神と時間の支配者   作:憲彦

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『憲さんのウルトラマン大紹介!!』

前回の続きから

ネクサスはエネルギーを奪われ、ザギの復活の余波で生れたて闇の中に。孤門は凪を助けるために生身で闇の中へと飛び込んで行きます。

その一方で、腕を負傷している和倉隊長はザギを止めるために単独でクロムチェスターδに乗り込みます。いつもと同じ様に装備を整えてからシューターに乗るけど、自分以外は空っぽ。誰も居ない中の「出動!」の叫びは、とても悲しそうな顔でした。

2人は闇に飲まれ、1人は全ての黒幕で、もう1人はその人に撃たれる。隊をまとめる人間として、何も出来なかった遣る瀬ない思いだったのでしょう。

世界最強の戦闘機で、決死の思いで出撃したけど、ザギには一切攻撃が効かず、落とされるのは時間の問題でした。落とされると分かっていても戦う和倉隊長の姿は、当時も今もとても格好よく思えます。

そして、闇の波動の中に飛び込んだ孤門は、その中で凪を見付けます。その姿はまるで、彼女自信の絶望の現れ。心の闇に飲まれようとしているようでした。生まれてきたその瞬間から、全てを利用され、生きることにさえ絶望している。と言っても良いでしょう。

そんな凪に、孤門は自分の思いを叫びます。

「闇に飲み込まれたらダメだ!貴女の厳しさが、僕を今まで支えてくれた!貴女の強さが僕を勇気付けてくれた!憎しみは乗り越えられる!……諦めるな!!」

入隊当初から凪と行動し、叱咤され、激励され成長してきた証拠。最愛の恋人との死別を経験し、その仇を一時は憎むも、乗り越えることに成功した経験者の言葉。入隊してから、誰よりも真っ直ぐに育った孤門にしか言えない言葉です。

孤門は凪と似たような目にあってきたけど、それを全て乗り越えてここにいる。それが抱え込んできた凪との違いです。

孤門の言葉に意識を取り戻した凪は、差し伸べられた孤門の手を掴む。すると手の間から光が溢れ始めます。

孤門は昔、川で溺れた時があります。その時、薄れ行く意識の中で「諦めるな」と言う言葉を聞き、声の方に手を伸ばすと、誰かが自分を引き上げてくれた。意識が薄れていて、顔は良く分からなかったけど、その人は光の中へ消えていったと証言しています。

この時、孤門は凪の手を掴んだとき、記憶を操作するレーテが孤門の意識に干渉し、闇の波動の中で、自分の記憶にある最も似た境遇、川で溺れた時の事を無意識に考えていたのだと思います。この意識に作用したレーテの膨大なエネルギーが、時間軸を歪め一瞬現在と過去の孤門を繋げる結果になりました。

つまり、川で溺れた孤門を助けたのは、未来でレーテの中にいた自分自身でと言うことです。その時に感じだ希望が、現在の自分に逆流し闇の中で光となって輝く結果を生みました。

するとその光がネクサスを動かし、レーテに纏わり付いていた闇を吹き飛ばし、光となって瞬間移動。ザギを追って、始まりの地、新宿へ向かいます。物語は映画から繋がっているので、新宿に始り、新宿に終わる。と言うことです。

辿り着いた孤門と凪の目には、落とされそうになる和倉隊長の乗るδ機がありました。手の中に違和感があった孤門が右手を見ると、いつの間にかエボルトラスターを握っていたのです。

