「通話先からなど……まあ良い。何用だ」
9月2日のあと数分で日付が変わる時間に、訃堂の下に八紘より国際電話が来た。
普段ならば足を運ばず電話で済まそうとしていることに小言を言うところだ。だが、訃堂の予想ではそんなことも言っていられない事態が起きているはずなのでそのまま要件を聞く。
『国連にて、風鳴流が第一種特異災害の特例として、特異災害認定されてしまいました』
流はバルベルデで自分の力を示したり、ノイズを完璧に統率しつつ軍事拠点も死亡0で鎮圧を行った。
そして流がバビロニアの宝物庫を完全に閉じているという情報よりも、一個人及び日本がノイズの大軍をいつでも使えるという事柄を優先し、流を国際的に人間ではない扱いをする事になった。
もちろん日本はシンフォギアの情報開示などにより、常任理事に入っているので拒否権を発動。しかし、それを特異災害の特例中の特例として却下されてしまった。
曰く、ノイズという人類のみを抹殺する兵器はあまりにも恐ろしい。ノイズが世界に偶発的出現をしないように、一個人が抑えていたとしても、国家がその楔を無理やり剥いでしまうかもしれない。一個人が野心に飲まれ、ノイズによる軍事行動に出るかもしれない。
ノイズの軍隊規律制御がその野心の表れであり、一国家及び一個人のみで管理するにはあまりにも不合理。更にアルカノイズというノイズを改造して性質を歪める存在まで現れた。一個人がそれを行う可能性もある。
故に国連の監視の下、風鳴流の監視及び管理をする。という事になった。
未知とはそれだけで恐ろしく、人間は未知を恐れるが故にその行動が
「……流の第一種特異災害認定は別に良い。流も、そして儂もそれは想定の範囲内。だが、シンフォギア技術を提供して二課を貸し与えただけでなく、流という技術の宝庫すらも国連へ貸し出すことはせぬ」
流は国連でも超人と言われ、出撃にも様々な手続きが必要な弦十郎の武術を継いでいる。日本で他国の裏の暗躍を察知し、それを秘密裏に対処している忍者の技術も会得している。更になんといっても流はシンフォギア技術も習得しているのだ。
そんな事を抜きにしても訃堂は流をS.O.N.G.から切り離し、国連の別組織の管理下などに置いたらそれこそハルマゲドンが起こることを知っている。
流が装者や義理の親に固執しているのは日本上層部では公然の事実だ。流の前で蕎麦お爺ちゃん改めて
流が訃堂と契約していることは少ない。
翼の件以外には、流を装者や弦十郎達から切り離そうと政治的な動きをする組織がいたらそれを防ぐことという事がある。
これは案外面倒なことだが、訃堂にはそれ以上のメリットがあるので当然受けているし、まず流は日本の技術を会得しすぎているので外に貸し出すことは絶対にない。
それとは別にある事があるので、絶対に自分の手元に置いておかなければならない。
『……パヴァリア光明結社の襲撃の迎撃には風鳴流は必要な人材である。これを損なえば文字通り星が終わる……そう交渉についておきます』
「それで良い。EU圏にはパヴァリアを放置していた責を攻めよ。アメリカには……あの国はもう良い。小国も放置。ロシアや中国とは交渉し次第こちらに情報をよこせ」
『了解しました。しかし此度の特異災害認定はアメリカが声を大にした結果ですので何かしらの対応をした方がよろしいかと』
「ふむ……」
アメリカはフロンティア計画が未然に潰れ、フロンティアが国連の預かりになり、アメリカの悪事がバレたのは二課及び流のせいだと断定している。アメリカが自分たちだけで逃げようとしたのがいけないのだが、もちろん自分たちが悪いなどと思うわけがない。
