今日はネクサスに関する、個人的な感想です。作者基準の感想なので、鵜呑みにはしないようにお願いします。
有名な話としては、序盤の暗い展開に付いていけず、ほとんどの人が諦めて見るのをやめてしまったし、当時の評論家や視聴者は「ウルトラマンは子供向けなのに子供向けじゃない」や「基本1話完結なのに何故無駄なドラマ使用にしたんだ?」、「現実的過ぎる」、「どう足掻こうとも平成三部作に劣る」等と言う、ウルトラマンに対する固定概念や、過去に固定する意見が混じり、作品その物をきちんと評価せず、その結果今も失敗作や駄作と言われています。平成に入ってから初めて死人が出てるけど、そんなもの昭和のウルトラマンや仮面ライダー、スーパー戦隊にはざらにあった事。それを叩く方がおかしいかな?と思ったことがありました。
個人的には過去を大切にするのも大事すが、過去に拘り過ぎて新しいものを否定してるのは良くないと思うし、そもそもウルトラマンのネタはコスモスの段階でやり尽くした感があるなかで、王道な設定を使い、ネクサスと言う作品を作り上げた当時のスタッフ達。二次創作を書いてる人に分かりやすく言えば、出尽くされたネタを使って新しいものを作ることに当たります。
ハッキリと言って、並大抵の想像力や知識、努力では取り組むことすら出来ないと思います。
しかも、この時は予算も少なく、コスモスまでの時と同様に、安くても200万以上もする怪獣スーツを簡単に吹っ飛ばす事なんて出来ない中で、あれほどの完成度の作品を撮影、放送。作る段階で最早異常とも言えます。むろん良い意味で。
それに、確かにビーストのデザインは怖かったし、作品も暗かったけど、そんなことは脚本の段階で誰もが思ったこと。苦情なども大量に来たけど、それでも作品の姿勢を変えず、最後の熱い展開。最後まで見なかった人には絶対に分からない良さです。
最後のシーンは今でも見てると泣きそうになることがあります。何度見ても感動できる。それがネクサスと言う作品だと思っています。
そして、ネクサス最大の名言「光は絆だ、誰かに受け継がれ、再び輝く」この言葉の通り、ネクサスで作られた沢山の設定。没になったものを含めて、ネクサス以降の作品に大きな影響を与えています。文字通り、受け継がれていく事になって。
エナジーコアの様な埋め込み式は、メビウス以降全てに採用。形状やコアインパルスはゼロツインシュート。メタフィールド展開時の動作はメビウスの変身ポーズに。メタフィールドの設定はエックスの「エックスバリアウォール」。ギンガの外に出られない降星小学校、等。マスクの覗き穴はこれ以降目の下ではなく上に。没になったストンフリューゲルの鎧化と、ノアの時空を超える設定はゼロのウルティメイトイージスに。ダークザギのデザインは、ベリアルやダークルギエルに大きな影響を与えることになります。
パッと思いつくだけでもこれ程あります。視聴率や玩具の売り上げも、作品を評価する上では大事な項目かも知れませんが、この作品は、未来への作品にとても重要な存在になっています。
「人気や視聴率」に意味があるのではなく、「作られた事」に大きな意味がある作品です。
何より、大人向けのウルトラマンだからこそ、「絆」や「信頼」と言う物の大切さが心に残り、突き刺さるのだと思います。子供向けなら「あーそうですか」で済まされるだろうけど、この作品だからこそ考えられる。ある意味1番大切な事を教えてくれるウルトラマンです。
放送から10年以上の時間が経ちますが、自分の中ではこれが最高のウルトラマンです。これを超えるものはまだ現れていません。
当時見るのをやめてしまった方、まだ見ていない方も、DVDを借りて見てみることをお勧めします。今思えば、人に初めて映画以外で見ることを勧めたのはネクサスだけですね。見て損することは無いと思います。
1クール短縮と言う無念の結果になりましたが、それでも十分楽しむことが出来ます。
週の開けた月曜日。誰もが鬱陶しく感じるこの日。まぁ、月曜が消えたら火曜が、火曜が消えたら水曜が鬱陶しくなるだけなんだけどね。
月曜の鬱陶しい授業を終えた放課後。アリーナには一夏、箒、鈴、オルコット、デュノアのいつ面プラスαが集まっている。簪は放課後から幻夢コーポレーションに行っているので不在だ。そして、ここには訓練で集まっている筈なのだが……
「あの、一夏さん。これは一体?」
一夏はクロノスに変身しているが、オルコットはISをまとわずに一夏の前に立っていた。鈴達はその光景をただただ眺めている。