姫矢さんに命を救われ、憐と共に戦い、凪を助けた。歴代のデュナミストの1番近くで支えていた孤門が、5番目のデュナミストになったのです。

和倉隊長を救えるのも、この世界を守れるのも、彼しかいない。最初で最後の決戦に、主人公孤門一輝が立ち向かいます。

「絆、ネクサス」

ここで初めて、「ネクサス」と言う名前が明らかになります。

最初はアンファンスで立ち向かいますが、桁違いの戦闘力で一撃で吹っ飛ばされます。その時、孤門の意識に姫矢さんが語りかけました。

「立て孤門!お前は絶望の淵から何度も立ち上がった!だから俺も戦えた」

するとコアファイナルが起き、姿がジュネッスへ。本来はなれない姿だけど、姫矢さんとの絆が体現しました。しかし、オーバーレイ・シュトロームを放つも、防がれます。

すると次は憐が

「負けるな孤門!俺も孤門のお陰で最後まで戦えた!ウルトラマンとして」

次はジュネッスブルーへと変身。歴代デュナミストとの絆が、孤門に力を与えています。しかし、ザギにはブルーの最強技、オーバーアローレイ・シュトロームさえも弾かれてしまいます。

でも、町の人々が次々にウルトラマンの勝利を信じます。レーテの崩壊で、封印されていた記憶が全て戻ったのです。その中には、ビーストへの恐れや憎しみだけではなく、光の巨人への希望も入っていたのです。

ザギにとって、孤門がネクサスになって挑んでくるのは想定内。しかし、誤算はレーテにウルトラマンの力になる希望も封印されていたこと。自分の利用した感情以上に光が詰まっていた事です。

文字が残り30くらいなので後書きへ。


簪、幻夢コーポレーションへ

「一夏。クロトさんの予定分かる?」

 

「聞けばすぐに分かるが。行く予定が出来たのか?」

 

「うん。明日と明後日。本当は倉持への報告書とか書こうと思ってたんだけど、この前クロトさんと話した次の日から弐式の所有権が幻夢コーポレーションに移ったみたいで……」

 

簪の言葉を聞いて、クロトが何をやったのかある程度の予想が出来て、頭を抱えてしまった。恐らく、倉持の責任者の絶対に知られたくない秘密を手に取り、交渉のカードとして使ったのかもしれない。学生時代調子に乗って書いた、イタすぎるラブレター。もしくは厨2心抜けきらずに書いた卒業文集。あるいは不正の証拠。など、考えればいくらでも出てくる。

 

「ちょっと待ってろ」

 

♪~♪ ♪~♪

 

「クロt―」

 

『私のクリエイティブな時間の邪魔をするな!!!』

 

ブチ!

 

「…………」

 

何か後からギター音が聞こえたな。

 

いきなり電話を切られたが、顔色1つ変えずに、今度は別の場所に電話をかけた。

 

「もしもし。そろそろクロトぶっ倒れるだろうから回収してくれ。まだ起きてたら黙らせてくれ。手段は問わない」

 

聞く人によってはかなり物騒な内容に聞こえる内容だ。

 

「あ、あの。大丈夫なの?」

 

「問題ない。4日程徹夜して頭がおかしくなってるだけだ。すぐに直る。明日で良いか?伝えておく。」

 

「うん。よろしく」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~30分後~

 

「もしもし」

 

『あぁ、一夏か。さっきは済まなかったな。で用件は?デュノアの事か?』

 

「そっちじゃない。簪の事だ。明日予定が開いてるからそっちに行きたいそうだ。大丈夫か?」

 

『問題ない。ついでに作りかけの専用機も持ってくるように言ってくれ』

 

「分かった」

 

部屋から出て、簪のいる場所まで向い、先程の電話の内容を伝えようとした。多分整備室に居るだろうと思い、取り敢えずそこに向かった。

 

途中変な気配をチラチラ感じたが、無視していた。整備室に入ると、案の定簪が作業していた。

 

「簪。予定が取れたぞ。明日で大丈夫だそうだ。後、専用機も持ってきてくれだと。」

 

「うん。ありがとう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~次の日~

 

一夏も特に予定が無いので、簪と一緒に幻夢コーポレーションに行くことにした。予定の無い休日ほど退屈なものは無いからな。

 

電車とバスを経由して数時間。幻夢コーポレーションに着くと、必要は無いが一応受付を通ってクロトのいる社長室に向かった。

 

「やぁ!待ってたよ!簪さん!!早速ゲームについて―」

 

「その前にやることがあるだろ」

 

色々と無視して、ゲームの話に持っていこうとしたクロトだが、そうはさせまいと一夏が軌道修正した。

 

