教室での比企谷君は誰と会話するわけでもなく、一人でいる。
私は昨日のハチマンさんの言葉が気になり、比企谷君に話しかけたいのだが、なかなかタイミングがつかめないでいた。
「そうだ!明日は大人気のラノベ新刊の発売日だし、もしかしたら比企谷君、本屋に来るかもしれない(兄からのバイト代もあるし、もし来たら声かけてみよう……!)」
楽しみにしてた大人気のラノベ新刊の発売日、そして私は授業が終わった後、すぐ駅前の本屋へ向かった。
「比企谷君いるといいんだけど……」
駅前の本屋に着き売り場を見渡していると、頭に特徴のあるアホ毛のある男子がいた、そう私がハチマンさんかもしれないと思っている比企谷君だ。
彼はしばらくお店をふらふらしていたが、お目当ての本を見つけたらしく、本を手に取りすぐレジへ向かっていった。
「うわ……このままじゃ比企谷君帰っちゃう!」
「そうだ、ハチマンさんが知ってることを言えば……」
私は彼の近くに行き、さりげなくハチマンさんしか知らないことを言ってみることにした。
「け…剣豪将軍……(うぅ…恥ずかしい……かあっと顔が熱くなる)」
比企谷君が一瞬とまった……?私は勇気を出してさらに言葉を続けた……。
「タタミです、ハチマンさん……?」
代金の清算をしていた比企谷君は、私の声が聞こえたらしく振り向いた。
彼はこちらを振り向き驚いきはしたが、私の顔を見ると何事もなかったようにまたレジへと向き直った。私は、彼の手に新刊のラノベと私達のやっているゲームの特集が載った雑誌があるのを確認できた。
「いやいや、いま絶対反応したよね!比企谷君(これは当りだと私のシックスセンスが告げている……)」
「畳……畳谷か、さっき剣…タタミって聞こえたような……もしかしてタタミさんなんでしゅか?」
「そう、タタミ妹です!やっぱりハチマンさんは比企谷君だったんだね、ちょっとどっかでお話しない?(噛んだね…スルーしてあげよう…)」
「いやこれから用事がアレがアレ『あと、いままでごめん』…はぁ……」
「睨んでたわけじゃないんだ……ハチマンさんかもって思ってて」
「そうか…まあ、ボッチは視線には敏感だからな(これは帰れないか…小町に連絡するか……)」
めんどくさそうな表情をした比企谷君は渋々電話をし始めた……。
「はぁ…小町は友達の家に行くらしいから大丈夫みたいだ……」
「よかった~(妹さんコマチちゃんっていうのか…仲良くしたいな……)」
「ちょっと飲み物買っていいかな~(私のソウルドリンクを…)」
「マックスコーヒー飲むのか!」
「それじゃ比企谷君サイゼでもいこっか~」
「お……おぅ……」
比企谷君もマックスコーヒーを買い2人で飲みながらサイゼに向かった。
「その…なんだ……畳谷がゲームをやってるのが以外だ……」
「私もゲームはあんまり好きじゃないんだけど、ちょっとしたきっかけがあってね(お金がほしくて始めたなんていえない……)」
それから私達はサイゼで食事をしながら、共通の趣味や他愛のない話で盛り上がる。比企谷君は学校では見たこともないやさしい顔で笑っていた……。気付いたら私はその笑顔に惹かれていた。
「お前は他人の悪口とか言わないんだな……」
私は彼の誰も知らない一面を……彼の本当の心が一瞬見えたきがした。
「ハっ…ハチマン!携帯おしえてよ~これからももっとお話もしたいし!」
「おぅ……ほらよっ」
彼はなんの躊躇もなくスマホを渡してきた。
「えっ私が打つんだ……?迷わず人に携帯を渡せるとかすごいね……!」
「ねぇ…ハチマン、学校でも話してもいいかな?」
「すまん…学校では話かけないでくれ、タタミさんにも迷惑がかかる……」
「別に私は気にしないけど……?」
「そ…そのだな……俺みたいな底辺の人間が、上位カーストグループのタタミさんと話してたらな……男子共の死線がくる」
ハチマンなりに私を気にしてくれているらしい。いや違った自分のためだった!
「そっか……ごめん、それと忠絵でいいよ~タタミは兄のキャラクターの名前だし」
「いきなり名前呼びとかボッチにはちょっとハードルが……」
八幡に鋭い視線が突き刺さる……!
「さいですか……そうは言ってもタタミさ『忠絵でいいから!』善処します……」
「そうそう、妹さんもいるんだよね、今度会ってみたいな~」
「いや……最近はちょっとアレがアレで『私もゲーム自分のキャラクターで始めよっかな』…はぁ(俺の意見は関係ないのね……)」
「これからも、よろしくねハチマン!」
「おう……」
それからはハチマンの家を行くようになり妹のコマチちゃんとも仲良くなった。ハチマンのみんなは知らない一面をいろいろ知ることができた。
~~ギルド~~
ハチマン)今日はいろいろあって疲れたな……
ケンゴウショウグン)相棒ハチマンよ!今日ドロップした刀を持ち逃げした輩が現れたのだ!同じ武士としてゆるせん……!
ハチマン)そか……
読んでくれてありがとうございました。