仮面ライダーDRAGOON 赤龍帝で仮面ライダー 作:名もなきA・弐
後、やはり急展開が多いです。申し訳ない……原作通りの執筆がこんなに大変とは思いませんでした(汗)
「ミッション・スタート…!!」
そのセリフと共に仮面ライダードラグーンはゆっくりとスネークの方へ歩く。
足取りに迷いはなく、コミカルな瞳はしっかりと標的から視線を外していない。
『…っ!な、何が仮面ライダーだぁっ!!ただのガキじゃねぇかっ!!!』
今まで動揺していたスネークは自身を鼓舞するように叫び、拳を握り締めながら一直線に前進する。
なぜ目の前の少年が自分たちの天敵に変身出来たのかは定かではないが所詮はニンゲンの子ども、臆するに値しないと判断したのだろう。
もしこの場で逃げ出したらとんだ笑いものだ……。
『オラァッ!!』
進化した自分の力で相手を殴り飛ばそうとスネークは拳を振るう…その一撃は先ほどのように壁を粉々に出来るほどの威力だ。
当然それをまともに受ければただでは済まないだろう……しかし。
『な、にぃ…!?』
「……」
ドラグーンはそれを掌で受け止めていた。
常人ならばまともに躱すことも、ましてや防ぐことも不可能に近い自分の攻撃を目の前の戦士は難なく受け止め、あろうことか力を込めて完全に防ぐ。
腕を下げようにも力を込められているため、ドラグーンの手から解放することも出来ない。
そして、ドラグーンはハートバッテリーのインジェクタースイッチを再度押し込む。
【DOUBLE BOOST!】
「…オラァッ!!」
『がああああああああああああああああっっ!!?』
赤龍帝の籠手と酷似した音声が鳴り響いたのと同時に両脚に赤いエネルギー…呪法がチャージされるとそのままスネークの胴体を蹴り飛ばした。
倍加されたキックを受けた彼は悲鳴と共に吹き飛ばされ、地面を転がる。
「…戦車に昇格もしていないのに」
小猫は先ほどの光景に驚く…変身したのにも驚きだがドラグーンはあの強力なパンチを正面から受け止めただけでなく、あの強靭な身体を持つ怪人を吹き飛ばしたのだ。
ドラグーンドライバーは赤龍帝の籠手と同化を果たしており装填されたハートバッテリーの能力を倍加し全身に纏わせることが出来る…言わば「全身赤龍帝の籠手」と呼んでも過言ではない。
一方、起き上がったスネークは自分に攻撃を与えたことに怒りを燃やしながら再度拳を叩き込もうとするが今度は僅かな動きでそれを躱し、直後にカウンターとして放たれた拳が鳩尾へと叩き込まれる。
再び怯んだスネークの顔面を今度はストレートで殴り、胴体を蹴り飛ばして地面に這い蹲らせる。
『相棒、聞こえるか?』
「ドライグ?」
相手の攻撃を捌きながらもカウンターを叩き込むドラグーンに対してドライグは複眼を模したディスプレイを光らせながら話しかける。
『このドライバーの特性を理解した。必要な物はあるか?』
「じゃあ、武器くれ」
『任せろ』
追撃の跳び膝蹴りを叩き込みながら、ドライバーの解析を終えた彼にドラグーンは短く応えると、ドライグは二振りの短剣…変身の際にドラグーンの頭部に刺さった武器と酷似したそれを両手で構える。
【ZUBABA SLASHER!!】
「て、てめぇ…!!」
刀身の短い緑色の双剣『ズババスラッシャー』を装備した彼に、よろめきながらも立ち上がったスネークは自身の能力である伸縮能力で伸ばした腕で薙ぎ払おうとする。
しかし、ドラグーンはその攻撃をズババスラッシャーで受け流すと一直線に走りながらインジェクタースイッチを三回押す。
【TRIPLE BOOST!】
「はぁっ!!」
『ぐああああああああっっ!!』
倍加を施した斬撃がスネークの身体を斬り裂いた。
火花が激しく散りながら彼は叫び声をあげるが、ドラグーンは気にせず追撃を重ねて行く。
ダメージを受けながらも、スネークの自身のパワーと強靭な体躯を活かしたパンチやキックなどの格闘術で攻撃を仕掛けるがドラグーンはそれらを躱し、武器で捌く。