特に流はソロモンの杖の完全聖遺物融合症例であり、バルベルデで宝物庫をワープに使った映像を国連で見た。それによってアメリカは流こそがF.I.S.を暗殺しようとした時に尽く暗殺部隊を秘密裏に殺した犯人である事がわかった。
本来ならワープが出来る事自体がやばいのだが、それよりも他国はノイズを完全に操ってる事に目が行き、アメリカのみがその事に目を向けていた。日本は斯波田事務次官や八紘がその場にいたけど、知っているが故に特に驚くことではなかった。
暗殺部隊はまるで神隠しにでもあったかのように、いきなり反応が途絶していたのだ。工作員を流がバビロニアの宝物庫に無理やり引き込み、内部で殺したのだろうとアメリカは予測を立てている。
それは実際当たりだったのだが、アメリカはF.I.S.の件を公の場では発言できない。なので、今回は国連で管理するという事にして色々出し抜こうと考えている。出し抜こうと考えているのはどの国も一緒だが。
「構成員を尋問し、得た黒の情報をいくつかを叩きつけてやれば良い」
訃堂はいくら秘匿回線だからといって、容易くその回線で送ってはいけない情報を気にもせずそのまま八紘に送信した。流出しても日本には悪影響が一つもない情報の一つなので漏れても気にしない。逆に流れてくれた方が日本の利になる。
この情報は流が構成員を宝物庫で色々して訃堂に貸しとして渡していた情報なので別段使い渋ることもない。
『わかりました。ですが、引き伸ばしが限界だと思います』
「良い。流が
『どちらに……わかりました。では』
八紘は訃堂が了子や弦十郎すらも知らない流の何かを知っている事に気がつくが、何を知っているのかは分からない。だが、八紘はそれを解明できるであろう弟の嫁に一報入れるのだった。
「流は積極的に敵対せねば無害だというのに。無知とは怖きものよ……やはりどちらかではなく風鳴流の方が良いな」
訃堂も色々と気掛かりなことがあるが、それでもうまく進んでいる事に、普段は見せない笑みを見せるのだった。
**********
9月3日。S.O.N.G.の司令である弦十郎は苦い顔をしていた。
弦十郎達は鎌倉に入れなかったので今回の風鳴機関消失は責任問題にはならない。だが、風鳴機関の研究所には弦十郎の友人と呼べる人だっていた。それがたった一撃で蒸発させられたのだ。消息不明の蒸発ではなく、物理的な蒸発だ。
「ツングースカ級か」
「はい。推定威力であり、風鳴よりもたらされたアダム・ヴァイスハウプトの様子からして、まだ余裕があるようでした」
「まだ威力が上がる可能性はあるな。それにあの威力の攻撃の持ち主が動かないと我々は動けない。後手に回らないといけないのはいつもの事だが」
「……その対策は一応やっておきましたからね」
「ああ」
いくらシンフォギアでもツングースカ大爆発と同規模の攻撃をなんの準備もなく放たれたら装者でも死んでしまうだろう。
超人である弦十郎や忍者の緒川でも、流石にそんな攻撃をどうにかすることは出来ない。
「そういえば了子さんが見えませんけど、喧嘩でもしました?」
「了子くんが常に俺の近くにいる訳じゃないのは、緒川はよく分かってるじゃないか」
「ええ、そうですね。最近ちょっとだけ了子さんの僕に対する扱いが酷いので軽い仕返しですよ」
「あの扱いは緒川の実力を信用しているからだが、いきなり実弾を撃たれたら
「ですね」
いつもの指令室で二人は話しているが、今の会話がたまたま聞こえた藤尭はやはり自分は
「了子くんはパヴァリア光明結社のサンジェルマン、プレラーティ、カリオストロが使うラピス・フィロソフィカス対策のために研究所に篭っているな」
「……イグナイトが破られたんですもんね」
