ソードアートオンラインというデスゲームが始まってから一ヶ月が経った。
ユージオと俺はいつも一緒に行動し、共に戦っていた。
朝、ユージオにいつものように起こしてもらうと、急に抱きしめられた。
「ユージオ……?」
ユージオは何も言わずに抱き締め続ける。
「キリト、……好きだ」
「!」
俺は目を瞠った。
「僕の気持ちはずっと知っていたと思うけど、言っておかないと不安だったんだ」
「……いつ死んでもおかしくない、からか?」
「……うん」
いつになく弱気なユージオに俺はくすり、と笑った。
「俺の知ってるユージオは最強の剣道部部長様だったと思うけど?」
中学の剣道全国大会で優勝までしたユージオだ。何を弱気になるのだろう。
「それでも、不安になることはあるよ。……それで、返事は?キリト」
「和人でいいよ、二人きりだから。……俺も、好きだよ、ユージオ」
そして、俺はユージオの唇にキスをした。
「和人っ」
「んんっ」
ユージオは深くキスをしてきた。俺達は長いこと舌を絡め合いお互いの舌を甘噛みしたり、唾液を交換し合ったりした。
「和人……倫理コードって知ってる?」
「?」
俺は首を傾げた。
「まず、メニューを僕にも見れるようにして。うん、それで、ここの下をずっと行った所のここのところをクリックして、うん、そこ。で、解除。よくできました」
ユージオは爽やかな笑みを浮かべた。
「今日は一日中、エッチな事しようね、和人」
そして、ユージオは俺をベッドに押し倒した。
あれから一年、俺とユージオは攻略組のトッププレイヤーとして活躍していた。
一ヶ月に一日は蜜月のように甘い時間を過ごしながらも、トッププレイヤーの実力は保持しているのだから、我ながら凄いと思う。
俺は黒の剣士、ユージオは白の剣士と呼ばれている。俺の場合は黒の装備ばかり愛用してるからで、ユージオは白い鎧を愛用しているからだと思われる。
二人揃うとモノクロ二人組とか呼ばれたりする。
俺達は二人共ユニークスキルを保持している。
俺は二刀流。ユージオは正義の盾。
ユージオの正義の盾は一分間、全ての攻撃を無効にする効果がある。その間に攻撃もできるので、とても使い勝手のいいスキルだ。
ユージオはモンスタードロップのレア武器、青薔薇の剣を持っている。ユージオがこれをドロップした時は、物凄く驚いていた。
何で驚いていたのか、俺には分からなかったが。
「キリト、行こう」
ユージオは俺に手を伸ばした。
俺はその手を取って微笑みを浮かべた。
「ああ、行こう、ユージオ」
迷宮区の攻略も後僅かだ。