IS-赤と青の矛盾の戦士   作:甘々胡麻ざらし

5 / 7
はぁ~。
ようやくかけました。
ここから徐々にメンタル回復していきます。
アンチなんかに負けるかー!


Cecilia Alcott現る!

「…であるからして、ISの基本的な運用は現時点で国家の認証が必要であり、枠内を逸脱したIS運用をした場合は、刑法によって罰せられ…。」

 

現在二時間目の授業を受けていて、山田先生がISについて教科書を読んでいる。…この人教えるの上手すぎないか?要点を絞って簡潔にまとめている。明日那には悪いけどこの人の方が上手い。

 

「ここまでで何か分からない人はいませんか?」

 

あ、一夏のやつこの感じだと全然わかってないな。

 

「織斑くん?どこかわからないのですか?」

 

「あ、えっと…。」

 

「わからないところがあったら訊いてくださいね。なにせ私は先生ですから。」

 

おお~。この人やっぱり良い先生だよ。俺の中学の担任なんか女尊男否の思考に染まっててかなり最悪だったからな…。

 

「先生!」

 

「はい、織斑くん!」

 

「ほとんど全部わかりません!」

 

「え…。ぜ、全部、ですか…?」

 

うん、そりゃそうなるだろ。

 

「え、えっと…織斑くん以外で、今の段階で分からないっていう人はどれくらいいますか?」

 

もちろん誰も手を上げない。それもそのはず。IS学園に入学するときに必読の参考書を配布されるからな。

 

「おい、パラド。お前も手を上げなくていいのか?あとから後悔することになっても知らないぞ?」

 

「いや、俺は一応勉強してきたから大丈夫だぞ。」

 

「なん…だと…!」

 

「…織斑、入学前の参考書は読んだか?」

 

あーあ、うちの担任ご立腹な感じだな。

 

「古い電話帳と間違えて捨てました。」

 

パァン!と本日四度目の出席簿アタックが決まった。

 

「必読と書いてあっただろうが馬鹿者。あとで再発行してやるから一週間以内に覚えろ。いいな。」

 

「い、いや、一週間であの分厚さはちょっと…。」

 

「やれと言っている。」

 

「…はい。やります。」

 

なんか一周回って可哀想に思えてきたぞ…。

 

「ISはその機動性、攻撃力、制圧力と過去の兵器を遥かに凌ぐ。そういった『兵器』を深く知らずに扱えば必ず事故が起こる。そうしないための基礎知識と訓練だ。理解ができなくても覚えろ。そして守れ。規則とはそういうものだ。」

 

確かにその通りだ。料理に使う包丁なんかも使い方を間違えれば人を殺す凶器になる。それにしても、ISはスポーツとして今は世界に広まってるけどこいつは『兵器』として認識してる。だが、白騎士事件の首謀者であるお前を…あれ…?白騎士事件の首謀者って誰だっけ?そもそも首謀者とかいたのか…?なんか記憶が曖昧になってる?うーん…。

 

「うー、いたたた…。」

 

あ、考え事してた間にいつの間にか山田先生がこけてた。

 

そして二時間目の休み時間

 

「頼むパラド!俺にISを教えてくれ!」

 

「別に良いけど俺も少しぐらいしか理解してないぞ?」

 

「そうよねぇ。古くなった攻略本と間違えて捨てるほどだもんねぇ。」

 

「おい!遠くから勝手に暴露してんじゃねーよ、明日那!」

 

「なんだよ。パラドも同じじゃねーかよw。」

 

「うるせぇよ!」

 

「ちょっと、よろしくて?」

 

「「へ?」」

 

二時間目が終わり一夏たちと話していると突然声をかけられた。金髪の縦ロールってことはこいつがイギリス代表候補生のセシリア・オルコットか。それにしてもこの『いかにも私エリートです』な雰囲気。この15年間生きててわかる。やっぱりこいつ女尊男否側だ。

 

「訊いてます?お返事は?」

 

「あ、ああ。訊いてるけど…。」

 

「どういう用件だ?」

 

「まあ!なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?」

 

「おい、パラド。こいつかなり…。(ボソッ」

 