「ああ。数ヶ月前に出来たばかりの決戦仕様自体が、こちらの足枷になってしまった訳だ。そしてイグナイトを使わないと出力の差で負けてしまうだろう」
「唯一勝てるのが調さんと切歌さんのユニゾン……ですけど、二人のユニゾンは敵に知られています」
「ああ、厄介な事にな」
了子がS.O.N.G.のシミュレーションで、今わかっているパヴァリアの戦力+αと、シンフォギアのイグナイトなしのユニゾンのみでの戦闘は、調と切歌のユニゾン以外では、勝負にならなかった。
シンフォギア装者は弦十郎達と同じく、無茶な気合でパワーアップするが、それすらも了子は自分が敵として立った経験を生かし、組み込んでいたが、それでも駄目だった。
シミュレーションは所詮数値の演算だが、イグナイトと同等のエネルギーがないとせり負けてしまうという事はわかった。
「……それにしても静かですね」
「そうだな。今は学校だが、学校が終わったとしても少し前に比べたら静かだろう。切歌くんや響くんはいるだけで元気にしてくれる存在であったんだ。物足りなくも感じる」
S.O.N.G.内の雰囲気も響達がいた時に比べて、若干であるが大人しくなっている。ウェルなんかは静かで研究が捗ると口ではそう言ってたりする。
「……風鳴機関も狙われたし、ここも狙われたりしなければいいんだけど」
弦十郎達の言葉に藤尭も同意するかのようにボソリと一言呟いた。
「未確認……いえ、昨日の夜にあった反応が急遽、このS.O.N.G.から十数キロの海上に出現! アダム・ヴァイスハウプトです!!」
友里の検知した情報の読みあげを聞いて、皆がチラッと藤尭を見たのはしょうがないだろう。
『S.O.N.G.にいる諸君! 今すぐテレポートジェムで逃げれるよう準備をしていてくれ。これより各人の判断でこの場から離脱することを許可する!!』
重要施設である風鳴機関の本部が蒸発させられた事を受け、キャロルが量産しておいてくれたテレポートジェムをS.O.N.G.の潜水艦にいる全員に配布しておいたのだ。艦内放送で弦十郎はいつでも使用できるように許可を出しておく。
S.O.N.G.の潜水艦ごとテレポートさせる術式はまだ出来ていないが重要なデータや書類は既に退避してある。流と了子の完全聖遺物融合症例に関するデータはキャロルがダウルダヴラのファウストローブを入れている別空間のような場所に置かれている。
「思ったんだよ、僕は。特殊な薬を使っているそうじゃないか、半分以上のシンフォギア装者は。それならやっちゃった方が早いよね、装者を殺すのではなくて、製造元である本部をさ! こんな判断をするなんて、びっくりするだろうね、400年前以前の僕なら!!」
先程までジャクジーにでも入っていたのか水の滴る全裸で現れたアダムは、聞こえるはずのないS.O.N.G.の人々に話しかけながら、【黄金錬成】を完成させつつある。熱の玉が大きくなるとアダムの体は乾く。最初からおっぴろげの抜剣である。
S.O.N.G.にいる弦十郎達はその熱の輝きを見た。あれは流石にどうにもならないものだと理解した。弦十郎も近づけさえすれば! と思っていたり。
『皆、退『ふざけるなあああああ!!』なんだ!』
「司令! キャロルちゃんが!」
「なんだと!?」
弦十郎達がいるS.O.N.G.の潜水艦と、アダム・ヴァイスハウプトを遮る様、空中にダウルダヴラのファウストローブを纏った大人キャロルが現れた。
「……ほう、裏切り者の登場じゃないか、錬金術師にとっての」
「黙れよアダム・ヴァイスハウプト。お前が今攻撃しようとしているのは俺の今の第二の家なんだ。それをお前ごときにどうこうされるなんて我慢ならない!」
「まるで癇癪だ、赤ん坊のね」
