「……あれか」
「ああ、あれだ。今は地底湖の踊り場で休んでいるが…」
「…化け物か。セルリアンにすら見えない」
地底湖への坑道はすでにヒトが開拓していたらしく、ところどころに火種の尽きたランプが設置されていました。ノヴァがとしょかんから持ってきたろうそくを継ぎ足して明かりをつけると、それなりに道が見えてきます。
一本道の洞窟を道なりに進めば、巨大な地底湖に踊り出ます。ここまで来ると気温は急激に下がり、変温動物の二人でなくても身体が震えてきました。ノヴァのカイロがなければ低体温で動けなくなってしまうでしょう。
まるで人魚たちの舞台のようにせり出した踊り場には、キングコブラが言ったとおり化け物が休息しています。手持ちのランプの明かりでは姿ははっきりと映りませんが、シルエットだけでもよほど大きいようです。
「うーん、どうやら地中からここまできたみたいだねー。あっちの壁にどデカい穴が空いてるよー」
「…思ったより多芸なやつらしいな」
「どこでも現れるなんて…これはパークを脅かす敵なのだ…!」
五人は周囲を警戒しながら、巨大なシルエットを囲むように位置につきます。
一応泡のフレンズや青いドレスのフレンズの捜索もしているのですが、袋小路の洞窟にいないのは嫌な予感しかしません。
「…あいつら、やられてしまったのか…?」
「そうとは限らんぞ。地底湖の底はじゃんぐるまでつながってるはずだからな」
「ツチノコさん、それホントー?」
「ヒトが調査済みさ。あとはあいつらが潜水できるフレンズなら、な」
「その可能性を信じるのだ。…今はこのセルリアンをじゃんぐるまで誘導するのだ!」
それぞれが集めてきたランプを、巨大なシルエットを囲うように置いて光源を確保します。主力となるノヴァの知覚器官が暗視のない視覚に依存しているため、明かりがなければ湖に落ちてしまう可能性もあるからです。
準備ができたと、それぞれが臨戦体勢に入ります。
「…他のセルリアンはいないな」
「……信じられんことに、こいつは他のセルリアンを食っていたんだ」
「!!」
「…なーんか、すっごいヤバい予感がするんだよねー、それ」
「…他とはやはり違う存在なのか」
ツチノコが見たのは、洞窟にひしめいていたセルリアンを片っ端から叩き潰して吸収していた場面です。あまりに衝撃的な絵面に、さすがに恐怖を感じて水だけ汲んで帰りましたが。
セルリアンを捕食するセルリアンなど、聞いたことがありませんでした。
「…まあ、好都合だ。周りを気にせず戦える」
「ノヴァ、本気で戦う必要はないぞ。相手の注意を引けるくらいに挑発して追いかけさせればいいんだ」
「…それなりに本気で挑まなければ、振り向いてくれないと思うがな。…さあ、作戦開始だ」
いよいよ開戦です。ノヴァが背中の大剣を引き抜き、少し湿った岩石の踊り場を刻みました。水滴をものともせず大剣は赤熱し、暗闇の洞窟に光をもたらします。
その金属音は洞窟中に響き渡り、目の前の巨大なシルエットも反応します。聴覚の特に発達したフェネックは大きな耳を腕で押さえてかがんでしまいました。
「…ちょっ…ノヴァさん……」
「すまない。洞の反響を考慮してなかった」
「漫才やってる場合かー!奴が起きたぞ!」
巨大なシルエットは長い長い首をもたげて、青い眼光を走らせました。それと同時に胴体の各部分にも青い光が宿ります。まさしくセルリアンが放つ光です。
