今更だけど、コラボ参加条件、最低でもこの作品を知っているって言うのにしておけば良かった……と少し後悔しています。
簪と別れた他のゲーマライダーたちは、ウォズの案内に従い徐々にステージ最深部まで進んでいった。
「ここからは2人一組で行動してくれ。私は別の場所から全員に同時に指示を出す。このエリアのマップは既に全員のガシャットに送っているから確認してくれ」
出てきたのは分かれ道。選択肢は2つしか無いが、ウォズは効率を考えて2つの道を一気に進めることにした。鈴、箒、ラウラ、オルコットは当然異を唱える事なく、ウォズの指示に従い2手に別れて行動を開始した。
「私は箒と行くから、ラウラはセシリアと行動して。ウォズがサポートしてくれるみたいだけど、私達もこれで連絡取りながら進みましょ」
「分かった」
「畏まりましたわ」
鈴が取り出したのは仮面ライダークロニクルガシャットだ。マスターガシャットでは無いため、いくつか機能はオミットされているが、これにはマップの表示や通信機能が備わっている。
「マップだと、この先にもいくつか部屋があるみたいだな」
「多分そこが戦闘エリアだと思う。それぞれのイベント発生地点をクリアしたら連絡しましょ」
一通りの作戦が決まると、ウォズは着けている黒いマフラーに包まれながら消えていき、それを見届けたゲーマライダー達も動き始める。
「なんか森みたいなエリアに出たな」
「妖怪でも出てきそうね」
鈴が言うように、妖怪が出てきても可笑しくないほど不気味な森だ。だがエネミーらしきキャラはいつになっても出てこなかった。
「おっかしいな~。そろそろ出てきてもいい頃なのに……これこそ妖怪の仕業?」
「それ、少し前の小学生の戯言だろ……」
※箒の偏見です。
「なんでもかんでも妖怪のせいにしてたら妖怪に失礼だろ。もう少し奥に行ったら出てくるんじゃないか?」
敵が出てこないことに多少の不信感を抱くが、気にしていても仕方がない。先へと進み敵が出てきたら対処する以外に攻略方法は無いだろう。
「ちょっと、もう半分よ?これ本当に大丈夫なの?」
「確かにこれはおかしいな……そろそろッ!?」
「ウワッ!?なに?!」
丸太の様な巨大な何かが突然地面に突き刺さった。だが直後にそれは丸太ではなく、巨大な生物の足であることを認識できた。
「な、なにこのでっかい蜘蛛は!?」
「本当に妖怪が出てくるとは!」
「これ妖怪なの!?」
「土蜘蛛だ。古事記や様々な文献で出てくる妖怪だが、どれもこれも源氏を苦しめたり人を苦しめた事になってる厄介な存在だ!」
「なんでそんなにヤバいのが出てくるのよ!?変身!」
「変身!」
『『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?アイム ア カメンライダー!』』
それぞれエグゼイドとブレイブに変身して戦うのだが、大きさが違いすぎる。自分達より大きいサイズの敵を相手にしたことが無いわけではない。だが、目の前の土蜘蛛は今までの巨大な敵を凌ぐほど大きいのだ。しかもレベル1ときた。ダメージを受けないように立ち回るので精一杯だ。
「だぁもう!レベル1でどうしろって言うのよ!!」
「ハァッ!グッ!硬い!?」
「当たり前でしょ!こんなにデカイんだから!!」
2人が苦戦していると、自分達が来た方向と同じ方から、1人の男性が物凄い勢いで走ってきた。
「え?ちょ!危ないから早く逃げて!」
鈴が逃げるように言うのだが、男は止まるどころか更に勢いを増して走ってくる。そして音叉の様な形をした何かを取り出し、軽く近くにあった木にぶつけて鳴らす。それを額に近付けると、男の体は燃え上がった。
「ちょっ!え?!大丈夫?!火ダルマになってるんだけど!?」
「ハァァァァァ…タァ!」
「え?鬼?」
現れたのは鬼だ。土蜘蛛に近づくと、一気に上空に跳び腰から一対の武器を取り出し打撃を加えた。打撃はかなり強力で鈴と箒が攻撃しても掠り傷すら付かなかったにも関わらず、鬼の攻撃は土蜘蛛の強固な皮膚を簡単に削り取っていったのだ。
