私は雪乃さんの入れてくれた紅茶を飲みながらいつものように部室でくつろいでいた。
八幡も、後から部室にやってきたのだが、なにやら戸塚君のためにテニス部に入りたいと言ってきた。
「無理ね」
「いや、俺が少しでいいからテニス部に入ってだな、カンフル剤になれればとおもってな……」
「あなたが一時的に入っても部員達は、今までと変わらず努力はしないでしょ、もとから自身の向上しようとする気持ちがないのだから、一時的に変化はあっても元に戻ってしまうわ、だから無理よ解決にはならないわ」
「戸塚のためにも何とかならんもんかね……いや~、そのだな…初めて頼りにされたもんでな、つい……」
(八幡…嬉しかったんだね)
しばらくして、結衣ちゃんが依頼人を連れてきた、そこにいたのはいま話題にでてた戸塚君だった。
「やっはろ~!依頼人つれてきたよ~!」
「あっ…比企谷君、あれどうしてここに?」
「俺は部活だけど、おまえはなんで?」
「いや~ほら私も奉仕部の一員じゃん、だからちょっと働こうと思ってさ~彩ちゃんがこまってる風だったから連れてきたの」
「由比ヶ浜さんあなた、別に部員ではないのだけれど……」
(えっ!違うの?)
どうやら、由比ヶ浜さんは部員ではないらしい、普通に部室にいるしてっきり私と同じタイミングで入部してたのかと思った……。
「平塚先生から何も言われてないし、入部届ももらってないから、部員ではないわね」
「書くよ~入部届くらい何枚でも書くよ~!」
無事、結衣ちゃんも部員になりました。奉仕部への依頼内容は、戸塚君の技術向上を助けるということだった。それにしても雪乃さんのトレーニング内容が恐ろしい。
「死ぬまで走らせてから、死ぬまで素振り、死ぬまで練習ね」
「「「えっ!」」」
「雪乃さんとりあえず、死ぬまではまずいから」
「まあいいわ、今度の昼休みから練習を始めましょう」
「ぼく…死んじゃうのかな……」
私達は、昼休み戸塚君のトレーニングを手伝うことになった。
「腕立て伏せ」「ランニング」「素振り」私も体重が最近気になるのでダイエットがてらやることにした。それにしてもきつい、運動なんてまともにやったのは小学校以来だな……。
途中なぜか、材木座君も一緒に練習に参加していた。部員じゃないけど勝手にコート使っていいのかな……。
そして、練習開始して数日後の昼休み……
「彩ちゃん大丈夫?」
「うん…大丈夫……練習続けて!」
戸塚君が、転んで膝をケガしてしまった。その怪我を見た雪乃さんは無言でコートを出ていく、きっと保健室に救急箱を取りに行くのだろう……
そしてコートに声が響く……その声は八幡のクラスのトップグループそう三浦さんの声だった。
「あれ~、テニスじゃん~!ね~あーしらもここで遊んでいい?」
「別に三浦さん僕たちは別に遊んでるわけじゃなくて……」
「え?なに?聞えないんだけど」
「あ~すまんが、ここは戸塚が許可を取って使ってる場所なんだ、だからほかの人は無理なんだ」
(お前は難聴系主人公かよ…聞こえるだろ……)
「え~あんたらも遊んでんじゃん、あーしらもテニスやりたいんだけど」
三浦さんグループの葉山君がなにやら提案をしようと前に出てきた、八幡はとてもめんどくさそうな顔をして目を濁らせていた。私は八幡に目で合図を送る!
「そした…『あれ!三浦さん久しぶりだね』……」
【私は、八幡の気持ちを察し葉山君の提案を打ち消す!】
「あれ~もしかして、ただちゃん?久しぶりじゃん」
小学校時代一緒のテニスクラブに行っていた三浦さんは私の事を覚えてくれていたみたいだ。
「ごめんね~、部活の依頼で他の人だめなんだよ~ああでも、三浦さんテニスうまいから参考になるかも?」
「そうだよヒッキー、優美子中学の時県選抜に選ばれてたからうまいよ~」
またまた、葉山君が提案をしたそうにこちらを見ている。
「それ…『まじか!すごいな!』……」
【今度は八幡が声をだして葉山君の提案を打ち消す!】
「ただちゃんと久しぶりにテニス勝負やりたいけどだめか~」
葉山君はイケメンオーラを集中させタイミングを伺っている。
「そっ…『ゴメンね!もう私テニス全然できないよ』…」
【葉山君にとどめの一撃を刺す!】
「小学校までしかグラブやってなかったし」
「…………」
(どうやら葉山君はあきらめたようだ……)
「えぇ~いいじゃん、今度でいいから一緒にテニスとかやりに遊びに行こうよ~」
「うん、行けたら行くよ~」
(見よこの必殺「行けたら行く」……!行きたくない時に使える言葉!いや~言葉って便利!)
「それじゃ邪魔してごめんね~ただちゃん、またね~」
「三浦さんまたね~」
「よし!それじゃ、優美子帰ろうか!」
(ようやくまともなセリフが言えた…)
葉山君はスッキリとした表情で帰っていった。
「いや~助かったな……忠絵がいなかったらきっとずかずか入りこんで来てただろうな」
「三浦さん、根は優しい人だと思うよ~テニスクラブの時、みんなの面倒を見てくれたしちょっと悪いことしちゃったかな…」
そしてしばらくして雪乃さんが戻ってきた。
「戸塚君これ救急箱よ」
「雪ノ下さんありがとう~!」
私達の連携技も決まり、戸塚君の依頼を無事果たしたのだった……。
読んでくれてありがとうございます。修正いろいろしました。