戦姫絶拳シンフォギアF   作:病んでるくらいが一番

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#68『え?……え?』

 流が指令室にいると気が散るから、呼んだらすぐに来られる場所にいてと藤尭に言われ、流は家に帰ってきた。電話が出れる場所にいれば、どこからでも宝物庫テレポートで移動できるので帰ってきたのだ。

 

 いくつかの端末を同時に操って、シンフォギアについての研究を進めていただけなのだが、何がそんなにも気に食わなかったのだろうかと流は疑問に思った。

 

 

「流くんはお世話をする人がいなくなったからって、無駄にこっちの仕事を取って処理しちゃうんですよ。いや、有難いんですけど、仕事を取りすぎ。了子さんが本気で仕事をしない意味がわかりましたよ。了子さんは流くん以上ですからね」

 

 何人も同期してやらなければいけない仕事も一人でやってしまう。了子の弟子だからか、異端技術関連に強いのはわかるが、順序を踏んでやらなければ理解できない類のモノなので、一気に進められると困るのだ。弦十郎はそういった事が苦手だが、無駄に出来すぎてしまうのも厄介なようだ。

 流が司令代理をして一番喜ばれたのは、食事を流が作った時くらいだろう。しかしそれも一部女性スタッフは太るからと、控えようとしてうまくいっていないとか。別腹のスイーツを豊富に作る流が悪いと結論付けられた。

 

 

 

「奏が言っていた改造も終わったよ」

 

 家に戻った流は、家の開けてはならない部屋の一つである、自宅研究室で聖遺物の改造をやっと終えた。ガングニールの欠片のペンダントに、色々と仕込むように奏にお願いされていたので、余っていた色々を使って組み終えた。その色々はエルフナインの研究室から、エルフナインを通さずに上に掛け合って手に入れたので、後で怒られるかもしれない。

 

『これでなんかあった時にどうとでもなるな』

 

『あんまりその想定は嫌ですけどね。魂が削れちゃうと思いますから』

 

 分かる人にしかわからないような話し方で会話を続け、セレナの遺伝子データをどうやって手に入れるか、今日の昼飯なども話し合いをしていると、家の外の廊下から足音が聞こえた。

 

「……あれ? これは誰だ?」

 

 すり足に似た歩法を使う人などこの家には一人しかいない。だが、翼はどちらかと云うとアイドルやモデルとしてのウォーキングに近い歩き方をするので、この足音が誰か判別できない。しかしある程度近づいてきたことで予想がついた。

 

 流は玄関まで行き、その人が扉の前に立つ前に、扉を開けて出迎えた。

 

「おかえり調」

 

「……むっ」

 

 何故か顔を合わせると、調は頬をふくらませて若干怒っているように見える。

 ピンクのワンピースの合間から見える太ももや腕は、二ヶ月前に見た時よりもしなやかに引き締まっていた。凄く白かった肌も少しだけ焼けて、やっと健康的な見た目になっている。

 

「なんか怒らせることした?」

 

「気配を消して、足音を忍ばせてたのになんでわかったの?」

 

「あー、それはごめん。本当に驚かせるなら本気で隠密しないと、俺は気がついちゃうかな。緒川さんは合格を言い渡したんでしょ?」

 

「うん。昔の流くらいだって」

 

「それなら本気で隠密をすれば分からなかったかもね」

 

 最近流の周りにエージェントや隠密に長けた忍者の系譜の人が付いて回っている。何が目的かわからないが、家の中でも常に気配を探っているので、やるなら本気でやってもらわなければ見つけてしまう。

 

「次こそはいきなり入ってきて驚かすね」

 

「楽しみにしてるよ……それにしても、女の子があの山奥でよく頑張ったな。えらいえらい」

 

 流は本当に偉いと思ったので、心に思ったことを口に出し、調にクリスへやるように、頭を撫でたり顎を撫でたりして猫可愛がりした。

 

 ちなみに流が修行で使った小屋と、調が使った家は物が違う。流の使った小屋はあばら家といった風体のボロい建物で、小動物や虫が簡単に入り込んできてしまうものだった。一方調が住んだ家は風呂もしっかりと付いていて、女性に配慮された作りになっていた。

 そんな違いがある事を知らないので、流はここ二ヶ月まともに周りが構ってくれなかったこともあり、調を褒めて褒めて褒めて褒めた。板場(アニメちゃん)達もちょくちょく来ていたが、流石にこういったスキンシップは自重した。

 

「……そ、それ以上は、ちょっ、んっ……」

 

 調が途中で顔を真っ赤にして震えだし、口を抑えて何かを我慢しているようだったが、体をビクっと大きく跳ねさせたあと、その場で崩れ落ちてしまった。

 

『……うっわぁ』

 

『私で鍛えた撫でテクなら、如何に忍者ガールになった調ちゃんでも一撃ですね』

 