「えっと……あなたは一体?」
「ヒビキです。よろしく。シュッ!」
「シュッ!ってなに!?シュッ!って」
「さてと、決めますか」
鈴のツッコミを無視して、ジャンプで土蜘蛛の高さよりもかなり上の位置まで跳んでいった。目測で大体8メートルはある蜘蛛だが、軽く跳んだだけの筈の響鬼は簡単にそれを越えてみせたのだ。
「ハッ!2人とも下がれ!」
背中に乗られた土蜘蛛は当然響鬼を振り落とすために暴れまわるが、響鬼は落とされずに体勢を徐々に安定させていく。そして安定すると、ベルトで言うバックルの辺りに付いている小さな太鼓の様な物を土蜘蛛の背中に押し当てた。そしてすぐに腰に付けていたバチを両手に持ち、高く振り上げる。
「ハァァァァァ……タァ!ハァア!ハァァァア!!ハァァァ!!ツァッ!タァッ!ツァッ!タァッ!ハァァァァァ……ハァ!!」
暴れまわる土蜘蛛の背中の上で、一心不乱に太鼓を叩き続けた。最後の一撃を打ち込むと、土蜘蛛の体が膨れ上がり、最期には爆散してしまった。だが肉片は転がっておらず、落ち葉の様な物が辺りに広がっただけだ。
「嘘でしょ……あんなに大きい化け物を、あんなに簡単に?」
「いくら私たちがレベル1だったとは言え、傷すら付けられなかった相手を、一方的に倒すなんて……」
「結構、鍛えてますから」
「私も鍛えてみようかな……?」
敵を倒し精神的に余裕ができたのか、少し響鬼と話していた。だが突然、大量の敵が地面から出てきた。
「ウワッ!?キモッ!」
「背に腹は代えられんか。レベルアップして一気に倒すぞ。響鬼さん、協力して下さい!」
「了解。行くぞ!」
鈴と箒はレベルアップして武器を構え、響鬼も2人と同時に敵陣へと突っ込んでいく。数は100や200と言う甘いレベルではない。そもそも3人で対応できるステージでないことだけは確かだ。
「ハァ!タァ!」
「ゼェイ!!数が多いわね……」
「ハァッ!オリャア!」
黙々と倒しては行く。だが数は減らない。それどころか増えている気すらする。
「ダァア!もう!ウォズ!見てるんでしょ!これどういう事!?」
「よっと。これは失礼した。ナビゲーターとしての役目を忘れていたよ。このエリアでは魔化魍を殲滅する事がクリア条件だが、どうやらエリア自体が魔化魍を無尽蔵に産み出している様だ。故に、このエリアその物を清める必要がある。以上が攻略方の説明だ。では頑張ってくれたまえ」
それを伝えたウォズは、再びマフラーに包まれる形で消えていった。
仮面ライダー響鬼は誰が何と言おうと好きな仮面ライダーの1人です。そもそも作風が好きなんですよね。特に序盤の感じが。なので後半の普通に町中で戦う様子には、正直言って響鬼らしくないと思ってました。ガッカリと言う感情とあります。いくら売り上げが悪かったとは言え、監督やスタッフを全員変える必要は無かったんじゃないかな?と思います。最後まで序盤の感じを貫いてほしかった……
あと響鬼、実はスペックがアホ見たいに高いんですよ。100メートルを通常で3秒、紅で2秒、装甲で1秒で走りきり、ジャンプ力に関しては75メートル、90メートル、100メートル。パンチ力が驚きの20トン、30トン、40トンと滅茶苦茶高いスペックなんですよね。平成屈指のパワーファイターと言われるほどで、小説では着地した時に地面が爆発するほどとか。
しかも中間パワーアップフォームである紅には、特殊ツール無しで修行の末に変身可能。因みに紅の時点で平成一期系の最強フォームと同等の力と言うとんでも状態。ウィザードで登場した時は巨大な敵に慣れてると言わんばかりの余裕を持った戦い方が印象的でした。
なので今回は、どんな状況でも余裕綽々の態度で相手をする響鬼さんをイメージしました。
と言うパターン訳で、次回もお楽しみに!感想や評価、お気に入り登録もよろしくお願いします!!