「どれだけ生きているか分からないお前にとって、今を生きる人間なんて、どれも赤ん坊と大差ないだろ!」
キャロルは無理やりアダムとの会話を繋げようとする。キャロルには時間が全然足りない。
「……会話はやめだ。発動する気なのだろう? 対抗できる錬金術、僕の黄金錬成にさ」
「チッ!」
「死ねよ。理解してしまったのだろう、君の父親の命題とやらを。そんな腑抜けた錬金術師は錬金術師に在らず」
「うおおおおおおお!!」
キャロルは黄金錬成というとてつもない瞬間火力に対抗できるほどの【ヘルメス・トリスメギストス】を練りあげようとしたがアダムはそんな時間を与えなかった。黄金錬成のチャージに時間が掛かっているように見えて、実際はほとんど完成していたようだ。油断する気は無いのに、無意識に見下してしまう癖が出ていた。
ヘルメス・トリスメギストスはキャロルの振るう参重層術式防護。キャロルの持つ最強の防護術式だ。だが、これは錬金術の他に天体の運行力学と降魔儀式が必要であり、術式行使の時期と事前準備が必須なのだ。事前準備はある程度行っていたが時期は全然良い時期でなく、この術式は完璧に事前準備をして完璧な時期に使うからこそ、絶対防護の必殺すらも遮断する術式になるのだ。不完全ではそれ相応の術式にしかならない。
それをキャロルは分かっているが、今黄金錬成に少しでも対抗するにはこれしかない。キャロルは魔力量は多い方だが、それだけではこの術式を維持できるわけがない。だからこそ、流には
S.O.N.G.に居た時期はキャロルの人生の中ではほんの少しだけだ。しかし、イザークと暮らして時と変わらぬ……かは分からないが、それでも充実した日々を過ごして来た。その象徴の一つが流の家で、もう一つはこの潜水艦なのだ。それをキャロルは他人に壊させるなど耐えられない。
発動させた【ヘルメス・トリスメギストス】は黄金錬成とぶつかると、不完全なので、すぐに亀裂が入り始めた。だが、キャロルの覚悟で修復させた。
「要らぬ想い出を力と変えて!!」
そう、想い出を焼却して力と変えて防護術式を維持したのだ。ただし、今変換しているのはキャロルにとって取るに足らない記憶。想い出はその人物にとって大切なモノであればあるほど変換効率が上がる。要らぬ想い出の焼却での変換効率が悪いならどうすればいいか? 量を燃やせばいい。
「ほう。繋ぎ直したのか、綻びかけていた防護術を、想い出を燃やして。だが、無意味だよ」
「そんな事はありませんよ?」
「今度こそは派手に行く」
「面倒だけどマスターの命令だし、本気でやるわ」
「……鳥! 全速力だゾ!」
「……」
最近割と雑な扱いをしていたオートスコアラー達だが、キャロルの一言に即頷き、キャロルの後にすぐその場にテレポートしてきた。危険な座標固定なしのテレポートだがマスターの為ならばオートスコアラー達は迷いなく行う。
ファラは全力でプロトデュランダルの『切れ味の鋭さデュランダルに如くもの無し』という哲学を十全に扱える様に後先考えず全力で力を注ぐ。その状態でファラは風の属性を付与して竜巻を発生させる。キャロルによって止められている黄金錬成の熱の塊を少しでも霧散させる為に、鋭き切れ味の竜巻をぶつけていく。
レイアはこちらも残弾など考えず持ち出してきたコインを全て錬成した。黄金錬成をとりあえず海に落とすべく超巨大なコインで上から押しつぶしている。
ガリィは海上にいるので水の錬金術を発動させる触媒に事欠かない。全力で海の水を使ってキャロルの潜在意識が赴くままに水を龍の形に変えて、いくつも出来た水龍を黄金錬成に食らいつかせる。ガリィも龍はカッコよく思うが、自分の中の中枢が超絶カッコよく思っているのは女としてどうなのか? と思ったりしている。
