神と時間の支配者   作:憲彦

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昨日はあんまり嬉しくない確定演出をしてしまいましたね。と言うわけで投稿します。他にも投稿したいものは沢山あるんですけどね。

設定の受け取りは明日以降開始します。と言うわけで、MOVIE大戦スタート


CROSS STORY
疑いのゲームマスター


『STAGE SELECT!』

 

「ん?ッ!?これは……!」

 

ゲームの管理人こと仮面ライダークロノス、織斑一夏は全ゲームエリアの安全を確認するためにパトロールをしていた。どのエリアも多くのプレイヤーがゲーム攻略に動いており、ゲーム開発者の1人として嬉しい限りだ。しかし、突然一夏の背後に巨大な穴が現れ、周囲が見たこともないゲームエリアへと塗り替えられて行った。そして大量のエネミーが出現してプレイヤー達を襲い始める。

 

「何だこれは?!」

 

珍しく一夏は焦っていた。ゲームエリアはガシャットで展開できる物だが、それはフリースタイルエリアのみ。このゲームではフリースタイルエリア以外は全て幻夢コンポレーションのゲームエリアで固定されている。つまりガシャットを使ってもエリアの塗り替えは不可能。それにも関わらず徐々にゲームエリア全体が未知のゲームに変わっていっているのだ。

 

「このバグは一体……」

 

急いで仮面ライダークロニクルガシャットを取り出しクロトに連絡を入れ様とする。だが背後から突然銃撃を受けてしまった。

 

「グッ!誰だ!」

 

「クロノス……発見…!」

 

「グッ!ライドプレイヤー?貴様か!この訳の分からんゲームエリアを産み出したのは?!」

 

問いかけるがなにも答えようとせず、攻撃を一夏に浴びせるだけだった。しかもその攻撃は通常のライドプレイヤーでは想像もできないほどに強力な物で、一方的に一夏が押されていく。

 

「チッ!よほど出禁にされたい様だな……望み通りにしてやる…!」

 

『ポーズ』

 

バグヴァイザーのAボタンとBボタンを同時に押し込んでゲームエリア全ての時間を凍結させた。

 

「クロト、今すぐ全プレイヤーを安全地帯に避難させろ。元凶と思われるライドプレイヤーは拘束ししだいそっちに連れていく」

 

対峙しているライドプレイヤーからガシャットを取り上げて変身を解除させようとした。だが、

 

「グアッ!?な……に!?」

 

「貰っていくぞ」

 

『リスタート』

 

止まっていた筈のライドプレイヤーが突然動きだし、痛恨の一撃を受けた。そしてベルトとマスターガシャットを奪われてしまう。一夏の変身解除と共に、凍結していた時間が動き始める。それと同時にライドプレイヤーはどこかに姿を消してしまった。

 

『一夏!突然時間が動き始めたぞ!どう言う事だ?!まだ避難は完了していない!』

 

「済まん。やられた。ベルトとガシャットを奪われてしまった。エナジーアイテムで時間を稼いでおく。その間に何とかしてくれ!」

 

『分かった。後で説明して貰うぞ』

 

通信を切ると、ゲームエリア発生地点に急いで走っていく。そしてエナジーアイテムを数種類取り出し、穴とそこから溢れ出てくるエネミーの動きを止めにかかった。

 

『シールド!チェーン!通行止め!』

 

エネミーが出てくる穴をシールドで塞ぎ、出ているエネミーは鎖で拘束。そしてこれ以上進ませないために通行止めのエナジーアイテムで動きを制限した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……何だこの事態は」

 

「あ、一夏。マスターガシャットとバグルドライバー奪われたんだって?アホだな~」

 

「鈴か。それに箒にラウラ、簪にオルコットも。どうしたんだ?」

 

「クロトさんに呼ばれたんだ。緊急事態だって言われてな。だが、事態は予想以上に最悪だな」

 

「ん?どう言う事だ?」

 

一夏はゲームエリアの事で手一杯だった為、気付いていなかった。ゲームエリア外。いや、ゲームセンター外の状況に。

 

「そう言えば、クロトはどうした?さっきから姿が見えんのだが」

 

「テレビつければ分かるぞ」

 

ラウラに言われテレビをつけてみた。するとクロトがドアップで突然映った。しかも取材陣に囲まれており、質問攻めを受けていた。

 

『クロト社長!今回の事件に責任は感じていないのですか?!』

 

『ですから、先程から言っている様に今回の事件は我々幻夢コンポレーション関係者には、犯人は居ないと断言できます。この会社に悪意を持ってゲームを作る社員はいません。詳細は現在調査中です。結果が出しだいお伝えします』

 

『それは無責任なのではありませんか?』

 

『そもそも今現在此方に責任の無い事です。一体なにが無責任だと言うのですか?』

 

『では、仮面ライダークロニクルのラスボスとされる仮面ライダークロノスがばら蒔いている未知のウイルスについてはどうなんですか?それでも無関係だと言うのですか?』

 

