ただいま峰田で奮闘中。   作:とろろ~

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遅くなったなぁ。・・・色々あったんです。

いつも誤字脱字ありがとうございます!気をつけてるのですが今回もあるよね。本当に申し訳ないです。よろしくお願いいたします。


騎馬戦!前編!


32話

まったく、これはイカンですなぁ。

 

「予選通過は上位42名。残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい!まだ見せ場は用意されてるわ!」

 

18禁ヒーローは目に毒です。・・・素敵です。

 

 

 

どうも、こんにちは。峰田実になった青年Aです。流石に詳細なメンバーは覚えてませんので何とも言えませんが多分原作に近いメンバーなのでしょう。上位42名の名前がモニターに映し出されております。

 

「さ~て、第二種目よ!!」

 

名前を出していたモニターは切り替わり、次の種目が判明する。

 

「『騎馬戦』よ!」 

 

ミッドナイトは騎馬戦の説明を始めた。

 

2~4人でチームを組み、第一種目の成績によって各自に振り分けらたポイントを奪い合うとのこと。崩し目的の攻撃不可。

 

振り分けられるポイントは42位が5P。そこから順位が上がるに連れて5Pずつ増えていく中、

 

「上位の奴ほど狙われちゃう下克上サバイバルッ!これぞ『Plus Ultra』!予選通過1位の緑谷出久君!!持ちポイント1000万!!」

 

「「「「1000万!!??」」」」

 

全員の視線が緑谷に集中し、緑谷は冷や汗を流す。

 

1位はバラエティー番組でお馴染みの一発逆転方式が可能となっている1000万。・・・御愁傷様です。だからお礼も謝りの言葉もいらんかったんやで。

 

ミッドナイトの説明が終わると、全員がチームを組むために動き出す。当然自分もです。とりあえず

 

よう、矢吹。自分と組まないか?

 

「峰田君!・・・ありがとう。でも、ごめんね。僕の個性で迷惑をかけちゃうから、僕は他の人と組むよ。ちょっと色々な意味で組みたい人もいるし。」

 

え~、断られた。断られると思わなかったです。理由としては自分に迷惑だからってのは分かった。だが、いつもの矢吹にしては黒い表情をしている気がする。

 

残念だな。ちなみに組みたい人って?

 

「物間って人だよ。」

 

・・・把握した。原作では人を煽ることを得意としてたキャラだ。あの温厚な矢吹が、ちょっとオコだよ。何があったのやら。

 

なるほど、了解。んじゃまたな。

 

「うん、またね。あ、そうだ。峰田君。B組のみんなに気をつけてね。」

 

おう、分かった。

 

自分の返事に、矢吹は満足して物間のいる場所へ歩いて行った。

 

矢吹と別れた自分は考える。さて、どうしたものかと。そんな自分に声をかける人物がいた。

 

「峰田・・俺達と組んでくれ。」

「ケロ。」

 

障子と蛙吹である。

 

声かけてくれてありがとな、よろしく頼むよ。ところで何で自分なんだ?

 

「峰田には敵の動きを封じて欲しい。その間に蛙吹がハチマキを取る。俺は二人の騎馬だ。」

 

マジか。二人も乗っけて走れるんか?

 

「任せておけ。」

 

正直、ここ最近の出来事から『原作の流れとか無理かなぁ』って思ってました。・・・何もしてないのに原作の波が来てくれた。ありがたい。乗っかるぜ!このビックウェーブに!!

 

 

 

「本格的な作戦を決めよう。峰田は何かあるか。」

 

ん~自分的には、残り時間が少なくなるまで目立つ行動は避けたい。これには最初が肝心だ。騎馬戦が始まったら、わざと点を取られて0点にならなきゃダメなんだ。

 

「何故だ。」

 

みんなの視界から消えて、隠密行動をするためだ。

 

「どういうことかしら?こんな開けた場所じゃ、どうしたって見えちゃうわよ。」

 

そうだな。だけど、0点になっちまえば目立たなくなれる。みんな次のハチマキを取りに行くからな。更に、この場で条件が揃ってるから出来ることだけどな。

 

「条件?」

 

上位の奴等の個性のお陰だ。

 

「・・・そうか。高得点持ちには、目立つ個性が多い。参加者の目は必然的に上位に目がいくのか。」

 

実質、1000万点の争奪戦だ。爆豪、轟が緑谷を狙うのは当たり前。更にその三人を狙う全員の参加者。普通の騎馬戦ならハチマキ取られりゃ終わりだけど、変則の騎馬戦だから崩れない限り戦えるし、崩し目的の攻撃はダメって言ってたからな。最初に0点になれば、後は絶対に狙われない。

 

「じゃあ、最後の方で点数が重なったところから奪うのね。」

 

そう、それ。奪うにしても目立たないように動こう。真っ正面から上位陣と戦うとか無理だから。まあ、実際そんなトントン拍子にはいかないと思うけど。

 

「作戦としては不安なところがあるな。」

 

「でも、私達には良い案な気がしてきたわ。」

 

別に自分の案なんて気にしないで良いぜ。

 

「いや、それでやってみよう。上手くいかなかったら臨機応変でいこう。」

 

うっす。よろしくな。

 

「ケロっ。頑張りましょ。」

 

 

 

 

 

障子と蛙吹には悪いが・・・自分の華麗なる負けるための戦いが今!始まる!!

 

なんで負けるのかって?・・・いや、原作でも負けてたしさ、負けないとトーナメントでバトルしないとだから。そんなのイヤですからね!!

