何てこった。パンナコッタ!
まさかパラドに転生するなんて思わなかった…。
あ、どうも灰斗です。どうやら無事に転生したみたいだけど、この世界の俺は宝生パラドと言うらしい。名字から察すると思うけど、俺は宝生永夢の双子の弟になっている。最初はかなり驚いたけど今となってはもう慣れたし、兄弟仲良くしてるよ。そして今はというと…。
「はぁ…。何が悲しくてIS適性検査を受けないといけないんだよ。ったくしらけるぜ。」
絶賛愚痴を溢していた。あれから15年ほどたち案の定原作通り白騎士事件が発生。そんでもって女尊男卑が浸透。今みたいなクソみたいな世の中になった。そしてこれまた原作通り織斑一夏がISを動かし、全国で適性検査が開始。←今ここ。
「それにしても誰も動かせてないね。」
「当たり前だろ永夢。動かせる方がおかしいんだよ。それに動かしたらIS学園に強制入学か、下手したら実験台にされるぞ。」
「あはは…。」
ま、俺は転生者特典でISは動かせないようにしたから大丈夫だけどなぁ。それにしてもなんだこの胸騒ぎは…。まさか永夢が?いやいや!でも一応黎斗に連絡入れておいた方がいいよな…。俺の胸騒ぎは大抵当たるからな…。"あのとき"も…。
「…ラド?パ…ド?パラド!?」
「うぉ!どうしたんだ永夢?」
「さっきからボーッとしてたけど、どうかしたの?」
「あ、わりーな。ちょっと考え事してた。」
「そっか。あ、次パラドの番だよ。頑張って!」
「何をだよ(笑)」
そういって目の前にある打鉄に触ったが案の定反応なし。俺はさっさと列から離れて黎斗に電話を掛けた。
『どうかしたのかい?パラド君?』
「あ、黎斗か?忙しいところ悪いな。ちょっと心が騒騒いでいてな…。」
俺が言葉を続けようとしたときキィーンと音が聞こえまさかと思い振り返るとそこには。
「え?嘘?」
ISを纏った永夢がいた。
「っ!黎斗!永夢がISを動かした!今から逃げるからどこかで拾ってくれ!」
『なっ!?わかった!すぐに車を寄越す。それまで逃げてくれ!』
「ああ!永夢!逃げるぞ!」
「え!?あ、うん!」
俺は永夢に逃げると伝えると永夢はISから降りて共にダッシュした。出口で黒服の男たちが待ち構えて、ヤバイと思ったとき。
「ハァ!」
「お前たちはさっさと行け!」
「飛彩!大我!」
俺たちの幼馴染みであり、大親友の飛彩と大我が黒服の男たちを止めていた。その隙に俺たちは外へ出て止めてあった自転車に股がりペダルを漕ぐ。するとケータイが鳴り、見てみるとそこにはマップと目的地が記されており、一言。
『ここに車を用意した。無事に来てくれ。by黎斗。』
「永夢!黎斗が車を用意してくれた!そこまで逃げるぞ!」
「うん!」
全速力で自転車を漕いでいると何故か永夢が笑っていた。
「何笑ってんだ永夢?」
「いや、なんかパックマンみたいだなぁって。」
「パックマン…ぷっ!確かにそうかもな。」
ふと気配がして振り返ると後ろからさっきの男たちが走ってきており、他の方向からも黒服の男たちが来ている。
「なぁ永夢。このゲームはかなりの難易度だぜ。」
「コンティニュー不可だしね。」
「心が踊るな、永夢!」
「うん!」
「「超協力プレイでクリアしてやるぜ!」」
こうして俺たちの逃走劇がスタートした。