斉木栗子と斉木楠雄のΨ難   作:ムラムラ丸

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わたしの名前はムラムラ丸。投稿者だ。
性欲をもて余す。

せっかくなので22巻のネタを早速書いてみました。


第9x 山のΨ奥にある秘湯に行こう!

「なあ栗子。久しぶりに父さんと風呂に入らないか?」

「あなた?」ビキビキ

「うわあぁぁ!ごめんよ、ママぁ!」

 

 

 ったく、いきなり何を言い出すのやら。

 

 とは言え父さんの名誉のため言うが父さんにやましい気持ちは一切なかった。ただ親子の仲を深めようと考えただけだ。そういえば私の双子の兄の斉木楠雄、彼にも同じ事を言って断られていたっけ。まあ私としては一緒に入ってやってもいいが高校生にもなって父親と風呂に入るのはまずい気がする。

 

 ところで皆さんは風呂は好きだろうか?

 私は全然嫌いではない。

 

 申し遅れたが私の名前は斉木栗子。超能力者で同じく超能力者の斉木楠雄の双子の妹だ。

 

 生きている以上誰だってストレスはを感じるはずだ。もちろん例外(燃堂)はいるだろうが。超能力者の私と言えどストレスは溜まる。いや、超能力者だからこそのストレスがある。例えば…、

 

 

(わー今日のサイダーマンもおもしろかったなー!ねる前に今日ろくがしたサイダーマンを後十回は見るぞー!)

(ちくしょー!また鮭に殺されてゼンメツだ!次は鮭どもを一匹残らず駆逐してやる!)

(してやったりだぜー!)

(ふーっ……。この一杯のために苦行してる)

 

 

 このようにテレパシーのせいで常時他人の心の声が聞こえてくる、風呂に入ってる時も、寝る前もだ。

 テレパシーがなくなったらいいのに、と考える時もある。だがもしテレパシーを捨てた瞬間突然、「フィーヒヒヒヒ!」とか言いながらニンジャに激しく相互情報循環交換かもしれないと思うと、とてもじゃないがテレパシーを捨てるなんて無理だ。テレパシーがあったらアイサツ前にアンブッシュで爆発四散させるなんて容易いんだが。

 だがそんなテレパシーよりもいらない能力がある。透視能力だ。人を数秒見ればグロい肉体が見え、動物を見れば可愛かった外見はどこかへ行ってしまい素直に可愛がれない。極めつけはテレビを見る時である。二秒見ただけで液晶が透けて配線が見える、つまり一秒ごとに瞬きをしないとまともに見れない。くっそ疲れるぞ、試しにやってみれば分かって頂けるだろう。ただ周りの人にドライアイを疑われるから気を付けてほしい。

 

 そんな訳で疲れを癒すにはゆっくりと風呂に入るのは最高だ。服をさっさと脱いで風呂に浸かる。

 

 ザパーン

 

 ふいぃー。やはり風呂はいいな。疲れが溶け出るようだ。

 だがやはりテレパシーによる人の心の声がうるさいな。とてもじゃないが休まらない。…よし今日はこの前探しておいたあの秘湯に行こう。山奥にある秘湯ならば人はいないだろうから久しぶりに静かな時間を楽しめるだろうし、今浸かっているこの水道水を温めただけの狭い家庭用風呂より効能やらなんやらの入った広い温泉の方がずっといいだろう。

 

 そうと決まれば瞬間移動。ヒュン!

 

 パシャ

 

 びゃあ゛ぁ゛゛ぁきもちひぃ゛ぃぃ゛。

 最高すぎて変なことを考えてしまった。それにしても外の空気がおいしい。一メートル先も見えないほど霧が濃いがそれはそれでよし、だ。それに人の気配も……ん?

 

 

「あのー今の音なんですかね?」

「てやんでぃ、なにったってそりゃ猿かなんかだろ。バーロー」

 

 

 !?

 

 先客がいたようだな。だがまだ焦る時間じゃない。

 たしかに瞬間移動は三分間のインターバルが必要なためすぐに家の風呂に帰ることなど出来ないし女が裸で、しかも脱いだ服がどこにもないことがバレたら痴女扱いされる。それは嫌だ。

 幸いにも霧は濃いし猿だと思われてるようだししばらく大丈夫だろう。ただ念のため透明化しておこう。透明化は完全に透明になるまで一分掛かるがそれまでなんとかなるだろう。

 

 

「猿っすか!俺見てきます!」

「おーそういえばお前動物好きだったな。行ってこい行ってこい」

 

 

 はあ?フラグ回収早すぎるだろ。

 

 これは焦らざるを得ない。まずいぞ、霧で分からなかったが以外と距離が離れていない!これじゃどうすることも……。

 

 

「えっ?女の―――」

 

 ずるっ

 

「あ、足が滑って、ボボボボボ、ボゥホ、ボォ」バシャバシャ

 

 まずいな私を見た後に転んだせいで混乱してすぐに立ち上がれないようだ。これで溺死なんかしたら完全に私のせいじゃないか。すぐに助けなければ。暴れる腕を掴み無理矢理立ち上がらせる。生きてるか?