「気にするな。ただの実験だ。エナジーアイテムのな」
そう言うと、メダルホルダーから眠っている絵柄のメダルと、フラフラになっているメダルの2枚を出した。何も言わずに、そのメダルを2枚ともオルコットに投げると、いつも通り巨大化して取り込まれた。
『睡眠!』
『混乱!』
「あ、あら?ヒラホラヒレ……」
「成る程……。この2枚だと酒に酔った感じになるのか。」
すると今度は、灰色のメダルを投げた。
『回復!』
すると、さっきまでの混乱が無くなり、いつも通りに戻った。
「い、一夏さん。一体何を!?」
「だからただの実験だって。次は……」
「次は私にやらせて!」
鈴が強引に一夏からメダルホルダーを奪い取ると、絵柄が小さくなっていくシルエットの、クリーム色のメダルをオルコットに投げた。
『収縮化!』
「え?キャャャャ!!!」
オルコットがみるみる小さくなっていく光景に、鈴は非常に満足そうだ。
「わぁお!本当に小さくなった!」
わざとなのだろうか、小さくなったオルコットの近くで思いっきり足踏みをしている。本人は実に楽しそうだ。
『巨大化!』
「鈴さん!1番やってはダメなことですよ!今のは!」
「へへぇ~んだ!」
オルコットは鈴に怒っているが、鈴本人は普通に楽しんでいた。一夏は鈴の持っているメダルホルダーを取ると、指でメダルをなぞりながら次に使うものを選んでいる。
「次はどれにするか……」
「せ、せめてまともな物でお願いします……。」
オルコットの言うことは当然だが、クロトの作ったものにまともな物があるわけがない。ほとんどが悪ふざけの生み出した産物だ。
「ならコレだな。」
黒色で、地面に沈むシルエットが描かれている。一夏はそれをオルコットには見せないように注意しながら投げ付けた。
『超重力!』
「ウキャ!お、重い……!!」
「あぁ。こう言う効果か。使い勝手が良さそうだな。」
メダルの名前的に簡単に想像できるが、相手にとんでもない重力を与えるメダルの様だ。現にオルコットは堅い地面に沈んでいってる。危険と判断した為、メダルが取り込まれるのと同時にISをまとったが、全く意味をなしていない。
『無効化!』
透明なメダルを投げ付けて、取り敢えずオルコットにかかっている超重力を解いた。
「し、死ぬかと思いましたわ……!割と本気で!」
「色んな効果を持つメダルがあるんだね~」
オルコットは顔を真っ赤にしながら、生きていることに感謝し、デュノアはメダルの種類に感心していた。鈴と箒は、説明書片手に、どんな組み合わせが1番面白いかを探していた。
そこに、
「ねぇ!あれ……」
「嘘!?本国でもまだトライアル段階って聞いたけど……」
他に訓練していた生徒が突然騒ぎ出した。何故か。それは、アリーナに先日デュノアと一緒に転校してきたもう1人の生徒。ラウラ・ボーデヴィッヒが、ドイツの第3世代機をまとっているからだ。
それを見た生徒達の会話から分かるように、あの機体はまだトライアル段階。専用機としてこの場で使うのは普段以上の危険が伴う。
「織斑一夏。貴様も専用機持ちだな。ならば話は早い。私と戦え!」
「断る。エナジーアイテムの実験はもう終わったからな。ここで戦闘をする意味がない。」
「貴様には無くても、私にはある!あの時、貴様さえ居なければ教官は誰も成し遂げられなかった偉業を成し遂げることが出来たと言うのに!貴様のせいで!」
ドイツと一夏の姉である千冬。この2つを足すと、「ドイツ+織斑千冬=ラウラ・ボーデヴィッヒの戦う理由」となる。つまり、「ラウラ・ボーデヴィッヒの戦う÷織斑千冬」と言う式にすれば答えが出てくる。
「ラウラ・ボーデヴィッヒの戦う÷織斑千冬=第2回モンド・グロッソ」と言うことだろう。第2回モンド・グロッソの決勝戦当日に一夏は誘拐された。その結果、千冬は一夏を助けるために決勝戦を放棄。相手国の不戦勝となった。
しかし、その後に一夏を誘拐した連中の正体はネットにあげられ、誘拐を指示した国も既に知られている。一夏が予想した通り、決勝戦の相手国だった。つまり、ここで一夏を恨むのはお門違いだ。
「恨むなら勝手にしてくれ。だからと言って戦う気にはなれないけどな。」
「チッ!ならば、戦わざるを得ない状況にしてやる!」
『ポーズ』
「全く……。聞き分けの無い子供には、お仕置きが必要だな……」
『ガッシャーン』
バグヴァイザーⅡをチェーンソーモードにして、腕にはめるとラウラに近付き、斬り付けた。レールガンの砲弾はポーズを解いたらそのまま飛んでいくので、ちゃんと回収している。
『リスタート』
「グワァ!?」
「え?何?」