攻撃に当たることはなくドラグーンは「お返しだ」と言わんばかりのカウンターを決めて、蹴りを織り交ぜながら柄の部分にある持ち手を掴みトンファーのように使ってスネークを追い詰める。
「……すごい」
その戦いを眺めている木場と朱乃は驚きを隠せない……先ほどまでダメージどころか未知の力で自分たちを苦しめてきた怪人に、姿を変えた彼は圧倒していたのだから。
ドラグーンの双剣を用いた剣術はどの型にも収まらず、ある程度の基礎は受けていたのかもしれないが我流の剣術から繰り出される技はある種の美しさを感じた。
「そうですわね、それに…魔力の扱いも」
朱乃の言葉の通り、現在ドラグーンは倍加した魔力を身体の部位に流し込みながら戦闘を行っており余分な力を出していないのだ。
相手の攻撃を受け流し、カウンターで的確に急所を攻めている……確かにドラグーンことイッセーは自身の神器を使いこなすため、護身も兼ねて剣術や格闘技と言ったある程度の技術は練習していたが才能のない彼は基礎を極めることしか出来なかった。
しかし、「才能がないなら努力と別の何かで補えば良い」と考えた彼は相手の攻撃を見抜くための眼と、手数で攻めるための双剣術と足技を重点的に修行していたのだ。
そう言った才能がない故の努力と…そして、変身した直後に流れ込んできた『戦士』の記憶がそのセンスを確実な物へとしていた。
姿こそ見えなかったが、その記憶と戦い方から『彼』だという確信もあった。
なぜ彼の記憶が流れ込んできたのか…それは分からなかったがそれはドラグーンの冷めていた心を燃やすには十分であった。
「オラァッ!!」
『ぐおおおおおおおおおっっ!!』
締めのドロップキックをまともに受けたスネークは吹き飛び地面を転がる。
ズババスラッシャーを投げ捨てたドラグーンはホルダーを下げてインジェクタースイッチを押す。
【EXPLOSION! CURSE OF LOCUST!!】
「はぁぁぁ……!!」
倍加したエネルギーが両脚にチャージされると、それは緑色の巨大な暴風となって零れ始める。
ドラグーンは助走してから勢いよく跳躍し、渾身の跳び蹴りを叩き込んだ。
その名も……。
「『ブーステッド・ストライク』ウウウウウウウウッッ!!!!」
『がああああああっっ!?そ、そんな…俺が、俺があああああああああああっっっ!!!』
赤い軌跡を描きながら必殺の跳び蹴りを叩き込んだドラグーンは華麗に着地をする。
その背後で火花を散らしたスネーク・ネオストラは己の敗北を認められないまま、爆散するとハート型のシンボルがカシャン、と音を立てて砕け散った。
戦闘が終わったのを確認した、ドラグーンは再度ホルダーを上げてハートバッテリーを抜き取ってからホルダーを下げると「SEE YOU…」の電子音声と共に変身が解除される。
「…イッセー、あなたは…」
「何者なの」と尋ねようとしたリアスの言葉を遮るように拍手の音が響く…そして、イッセーの近くには青いスーツを着た少年がおり心底楽しそうに胡散臭い笑顔で全員に語り始める。
「いやー、初陣を飾れたねー。流石は僕が見込んだだけのことはある…うん、僕の見立ては間違っていなかった!」
満足そうに頷く謎の少年にリアスたちはどう反応して良いか分からない。
それもそのはずであり、自分たちは新人悪魔の指導を兼ねてはぐれ悪魔の討伐をしていたのに未知の怪人に襲われ、未知の戦士に変身したイッセーが倒したと思ったら今度は胡散臭い少年が出てきた。
これに対応出来る者がいるとしたら、それは変人の類か…あるいは黒幕のどちらかであろう。
「おっと、『お前は誰だ』・『さっきの怪物とどんな関係だ』と言いたげだね。うん、分かるよ、だってどう考えても常識の範囲を超えてるもん」
「悪魔なのにねー」と楽しそうに笑う少年にイッセーもどう言葉を返したら良いか分からない。
そして、彼は何かを思いつくと手を叩くと……。