「……おっと、なんかやり過ぎた気がする」

 

『気がつくのがおせえよ。ソファーに運んでやれ。すぐに動けるようになるだろうし』

 

 崩れ落ちた調を流は抱えあげ、奏の言った通りソファーに連れていった。

 調は息絶え絶えだが、流の目がいつものように優しげだったことにホットした。これで再会した時に、映像の中の流のようだったら、流石に距離を置いてしまったかもしれない。そしてあの撫では色々やばかったと後にクリスと語る。

 

 

 

 少しして調は起き上がってきた。なんともないような顔をしているが、若干恥ずかしげにしている。

 

「私は子どもじゃないから……そこまで子供じゃないから、あんな風にするのはやめて」

 

 調は流がマリア(21歳)くらい年齢が離れている感覚だったが、実際は(18歳)調(15歳)は三歳しか離れていない。年齢差はそこまでないけど、色々と違うので言い換えていた。

 

「クリスは嬉しがってるよ?」

 

「あの人は例外……お昼ご飯は食べた?」

 

 調は壁に掛けてある時計を見て、まだ昼前であることを確認する。惚けて数時間経ってたなどがなくて調は一安心した。

 

「まだだな。もしかして作ってくれるの?」

 

「二ヶ月に比べて更に腕前が上がったはずだから、期待して待ってて欲しい」

 

 基本なんでも出来るNINJA緒川に料理も習っていたので、二ヶ月前に比べて調の料理の腕前は更に上がっている。

 調は足早にキッチン横の棚から、ピンクのエプロンを取り出して、冷蔵庫の中身を確認しようとした時に、奏のフライパンが見えた。

 

 あのフライパンを使える料理がいいかな……なんて思っていると、何かを忘れている事に気がついた。調はその場で止まり、何を忘れているのかを考えると、酷いことをしてしまった事に気がついた。

 急いで流の元へ行き、その場ですぐに謝罪した。最敬礼よりも更に深く、頭を下げている。

 

「ん? どうした」

 

「せっかくレストランの予約を取ってもらったのに、その事を忘れて、連絡もしなかった。本当にごめんなさい。私が行きたいって言ったのに」

 

「あー」

 

 流はカリオストロと行ったし、それで自分の父親が胸に一目惚れして母親と結婚した事実や、星図が重要だったり、セレナが何かを見るなんていう、割と重要なイベントがあった。そしてそれから大体二ヶ月も経っていてる。

 結果だけ見れば、すっぽかしてくれたおかげで色々わかったが、調が涙目で謝ってきているので、すぐにもう大丈夫なことを告げようとした。

 

『大丈夫って事は誰かと行ったって事になるよな?』

 

『そうだね』

 

『誰と行ったって言うつもりだ? 流の交友なんてS.O.N.G.繋がりしかないのに、嘘もつけないぞ?』

 

 奏の言う通り、流の交友関係は狭すぎる。S.O.N.G.関係、政府関係、鎌倉関係を除けば、あとはパヴァリア三人娘とリディアンの響やクリスの友達くらいしか知り合いがいない。

 流が装者がいないと基本ボッチであることは、S.O.N.G.メンバーにとって公然の事実なので、下手なことを言うと不味いことになる。

 

『……』

 

『パヴァリアのおっぱいと行ったなんて言ったら、別の意味で調ちゃんは傷つきますよね』

 

 セレナが調の横で胸の下で腕を組んでドヤ顔をしている。そのポーズを奏が失笑し、またバトルに発展している。今回はセレナも頭を使う気なのか、すぐにはノックアウトされない。

 

「やっぱり、その……お仕置きする?」

 

「しないけど」

 

「え?」

 

「え?」

 

「……」

 

 顔が真っ赤な調がお仕置きの有無を確認してきたが、ある意味グッジョブなので、お仕置きなどできるわけが無い。あのお仕置き(尻叩き)()()()()()、本当にお仕置きなので、貢献した人にするわけが無い。これも奏が変に歪めて教え込んだせいだ。

 そしてとうとうこの事を聞く時が来た。

 

「あれってお仕置きになってるの? ぶっちゃけなってないでしょ」

 

「凄くなっていると思う。だから、大丈夫」

 

 流は何が大丈夫なのか分からなかったが、お仕置きを受ける調が大丈夫と言ったなら大丈夫なのだろう。唯一の心変わりのタイミングを逃すのだった。

 ちなみにあのお仕置きを一番受けた回数の多い人はクリス……ではなく翼だったりする。子供の頃の翼は奏という友達を取る酷い男に対して、色々やっていたので割と受けている。

 

「……それで誰と行ったの?」

 

「えっと」

 

