はそれをネガデンガッシャーで弾き、アックスモードからアローモードへ変え、互いに撃ち合い始める。

 

『中々やるね!正直侮っていたよ!君はあのクズの様なIS集団よりも強い!私が戦ってきた中ではトップクラスだ!』

 

『お前も中々強いな。俺の契約イマジンも軍団に欲しいって言ってるぜ!』

 

『それはどうも!』

 

長く撃ち合い続けていたが、黎斗はガシャコンスパローを落とし、急に胸を押さえ始める。ネガ電王はその様子に疑問を持ち撃つのをやめた。

 

『ぐ、がぁぁぁぁぁ!』

 

『おい!大丈夫か!?』

 

黎斗は苦しみながらもフラフラと立ち上がりガシャコンスパローを持つ。

 

『はぁ…はぁ…。』

 

《ガシャット!キメワザ!ギリギリクリティカルフィニッシュ!》

 

黎斗はプロトギリギリチャンバラガシャットをガシャコンスパローのスロットに入れ、エネルギーをチャージする。そして必殺技を撃とうとした途端、ガシャコンスパローを地面に落とし、地面に倒れた。

 

『おい!』

 

ネガ電王はすぐさま駆け寄り黎斗の変身を解く。そのまま気を失った黎斗を背中に抱える。

 

『ネガタロス、今すぐネガデンライナーでこっちに来てくれ。とりあえずこいつをネガデンライナーに運ぶ。』

 

そう言いネガ電王は変身を解除して、黎斗を背中に抱え、空からやって来た電車《ネガデンライナー》に乗る。

 

『修羅、そいつに何があった!?』

 

「わからない。とりあえず椅子に寝かせよう。」

 

車両の中から黒い鬼の姿をしたイマジン《ネガタロスイマジン》が現れて黎斗を食堂車に運び、椅子に寝かせる。

 

「ネガタロス、今すぐ箒たちを呼び戻してくれ。」

 

『ああ。』

 

そう言ってネガタロスは食堂車を出ていく。

 

「さっきあんたは言ってたな。クズの様なIS集団って。あんたもISで人生をメチャクチャにされたのか?」

 

修羅はそう言って黎斗が目覚めるのを待った。




最後に登場した二人にうん?と思ったそこのあなた!
そうです!

最後に出てきた修羅とネガタロスは神羅の霊廟さんのインフィニット・ストラトス 絶空の写真(ネガ)の二人です!
要するにコラボです!
数話にかけてコラボストーリーを書くのでお楽しみに!

コラボした作品→https://syosetu.org/novel/135385/

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