『クロノスがウイルスをばら蒔く直前に、管理者である本来のクロノス変身者からベルトとガシャットを奪われたとの連絡を受けました。つまりあのクロノスは本来のクロノス変身者では無いと言うことです』

 

その後も取材陣とクロトの問答は続くものの、全て一方的に幻夢コンポレーションを敵とする発言が全てで、本来視聴者がもっとも欲しがる情報は全く報じられることは無かった。

 

「何だこれ?」

 

「見ての通りだ。後数分は帰ってこれないぞ」

 

「全く……取材陣は何をしたいんだか。ジャーナリストとしてのプライドは無いのかな?」

 

「あったらあんな一方的かつ主観的、一面的な質問はしないでしょ。取り敢えず悪者にできそうな人間を晒し上げるしか脳がない生き物なのよ」

 

その辛辣な感想を鈴が口にすると、テレビではクロトが話になら無いと取材陣に言い残して立ち去る様子が映っていた。そしてそのまま大きい足音を立てながら、一夏達の待機している社長室に扉を蹴り開けて入ってくる。

 

「全く話にならない連中だ。あそこまで人をイラつかせる事ができるとはな。ある意味才能だと誉め称えてあげたいものだ」

 

そのままパソコンを開き、USBポートにガシャットを作り出す為のツールを接続。空のガシャットをツールにさし込み、データを入力して新たなガシャットを1本作り上げた。

 

「おい。どうなってるんだ?」

 

「あぁ一夏か。どうもこうも、よく分からないゲームエリアが突然発生してね。最初はバグかと思ったんだけど、そんなのはどこのプログラムにも無くて困ってたんだよ。しかもエネミーは大量発生するしゲームエリアはセンター外にまで広がるし、更には君からマスターガシャットとバグルドライバーを奪った不届者が幻夢コンポレーションの屋上から未知のウイルスを散布しパンデミックを起こすし、マスコミのアホ共は全ての責任を幻夢コンポレーションに擦り付けようとするしで、少してんやわんやしてたんだよ」

 

「確認のために聞いておくが、当然お前では無いよな?」

 

「当然だ」

 

「だよな。だがポーズを破るライドプレイヤーは普通はいないよな?」

 

「それに関してだけど、新ゲームエリア誕生によるシステムの不具合、もしくは君自身が影響してるんじゃないか?最近は妙にクロノスが弱体化してたし」

 

「あのライドプレイヤーはお前じゃないよな?」

 

「当たり前だ」

 

クロトの言うように、最近はクロノスの力が妙に衰えていたのだ。スペックで言えばエグゼイド本編最後に出てきたクロノスと同等までに。だが管理者としての仕事に影響は無いため、早急に解決する疑問ではないとして特に問題視されていなかったのだが、それが裏目に出てしまったようだ。

 

「それに関してはあり得ない。奪われるまでに時間はあったが、ポーズが解除されるまでの間、ゲームエリア全ての時間は止まっていた。あのプレイヤー限定で動けていたんだぞ」

 

「成る程。それなら不具合や君の弱体化は関係無いか。じゃああのゲームエリアなんなんだろうね?なぁ束?」

 

部屋の隅っこの檻に入れられ、ニンジンをポリポリと囓っている束にクロトは目を向けた。それに釣られて部屋にいる全員の視線が束に注がれる。

 

「言っておくけど、今回の件に私は一切関わってないからね!」

 

そうは言うものの、誰1人として信用する様子はない。当然と言えば当然だが、他にもいつもの痛々しい白衣と衣装は取られ普通の服を着て、首輪を付けられている状態で平然としている束からは説得力と言う物が一切感じられない。既に飼われている事を受け入れたペットのウサギに成り下がっている。

 

「昔はあんなに舐めた態度をとってても、変な説得力があったのに、今じゃクロトさんのペットとは……堕ちましたね。姉さん」

 

「ちょっ!箒ちゃん!?そんな蔑んだ目で私を見ないで!なんか背筋がゾクゾクするから!!」

 

「はぁ……クロトさん。こんなただのドM変態ウサギにあんな大それた事はできません。疑うだけ時間の無駄です」

 

「そうだな。よし。何かを話すまで完全無音空間に閉じ込めて精神を少し潰すか。少しはまともな事を話してくれるだろう」

 

「ちょっと待って!1つ仮説思い付いたから!閉じ込めるのはそれ聞いてから判断して!」

 

箒とクロトは心底不機嫌そうにし、舌打ちをしてから話を聞くことを容認。全員分の椅子を持って束の周りに集まった。

 

「ほら。早く話しな。事態は一刻を争うんだ。無駄話に付き合う余裕は無いぞ」

 

「分かってるよ。あのゲームエリアだけど、あれはできるべくしてできた物だと思うよ」

 

「できるべくしてできた?」

 