 

 

「…う、うーん。あ、さ、さ、さ、さっきの!……ガクッ」

 

 

 何故か気絶してしまった。私も今テンパっているからなテレパシーを聞いている余裕がなかったせいでなぜこの人が私を見て気絶したのか本当に分からない。とりあえず温泉から出て寝かさないと。まずは肩を組んで…。

 

 

「おーい!どうしたってんだべらんめい!あっ」

 

 

 やっと来たか江戸っ子。早く手伝え。

 

 

(あっしは生まれて三十年間彼女が出来たことのねぇパーフェクトチェリーボーイよ。そ、そんなあっ、あっしが若いお、女の裸なんて見たら……)

 

 

 馬鹿なに考えてる。お前の相方気絶してるんだぞ。

 

 

「この娘、エロいからっエロい!」鼻血ブーッ

 

 ザパーンッ!

 

 

 いい大人が鼻血なんて出すなよ!

 

 くそっ、今肩を組んでいるこいつを早く助けたいが、かと言って江戸っ子を助けるために移動するのは時間が掛かりすぎる。よしここはあの能力の出番だ。

 

 バイロケーション!(分身能力)カッ

 

 助けるべき人が二人いるなら分身して二人になればいい。常識だな。

 

 

[頼むぞ]

[わに任せへぇ~(私に任せて)]

 

 

 分身が超能力者としての力を遺憾なく発揮し秒で助け起こしたな、これでよし、だ。

 分身はオリジナルの私と同じ能力を持ち、命令にも素直に従ってくれるが、栗子Bに限るがどこの方言か分からない言葉を使うため意志疎通が難しいというデメリットがある。

 

 ここで少しメタ発言をするが原作では頭のアンテナ(制御装置)を外してからバイロケーションを行っていたが、私はアンテナを外さずにバイロケーションを行った。これは原作ではバイロケーションを行った理由が火山の噴火を抑えるためなのだが、実はアンテナを外さなくてもバイロケーションは使えたのではないか、と、投稿者は考えたわけである。もしそうでないとしたらこの小説もどきの私、斉木栗子はバイロケーションが得意だった、そう考えて頂ければ幸いだ。うまく説明出来たか分からないし説明が長くなってしまったな。別に読み飛ばしても良かったんだぞ?

 

 よし二人とも温泉の外に出して楽な姿勢で寝かせる事ができたな。このまま放置するのはまずい。ここは山の中だ、熊、野犬、ニンジャなんかが出るかもしれない。ここはこの二人が目を覚ますまで見ていないとな。ただ少し冷えるな。

 

 

[おい栗子B、悪いが私の服とタオルを数枚、後何か飲み物を持ってきてくれ]

{わがっだ、んだば行ってくるじゃ。へばな(分かった、それじゃあ行ってくるぞ。またな)}

 

 ヒュン!

 

 少し心配だが、まあ大丈夫だろう。

 

 

[斉木楠雄視点]

 

 ん?栗子が帰ってきたようだな。瞬間移動で秘湯に行っていたはずだがまだ五分も経ってないぞ。…気になるな。僕は今自分の部屋でテレビを見ていたのだが、千里眼で様子を見てみるか。

 

 

(うーん瞬間移動は三分間のいんたーばるが必要だはんでなー。なるべくはえぐ戻るためにもう一人分身っこ作るが)

 

 

 どうやら向こうで何かやらかして家に分身を寄越した、と言ったところか。それにしてもこの栗子B、津軽弁使ってないか?うちの家族全員青森に行った事なんてないぞ。我が妹ながら理解不能だ。

 

 

[はいそーれ、ばいろけーしょん!]カッ

[うわあ!私裸じゃないですか!恥ずかしいよぅ]

[んだばわが水っこ用意するはんで、なはタオルっこと服っこ用意してけじゃあ(それじゃあ私が飲みものを用意するから、お前はタオルと服を用意しておけ)]

[なに言ってるか分からないですよ。それより早く服着たいです。恥ずかしくて死んじゃうよぅ!]