 話を逸らすことは出来なかったようだ。嘘をつくかつかないか。流石にここは嘘をつくべきだろう。あまり嘘は良くないが、『フロンティアを襲撃してきた奴らの一人であり、欧州を暗黒大陸たらしめた組織のパヴァリア光明結社の幹部の一人と行った。でも安心して、いい人だから』なんて言ったとしても、頭がおかしくなったとしか思われないだろう。

 

 ならば誰を巻き込む? 装者は無理だ。友里とか藤尭も無理……誰が一番最適化考えていた時、奏がため息をついてから、救いの手を差し伸べた。あとセレナはパンツ丸出しでぶっ倒れている。やはりセレナの勝率は低いようだ。

 

『テレパスでキャロルに口裏合わせてもらえ。キャロルならあいつらの事も知っているから、多少は話せるはずだろ? あとエルフナインは何とか丸め込め』

 

 最後の最後が雑だが、エルフナインさえ誤魔化せれば、カリオストロと行ったことは隠せる。

 なんか浮気を隠している男みたいだなと流は思わなくはないが、これを知られると確実にクリスは不安モードに入って、首元を噛み砕かれる可能性もあるので、慎重にもならざるを得ない。

 

『キャロル、おーい、キャロル』

 

 キャロルの錬金術教室で習って以降使ったことがなかったので、本当に意思疎通が出来ているのわからない。だが、テレパスは感応力を応用した力なので、統一言語などを使っている流なら出来るはず。

 

『声がでかい! 本当に緊急じゃないなら、そんなに力んで叫ばないで!』

 

『キャロルだって叫んでるじゃん』

 

 奏達と会話をする統一言語とは違って、頭の中に直接音を届けるような感覚なので、強弱をしっかり考えないと叫んだようになってしまうようだ。

 

『うるさい! で?』

 

『二ヶ月前のレストランってカリオストロと行ったのよ』

 

『わかった。私と一緒に行ったって事にすればいいんだね?』

 

 キャロルはその一言で色々理解したようだ。

 

『助かる』

 

『エルフナインもどうにかしておくから。あっ! あと今日は夕飯食べる』

 

『おう、ありがとう』

 

 お礼を言ってキャロルに向けていたテレパスを切った。この間わずか数秒である。

 

「キャロルと行ったよ」

 

「少し残念だけど仕方ないよね」

 

「また今度行こう」

 

「うん。お昼ごはん作ってくる」

 

 調は少しだけ表情を暗くするが、次回があることを知り、わからない人には分かりづらい笑顔を浮かべて、キッチンに戻っていった。

 

 

 **********

 

 

 調の調理は包丁の当て方一つから変わっていて、手際の向上が凄まじかった。元々やる気があり、緒川からしっかり学んだのだろう。

 その美味しい昼飯を流は四人分食べた。もちろんそのうち二人分は奏とセレナの分だ。

 

 そのあと調達が修行に行っている間に、板場達が持ってきてくれた、期末テストの補填として設けられた課題がある事を告げた。家から逃げようとしたが、まだ忍術では流の方が上で捕まった。

 

「……これは?」

 

「その公式を使えば、さっきの問題と同じ形になるよ。赤で囲っておいた公式だけは覚えないといけないから、頑張ってくれ」

 

「わかった」

 

 了子も忙しそうだったので、流は一人で響達の学年とクリスの学年の二ヶ月の勉強をやり直した。そのあと了子によれば学校の勉強は、圧倒的に無駄があると言われていて、流がその無駄を省いておいた参考書を調に見せながら課題を消化していく。

 調は響や切歌に比べたら圧倒的にアホではないので、丁寧に教えればしっかり吸収していく。そんな感じにゆるく時間を過ごしていると、リビングの空きスペースに錬金術陣が現れ、一人帰ってきた。

 

「流ただいま。調ももう終わったのか」

 

「おかえりクリス」

 

 帰ってきたクリスの元に歩み寄り、流は洗濯物などの旅荷物を受け取る。クリスの頭を軽く撫でてから、汚れモノの処理をしに行く。

 

「クリス先輩も早い」

 

「了子がイグナイトは手玉に取られそうだから、それの改造を急ぎたいとかで、当初のノルマが終わったから帰ってきたんだ」

 

「私は緒川さんの仕事が詰まってるって」

 

「あー、あの人もやる事沢山ありそうだしな……勉強してるのか。お前は勉強が好きじゃないっぽいのに、これは……結構やってたのか?」

 

 クリスから見て、机の上に広がっている物の量で、結構な時間やっていたことがわかる。

 

「わかり易かったから、やってたらいつの間にか」

 

「なるほど。流は了子達の研究を理解できるくらいには頭がおかしいからな。あー、この問題ね……もしかしてあたしにもなんか課題があるのか?」

 

「そう言ってた」

 

 クリスは頭を搔いて、自分の部屋に行って置かれていた課題を持って、調の隣に座った。

 