「そ。仮面ライダークロニクルは、今やプレイヤー人数は5桁に入っている。中では様々な意思を持ってプレイしている人がいると思うよ。強くなりたい。強敵と戦いたい。仲間と遊びたい。より難易度の高いクエストをクリアしたい。そんな皆のしたいが形になったのが、あのエリアなんだと思うよ」

 

「仮に全プレイヤーの思いが形になったものだとしても、それが新たなゲームエリアを産み出す理由にはならないんじゃないのか?思いだけでプログラム無視してゲームが作れたら苦労しないよ」

 

「普通ならあり得ないけど、仮面ライダークロニクルならあり得るよ。だって、仮面ライダークロニクルを統合しているプログラムは1ヶ所に集中してる。変身して戦闘体に換装するとき、いろんなデータがそこに集中するんだよ?プレイヤーの思いや意思が反映されないなんて方があり得ないよ」

 

「つまり、戦闘体に換装したときに、プレイヤーの思いがプログラムに何らかの影響を与えて新たなゲームエリアを作ったと」

 

「じゃあ何故プレイヤーやゲームと関係の無い市民達も襲う必要がある?未知のウイルスをばら蒔いてパンデミックまで起こして。メリットがあるとは到底思えないが?」

 

「それは分からないよ。持つ意思や思いは善意だけじゃない。悪意もあるからそれが反映された可能性もあるし、もしくはゲームエリアが大きすぎて、次元の壁を突き破って悪意のある何かを入れちゃった。なんてこともあり得るかもね」

 

余りにも壮大すぎる話に、全員頭を抱えてしまう。ゲームではよく使われる設定であっても、現実で、しかも自分の目の前でそんなことが起こってしまえば受け入れられる筈もない。しかし本当に別世界から悪意のある何かが来たのであればそれは大問題だ。

 

「エナジーアイテムの効果もそろそろ切れる頃合いだ。早急にゲームをクリアするぞ」

 

「でも未知のゲームエリアですよ?ベルトやガシャットの揃ってる私たちでも、情報もなく進むのは危険です」

 

「その点は安心してくれ。案内役がいる。もっとも、信用して良いかは別問題だが」

 

簪に危険性を指摘されるが、最適な案内人がいるとして1人の男を部屋に呼び出した。

 

「やぁ我がゲームマスターに時の神よ。何の用だい?」

 

「彼女達を案内してくれ。君になら可能だろ?」

 

「お安い御用さ。責任を持って、私がゲームエリアを案内しよう」

 

「……あの、この方は?」

 

「ウォズ、と言うらしい。ゲームエリア発生直前に私の前に現れた。何かとあのエリアには詳しい様だ。連れていっても問題ないだろ。私は用事があるから、先に行っていてくれ」

 

クロトの指示に従い、ウォズと鈴達6人は部屋から出ていきゲームエリアへと急行。作業に取り掛かろうとする。そして社長室には一夏とクロト、束の3人が残っている。

 

「まさかベルトとガシャットを奪ってクロノスに変身する者が現れるなんて驚いたよ」

 

「あぁ。私もだ」

 

「おや?珍しく感情が昂ってるようだね」

 

「当たり前だ。このゲームを汚されたんだぞ。怒らない方が無理だ」

 

「まぁ、私も今回の件は正直言って頭に来ている。それにウイルス感染者もどうにかしないといけないからな」

 

「そのガシャットか?」

 

「あぁ。ばら蒔かれたウイルスは、薬じゃ対応不能らしい。ウォズの差し出したデータを元に解析したが、どうやら一種のコンピューターウイルスでね。対抗プログラムを作ればどうにかできる。でも試作品だからね~。広範囲散布は可能でも、進行の進んだウイルスには効き目は薄いだろうし、一度治っても次また散布されたらこれで対抗できるのか」

 

「次に蒔かれる前に現況を潰せば良いんだな?」

 

「そうなるよ」

 

「ならゲーマドライバーと仮面ライダークロニクルのガシャットを2本貸してくれ。それでどうにかする」

 

「はぁ……ゲーマドライバーでクロノスに変身するつもりだろうけど、体にかかる負担はプロトガシャット以上だぞ。そもそもゲーマドライバーでのクロノスへの変身は想定されていない。変身できたとしても長時間の変身は不可能だ」

 

「分かっている。それを承知の上でお前に言っているんだ」

 

「全く君と言う人は……壊したら弁償して貰うぞ」

 

「構わん」

 

ベルトとガシャットを受け取り、一夏も鈴達を追って部屋を出ていった。

 

「さてと束」

 

「な、なにかな?」

 

「今回の君の仮説は珍しく助かった。そこで褒美としてこの部屋を自由に歩くことを許可しよう。檻から出ても良いぞ。ただしパソコンには触れるな。妙なことしたらどうなるかわかってるな?」

 

「イエス、ボス」




ディケイド枠で出したい方がいるんですよね~。

MOVIE大戦第1話はこんな感じです。次回以降は戦闘開始ですかね。出演者の方にはいずれ設定を貰いに伺いま~す。気長なお待ちください。
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