「ああ…。(ボソッ」

 

「「めんどくさい相手だな…。(ボソッ」」

 

「何か言いましたか?」

 

「いや…。悪いな。俺、君が誰か知らないし。」

 

「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして、入学首席のこのわたくしを!?」

 

「あ、質問いいか?」

 

「ふん。下々のものの要求に応えるのも貴族の務めですわ。よろしくてよ。」

 

「代表候補生って、何?」

 

うぉっ!周りのやつ皆ズッコケやがった。

 

「あ、あ、あ…。」

 

「『あ』?」

 

「あなたっ、本気でおっしゃってますの!?」

 

「おう。知らん。」

 

「そういえばお前参考書捨てたもんな。」

 

「えっ、それに載ってたのか?」

 

「おう。」

 

「信じられない。信じられませんわ。極東の島国というのは、こうまで未開の地なのかしら。常識ですわよ、常識。テレビがないのかしら…。」

 

失礼な、テレビくらいあるぞ。

 

「で、代表候補生って?」

 

「国家代表IS操縦者の、その候補生として選出されるやつのことだ。単語から大体想像つくだろ?」

 

「そういわれればそうだな。」

 

「そう!エリートなのですわ!」

 

ビシッと決めてるけど、人に指差すなって親から習わなかったのか?あと自分でエリートって言うな。お前はどこかの惑星の王子か。

 

「本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスを同じくすることだけでも奇跡…幸運なのよ。その現実をもう少し理解していただける?」

 

「そうか。それはラッキーだ。」

 

「俺から見ればどこ国にもいる代表候補生より、世界に二人しかいない男性操縦者と同じクラスの方が奇跡だと思うけどな。」

 

「…馬鹿にしてますの?」

 

やべっ、口が滑った。

 

「大体、あなたたちはISをついて何も知らないくせに、よくこの学園に入れましたわね。男でISを操縦できると聞いていましたから、少しくらい知的さを感じさせるかと思っていましたけど、期待はずれですわね。」

 

「「俺たちに何かを期待されても困るんだが。」」

 

「ふん。まあでも?わたくしは優秀ですから、あなたのような人間にも優しくしてあげますわよ。」

 

「それは優しいとは言わないぞ?」

 

「あなたは黙っていてください!」

 

なんでだよ…。

 

「ISのことでわからないことがあれば、まあ…泣いて頼まれたら教えて差し上げてもよくってよ。何せわたくし、入試で唯一教官を倒したエリート中のエリートですから。」

 

あれ?確か明日那も倒したって訊いたけど?

 

「入試って、あれか?ISを動かして戦うってやつ?」

 

「それ以外に入試などありえませんわ。」

 

「あれ?俺も倒したぞ、教官。」

 

「は…?」

 

「お前倒したのか?スゲーな。」

 

「いや、倒したっていうか、いきなり突っ込んできたからかわしたら、勝手に壁にぶつかってそのまま動かなくなぬただけだが。」

 

「それ倒したのか?まぁ勝ちは勝ちだよな。」

 

「わ、わたくしだけと聞きましたが?」

 

「女子ではってオチじゃないのか?」

 

おーい。一夏くーん?火に油どころかガソリン注いじゃってますけど?

 

「つ、つまり、わたくしだけではないと…?」

 

「いや、知らないけど。」

 

「そこのもう一人のあなた!あなたも教官を倒したって言うの?」

 

「………。」

 

「何か言いなさい!」

 

φ(..)カキカキ

 

「(黙っていろと言ったので。あと俺の幼馴染みも倒したから代表候補生の中ではってオチだろ?)」

 

「あなたはどこまでわたくしを虚仮にしますの!」

 

あ、俺もガソリン注いじまったか?

 

「えーと、落ち着けよ。な?」

 

「こ、これが落ち着いていられ…」

 

キーンコーンカーンコーン。

 

「っ…!またあとで来ますわ!逃げないことね!よくって!?」

 

はぁ…。この転生生活、前途多難だなぁ…。




さて、みなさん。あることにお気づきになられましたかな?

 ▲ページの一番上に飛ぶ