初めてポーズを目の当たりにしたデュノアは、かなり驚いていた。ラウラは壁にめり込んでいる。動かないから少し不安になるが、問題ないだろう。
「さぁ~てと。やることも終わったし帰るか」
「アンタ……少しは手加減しなさいよ……」
「善処しよう。」
デュノアに部屋の鍵を渡し、先に帰してから、一夏はぶっ倒れて動かなくなっているラウラを小脇に挟んで保健室まで運び、ベッドに置いてから帰った。
部屋に戻るとシャワーの音がする。先に戻ったデュノアでも浴びているのだろう。一夏は特に何も気にせず、メダルホルダーの中のエナジーアイテムを整理している。
ガチャ
「ボディーソープ切れてt……」
「ん?」
♪~♪ ♪~♪
「クロト。証拠持って学園来てくれ。デュノア。」
「は、はい……」
「風邪ひくからさっさと服着るかしろ。」
一夏が言うと、シャワー室に戻って体をふくと、学園指定のジャージを着て出てきた。クロトが来るまでの間、大人しく座っている。
「あれ?コレ何て言う状況?」
クロトが一夏の部屋に入ると、部屋の隅っこにちょこんと座っているデュノアと、机に向かってエナジーアイテムの整理をしている一夏。少しは状況を分かって部屋に入ったクロトだが、流石に飲み込めなかった。
「ようやく来たか。話を始めよう。」
「あ、あぁ」
鍵を閉めると、クロトも一夏のベッドに腰をかけた。
「それでは、シャルル・デュノア。全てを話してもらおうか?余り手荒な真似はしたくない。素直に全てを話せ。」
「うん。僕の本当の名前はシャルロット・デュノア。デュノア社社長の娘……。ここに来たのは、各専用機持ちのデータを取るのと、世界初の男性IS操縦者、一夏の専用機を盗むのが目的だよ。」
嘘は言っていないようだ。
「ここまでは私達の予想通り。ではここで1つ質問だ。」
クロトは自分のパソコンを開き、差しているUSBメモリの中にあるデュノア社の隠してきたデータを見せながら、質問をした。
「このファイルの存在と、コレ以外のデュノア社の犯罪を教えてくれ。」
しかし、そのデータを見たデュノアは、頭に?を浮かべるだけだった。
「これが……デュノア社のしてきた事……」
「知らなかったのかい?」
「はい……」
知らないのなら仕方無いと判断し、クロトはパソコンを閉じた。すると、今度は一夏がデュノアに質問した。
「ここに居るのは……君の意思なのか?」
「え?」
「ここに来てスパイ紛いな事をやっているのは、君自身の決めた事なのかを聞いているんだ。」
「そ、それは……。でも!そうするしかデュノア社が―」
「ハッキリと言って、君の身の上話やデュノア社がどうなろうと、私には関係の無いことだ。君が強制的に送還されようが、牢獄で一生を過ごすことになろうが、私には一切関係ない。デュノア社が倒産寸前だろうが、それはツケが回ってきただけだ。」
「僕だって……出来ればこんなことしたくない。でも、それしか僕が生きる方法は無いんだ……。父さんの愛人の子として生まれて、デュノア社では肩身の狭い暮らしをして……。そんなのは嫌だった。でも……」
この言葉に、一夏は半分呆れている。
「はぁ、なら何故自分から行動しない?会社の内部に居る以上、不正の情報はいくらでも手に入った筈だ。それを交渉のカードにすることはいくらでも出来たと。結局は我が身可愛さに行動出来なかっただけだ。」
「なら!どうすれば良かったのさ!本当の母さんが死んで!生きる方法を失った!言われた事を実行するしか!生きる方法は無かった!」
「なら!今から行動を起こせば良い。ただそれだけの事だ。ここには君の両親の会社を潰せる人間が2人も居るぞ。」
「デュノア社を……潰す……」
仮にも自分の親の会社。それに潰されれば、先程見た悪事が世間にさらされ、自分も取り調べの対象になるだろう。しかし、潰してもらって自分は無傷と言うのは余りにも虫が良すぎる。
「シャルロット・デュノア。決めるのは君自身だぞ。この学園を卒業した後、余生を牢獄で過ごすか、外で過ごすか。選ぶと良い。」
「……お願い、します。僕をデュノア社の呪縛から解放してください!」
「……良いだろう。クロト、デュノア社には資金援助の必要はもう無い。」
「まさかだろうけど、やるつもり?」
「あぁ。デュノア社は、絶版だ!」
最後かなり無理矢理になっちゃいました。ごめんなさい
次回もお楽しみに!感想、評価、活動報告もよろしくお願いします!!
あ、次回は後書きで『おしえて!憲八先生!!』をやろうと思います。質問のある方は是非お願いします!
―See you Next game