あ、投稿は今後少し休ませて貰います。うp主のライダーゲージが残り3本くらいなので。このままだとデンジャラスゾンビになりそう……
福音の暴走と終了から数時間。特別に用意された医務室では、先程まで気を失っていた箒が目を覚ました。
「私は一体……」
「プロトガシャットの副作用だ」
「そうか……紅椿には申し訳無い事をしたな。使うことを拒んだだけではなく、こんな過酷な使い方をしたのだから……」
「まぁ、それだけ思ってれば十分じゃないか?無責任にも思えるが、俺にはそれしか言えん。ほれ。クロトが福音を直すついでに紅椿も直したそうだ」
「ありがとう。後で姉さんに返すか……助かった。紅椿」
待機状態の紅椿にその言葉を向けると、一夏と一緒に医務室から出ていき、千冬と真耶に報告に向かう。真耶からは心配され、千冬からは無茶をしてと怒られた。
「そう言えば姉さんはどこだ?」
「まだクロトのバグヴァイザーの中の筈だが?」
まぁそのクロトが居ないのだがな。探すために色々な場所を回った。中途半端な時間ではあるが、風呂にでも入ったのかと思い、温泉に向かったが居なかった。なら海かと思ったが、聞こえるのは波の音だけ。クロトの声はしなかった。最後に、福音の暴走を止めるための作戦室として使っていた部屋に向かった。何故ここを最後にしたのだろうか?
「あ、いた」
「クロト。バグヴァイザーは……何やってんだ?」
「無いんだ!私のバグヴァイザーが!!」
「は?」
珍しくクロトが焦っている。自分のバックだけではなく、部屋のタンスや金庫を開けたりしている。しかし見つからないのだ。心当たりが無いので半分パニックになっている。と思ったが
「まぁ、新しく作れば良いか」
と、急にテンションが戻った。確かに、中にはウサギが入っているが、中からは絶対に出ることが出来ない。あれを閉じ込めておけるなら、バグヴァイザーの1つや2つ安いのかもしれない。
「あの、冷凍庫の中見ましたか?」
申し訳無さそうに、箒がクロトに尋ねた。箒の記憶が正しければ、自分が最後に見たのは冷凍庫の中だからな。クロトが冷凍庫を開けようとしたとき、そのタイミングで簪が入ってきた。
「あ、ここにいたんですね。すみませんクロトさん。バグヴァイザーお返しします」
そう言うと、箒が言っていた冷凍庫を開けて、中からおけを取り出した。それをクロトに渡すと、簪は部屋から退散した。
「何故おけ?ん?」
桶の中を覗いてみると、不思議な事に自分のバグヴァイザーが凍り付いていた。わずかに見えるウサギは、寒そうに凍えている。ウサギって寒いの得意じゃなかったっけ?
「え~っと……取り敢えず出すか?」
「いや、面白いからこのままで良いや。箒、紅椿は私の方から返しておく。君は明日の準備をしたまえ」
「はい」
バグヴァイザーからは「殺す……絶対殺す」と、恨めしそうな声がするが、この際どうでも良いので無視する。
「一夏、来年には仮面ライダークロニクルが正式に稼動する。戦いの腕は落とすなよ?」
「分かってる。お前こそ、ゲームに重大なバグを残したまま稼動させるんじゃないぞ」
その言葉を交わすと、一夏は部屋から出ていき、クロトは散乱した部屋の片付けと荷物の準備をした。一夏に言われたように、ゲームに重大なバグが残っては会社の信用に関わる。しかも来年に稼動すると言ってしまったので、作業を休むわけには行かなくなったのだ。
ではでは……今から1年程時間を進めましょう。
「あぁ~……疲れた……」
学園の食堂で、一夏を除くいつものメンバーが食事を取っているのだが、鈴は机に突っ伏して動かない。
「何でIS科に進まなかったんだ?お前にはそっちの方が向いてるだろ」
「ISも楽しいんだけど、正直言ってゲームの方が良いのよね~。だったらIS科よりは専門科の方が良いでしょ」