 

 

 大丈夫なのか?この分身。

 

 栗子Bはどうやら冷蔵庫の麦茶とスポーツドリンクを取りに行くようだ。裸で。

 

 

「おー栗子風呂からあがったか。早かったなってうおおぉぉい!」

「くりちゃんはしたないわよ~。めっ」

[んー今急いでるはんで、ごめんな]

「え、なにそのしゃべり方?」

 

 

 栗子Bには羞恥心なんてもなのはないみたいだな。代わりに羞恥心の塊みたいな栗子Cはすごい勢いで着替え終わったな。というか分身に個性ありすぎだろ。

 栗子Cは脱衣場にいるため用意する物が近くにあるおかげで暇そうにしているな。

 ふと考えたのだが栗子が困っているのなら助けやるのもやぶさかではない。それを口実にコーヒーゼリーを買ってこさせれるからな。

 

 

(まだかなぁ)

{おい栗子C。ものは相談なんだが―――}

[え、楠雄兄さん!?ひえー!殺さないでー!!そんな事言って心臓(モツ)抜きするつもりなんでしょ!キルアみたいに!キルアみたいに!!]

 

 

 これにはさすがに僕もショックを隠せない。

 

 

[おぐれでごめんなぁ。スポドリながったから自販機まで買い゛に行ってだはんでな~(裸で)]

[早くそれ渡してください!こんな殺人鬼(仮)のいるところなんていられません!私は逃げます!]ヒュン!

 

 

 ……。

 

 

[な゛んがあったの?]

[………いや]

[…んだが]

 

 

[斉木栗子視点]

 

 

[持ってきましたよってうわぁ!この人!裸!]カアァ

[?。そうだが?それよりタオルは要らなかったな。こいつらの荷物に入ってたから先にこいつらの体を拭いといた。それよりこいつらに服を着せるぞ。体を冷やして風邪でもひいたらいけない]

[そんな!無理ですよ!男の人に触るなんて恥ずかしいです!]

[??。そうか、なら栗子Cは待機してろ]

 

 

 やはり分身の分身となると制御が効かなくなるのかもしれないな。男の裸なんぞはいつも透視で見ているだろ。

 まずは江戸っ子の方からかな。こいつらの荷物から替えの服を取り出してっと、始めにパンツからだな。

 

 あ、やばい。

 

 

「う、うーん。てやんでぃ、やっぱりこんなところに若い娘がいるわけぶー!」鼻血大量出血

 

 

 うっわ、汚な。

 

 

[再び斉木楠雄視点]

 

 

[やっぱしりんごがいっちばんめぇんだわ!…あ、栗子Aがらテレパシーだぁ~]

[結構距離があると思うのだがテレパシーが届くのか]

[分身同士だどどれだげ離れでもだいじょぶっていう設定だぁ~]

 

 

 設定とか言うな。

 

 正直今僕は一人になりたい気分なんだ。なんで栗子Bは僕の部屋にいるんだ?しかも裸で。

 

 

[んでな、内容なんだんだけんどもそのまんま言うはんでな。「鼻血で死にそうなやつが一人、今すぐ、くす…彼にこっちに来て一日戻しをさせるように言え」だどさ]

[分かったすぐに行こう。全く面倒くさいな]

[……ふふっ]

[…なんだ?]

[なんでもねーべや楠雄のにっちゃ。はえぐ行げへ]

 

 

 なんなんだいったい?まあ、ほんの少し頼られて嬉し…いや、なんでもない。

 

 瞬間移動してすぐに栗子Cに悲鳴をあげられた。栗子Aは栗子Cに同情の目を向けていた。…なんて日だ。

 

 

 

{後日談}

 

 

 よっさん(江戸っ子)のブログによってあの秘湯に長蛇の列が出来た。なんでも若い裸の女の幽霊が出るとか。

 それに目をつけたゲーム会社が、ブラウザゲーム「山娘コレクション」を発表。これが大成功。この人気が世の男達を沸き立てた。世はまさに大秘湯時代!男達はまだ見ぬ秘湯を求め山を登る。

 

 

 

 

 

 …もう秘湯なんて懲りごりだ。




補足

栗子A⇒本体。斉木楠雄風女子。

栗子B⇒分身。津軽弁。何処と無く田舎っぽい顔。髪の後ろをゴムでとめている

栗子C⇒分身の分身。お嬢様。分身なのに本体より少しだけ美人。セミロング。




前に火山の噴火は超能力者二人いればなんとかなるって書いちゃいましたが、超能力者が五人いても駄目でしたね。………どうしよう。むしろ融合(フュージョン)して火山を押さえ込むみたいな展開を考えていたんですが。


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