「あぁ、そうだった。簪さん、専用機を」

 

「はい。」

 

作りかけの打鉄弐式を受け取ると、自分のパソコンに繋ぎ、データを覗いてみた。

 

「成る程……。1人でここまで作るとは……やっぱりスゴいな。」

 

機体のデータを覗いて、1人で色々と感心している。

 

「簪さん。君の1番得意なゲームを教えてくれ。この機体にそのゲームの要素を入れる。協力してくれるかな?」

 

「は、はい!えっと……得意なゲームはシューティングシミュレーションゲームです。」

 

「よろしい。ならあの部屋に入ってくれ。中にはVRメガネと拳銃型のコントローラーがあるから、着けて待っていてくれ。」

 

そう言われると、簪は部屋の中に入り言われた通りに待った。

 

部屋の外では、クロトがパソコンで部屋の中の簪に通信を使い、色々と指示を出した。

 

『それじゃあ、今から敵キャラを何体か出現させる。それらを倒してくれ。』

 

「はい!」

 

『当てる場所によってダメージ量が違うから気を付けてくれ。それじゃあ、ゲームスタート!』

 

クロトの合図と共に、見た感じ雑魚キャラなヤツが大量に出てきた。量が量なので、焦ると思われたが、落ち着いて距離を取り、1体1体確実に仕留めている。

 

「スゴいな。初めての状況でワンショットワンキル。」

 

「天才ゲームプレイヤーの名は伊達じゃないな。」

 

小手調べに20体程出したが、それはすぐに片付けられてしまった。なら少し難易度を上げようと思い、今度は3倍の60体出してみた。だが、それでも結果は変わらず、1体ずつ確実に撃ち抜いている。

 

(急所を狙い打つのは、特技!)

 

「もっと増やしてみようか……」

 

クロトは、どんなプレイヤーでも撃ち溢しをしてしまう数、100体で様子を見てみた。

 

(増えた!?でも!)

 

先程まで距離を取って正確に撃ち抜いていたが、100体と言う数になると、距離を詰めて至近距離で体術を交えながら敵を撃ち抜いている。

 

「おいおいおい……マジかよ。この数相手でも冷静にやんのかよ。マジで強いな」

 

「クロト、キャラ崩れてるぞ」

 

簪の強さは、クロトのキャラが崩れるほどの様だ。まぁ気持ちは分からなくもない。初見で100体を冷静に相手に出来るのはかなりスゴい。しかもノーダメージでだ。普通ならライフが削れるかプレイが雑になってくる筈だが、そんなことが一切無かった。

 

『よし。シミュレーション室から出てくれ。開発する機体の説明をするよ。』

 

クロトの言葉に従い、VRとコントローラーを元の位置に置き、部屋から出てきた。

 

「君の戦闘能力は把握できた。機体は遠距離も可能な射撃型で行こうと思う。それなら元から積んであるミサイル等とも相性が良い。大丈夫かな?」

 

「はい!よろしくお願いします!!」

 

元の砲撃型よりも、こちらの方が簪には良いのかもしれない。クロトは先程の動きを見てそう判断したのだ。

 

「簪。少し席を外して貰えるか?」

 

「?うん。分かった」

 

一夏の言葉を素直に聞いて、社長室から出ていき、幻夢コーポレーションに置かれているゲームで遊ぶことにした。

 

「で?デュノア社について分かったことはあるか?」

 

「あぁ、その事か。まぁ色々と分かったよ。見付かっちゃいけないデータも含めてね。実際に見てもらった方が早い。」

 

そう言うと、普通のよりも少し大きめのUSBメモリをパソコンに差し込み、内容を一夏に見せた。

 

「……本当に不味い内容ばっかりだな。」

 

「自分でもこんな物が見付かるとは思ってなかったよ。何重にもロックされてるファイルがあったから、開けてみればこれだ。良くまぁ今まで見付かんなかったな。」

 