ミカは他に比べて戦闘力がありすぎて、三人のオートスコアラーのように、城や流の家から出ていなかった。
今回初めて外に出るとすぐに上空から飛行型ノイズ『鳥』がミカを背中でキャッチして、体の形を少しだけ変えてミカが捕まらなくても落ちないようにする。ミカは戦闘の為に出てきたので、付け替え式の手は当然外してきた。もし『鳥』が居なければそのままだと落ちてしまうところだっただろう。
ミカは満遍な笑顔で鳥に命じてアダムの周りを旋回するように指示を出す。ミカの役割は追撃をさせないようにひたすら攻撃することだ。細く素早さを重視した圧縮カーボンロッドや太く火力を重視した物などを切り替えながらアダムに攻撃し続ける。
「……黄金錬成を止めるというのか、ただの小娘が!!……いや、忘れていたよ。キャロル・マールス・ディーンハイム。本物の錬金術師だったね、狂気を受け入れた、父親の真意を知るためだけに!」
アダムはミカの攻撃を錬金術で撃ち落としながら、自慢の黄金錬成が完全に収束するのを眺めていた。
アダムは油断しない、慢心しないとは言っていたが、ここ近年アダムの気を引き締めさせる存在はいなかった。それ故にある時から人間ですら油断しないという想いを無意識に慢心していた。
だがここに至り、キャロル・マールス・ディーンハイムによって黄金錬成が止められたアダムは逆に笑みを浮かべ始めた。まるで何かを再び思い出したかのように。
「錬金術師キャロル、賞賛するよ、君のその研鑽を! だが、やはり言おう。それでも無意味だ」
アダムの右斜め上に出現していた黄金錬成の錬金術陣が砕けると、次に左斜め上に同じ錬金術陣が出現した。
「人類は偶にやるからね、必殺の一撃を防ぎきってしまうことを。だからこそ二発目を用意しておいたんだ、あえて一撃目を弱めてね」
アダムの左腕の先には、先程よりも更に神々しい輝く破滅の光がそこにはあった。アダムは今回の襲撃には本気なのでここで完全にS.O.N.G.を潰す気でいる。アダムにも時間が無いのだ。
「……クソが。完全なヘルメス・トリスメギストスなら余裕で防げたんだがな」
キャロルが悪態をついて追撃を防ごうとしたミカは、黄金錬成の熱により思うように近づけなくなった。あの高性能な耐熱性を持ったミカですら近づけないのに、アダムは手の上に展開している。アダムも流や弦十郎のように頭のおかしい存在なのだとわかる。
「また錬金術師が暴れてるって聞いたんだけど、やめてくれないかしら? 弦十郎くんとの結婚式が遅れるって言ってるでしょ!」
心が折れかけていたキャロルの前に表れたのは、白衣を着て、散歩に出てきたような気軽さな櫻井了子だった。了子は研究に没頭し過ぎて放送が聞こえていなかったが、ふと集中が切れた時あたりが静かすぎるのを感じて出てきた。
「誰だ貴様……いや、待て。その存在感、その魔力!……忘れるわけがない! フィィィィィィネェェェェェェ!!」
「え? あんた誰よ」
「……ぼ、僕を覚えていないのか? アダム・ヴァイスハウプトだ!!」
「…………あっ! えっと、確か、私が昔にボコった……気がする?」
アダムはその美形を醜く歪ませて自己紹介をした。数秒掛けて了子は何とか400年前くらいに
「……帰る」
アダムは絶望したような顔を一瞬した後、黄金錬成を解除してそのままテレポートで帰って行った。
「……えっと、もしかしてまた私のせい?」
了子は振り返ってキャロルに質問するが、キャロルは力の使いすぎて気絶して空から落ちた。了子がキャッチする前にミカによって回収された。
その時のS.O.N.G.の人達の心は一つだった。
『また了子くん(さん)のせいか』
流を描写しようと思ったけど書く時間がなかったので次回。