「良しっ!ここで立ち話も何だから君たちの部室で話し合おうじゃないか!!」
一方的に少年はそう決めてしまった。
「何、スネークが倒されただと?」
教会では読書をしていた青年が素体ネオストラの報告を聞いていた。
彼女は青年の命令を受けて第一号…スネークとなったネオストラの監視をしていたのだがその様子を最後まで見ていた素体ネオストラは慌てて上司である彼に報告を続ける。
『はい。独断で派手な行動をしていたので報告をと思いましたが、今代の赤龍帝が変身した仮面ライダーと戦闘を開始したのですがコアも完全に破壊されていました』
「『奴』以外の仮面ライダーか…そうなると、あの裏切者も関与しているだろうな」
『如何がなさいますか?』
「お前もそろそろ進化する…ここに来る手筈の『シスター』を優先しろ」
青年の言葉を聞いた素体ネオストラは「了解」の言葉と共にその姿を少女…レイナーレの姿へと変わる。
しかし。
「レ、レイナーレ…様?」
その声の方向に振り向くと、そこには黒を基調としたゴシックロリータの衣装を着用した金色のツインテールをした青い瞳の少女……『レイナーレ』の部下である『ミッテルト』は怪物から元の姿へとなった彼女に呆然としている。
それを見た二人は冷たい視線を彼女に向けると、レイナーレは青年に視線を向ける。
「……始末しろ」
「仰せのままに」
何の感情もない声色で下された指示にレイナーレは素体ネオストラへと変化すると彼女の方にゆっくりと向かう。
「ひっ!?く、来るな化け物ぉっ!!」
直感で自分の上司ではないと判断したミッテルトは光の槍を飛ばすが粒子となって消滅してしまう。
完全に恐怖に支配された彼女は何度も同じ攻撃を放つが素体ネオストラはそれに呆れるように歩き、やがて彼女のとこまで辿り着くと躊躇なく首を絞める。
「あ…がっ……!!?」
『残念ね、何も見なかったら…残りの二匹みたいに利用してあげたのに』
その言葉と共に素体ネオストラはミッテルトの身体を貫いた。
貫かれた彼女は血を流すことなく粒子状となって消滅する…そこで、素体ネオストラに異変が起こる。
ハート型シンボルが脈打つと感染者であるレイナーレを排出し、素体ネオストラの身体に蜘蛛を模したローブとボンテージが装備される。
「ん……ひっ!?」
すぐに目を覚ましたレイナーレは、二人の怪物に怯え逃げようとするが『スパイダー・ネオストラ』は両腕に装備した武器から白い弾丸を発射して彼女の眉間を撃ち抜き消滅させる。
『このスパイダー…必ずや、至高の存在へとなることを約束します』
「……まぁ良い。後はお前の好きにしろ」
それだけを言うと、青年は教会から出て行く。
仮面ライダー…しかも、自分たちを狙っていた個体とは異なる存在を同胞たちへと連絡するべく行動を開始する。
薄暗い道を歩きながら彼はコートを纏った男性…スネークに襲われていた堕天使である『ドーナシーク』とすれ違う。
それだけなら何の問題もなかった……しかし、彼は黒く毟られた痛々しい翼を生やしていたのだ。
「汚らしい…!!」
知らずに彼の逆鱗に触れていたことに気づかないまま、既に成り変わっている上司に報告しようとするドーナシークの後頭部を、青年は怪人態となったその拳で叩き潰した。
オカルト研究部の部室は現在、様々な感情が渦巻いていた。
部員たちはイッセーと少年を見ているがこのカオスの原因でもある彼はさして気にする様子もなく朱乃が淹れてくれたお茶を飲んでいる。
そして、ようやく口を開いたのはここの部長でもあるリアスだった、
「それで、あなたは一体…?」
「ん、あーそうだね。僕は『ヴァイア』、君たちより先にイッセーに力を与えた張本人だよ…同時に命の恩人でもあるかな?」
あっさりと答えた彼…ヴァイアは「待ってました」と言わんばかりに話を始める。
「そうだねぇ、君たちが堕天使に気づいて彼を蘇生するよりも先に僕が接触していたんだ。まぁ、彼の精神世界に入り込んでいたから気づかなかったのも仕方ないけどね」