IS学園では、1年生の時はISを中心とした基礎学力や能力を身に付ける。だが、2年生にもなると自分の進路について考えなくてはならない。高校の3年間はあっと言う間だからな。その為、2年生からは将来もISに関わる生徒がより専門的な技能を身に付けるIS科と、その他の専門知識、専門技術を身に付ける専門科に分かれるのだ。
「でもIS科も最近は座学中心だよ」
「えぇ。1年生の時以上に専門的な事を教えられますわよ」
「まぁ、軍でも学んだことがほとんどだかな。私にとっては復習みたいなものだ」
因みに、IS科に進んだのはデュノアとオルコット、ラウラの3人だ。簪、箒、鈴、一夏の4人は専門科に進んだ。
「箒はどうなの?IS学園から医者って前例が無かったんでしょ?」
「まぁ、姉さんの事もあるからIS科に進めとも言われたが、私は医者になることを決めたからな。やま……織斑先生が熱心に私用にテキストを作ってくれたし、千冬さんが周りの教師を説得してくれた」
余談だが、1年の最後の時に真耶が入籍して、めでたく山田真耶から織斑真耶へとなった。まぁ、この時代恋愛や結婚について外野がうるさく言うのは野暮なので、誰もなにも言わずに祝福してくれたよ。(この設定さっき思い出した……)うp主も恋愛や結婚等、そう言った物に関しては本人が決めるものだと思っている。お互いが好きなら、相手が同性だろうが異性だろうが人間以外だろうが構わない。と言うのが持論だ。無気力な救世主のバジンと虚が良い例だ。人間とロボットだが、そんなの関係なくお互いに愛し合ってるからな。
「そう言えば……皆は行く?明日の仮面ライダークロニクルの稼動記念イベント。私は行くけど」
「私は行く予定だ。プロトガシャットを1本お釈迦にしてしまったからな。クロトさんにも来るように言われている」
「私も行くよ」
「私は名人が行くなら行こうと思ってる」
「僕は無理かな~。レポート製作があるから」
「わたくしもですわ。こんなことならラウラさんに合わせて終わらせておくべきでしたわ……」
ラウラは仕事を早めに終わらせるタイプなので、授業で出されたものは期日よりも1週間以上早くだす。軍人故の職業病だろうか?
「セシリアとシャル以外か……お土産欲しい?」
「物によりますわ……」
「この前みたいに、ゲームのカセット大量に送るとかは止めてね」
鈴は親しくなった友人には、自分のお勧めするゲームをプレゼントする。ここにいるメンバー全員がそれを受け取っているが、ゲーマーとして稼いでいるので、加減を知らない。鈴なら1週間で終わる量だが、普通の人からしたら半年はかかる量を送ってくる。しかも中には長編RPGも入っているので、1年はかかる場合がある。
「分かってるって。限定の縫い包みとかにしておくわ」
「ならお願いしますわ」
「僕も」
2人に縫い包みの土産を約束し、その日は午後の授業を終わらせるとそれぞれ自分の部屋に戻り、明日の準備をした。
そして次の日、イベント開始の1時間前に会場に来たが、既にたくさんの客で埋め尽くされていた。期待の新ゲームだ。当然と言われれば当然な気もする。
「いや~。人が多いわね~」
「1時間前だと言うのにこんな……」
「コミケはもっとスゴいけどね」
雑談をしながら、ステージが見やすい前の方まで移動した。周りの人は1時間前だからか、ゲームのパンフレットを読んだり、休憩スペースで食事を取ったりしている。
そして1時間後、午前9時ジャストにステージ上に設置された煙幕や紙吹雪、仮面ライダークロニクルのテーマ曲と共にクロトが登場した。
「プレイヤー諸君。この日にこの場所に集まってくれた事を感謝する!幻夢コーポレーション社長にして、今回のゲームを開発したクロトだ!」
「神が降臨したぞ!!」
「クロト神の登場だ!!!」
「いつも通りの歓声をありがとう。では早速!ゲームのラスボスに登場して貰おう!仮面ライダークロニクル最強のラスボス!仮面ライダークロノス!」