 

 

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

 

困った。色々困った。俺こと『ザ・チェイサー』は路地裏で『ヒーロー殺し』と対面中だ。

 

さて、どうしたもんか。警察もヒーローも来ないぜ。

 

それにしても「お前の話、聞かせてくれや」と言った身として困惑するよ。本当に話をしだすんですもの。「素直か!」ってツッコミを入れそうになった。しかも言うことが微妙に分からんでもない。

 

「本当のヒーローはオールマイトの様に、強く気高い精神を持つものだと。つまり自分より弱い、顔を売りたい、ヒーローらしくないようなヒーローは失格。そんなヒーローの数を減らしたいってことか。」

 

「そうだ。」

 

ん~本当にねぇ、言いたい気持ちは分かる。正直コイツがメディアに出て、この考えを主張したら個性をもて余している不良もどきがヴィランとして活動するかもしれん。

 

「つまり、俺に負けたコイツもヒーロー失格だ。」

 

ヒーロー殺しは、足元にいる陰ゲ(インゲニウム)にナイフを向ける。

 

「待った。お前の言いたいことは分かった。だが俺の話も聞いて貰おうか。」

 

「時間稼ぎには乗らない。」

 

「なんだ、バレてるんか。だけど、ちょっとは俺の話も聞けよ。どうせ逃げきる自信はあるんだろ。」

 

「・・・・」

 

「不満な顔すんなって。で、俺が言いたいのは、お前の考えが少し甘いって言いたいんだよね。」

 

「・・・」

 

「個性がない時代の映像作品って見たことあるか?特撮とか。いや~古今東西、ヒーロー物ってさぁ、一度はライバルキャラか強敵に負けんだよ。そこからの主人公の復活劇とか面白いんだよね〜。」

 

「だからなんだ。チャンスをやれというなら断る。現実は違うものだ。」

 

うっわぁ、ド正論。さて、どうする。流石にこの距離だとナイフが刺さる方が早いよねー。・・・しょうがない、この手の輩に効く・・・・はずの奥の手を使うか。

 

「終わりだ・・・インゲニウム。」

 

「待った!最後の質問だ!」

 

「・・・なんだ。」

 

「お前、オールマイト好きだよな。」

 

「尊敬している。彼こそが最高のヒーローだ。」

 

「そうか。ならもう知ってるよな?この前ヴィランに雄英高校が襲撃された事件のこと。そこでオールマイトが活躍してヴィランを追っ払ったって話は。」

 

「当たり前だ。」

 

うむ。これなら効きそうだ。

 

俺は何枚か用意している『とある映像』が入っているマイクロなチップを取り出した。

 

「さて、信じるか信じないかは勝手だが、これには例の事件の一部始終。オールマイトの活躍が入っている。」

 

「っ・・・・」

 

「因みに俺には息子がいてな。コレのせいで朝から誰が保管するかで争いが起こったらしい。更に言うなら俺が持ってるコレ、コピー出来ないように細工してある。だから一定の人数にしか出回らないのよね~。」

 

ムフ。確実に動揺していらっしゃる。プルプル震えてるねぇ。

 

「・・・本当に」

 

「入ってるよ~。お前が見逃してくれるならあげるよ~。どうせ陰ゲのことはヒーローとして再起不能にするまでも、殺しまではしない感じだったろ。これ以上危害を加えずに見逃しても変わりはないんじゃねぇかな?」

 

「・・・」

 

「いらないなら別に・・・」

 

「わかった。今は手を出さない。」

 

「よっしゃ。ほれ。」

 

投げたマイクロなチップを『ヒーロー殺し』は受けとる。だが直ぐに動こうとはしなかった

 

「どした?」

 

「何故投げてよこした。俺が受け取ったらインゲニウムに危害を加えるとは思わなかったのか?」

 

「思わんし。お前って言ったことは守るタイプだろ。さっきの話を聞いて分かったし。」

 

「・・・・・」

 

それを聞いて『ヒーロー殺し』は「そうか」と呟き、路地の更に奥の方へ消えていった。

 

 

「とりあえず病院行きますか。電話、電話っと。・・・もしもーし、今から送るGPS座標に救急車よろしくー。」

 

さてと、陰ゲを病院に運んだら色んなとこに連絡かぁ。コレが一番めんどくせぇなぁ。

 

「さてと、現状確認っと。陰ゲの怪我は・・・腕がやられてる・・・『エンジン』も治るだけなら2ヶ月ってとこか。まあ、コイツは主人公タイプだからな。絶対に個性の強化とか言い出すよなぁ。個性の復活&強化で6ヶ月くらいかな。ま、とりあえずヒーローの手助けして脅威は退けたってことで、ミッションコンプリートですわぁ。」

 

救急車が来るまで『雄英体育祭』でも見るか。

 

 

・・・うっほー!流石雄英!女子の発育が最高だな!!

ちょっ!カメラ!もっとローアングルで撮れや!!

 

ん?騎手がいない?いや、ジャージの下半身らしきものが・・・えっと、確か息子が『透明化』の個性の子がいるって言ってたよな・・・・えっまさか上の方は裸なのか!!!???

フォーーー!!!マジかよ!騎馬の奴等ラッキーじゃねぇかよ!!!なりてーー!騎馬になりてーーなあーー!!!

 

 

 

後に、何かを感じ取った峰田母上に『おしおき』されたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 




峰田の華麗なる負けへのロードが始ま・・・・るのかは分からない。まだ決めてない!


峰田父上、頑張った。

『ヒーロー殺し』に関して
本来ならヴィランに取り引きを持ちかけるヒーローなど言語道断で『ヒーロー殺し』なら即断罪、決定だと思います。
しかしながら、「俺ヒーローじゃねぇし。」と言われてしまっていることと、取り引き内容が内容なだけに迷った結果、取り引きをしてしまった『ヒーロー殺し』。

を書いてみました。きっとこんなの『ヒーロー殺し』じゃない!と思う方もいらっしゃると思います。
ごめんなさいとしか言えない。


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