IS-復讐を誓う仮面の戦士たち   作:甘々胡麻ざらし
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世界最強VSゲンム

『フン!』

 

ゲンムはガードした千冬の剣を弾き、一旦距離を取る。

 

『もう一度警告してやろう。ISではこの私を倒すことは不可能だ。』

 

「それはどうだろうな。先程貴様は同じ力を持った偽物を倒した。それも何度も攻撃を与えることでな。つまりその不死身の能力も限界があるはずだ。」

 

『ほう、ならば試してみるといい。』

 

「手加減はせん!ハァァァァァ!」

 

千冬はスラスターを噴かせてゲンムに近づき、葵で華麗な攻撃を繰り出すが、ゲンムはガシャコンソードでなんとか防ぐ。だが流石は世界最強のIS操縦者。ゲンムも全て防ぐことは出来ず、いくつか攻撃が当たる。

 

 

「す、すげぇ。流石千冬姉だ。」

 

千冬の戦いを見ていた一夏はゲンムに対して互角かそれ以上の強さを誇る千冬に感心していた。

 

「凄いわね、千冬さん…。」

 

「ええ、流石は世界最強のIS操縦者ですわ。ですが…。」

 

「ん?なに?まさか千冬さんが負けるかもって思ってるの?」

 

「大丈夫だって!千冬姉が負けるはずはないんだからさ!」

 

不安そうな顔をするセシリアに一夏は励ますが、セシリアは「いえ」と答え、目を少し擦り、口を開いた。

 

「あのゲンムと言う人、先程から"少し姿が揺らいでおりませんか?"」

 

「「え?」」

 

そう言いゲンムを見ると、少しだけゲンムがぶれた様な気がした。

 

 

「クッ!何故だんだん攻撃が当たりにくくなっていく…。」

 

千冬は目を擦り集中するが、戦いが長引けば長引くほど、ゲンムに攻撃が当たりにくくなり、そして遂には完全に当たらなくなってしまった。まるで居るはずのない幻影を斬っているような感じがした。

 

「…貴様いったい何をした!何故ハイパーセンサーが誤作動を起こしている!」

 

『この形態の特殊能力のひとつさ。この形態は相手のセンサーを誤作動させ、幻影を見せる。ハイパーセンサーに頼ろうとするISにはかなり有効な力を発揮する。』

 

「っ!対IS用装備ということか…。」

 

『まぁ、その通りだ。さぁ、そろそろ終わりにしよう。』

 

《ガシャコンスパロー!》

 

ゲンムはガシャコンソードを戻し、ガシャコンスパローを出現させ、スロットに黒いガシャット《プロトギリギリチャンバラガシャット》を挿す。

 

《ガシャット!キメワザ!ギリギリクリティカルフィニッシュ!》

 

ガシャコンスパローから矢が射出され、千冬は葵でガードするが、矢が当たった直前葵が砕け散り、矢はそのまま千冬に当たり、爆発した。

 

「ガハッ…!」

 

そして千冬のISが解除され、そのまま地面に倒れ付した。

 

「え…?ち、千冬姉…?」

 

一夏は目の前で起きた光景に言葉を失い、そして理解したと同時に雪片を握りしめ、ゲンムに突撃する。

 

「よくも!よくも千冬姉を!」

 

「あ、一夏!」

 

「うぉぉぉぉぉぉ!」

 

一夏は雪片をゲンムに叩きのもうとするが、ゲンムのジャミング機能により、思うように攻撃が当たらない。

 

『まるで獣のようだな。ハァ!』

 

ゲンムはガシャコンスパローを戻し、雪片を掴んで一夏の腹に拳を喰らわせる。

 

「グッ!」

 

その衝撃に一夏は地面に膝をつくが、ゲンムはしゃがんめ一夏の顔を見るように髪を掴んで持ち上げる。

 

「痛っ!…お前だけは、絶対に許さない!!」

 

『ハァ…。安心するといい。彼女は殺していない。たださっきの必殺技のショックで気絶しているだけだ。』

 

「それでも千冬姉を傷つけたお前を俺は倒す!」

 

『…俺が倒す、か。ならばやってみたまえ。ただし少しハンデをやろう。』

 

そう言ってゲンムは一夏から手を離し、バグルドライバーからゲーマドライバーに変え、紫のガシャット《プロトマイティアクションX》をベルトに挿し、先程の黒いゲンム《アクションゲーマーレベル2》に変身する。そしてキメワザスロットホルダーから黒いガシャット《プロトシャカリキスポーツ》を取りだし、起動させる。

