これからも皆様に読んでいただけるようがんばりますので、どうかよろしくお願いします。
それでは、どうぞ!!
「んっ、・・・?」
目が覚め、視界に入ったのは知らない天井。
大体3秒ぐらい天井を見上げ、体を起こし、部屋を見渡す。
「ここ、どこ?」
わかったのは和室ということぐらい。
自分の最後の記憶は森の中にいたことだし、ここに来た覚えは全くない。
とりあえずどうするか考えていると、目の前のふすまが開いて猫耳の少女が顔をのぞかせた。
後ろには2本の尻尾が見える。
身体を改造されたおかげで幻覚まで見えるようになったのか、なんて考えながら目をこすっている間に少女は、「紫様ー、起きましたよー!!」と言って走って行った。
その時、やっぱり尻尾は2本見えた。
猫耳少女が誰か呼びに行ってから少しすると、一人の女性が来た。このヒトが紫というヒトだろう。
あまりにも綺麗でしばし、見惚れしまっていた。
「どうも初めまして。私はここの主、『八雲紫』というものでございます。」
紫さんの声で我に返る。そして、急いで挨拶を返す。
「は、初めまして。えっと・・・」
そして、紫さんに何を聞いたらいいのか焦りながら考えていると。
「見知らぬところで混乱してると思われますのであなたがここに来た経緯についてお話させていただきます。」
と言って教えてくれた。
「先日、森で食べ物を探していた時に、あなたが倒れているのを見つけ、保護させていただきました。」
「あ、ありがとうございます。」
「いえいえ、お気になさらず。幻想郷はすべてを受け入れますから。」
そこで、聞きなれない言葉が出てきた。
「?『幻想郷』って何ですか?」
「はい、『幻想郷』とは、忘れられたものたちが流れ着く場所でございます。あなた方がいた場所とは結界で隔離され、内側から外側を見ることができず、外側から見ることもできません。また、基本入ることができませんし、出ることもできません。」
そのことを聞いて心の中で歓喜した。
これで奴らから完全に逃げ切ったと。
しかし、同時に疑問も出てくる、なぜ自分は入れたのかと。
そして紫さんは、
「そのことはまた後で説明させていただきます。」
と、まるでこっちの心を読んだかのように言った。
「ところで、今後どうします?残ることもできますが、向こうにかえすこともできますが。」
そんなん決まっている。残れるなら残りたい。
向こうに未練はないし、あるのは身体を改造された記憶だけだ。
それに、出入りもできないようだから奴らも来ないだろう。
「残れるのなら残りたいです。」
「いいのですか?こっちには妖怪などの妖といった類のもの出るため命の保証はできませんが?」
むぅ、死んじゃう可能性もあるのか。
でも、奴らのおかげである程度は戦えるから大丈夫だろう。
「多分、大丈夫だと思います。」
「ふふ、わかりました。幻想郷はあなたを歓迎します。」
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「はぁ、もう疲れるからやめるわね。」
「なにがですか?」
「口調よ。外の人間にはつくっているのよ。
でも、もうあなたはこっちの人間だからつくらなくてもいいわよね♪」
「はあ」
すごい丁寧に話していたが実際、とても話しづらかった。
そのことを告げようと口を開こうとするが、紫さんの質問で口を閉じてしまった。
「ところで、名前を聞いていなかったわね。」
「・・・ないんです、名前。とある施設で『108番』と番号で呼ばれていました。」
必然的に顔が暗くなってしまった。紫さんも気にすることないのに。
「別に気にしないでください、大丈夫なんで。」
「嫌なことを聞いたわね。ごめんなさい。」
やっぱり気にしてしまうか、・・・本当に大丈夫なのに。
「いえいえ、本当に大丈夫なんで。」
「そう、でもやっぱり名前がないと不便ね。番号で呼ぶのも嫌だし、私があなたの名前を付けましょう。
そうねぇ・・・。」
そういって紫さんは10秒程考え、「決めた!」と声を上げた。
「あなたの名前は『黒凪透夜』。
透き通ってる黒い目に穏やかなそうな性格だから大体そんな感じね。どう、気に入ったかしら?」
「はい、とても良いと思います。ありがとうございます。」
「気に入ってくれてよかったわ。」
そういって紫さんは笑った。
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「それじゃあ改めて、スキマ妖怪の『八雲紫』よ。妖怪の賢者なんて呼ばれたりしているわ。能力は『境界を操る程度の能力』。これからよろしくお願いしますわ。」
ん?能力って何?それに妖怪ってさっき話していた奴?
「はあ?紫さん妖怪だったんですかーー?えっ、でも。」
「ええそうよ。それも大妖怪よ。そこら辺の妖怪とは格が違うのよ。それに、中級以上になると大体の妖怪がヒト型になれるわ。・・・それにしても、いいリアクションだったわね。」
そりゃあ驚きますよ。いま、目の前にいるヒトが妖怪だって知ったら、それも大がつくほどの妖怪だったら。
「あと、気になっていると思うけど、能力についてはまた後で説明するわ。
それと、敬語も『さん』付けもいらないわ。」
そういって右手を差し出してきた。
「『黒凪透夜』です。まだまだ分からないことだらけですが、よろしくお願いします。紫さん。」
紫は敬語を取ってくれないことに不満を持っているようだが、気にしないで紫の右手を強く握り返した。
いかがだったでしょうか?
次回は土日のどっちかになると思います。
それでは、ありがとうございました。