『バグルアップ!天を掴めライダー!刻めクロニクル!今こそ時は!極まれり!!』
「「「「ウオォォォ!!!」」」」
「このゲームのラスボスは、今まで我が社が産み出したゲームのラスボスの比ではない!初クリアプレイヤーにはそれ相応の報酬をプレゼントする予定だ!頑張りたまえ!そしてもう1つ、ゲームのルール説明に入る前に、スペシャルアイテムのご紹介だ。あらかじめ皆にしていたアンケートで、最も人気の高かった6キャラを、今回はエナジーアイテムにした!」
懐から6枚のメダルを取り出すと、それをステージにばらまいた。そこからは、
「百鬼夜行をぶった斬る!地獄の番犬!デカマスター!!」
「無法な悪を憎み!恐怖の闇をぶち破る!夜明けの刑事!デカブレイク!!」
「並みいる悪を!白日の元に暴く!光の刑事!デカブライト!!」
『555 ENTER』
『Complete』
「戦うことが罪なら、俺が背負ってやる!」
『BATTLE MODE』
『こっちでも登場?』
「ギンギラ一番星に!俺はなる!!」
「以上の6人が、ゲームでスペシャルサポートキャラとして助けてくれる。ちゃんと関係各所に許可は得ているのでご心配なく。この6人のエナジーアイテムは、入り口のガチャで手に入る。ランダムだから出るかは運次第だがな」
それを言うと、6人はメダルの状態にと戻った。紹介だけだったようだな。
「では、ルール説明だ。ルールは10個!
1つ、ゲーム外でのガシャットやアイテムの使用は禁止だ。破った場合は幻夢コーポレーションが直々に警告に行く。悪用の場合は問答無用で警察に突き出す。
2つ、他人のガシャットやアイテムを奪うことは禁止する。違反はガシャットの回収と出禁!
3つ、プレイヤー同士の喧嘩はご法度。ラスボス兼管理者のクロノスが潰しに行くので注意してくれ。
4つ、ガシャットの改造やその他不正が発覚した場合は経験値を全て没収する。また1からレベルを上げることになるぞ。
5つ、ここは恋愛の出逢い等を求める場所ではない。それ目的の方には出ていって貰おう。
6つ、他のプレイヤーへの迷惑行為の禁止。プレイの邪魔は私が許さない。
7つ、自分のガシャットやアイテムのネットでの売却を禁止する。オークションに出ている場合は、幻夢コーポレーションに連絡してくれ。いらないアイテムは受付で売ることが出来る。そこを利用しよう。
8つ、ライドプレイヤーガシャットは1人1本までだ。紛失の場合は受付にプレイヤー名を言ってくれ。3日以内に探し出す。
9つ、以上をもって、ゲームマスターの名のもと絶対不変のルールとする!
10、みんな楽しく仲良くプレイしましょう。
以上だ!これにて!仮面ライダークロニクルの開始を宣言する!!」
これにより、前代未聞のゲーム『仮面ライダークロニクル』が開始された。半分のプレイヤーがゲームエリアに入り、変身してプレイを始め、残りの半分はガチャへと駆け込んだ。鈴達はゲームエリアに向かったようだ。
「どうする?まとまって動く?それとも別行動?」
「しばらくは別行動にしよう。レベルが上がってから4人で動こう」
珍しく箒が提案した。彼女もこのゲームを楽しんでいるようだ。
「なら、少しはレベルを上げましょう。ライドプレイヤーは戦って経験値を稼ぐしか無いからね。早くベルトを見付けましょうか……」
このゲームはレベルの上限はない。敵を倒せば比較的早くレベルを上げることが出来る。しかし、ちまちまレベルを上げるのが性に合わない人は、隠しアイテムのゲーマドライバーとガシャットを探す。鈴もその1人だ。
「じゃあ、私はシューティングエリアに行くわ」
「私はファンタジーエリアに」
「私は適当に回るわ」
「私もだ」
流れ的に鈴とラウラは一緒に行動する事になった。
次回で最終回です。箒は確定として、鈴、簪、ラウラの変身するライダーは?(決まってるような物)
次回もお楽しみに!感想、評価もよろしくお願いします!!