私の名前は斉木栗子。超能力者だ。
そして隣を歩いているのは私の双子の兄、
斉木楠雄、私と同じく超能力者だ。
今は斉木楠雄、彼と肩を並べて登校中だ。仲がいいというわけじゃ決してない。肩を並べるのには理由があるが、これは前に言ったが母さんの命令だ。無視することも出きるが母さんが傷つくのでしない。
今日は服装検査のようで校門に松崎先生が立っている。私の頭にはアンテナのような物が刺さっているが問題ない。斉木楠雄、彼が昔マインドコントロールで「頭にアンテナが刺さっているのはおかしくない」的な暗示を全人類に掛けたからだ。
なので問題なくスルー出来
「おい斉木栗子。スカートの丈が短いぞ。直せ!」
マインドコントロール発動![PK学園の女子はスカートが短くても構わない]
「ん?いや問題ないな。すまなかったな」
よし。
[おい勝手に何してんだ]
ナニモキコエナイネー。
時は流れ昼休みの時間だ。
今日は前に図書委員の集まりで聞いていた新しい本が届く日だ。玄関に置いているから二人で協力して図書室まで運んで欲しいという話だったが、バックレたな、あのアゴ。
まあいい、さっさと運んでしまおう。二つの箱を重ね持ち上げた。結構な重量だが私なら軽々持てる。箱を持って廊下に出たと同時に、
「やあ斉木さん。大変そうだね。僕が運ぼうか?」
熱血、赤い髪のツンツンヘアー、灰呂杵志(はいろきねし)が声を掛けてきた。灰呂は困っている人を見ると積極的に手伝う優しく熱いクラスのリーダーポジションの人間だ。だが、
「さあ!ここまでは君が運ぶんだ!出来る、出来る!熱くなれよ!!!」
この様に時々熱暴走する。
「僕は感動している!君一人で図書室まで運べたね!どうだい、素晴らしい達成感だろう!!」
なんなんだよこいつ。最後まで手伝わなかった。
しかもここまでずっとでかい声で応援しやがって。灰呂の熱気にやられた生徒が一緒になって応援しだすし、到着すると拍手喝采だ。目立ちたくない私にとって拷問だ。
「僕も負けてられないね!それじゃ斉木さん、またね!」
ああどっかに行けよ、あっついなあ。灰呂は全く悪意なくこういう事をするから困る。
図書室の中には三人しか本を読んでいる人がいなかった。まあそんなもんだろ。その中には意外にも元不良、窪谷須がいたが、なるほど、不良は「はだしのゲン」を読みに来るもんな。
図書室に入ると三人の内の一人が私に気づき、二ヤつきながら話しかけてきた。
「こんにちは斉木栗子さん、おっとあなたと面と向かって話すのは初めてでしたね。自己紹介しておきましょうか。私の名は性は明智(あけち)、名は透真(とうま)と申します。特徴はこの茶髪とおかっぱ頭でしょうか。見て分かると言いたい気持ちはお察ししますがお気に入りのヘアースタイルでしてね。口に出して言いたいんですよ。趣味は人の噂を集めることでしてはっきり言いますと斉木栗子さん、あなたにこうして話しかけているのは情報を仕入れたいからなんですよ。所で斉木栗子さん、あなたはその重たそうな箱を持ってきましたね。私が予想するにその中には新しい本が入っている。つまりあなたは図書委員であると推理できます。はは、実は斉木栗子さん、あなたが図書委員に立候補するのは見ていたんですよ。同じクラスですからね。ではなぜこんな回りくどい話をし出したかと言えば私はミステリーが好きだからでしてね。斉木栗子さん、あなたはどうです?少なくとも図書委員に進んで入るくらいですから本が好きなんじゃないかと推理しています。おっとまたやってしまいましたね。ミステリー好きが皆こうだなんて思わないでくださいね。私はミステリー以外も好きですよ。芥川龍之介の「蜘蛛の糸」と「羅生門」がお気に入りですね。「蜘蛛の糸」は悪人でも良い部分があればチャンスはある、「羅生門」は人は追い込まれると悪の道に走ってしまうそんな話ですね。対極的ですよね。とても考えらされて私は好きですね。と言ってもさっきまで読んでいたのは芥川龍之介でもミステリーでもなく漫画を基にしたノベライズなんですけどね。そうです私は漫画やアニメも見るんですよ。知ってましたか?クレヨンしんちゃんに出てくるしんちゃんの好物「ちょこび」、あれは最初「コア〇のマ〇チ」だったんですよ。どうです、知らなかったでしょう?所で私って原作でもよく分からないキャラなんですよね。投稿者もどう扱えばいいのか困っていますが文字を埋めることが出来て喜んでいましたよ。それでですねーーーー」
文字、多いな。絶対読者は飛ばすぞ。というか男のくせに「私」っていうな。私とかぶって面倒くさくなるだろ。
明智の心の声は更に沢山の言葉で埋め尽くされているため、読みにくい。
私は指を下にしてちょんちょんっと動かし、ここは図書室だからしゃべるなとアピールする。
「そうですよね、ここは図書室。静かに話さなければいけませんね。うっかりしていました。」
そうだけど、そうじゃねえよ。
「そうだ一番話したかった内容がありました、いやこれまたうっかりしていました」
そう言うと私に顔を近づけた。明智は目を見開いているから不気味に見える。
「君の兄、くすお君は超能力者ではありませんか?」
…まさかこいつ。
「小学校にいたころくすお君とは同じクラスでした。くすお君はとても不思議な力を私達に見せてくれましてね。今思い返してみますとあれは超能力だったのではないかと考えたのですよ。ああくりこさんあなたとも少しだけ話したことがありますよ。私を覚えていないのも無理はありません。くすお君とくりこさんは仲が良くなくて、くりこさんにくすお君の話をすると怒りだしてそれからは何を言っても無視されるようになりましたから」
そうだ、かすかに覚えているぞ。こいつ。
「ですが今は仲直りしたのでしょう?昔もくすお君とくりこさんは一緒に登校していましたが、今は昔のような険悪な感じではないですから」
こいつよく見ているな。今までいないタイプで危険なやつだ。
「それでどうなんです?あなたの目から見て、くすお君は超能力者だと思いませんか?」
私は黙って横に首を振った。
「そうですか。これ以上仕事の邪魔をしてはいけませんし今日はここまでにします。それではまた教室で会いましょう」
まだ私に疑いの目は向いていないのが救いだな。もうすでに彼に絡んだのかもしれないが一応報告してみよう。
読んでいただき大変ありがとございます。
そろそろこの小説もどきもUAが2000を突破しますね。やったぜ。