新約・トリガー使いが幻想入りしたようです。   作:メガネ二曹

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どうも。いつの間にか金が飛んでたメガネです。
なんとなくリメイクだよ!やったね!
軽く加筆&修正でええかなー、なんておもってたらほぼ書き直し(てか完全に書き直した)になり、おもったよか時間かかりました。
あくまでもメインの小説ではありませんので、更新速度についてはお察しください。
では久々に、どうぞ!


幻想入り

俺は、見知らぬ森にいた。

 

「どうしてそうなったか?」だって?…ま、人助けの代償ってヤツだよ。

 

悲しい事に、人の命を救った俺は降格させられたあげく貧乏くじさ。ほんと不条理な世の中だ。

 

…話が脱線したな。

 

事の発端は昨日。俺に降格が言い渡されてからちょうど1週間経った頃のことだ。

 

--

 

「ゲートの調査?」

 

「そ。上からちょいと頼まれてね。元三門大学に出た、空きっぱなしのゲートについてはしってるよな?」

 

「まあ。何度か見ましたし。」

 

ー開きっぱなしのゲート。

 

1週間前から開き続けている、謎のゲートの事だ。

 

普通のゲートと形状が違い、そして中には無数の目玉が見える気味の悪いゲートだ。

 

「で、それがどうかしたんです?」

 

「いや実はさ、俺、調査に誰を行かしたらいいか一任されてさ。お前が適任なんだよ。」

 

「…一応、理由を。」

 

「…サイドエフェクトで視たんだよ。色んな未来が見えたけど、お前を行かせた時は確実に戻ってきてる。勿論イレギュラーもあるだろうがな。」

 

この人、迅 悠一のサイドエフェクトは、未来視。

一度会ったことのある人間の未来が見えるというものだ。

こういう時のこの人の言葉は信じられる。

 

「…わかりました。やります。」

 

「…ありがとう。竣。」

 

-- 

 

で、こうなった訳だ。確かに生きてはいるが、結構まずい状況だ。帰ろうにもゲートはもう無い。

持っているのはトリガーと最低限のサバイバル用キットのみ。

 

そこそこ腕に自身はあるから、戦闘はまあ大丈夫だとしても、食う物が無ければトリガー使いといえど御陀仏だ。

 

…しかも

 

「こっちからおいしそうなニンゲンの匂いがするのだ~♪」

 

なんかやばい事言ってるヤツが居るッ!!

 

普通なら「そういうお年頃の子」の妄言だとか、そんな可愛い感じで済むかもしれんが、ここはなんたって謎のゲートの奥。

 

人間を食べる種族や民族が居ても可笑しくは無い。

 

俺はそ~っと草むらから声のした方向を見てみると、声の主らしき幼い女の子を見つけた。

 

まるでかくれんぼで友達を探す小学生のようだ。何故か宙に浮いているのが気になるが。

 

俺は顔を引っ込め、一歩後ずさり、見つかって居ない内にこの場から離れる事にした。…が。

 

バキッ!

 

(やっべえ枝踏んだ!!!オワタwwww)

 

…地面を注意していなかったせいで乾いた枝を踏み、折ってしまった。映画でよくある

アレである。

 

「ん~?そこに誰か居るのか~?」

 

女の子の声が近くなっていく。

 

(やべえよやべえよどうしようこれ)

 

このままでは確実にバレる。

そして本当に人を食べるお方だった場合、俺はめでたく食卓行きだ。

 

(嗚呼、死ぬ前にもう一度レイジさんの野菜炒め食べたかったなぁ……ってまだ死んでたまるか!トリガー、オン!)

 

『トリガー、起動開始』

 

俺はとりあえずトリガーを起動する。

こうしておけば、最低限生きては居られるし、戦う事もできる。

 

『起動者、実体スキャン。戦闘体、生成。』

 

『実体を戦闘体に換装。メイン武装展開。トリガー起動完了。』

 

トリガーからの機械音が頭の中で聞こえ、俺の体が光の粒子に包まれる。

 

光が収まると、普段着だった俺はジャージのような戦闘服を着たトリオン製の戦闘体へと変わった。

 

俺は腰の刀、孤月の柄を握る。

 

そして、女の子は俺を見つけた。

 

「わはー♪みつけたのだー♪」

 

さっきまで物騒な事言ってたとは思えない程天使のようなかわいらしい笑顔ですね畜生!

 

「こ、こんにちはお嬢ちゃん、お兄さんになんか用かな?」

 

「聞きたい事があるのだーお兄さん、外から来たのかー?」

 

外?…つまり、他の世界からって事だよな。

 

「うん。そうだよ。」

 

「やっぱりなのだー♪いただきまーす♪」

 

「うおいちょっとまてい!人食べちゃ駄目でしょ!てか外から来た人って食べて良い事になってんの?!」

 

「だって、里の人間を沢山食べると大変なのだー。でも外から来た人間なら問題ないのだー」

 

「俺の意思って!…尊重される分け方無いっすよねーそうですよねえええ!」

 

よし、とりあえず逃げよう!関わらない方が絶対良い!

 

「逃げちゃダメなのだー」

 

…しかし、あっさりと腕を掴まれ捕まった。こんな小さな女の子なのに、戦闘体を片手で止めるってどういう事だよ…

 

「いーただーきまーすなーのだー♪」

 

女の子は、そのまま俺をホールドすると、頭に齧り付こうとする。

 

…が。

 

「はふぇ?ふぁへふぁひふぉふぁ?」

 

…おそらく、「あれ?噛めないのだ?」とでも言っているのだろう。

 

それもそのはず。ライフル銃の弾丸すら弾き、戦車の砲弾すら受け止め傷一つつかず、同じトリオンでしか傷つけられないこのトリオン製の戦闘体が、いくら力が強いとはいえ少女の歯なんかで傷つけられる訳が無い。

 

(…ごめんな。)

 

そして俺はサブトリガーのバイパーを起動。

 

俺の手のひらから撃ち出された光弾は、少女に直撃した。

 

俺をがっちりとホールドしていた少女の腕から力が抜け、倒れる。

ボーダーの射撃トリガーに、殺傷能力は無い。

安全処理によって、生身の人間に当たると気絶までしかしない。

 

俺は気絶した少女を木陰に座らせ、立ち去った。

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