「あたしも一緒にやっていいか? 流に質問したい事もあるだろうし」

 

「問題ない。切ちゃんよりも邪魔にはならないから」

 

「あいつは勉強をし始めても、お菓子とか飲み物に手が伸び続けるからな」

 

「その手のままペンを握ったり」

 

「……あれでも自称常識人なんだよな、確か」

 

「うん」

 

 流が戻ってくると、クリスが調が苦労している事を労っていた。流が気がついたら、クリスと調はいつの間にか仲良くなっていた。調がクリスを先輩と呼ぶようになった時は、まだそこまで仲良くは無かったが、今ではマリア程度には懐いている。

 

「お話はそこまでな。クリスもやるんだろ? 参考書を作っておいたから、それを見て少しでも分からないところがあったら聞いてくれ」

 

「おう」

 

 その日の勉強は順調に進み、一週間もしない内に全てが終わるだろう。

 そしてクリスは了子やガリィのお墨付きで、本当は料理が出来ることが判明し、キッチンに立たせたが、やはり奏のフライパンを巻き込んで爆発させた。

 痣にならない程度で、されどあまり手加減せずクリスのあれが真っ赤になっても、お仕置き(お尻ペンペン)が止むことは無かった。調が隣でじーと見ていたせいで、クリスは恥ずかしそうにしていた。

 

 

 **********

 

 

 クリスと調が帰ってきた日から三日後に、翼と切歌が帰ってきて、7月ギリギリにマリアと響と未来が帰ってきた。

 

「えええええ!? 嘘ですよね?」

 

「嘘じゃねえ。真実だ」

 

 響は決してその事実を認めたくないのか、必死に頭を回転させて、どう反撃しようか考える。

 

「……なんでリディアンはS.O.N.G.の前身の二課のダミーカンパニーなのに、装者の課題とか成績とか色々免除されないんですか! この量は無理!」

 

 響はリディアンから出された普通の夏休みの宿題と、期末試験の補填の課題を眼の前に吠えていた。

 

「仕方ないよ響。テストに出てないんだから、課題が出るのも」

 

「でもおかしいよ! ダミーカンパニーって装者とか、二課のエージェントの人達に便宜を図るためにあるんですよね? それに調ちゃんも切歌ちゃんも終わってるって裏切られた〜!」

 

「翼さんとコツコツやっただけの事デスよ」

 

「流とクリス先輩に教えて貰った」

 

 切歌は翼が持ってきてくれたので、修行の合間に翼や八紘、武人の人達に教えて貰って終わらせていた。調とクリスはここ数日でなんとか終わらせた。

 

「先輩と未来! 助けて!!」

 

 響を宥めていた流と未来を同時に抱きしめ、響がいつものように頭を下げてきた。

 

「私もお願いしていいですか? 授業でやった所なら出来るんですけど、二ヶ月の間に学校でやった事も勉強しないといけないので、少しその、大変なので」

 

 暗に理解していない部分を響に教えるのは大変だから、手伝って欲しいと未来も言ってきた。

 

「未来も安心していい。響専用に参考書を作っておいたから」

 

「やったあああ!……あれ? なんで私専用なんですか?」

 

「……響がわかり易いように作ってくれたんじゃないかな?」

 

「なるほど! ありがとうございます先輩!」

 

「おう」

 

 未来やクリスなどの理解力がある人用に作ったやつだと、わからない可能性が高いからこそ、特別に作られたであろうことは言わなかった。要は馬鹿だから別に作られたとは、流石の未来でも言えなかった。

 

「それじゃあ、明日から勉強会……すまん、ちょっと電話」

 

 話の途中にS.O.N.G.からの連絡が来たので、中断して電話に出た。どうやら電話先は弦十郎のようだ。

 

『司令官の代理ご苦労だった。流のおかげで俺はより一層強くなったから、今度手合わせをしようじゃないか』

 

「それはいいんだけど、なんで緊急回線?」

 

『明日から四泊ほど、山篭りの続きをやるから、皆にも伝えておいてくれ。アイドル組もその点は問題なく配慮されている』

 

「四日も山篭りさせるの? 父さんは装者を殺す気?」

 

『いやいや、流石にそれはさせんさ。ちょっと無人島でサバイバルをさせようと思ってな』

 

 こうして明日から数日の予定が決まり、響のための勉強会は後日やることになった。

 

 

 

 

 

「ねえ、父さん……もしかして、装者を育てるという名目で、仕事を他に流すのに味を占めてない?」

 

『そ、そんなことはないぞ。これは様々な考えがあってだな』

 

 弦十郎の言い訳タイムは了子が電話先に来るまで終わらなかった。




次回はヴァルキリーズサマーの要素を取り入れた海回。なお、既に9月になってしまった模様。

あと次回から章が変わり、短く圧縮されるであろう3.5部になります。

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