先日、初・友人から熱い視線を浴びるも特にその後の変化はなく安心してます。気のせいだったみたいです。
どうも、こんにちは。峰田実になった青年Aです。
さて、世の中色々な小説ってありますよね。その中には『肉体に精神が引っ張られる』なんてものがあります。
簡単に説明するなら
身体➡高校生。
精神➡おっさん。
そんなおっさんが恋した相手➡女子高生。
それは、おっさんが年下好きだったのでは?と疑問もあるだろうが気にしないで頂きたい。
とまあ、これが『肉体に精神が引っ張られる』現象である。そして現在、自分はこの状況に落ちています。峰田になってから初の恋。初・恋をしています。誰に初恋をしたかって?それは
「あ、峰田くん。おはよう。」
おはー。
「お、峰田じゃん。」
オッス~。
「峰ッチ、おっはー。」
おっはー。
とまあ、挨拶する女の子は他にも大勢いますが割愛。だがしかし、そんな挨拶をする女の子全員にドキドキしております。
つまり全員です。
「え?」
いや、だから全員に初恋をしました。
「・・・たぶん恋とは違うんじゃないかな?」
な・・・んだ・・・と・・・
「そんな驚愕の真実みたいに驚くことかい。」
今、相談している相手は初の友人であり、学校一のイケメン『矢吹スギル』君である。相談し始めた時は何故か気落ちしていた。だが今は、しっかりと聞いてくれている。友人思いの良い奴だ。
「峰田君。君は恐らく思春期男子特有の病気になってるよ。恋のドキドキと性のドキドキが混じってる駄目な病気に。」
・・・あ、いや、そんなことはないだろ。
「じゃあ、やってみせようか?」
な、何をする気だ?
「僕の個性は知ってるでしょ?」
『不運(アンラッキー)』だろ?
「そうだね。だからこそ、早いこと証明できるよ。ちょっと一緒に歩こう。」
矢吹は椅子から立って廊下に出る。その隣を自分が歩く。
「あ、二人ともバイバ~イ。」
「うん、またね。」
またな~。・・・うむ。まだ何も起こらないか。
「まあ、僕の個性は自動発現型だからね。もう少し歩こうか。」
自動発現型か・・・そういうのって個性って言えるのだろうか?
考え事をしていたその時、事が起こった。
「キャー!!」
という悲鳴と共に、胸の大きい女子が何故か胸をはだけさせた状態で・・・ありがとうございます。黒ブラはセクシーでかなり良いです。
女子は矢吹に飛んで行った。矢吹は受け止めようとしたが勢いには勝てなかったようで二人はゴロゴロと転がって倒れた。
そして当然のように矢吹の顔は女子の胸に埋まっている。
羨ましいだなんて思ってないからね。埋まりたいとか思ってな・・・・・・チクショーが!!
「どうだった?」
何が?
「ドキドキしなかった?」
ん~、特になかったぞ。
「そうなんだ。でもそれは何だい?」
矢吹は俺の胸辺りを指を差して言う。何のことを言っているのか分からないので自分も視線を動かして胸辺りを見ると、そこにはサムズアップをしている自分の指が・・・
あ、あれ?何これ?
「僕は何処かの場面でドキドキしていたんだと思うよ。あとね、これを見てよ。」
矢吹は携帯をポケットから出して動画を再生させた。そこには峰田が・・・自分が写っている。
お前、なに盗さ
「いいから見てて。」
なにやら真剣なので、しょうがないと思い、動画の続きを見る。そこには自分のヤバい行動と表情が写っていた。
・・・バカな?!こんな覚えはないぞ!
そこに写っていた峰田は女子と挨拶をして、すれ違った後に女子のことをガン見していたのだ。特にスカート辺りに視線が集中している。
な・・・んなんだよ・・・これは・・・
「君のその反応を見る限り、本当に覚えが無いんだね。ただ、この動画を見る限りでは恋のドキドキではなく性のドキドキだと僕は思うよ。」
そ、そんなことって・・・
「そもそもここは日本だからね。峰田君の話を聞いた時に、一夫一妻が当たり前の世の中で暮らしているのに、複数の女性に恋をする。そんなことは少ないのでは?って思ってたんだ。」
そ、そうか。
もう自分は何も言えない。自分が・・・まさかこんなことになっていたとは、思いもよらなかった。
「ごめんね、峰田君。きっと君は無意識に女子のスカートを見ていたのだろうけどさ、ここで自覚しないと女子が気が付いた時に変態認定されてしまうかも知れないんだ。だから・・・」
・・・大丈夫だ、矢吹。ありがとな。教えてくれて。むしろ気が付かせるためにお前の個性を使わせちまって。すまねぇ。
「そんなことないよ。僕達は友達じゃないか。」
そうか、ありがとうな。・・・ところでこの動画っていつの間に撮ったんだ?さっきにしてはアングルが少し遠くから撮られてる気が・・・
「気のせいだよ。さっき撮ったよ。」
そうか。気のせいか。
「そうだよ。気のせい気のせい。」
だよな。気のせいだよな。ハッハッハッハ。
自分達は友情を確かめるように笑いあって、初恋?ドキドキ案件は、こうして幕を閉じた。
絶対に気のせいじゃねえよ!自分は矢吹のほぼ隣を歩いてたんだぜ!だったら何で斜め上からの視点になってないんだよ!ほぼ横から、しかも数メートル以上離れてたよ!!
など言いたいが言えなかった。・・・だって何か怖いし!!
「あ、そうだ。峰田君って高校は雄英を受験するんだよね?」
お、おう。そうだけど。
「僕も受けるから。受かったらよろしくね。」
あ、はい。
返事を返すも心の中では落ちてくれと願った自分は悪くないと思う。
精神は青年Aでも身体は峰田ですから。こんなことになっていても、しょうがない。
さて、次回か次次回に雄英受験編になる予定です。