 

《シャカリキスポーツ!》

 

《ガシャット!》

 

それをキメワザスロットホルダーのスロットに挿すと目の前に黒い自転車《プロトスポーツゲーマ》が現れ、それに乗る。

 

『さぁ、かかってくるがいい。』

 

「っ!ふざけんなぁ!」

 

一夏はあまりにもふざけたことを言ったゲンムに怒り、雪片を振り回す。だがゲンムは自転車を漕ぎ、アクロバットに攻撃をかわす。

 

「くそっ!」

 

『フン!』

 

ゲンムは自転車の前輪を上げ、ウィリーの体勢で一夏に前輪を当てる。すると自転車がぶつかったとは思えない威力で一夏は吹き飛ばされた。

 

「な、なんだよこの威力…。」

 

『これがシャカリキスポーツの力だ。そしてこれにはもうひとつ使い方がある。』

 

《ガッチョーン!》

 

そう言ってゲンムはプロトスポーツゲーマから降り、ベルトのレバーを閉じる。そしてスロットに挿したプロトシャカリキスポーツのガシャットを今度はベルトのもうひとつのスロットに挿し、レバーを開く。

 

『グレード0!』

 

《ガッチャーン!レベルアップ!マイティジャンプ!マイティキック!マイティ~アクションX!アガッチャ!シャカリキ!メチャコギ!ホット!ホット!シャカ!シャカ!コギ!コギ!シャカリキスポーツ!》

 

プロトスポーツゲーマが宙を舞い、ゲンムに装着される。

 

「また変わった…!」

 

『ひとつ良いことを教えてやろう。勇敢と無謀は違う。君がしたことは実力を考えない無謀なことだ。』

 

「なっ!俺は弱くない!この力で千冬姉や皆を守るんだ!」

 

『ならば守ってみると良い。守れるものならね。』

 

《ガシャット!キメワザ!》

 

ゲンムは右肩にあるスポーツゲーマの後輪部分を外し、ベルトからプロトシャカリキスポーツのガシャットを抜き、キメワザスロットホルダーに挿し、ボタンを押す。すると後輪が高速で回転し始める。そして再びボタンを押す。

 

《シャカリキクリティカルストライク!》

 

『ハァァァァァ…ハァ!』

 

ゲンムは後輪を一夏に向かって投げ、一夏は防御の構えを取るが、後輪は一夏から反れ、いつの間にかゲンムの背後でライフルと衝撃砲を構えていたセシリアと鈴に向かう。

 

「「えっ?キャアアアアアア!」」

 

《会心の一発!》

 

そのまま後輪が当たり、二人は地面に落ち、ISが強制解除された。

 

「てめぇ!セシリアや鈴は関係ないだろ!」

 

『言ったはずだ。守れるもの守ってみろと。』

 

「皆の敵は俺が取る!」

 

すると一夏の雪片の刀身が再び光る。つまり零落白夜の発動だ。

 

「うぉぉぉぉぉぉ!零落白夜ぁ!」

 

一夏は瞬間加速(イグニッション・ブースト)で急接近し必殺の一太刀をゲンムに喰らわせた。

 

「どうだ!」

 

『それで?』

 

「き、効いてない…!?」

 

『フン!』

 

ゲンムは一夏を蹴り飛ばし、一夏は何故だかわからない顔をする。

 

『零落白夜とは相手のエネルギーを貫通する効果がある。それはSEなどのエネルギーバリアで守られている機体には強力な一撃となる。だが、この盗んだライダーシステムはそもそもエネルギーバリアではなくこの全身にある装甲で守られている。つまり零落白夜はただの斬撃はなのさ。』

 

「そ、そんな…。」

 

『私を倒したければ強くなれ。そんな誰かから譲り受けた力ではなく、自分自身の力で戦え。君には期待している。』

 

「ま、待って!」

 

ゲンムはそう言い立ち去ろうとしたが、呼び止められ、振り向くとそこには真耶が不安そうな顔でゲンムを見ていた。だがゲンムは目を伏せ歩き出す。

 

「あ!待って!…キャッ!」

 

真耶がゲンムを追いかけようとするとゲンムはバグヴァイザーを装備し、真耶の足元にビームを撃った。

 

《透明化!》

 

そのままゲンムは透明化のエナジーアイテムを取り、姿を消した。




仮面ライダーゲンム スポーツアクションゲーマーレベル0
見た目はてれびくんのハイパーバトルDVDに登場した仮面ライダーゲンムそのもの。


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