クロトが一夏に見せたファイル。それはデュノア社の脱税や機密の研究データの他国への売却に、資金の私的利用の数々。さらに、フランス語で金のなる木を意味する名前のファイルには、様々な資金援助をしてくれている企業の名前がズラリと並んでいた。しかもその中に

 

「幻夢コーポレーションの名前も入ってるじゃないか。援助してるのか?」

 

「前社長の時に頼まれてね。すぐに代が変わったけど。昔はこんなファイル無かったのに……。時の流れって残酷だね……。」

 

「となると……」

 

「転校生はかなり怪しい。一応、リクエスト通りの「自白」のエナジーアイテムを作っておいた。もしもの時は使ってくれ」

 

白を基調とし、口から色んな物を出しているイラストのメダルを受け取った。それをメダルホルダーにしまい、この日は帰ることにした。簪はその後、クロトとゲームについてかなりの時間語り合った。7時間ぐらい。

 

「来たいときはいつでも来てくれ。このプレートを首にかけて入れば、一々受付を通る必要は無い。」

 

「ありがとうございます!ではまた。」

 

現在、午後の8時。間に合うのだろうか?




前書きの続き

一度でもウルトラマンに救われれば、恐れ以上に強い希望も抱く。それは世界が変わろうと同じことです。来訪者の宇宙以外はね。

5年分だけではなく、世界中から集まるネクサスへの信頼が、ザギの計算を上回り、ネクサスは三度目のコアファイナルを起こします。

眩く、強く、それでいて優しい輝きの中から現れた姿は、出現と同時に滅びの未来を砕く奇跡を呼び起こす。人と人だけではない。人とウルトラマンの絆の現れた姿。

数多の宇宙に共通して伝わる、最強の伝説の巨人、ウルトラマンノア


【挿絵表示】


この巨人は、ザギと共に光の国へ現れ、消えた巨人です。

そしてこれが真の姿。ウルトラマンノア。当時はキング、レジェンドと並んで3大チートラマン扱いされていました。現在でも、ウルトラマンジードで宇宙その物と一体化したキングとはどちらが強いかと言われていますが、ノアなら同化するまでもなく、過去に戻りベリアルをボコる事でしょう。むしろベリアルが復活した瞬間に無に還すでしょう。背中のイージスを使って、自由自在に平行宇宙を行き来し、同時に監視をすると言う辺り、他のチートラと比べて、頭100個位飛び抜けています。

ランキング的には

1位 ノア
2位 キング
3位 サーガ
4位 レジェンド
5位 ギンガビクトリー
ですかね。

この姿は、力の本質を理解した者だけがなれる、「ウルティメイトファイナルスタイル」とも言われています。

彼の戦いでは、あのザギがまるで子供扱いを受けると言うとんでもない物でした。互角の存在として数千年戦ってきた彼らだけど、ノアがビーストを全滅させるのに力の大半を使っただけ。フルパワーであれば、どんなに強大な闇だろうと彼には勝つことは出来ません。

フルパワーかどうかを見分けるには、背中のイージスを見れば分かります。伸縮自在ですが、エネルギー量によっては大きく出来ない時もある。イージスが小さい時は不完全と言うことです。

ライトニングノアでザギは倒されますが、ザギ自身がビーストを生み出していた訳では無いので、これからも戦いは続きますが、問題ありません。

「僕達は生きている。例え昨日までの平和を失い、恐ろしい現実に直面しても。大切な物をなくし、心引き裂かれても。思いもよらぬ悪意に、立ち竦んだとしても。僕達は生きる。何度も傷付き、何度も立ち上り。僕達は生きる。僕らは1人じゃないから。君は、1人じゃないから。」

第1話とは印象の違う孤門のモノローグで、物語は締め括られます。

序盤の暗い展開に付いていけず、当時の評論家や視聴者、今も失敗作や駄作の烙印を押されていますが、それでも作品の姿勢を変えず、諦めずに貫いたこの作品は、どのウルトラマンよりも素晴らしい作品だと思います。

次回は、作者なりのウルトラマンネクサスへの感想等ですかね。

次回もお楽しみに!感想、評価、活動報告もよろしくお願いします!!

―See you Next game
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