相手が完全にこちらを捉えきる前に、アライさんはフェネックのフォローに入りました。彼女をかばうように立ちふさがりにらみを効かせています。
それを察知したノヴァも、自分がターゲットになるように赤熱した大剣を掲げてアライさんとは反対の方向にサイドステップ。丁度キングコブラの隣に位置を取ります。
「私が最初に仕掛ける。キングコブラとツチノコはその間に弱点を探ってくれ」
「あればいいがな。お前の予想通り、外骨格が弱点を隠してしまっているぞ」
「なーに、繋ぎ目はどんな生き物でも塞ぎきれないものだ。俺がさっさと見つけてやるよ」
「頼んだぞ」
一足先にノヴァが大剣を引きずって前進しました。走った勢いを殺さずに振り上げて地面に少し埋まった首の根元を強打します。熱風は首を駆け上がり、まるで燃えるように外骨格を熱しました。
「…っ。振り抜けないか」
斬撃は入りましたが両断するには至りません。首にも外骨格が張り巡らされていて、それがノヴァの剣を受け止めました。
振り抜けないと判断したノヴァはバックステップしながら無理やり引き抜いて相手の行動を伺います。
彼女の予測通り、その長い首を使って噛みついてこようとしてきました。尻尾を軸に飛ぶ方向を調整してギリギリで避けます。
「ふっ、危ないな」
「次は私たちだ」
「手と足がないことを後悔するんだな!」
首が伸ばしてしまえばこのセルリアンが身を守れる部位はなくなります。本体を攻撃し放題です。
キングコブラとツチノコは挟み撃ちで本体の側面に尻尾を打ち付けました。
ピチッ
「…ダメだ、全然効いてないぞ」
「硬すぎる…外骨格を叩いても怯みすらしないか」
「ならば野生解放するまで!」
「全力だこのやろー!」
気合いの入った声で構え直すと、二人の身体から光る何かが湧き出てきました。急に第六感が反応したようで、驚いたノヴァは動きを止めました。
「何だ…?この力のうねりは…?」
「野生解放、なのだ」
「フレンズの本来の力を発揮するんだよー。サンドスターの消費もすごいけどねー」
「……そんなこともできるのか」
「…あれ?ノヴァさんは野生解放しないのー?」
「…初めて知ったし、やり方もわからない」
ノヴァの後ろについたアライさんとフェネックが質問に答えます。
キングコブラとツチノコは、怪しげな光線を目から放ちセルリアンの外骨格に走らせます。キングコブラの紫の眼光は外骨格をもその色に染め上げて侵食していきました。ツチノコの赤い光線は煙を上げながら外骨格を黒く焼いていきます。
そして、二つの光線は外骨格の一点で収束します。やはり上面にある繋ぎ目の光る部分です。そこをあぶられるのは痛いようで、セルリアンは胴体を左右に振りました。
「そこか!」
「ノヴァ、届くか!?」
「厳しいな。跳んだら頭に迎撃されるのが目に見える」
「なら、真上から攻撃すればいいのだ!」
「私たちもノヴァさんの跳躍を手伝えるよー」
「…わかった、その案に乗ろう」
セルリアンの首は依然としてノヴァを捉えています。ノヴァの剣の光熱を捕捉しているとでもいうのでしょうか、ツチノコやキングコブラには目もくれません。
突然セルリアンの側面の青く光る部分が隆起すると、こはんで見た青い液体が溢れて上空に舞いました。落下点に光が射し込んでわかりやすいのですが、正確にノヴァのいた位置に落ちてきます。
「フェネック、アライサン、準備を頼む」
「はいよー」
「任せるのだ!」