「…じゃあ、君は一体何者なんだ」
「何って、ネオストラだけど」
あっさりと答えると、リアスたちは身構える……無理もない、彼女たちは先ほどスネーク・ネオストラに襲われたのだ。
ネオストラ=自分たちを襲う敵と思っても仕方がない、しかしヴァイアはそれに対してへらへら笑う。
「まっ、そう言う反応するよね。でも僕は無害なネオストラだよ…むしろ僕はあいつらを止めたいと思っているんだから」
「…どういうことですか?」
「その前に、ネオストラ…僕たち細胞生命体について簡単に説明しようか」
小猫の問いに答えるように、彼は何処からともかく取り出したホワイトボードを取り出して説明を始める。
「まず…僕たちネオストラは『細胞生命体』の異名を持っていてね、君たちニンゲン…つまり人や悪魔、天使といった知的生命体に感染する習性を持っている。そして宿主の負の感情を吸収しつつ進化と培養を開始する…最初は意味不明な言語だけど次第に知能が上がり、そして進化する」
その説明にリアスたちは驚く…そんな未知の生命体が存在していたのもそうだが不気味な習性を持っていることに恐怖も感じていた。
気にせずヴァイアは話を続けて行く。
「僕たちにとって、ニンゲンは成長するための宿や苗床に過ぎない。動物の姿と名前を持った個体に進化すると感染していた宿主を捨てて行動を開始する…そこからもう一段階あるけど…まぁ面倒くさいから割愛するよ。そして素体と進化した個体には共通する能力があってね、『神器とニンゲンの駆使する異能の完全吸収』と『呪法』…君たちを一時的にだが無力化させることも出来る」
「それが、ネオストラ…」
朱乃の呟きに頷くと、彼は次の説明へと入る。
「最初はそんな能力はなかったんだけどね…奴らが進化した証ってことだよ。次にイッセーが変身した姿『仮面ライダー』についてだ」
「仮面、ライダー……」
「あの姿はネオストラと戦うための戦士さ。毒を持って毒を制す…擬似ハートのハートバッテリーを装填することでネオストラの能力を無効化することも出来る」
ヴァイアの話に納得していた一同だが、ふとリアスが挙手するとマジックペンを彼女に向ける。
「ネオストラと仮面ライダーのことは分かったわ。でも…どうしてイッセーなの?」
「そりゃあ、彼がネオストラに感染していたからだよ」
「簡単」と言いたげに質問に答えると、周囲の空気が一瞬だけ停止する。
そして、それに驚いたのは他でもないイッセーだった。
「おっ、おい!どういうことだよっ!!お、俺が…いつっ!?」
「いつって、最初に君を川に落とした時だよ?」
「あっ、あの時…てことはまさかっ!!?」
「そう、感染させたのは何を隠そう…この僕だよ」
重大な出来事を何てことないようにあっさりと能天気に答えたヴァイアに全員が軽く殺意にも似たオーラを醸し出すが彼はそれに臆することなく笑う。
「まぁ気持ちは分かるよ…でも、あの時僕が感染させていなかったらイッセーは危なかったし仮に転生させたとしても後遺症が残っていた可能性もある。それにウィルスのおかげで君は悪魔の天敵が相殺されているはずだよ?」
「っ!?イッセー、本当なの?」
「…はい、ドライグや俺も気になっていましたけど」
リアスの言葉に返したイッセーだがこれで合点が行った。
ネオストラに感染していたからこそ、イッセーは光や十字架などの聖なる物に効き目が薄かったのだ。
その原因が分かったことで複雑な表情を見せる彼にヴァイアは会話を続ける。
そう考えれば僕は最良の手段を取ったと思うけどね」
『…一つだけ答えろ、ヴァイア』
笑みを崩さずいけしゃあしゃあと語る彼に、今度はドライグが威圧感のある声で口を開く。
『貴様もネオストラなら、なぜ自分で戦わない?俺の思っている通りなら、貴様はここにいる誰よりも強いはずだ。なぜ戦闘経験の薄い相棒を利用する』
「単純だよ、今の僕は戦えないからだ」