二人からも光の結晶が溢れて、暗い洞窟に瞳の色が映し出されます。
ギリギリまでノヴァは引き付けて、避けられる限界で宙返りしました。その足でアライさんとフェネックが組んだ腕のジャンプ台に乗っかります。
「ぬぅぅ、重いのだ…!」
「だけど、ノヴァさんの一撃はもっと重いよー」
「いくぞ、二人とも」
青い液体が地面で炸裂して視界を塞ぎました。それは相手とて同じです。
ノヴァはほぼ垂直に飛び上がり大剣を逆手に持ち替えました。落下点は紫と赤の光線が交わる場所。そのまま弱点を串刺しにするようです。
「止められるなら止めてみな」
赤熱した迫撃砲弾のように加速度的に落下するノヴァ。それを察知したセルリアンも首を上空へ向けて、口から青い液体をノヴァに吹き付けました。
「ノヴァ!!」
「なんてことはないさ」
青い粘液まみれになったノヴァですが、彼女は止まりません。弱点をかばうようにもたげた頭に剣を突き立てて、そのまま首を縦に割ります。頭骨は割れて、外骨格は刃に削ぎ取られて、骨がそこら中にばらまかれました。
こんなに大きな傷を負えばセルリアンだって立っていられません。頭を投げ出して横たわります。
「まだ終わってないぞ」
剣を地面から引き抜いた次の瞬間にはノヴァの追撃が始まっています。いつの間にか喉に溜め込んでいた燃えるすすを三連射、吐き終わった後には地面に剣を滑らせて外骨格の繋ぎ目へと駆け出します。
すすは正確に外骨格に挟まれた青い部分を炎上させ、走る剣は刃を限界まで熱して食らいつく好機を伺います。
隙のない戦術の組み方だとキングコブラは驚かされると同時に納得もしました。ただ種族として強いのではなく、彼女が知識と経験を元に修練を重ねて得たものがその強さなのだと。
「ふんっっ」
とうとう弱点へと到達したノヴァ。大剣を振り上げて火柱を立てると共に、両手で掲げた刃を降り下ろしました。膂力を余すとこなく使った一撃は地面にまで伝わり、地底湖の水面に大きな波を起こします。
セルリアンの青く光る部位に刃は深く入り込み、傷口を熱して内側にダメージを浸透させていきました。自分より大きな存在と戦うのは初めてのことなのですが、傷の拡げ方は変わりません。焼ける刃を押し付けて更に奥へと突き立てると、青い液体が吹き出しノヴァの赤い作業着を染めます。
…ですが、仕留めた手応えがないのを一番感じていたのはノヴァでした。
「やったか!?」
「…セルリアンは斬った手応えがない。油断はするなよ」
彼女の読みは冴えていました。セルリアンは前のめりになった身体を起こして、首をもたげてます。振動を察知したノヴァは即座に跳躍してセルリアンから離れます。
目がつぶれて顔が原型をとどめていなくてもノヴァをじっとにらみつけます。その怨念じみた視線に百戦錬磨の剣豪も戦慄してしまいます。
「ま、まだ立ち上がるのか…?」
「あの大剣を受け止められる身体を持っているんだ。いしを狙わなきゃ仕止められねーよ」
「そろそろみんな撤退の準備をしよーよ」
「フェネックの言うとおりだな。野生解放が通用しない敵なら、私たちじゃ荷が重すぎる。…一人それができない奴もいるしな」
「遅れは取らない。殿は受け持った」
剣を素手で撫で付けて乱れた刃を研ぎ直します。手の甲まで真っ赤に赤熱しますが、意に介していないようです。
強烈な金属音が止むと、ノヴァはセルリアンに飛び込みました。
ギュオォォォオ!!
「!!!」
「うおっ!?何だ!?」
「うわぁぁ耳がぁ」
「フェネック!しっかりするのだ!」
「何て咆哮だよ…!」
聴覚の優れていない爬虫類の三人が耳を塞いでしまう程のおぞましい咆哮。怨霊たちが呪詛を唱えるような不快な音は、本能に直接恐怖を刻み込みます。
中でもフェネックは、ヒトが聞こえない音まで聞こえてしまいますので効果は絶大です。ガタガタと震えてその場でうずくまってしまいました。
「…ちっ。アライサン、フェネックをかかえて走れ!大分重症だ!」
「わかったのだ!」
最初に恐怖を振り払ったのはアライさんとノヴァでした。ノヴァは剣を拾い直して即座に構えてアライさんに指示を出します。アライさんも言われるまでもなくフェネックを肩に担いで出口の方向へ走り出します。
視線をアライさんに注いでいたノヴァは、すぐそこまでセルリアンの頭が来ていることに気付きませんでした。
ドコッ
「うぅぅっ!」
横殴りに頭突きをかまされて大きく吹き飛ぶノヴァ。受け身を取りますが、尻尾が水についたことに気付き危機を感じます。
「ノヴァ!」
「大丈夫だっ。あなた達も退避しろ!」
「後ろは水だぞ!?お前落ちたら…!」
ツチノコとキングコブラが応戦しようとしますが、ノヴァは退けと叫びました。自分の受けた傷からして、他のフレンズが攻撃を受けたら致命的だと判断したのです。事実、彼女も痛みで普段の動きができないでいます。
足を止めてしまった二人を尻目に、セルリアンは尚もノヴァに攻勢を仕掛けます。
「わかってるさっ」
水に落ちれば命はないことは自身が一番知っています。力を振り絞って跳躍し、セルリアンの本体を踏みつけました。上を飛び越して真ん中に戻る手段を選んだのです。まだ持ち上がっていない頭はこちらを迎撃できないのですから。
しかし、セルリアンはまだ手を残していました。
ガブッ
「うぐぅっ…!」
「頭…!?どこから…!?」
「違う、頭が二つあるぞ…!」
地中から首がもうひとつ飛び出して、ノヴァの背中から食らい付きます。赤い目をした頭骨に残った牙が彼女の身体に突き刺さり、がっちりと捕らえて放しません。咬力も凄まじく、頑丈な筋骨を持つノヴァの身体をみしみしと軋ませて自由を奪います。
「う……くっ……」
「どうすんだよ…!?」
「見棄てるわけにはいかないだろうがっ!」
らしくもなく苦悶の顔を見せる彼女に、キングコブラの身体に熱くたぎる正義感が走りました。このかいろをくれた自分の主になるべき者を守れず、何が蛇の王だ!と忠誠心が奮起して力があらゆる箇所にこもります。
その片手には主がくれたもうひとつの宝物が握られていました。いつも彼女がやっていたように、青いグローブの指先を刃に押し当てて滑らせます。するとキングコブラの熱意をそのまま伝えるように光熱を放ちました。
力みすぎたキングコブラの指先からは血と、それとは違う液体が流れています。それが混ざり合うようにナイフの刃を伝うと、より一層赤々と燃えるような気がしました。
「つぁぁぁあああああああああっ!!!」
ノヴァよりも冷静で、時に残酷な彼女が、本能のまま獲物に飛び掛かりました。黄金の瞳が暗闇の洞窟に光の線を引いて、妖しく光る赤い目の首に差し込みました。
“ヒト”の激昂を初めて見たツチノコは、目の前の怪物よりも同じ起源であろう仲間の咆哮に圧倒され、立ち尽くすばかりでした。
ズッ バッ ザッ
「放せよこの化け物っっ!!!私の主を返せっ!!!」
喉元に取り付いたキングコブラは、何度も何度も赤熱したナイフを突き立てました。外骨格をやすやすと貫き青い液体を身体中に飛び散らせながら、何度も何度も。掴んだ左手や尻尾も首を肉薄して、毒素が指先からにじみ出しています。
キングコブラが扱うとはいえ、ナイフはノヴァの尻尾の破片から出来ています。セルリアンにも十分ダメージが入ったようで、彼女を振り落とすように首ごと地面に叩き付けたり振り回したりしました。ですが、くわえたノヴァだけは放すつもりはないようです。
「このっ!!ノヴァはっ!!私の!!」
「おい、キングコブラ!!お前まであいつのエサになっちまうぞ!!離れろ!」