そう言って、彼は右腕に構えたクリーチャーデザインの紫色のデバイス『インフェクションドライバー』を全員に見せる。
しかし、それは所々破損しており素人目から見ても使えないことが分かるだろう。
「前の時、ちょっとやられてね。こいつがないと僕は自分の力を完全に開放出来ない上にネオストラを生み出すほどのウィルス、ネオストラバッテリーも打てない…それに」
そこで一旦、彼は言葉を区切る……そしてイッセーの方に目を向けた。
「彼が優しかったからだよ」
「…俺が?」
「あの時、君は躱せるはずの攻撃を躱さなかった。子犬がいたから躱さなかったんだろう?僕の望む戦士は、優しくなくちゃいけない…だから君を助けようと思った、君を戦士にしようと思った。あの時は仕方がなかったとは言え君を戦いに巻き込んでしまった……それに関してはこちらの落ち度だ」
「すまない」と彼は頭を下げる…真面目に話し出したと思ったら今度は彼に対して謝罪の言葉を贈る彼に当の本人であるイッセーはおろか、メンバーも混乱するばかりだ。
やがて、彼が頭を上げる頃には先ほどのような胡散臭い笑みを張り付けて話し始める。
「まぁ、ギャグとシリアスを一度にやったところで…話すことは話したし、僕はしばらくここの部室でお世話になるよ」
「はっ!?いや、ちょっ…」
「じゃっ、僕はコンビニで買い物して来るから…みんなも早く家に帰るんだよ。しゅわっちっ!!」
リアスの抗議を最後まで聞くこともなく、ヴァイアは自分の身体を粒子状にしてこの場から去ってしまった。
あまりにも一度に多くのことが多すぎて理解が追いつかないメンバーだったがイッセーの着信…愛奈からの電話に「げっ!?」と驚く。
「部長、そろそろ帰って良いですか?あの…姉さんが」
「…そうね。みんな、今日はお疲れ様」
リアスのその言葉に全員が帰り支度をし、特に何も言わぬまま扉を開けて部室から出て行く。
イッセーもカバンを持ってドアノブに手を掛けようとした時、リアスに声を掛けられる。
「イッセー」
「はい?」
「その、今日はごめんなさい。あなたに嫌な思いをさせてしまって……」
恐らく今日のはぐれ悪魔の討伐のことを言っているのだろう…あまり良い顔をしていなかった彼に対してリアスは謝罪の言葉を口にする。
先ほどまでとは違う、年相応の態度で謝る彼女にイッセーは驚きながらも笑みを作る。
「俺は大丈夫ですよ。次からは俺も、頑張りますから」
そう言うと、彼は今度こそ部室から出て行った。
一人だけになったリアスはこれからもことを考えながらも、部室を後にした。
その日の休日、イッセーはジョギングを行っていた。
トレーニングでもあり日課でもあるジョギングだが休日だといつも以上の距離を走ることになっている。
やがて、休憩ポイントに差し掛かったところで手に持っていたペットボトルのふたを開けようとした時だった。
「はぅっ!!いたた……」
可愛らしい声と共に、イッセーは振り返るとそこには一人の少女がいた。
白いヴェールを被っており、その下には美しく長い金髪が見える…イッセーよりも背の低いその小柄な少女はグリーンカラーの瞳を駆け寄ってきた彼に向けた。
これが、イッセーと…少女『アーシア・アルジェント』のファーストコンタクトだった。
てなわけでアーシアとの出会いまでで今回は終了です。
スパイダーネオストラと会話をしていた青年…彼を一言で表すならば異形アレルギーです。堕天使や悪魔はもちろん、天使や妖怪も異常なほど嫌悪と憎悪を抱いています。
ではでは。
スネーク・ネオストラ
素体ネオストラが進化した姿。感染者であるサラリーマンの「上司への不満」を負の感情として吸収していた。
爬虫類の鱗で出来た装甲、拳部分には毒牙を模したグローブが装着されており屈強な肉体を持っている。
両腕を自由に伸縮する能力を持っており、それをしならせて攻撃したり重い拳を遠距離にいる標的に叩き込むことも可能。