「放すものかっっ!!ノヴァを取り返すまでっ!!」
キングコブラはものすごい勢いで何度も地面に打ち付けられているのです。普通なら全身の骨がバラバラに砕けていることでしょう。彼女の意志の力とサンドスターの輝きが道理をねじ曲げているのです。
業を煮やしたセルリアンは、もう片方の首をキングコブラに差し向けました。外骨格が砕けているとはいえ、巻き付かれて絞められれば圧殺されてしまいます。
「させるかよっ!」
ツチノコはキングコブラに食らい付こうとする首に飛び掛かって、ノヴァのグローブの牙を傷口に突き立てました。熱量こそ適温ですが、牙はもはや刃物です。青い液体をばらまきながらもうひとつの首も暴れ出します。
「くっ…まだ放さないかっ…!」
「いい加減諦めろよっ…!」
「たぁぁぁあ!アライさんが来たからには好き勝手させないのだ!!」
ものすごい勢いでアライさんが走って戻ってきました。フェネックを入り口付近まで送ってきたのでしょう。迷いもなくノヴァをくわえた首に、飛び込みながら頭突きをかまします。
小柄な体躯からどこからそんな力が出てくるのか、セルリアンの首は大きく仰け反りノヴァを宙に放り出してしまいました。
…その行き先は地底湖の水面。今のノヴァが着水すればすぐに溺れてしまうでしょう。
「…!しまったっ!そんなぁっ!」
アライさんも反射的にノヴァを追って湖に飛び込みますが、間に合わないことはすでにわかっています。悲痛な叫びと共に、水と空気が反発し合う音が洞に鳴り渡りました。
_____________
“大丈夫だよ~”
「!?誰なのだ!?どこなのだ!?」
「アライグマ…?」
音源のわからない声が三人の耳をくすぐりました。少し舌足らずなあどけない声。
そして洞窟には、追ってきた泡が空間を埋め尽くさんばかりに舞っています。今まで見てきた小さな泡ではなく、フレンズを包んで飛ばしてしまうくらいに大きなシャボン玉が数多く。ランプの光を反射して幻想的な風景に塗り替えてしまいました。
一際大きな泡の中には、ゴーグルの向こうの眼が窺えないノヴァが浮いていました。ゆっくりと踊り場の入り口まで飛んでいって、役目を終えたと言わんばかりに割れます。
「何かはわからんが、好機だ!脱出するぞ!」
「おうよ!」
「ありがとうなのだ!泡のフレンズ!」
最後までその正体を目にすることはできませんでした。泡のどこかに入っていたのか?と考えたアライさんでしたが、今はそれどころではありません。
一足先に離脱したキングコブラが横たわるノヴァを担いで先頭を走り、その後にツチノコが続きます。水から上がったアライさんもノヴァの大剣を拾い上げて出口へ向かいました。
「さあ、こっちへ来るのだ!アライさんは待っているのだ!」
少し熱の引いた剣を引きずりながら高々に挑発します。
とはいえ、この洞窟の通路は超巨大セルリアンが通れるほど広くはないです。セルリアンは伸ばした首を引っ込めて、早々と洞窟の奥へと戻っていきました。その怨念めいた視線は“絶対に逃がさない”と言わんばかりに光っていましたが。
_____________
「…行ってもうたわ」
フレンズとセルリアンが去った地底湖の踊り場には、青いドレスのフレンズが残されたランプを見ながら座り込んでいました。しゃれこうべの仮面の眼孔には、黄色の光が妖しげに灯っています。
「…油断してたわ。あのヘビキツネもそうやけど…ただのフレンズたちもあなどれんわな」
後ろで二つに束ねた青い髪は先の部分が乳白色に変わっています。少し傷んでいてボサボサになったのをさっと直して湖面に視線を合わせました。
「…さて、追跡は化身に任せるとして…うちはタマミツネを追おか」
踊り場の端まで来て、そっと足を水面に着けました。
「あのおてんば娘にも灸をすえなあかんなぁ…。うちの邪魔ばっかして、あげく逃げおおせて」
「…けど、ディノバルドを見つけられたんはラッキーやわ。やっぱあっちを最初にしよか」
「“四神”の輝きを引き継ぐフレンズ…新しいパークには欠かせんフレンズなんや…」
そう言って、彼女は地底湖へ飛び込みました。