斉木栗子と斉木楠雄のΨ難   作:ムラムラ丸

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っべー、マジべーわ二ヶ月も続きないとかマジでべーわ。マジさーせんっし……いや真面目にいきましょう。本当にすみませんでした。
冒頭の変な茶番と、こんだけ待たせておきながら前後編に分けてしまった分も含めて本当に申し訳ありませんでした!


{注意事項}

・時間の流れやフラグやなんかは原作に合わせます。

・この作品では丁寧語っぽいのを使っていますが、調べてません。参考にしないで下さい。


第14x 斉木栗子“達”のΨ難 3/3 前編

 原作 第137x スイーツバイキングのΨ難

 

 小説もどき 第13x‐3 純粋!栗子C

 

 

 僕の名前は斉木楠子、超能力者だ。……待て、言いたい事は分かるがとりあえず話を聞いてくれ。

 分かってると思うが僕は新キャラとかではない。新しく増えた姉妹とかでもけっしてない。そういうのは栗子だけで十分だ。メタい発言だが気にしないでくれ。

 

 僕の正体は斉木楠雄だ、さっき言った斉木楠子というのは女体化した僕を指す物だ。

 変身能力については恐らくもうご存じだと思われるので説明を省かせてもらうが、今僕は女性に変身(トランスフォーメーション)している。見た目だけではなく、下は無く、上はある。何を言いたいかは察しろ。

 髪は濃いピンクから薄ピンクになっている。制服も学ランからセーラー服を着ている。誤解しないで欲しいが今着ているセーラー服は栗子の物を盗んできたわけではない。それでは変態だ。このセーラー服は変身能力を使った際に僕の学ランが変化した物だ。意識してなったわけではない謎な現象だが便利と言えば便利となので深く考えないでおこう。

 

 

 何故女体化したかその経緯なのだが、

 

 テレコミ(口コミのテレパシー版)でも美味しいと噂のスイーツ店へGO!

 ⬇

 するとそこには「女性専用スイーツバイキング」の貼り紙が。ババーン!

 ⬇

 なら女体化しかないな。ドーン!

 

 とまあこんな感じだ。急に適当な説明になってしまい申し訳ない。だが分かって欲しいのだが初めの挨拶時から僕の目の前にはすでにテーブルの上にスイーツが並びすぐにでも食べられる状態だったのだ。無駄に長い説明を早く終わらせてスイーツにありつきたい気持ちを察して欲しい。

 

 では早速頂こう。

 

 

「すみませ~ん相席いいですかー、ってあれ……え?栗子……ちゃんだよ…ね……え、どういう事!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 {数十分前}

 

 

[バイロケーション(分身能力)]

 

 ボンッ!

 

[栗子様!何かご用ですか?]

[ああ、一つ頼みたい事がある]

[はい!頑張ります!]

[まだ内容を言っていない。落ち着け]

[す、すみません…]

 

 

 ちょっとはりきりすぎちゃったかなぁ。でも折角お呼びしてくれたのですから栗子様のご期待に応えられるよう頑張らないと!

 

 あ、自己紹介がまだでしたね!(わたくし)の名前は斉木栗子…なのですが、私は栗子様の分身ですので正確には栗子Cと申します。

 

 

[確認するが今の現状は分かっているな?]

[はい!今から照橋さんと夢原さんと目良さんが訪ねて来られるようですね、テレパシーで先程聞こえてきました。美味しいスイーツがいただけるお店に行こうというお誘いのようですよ]

[その通りだ。さて、それで頼みと言うのはだな

 

 私C、私の代わりに行ってきてくれないか?]

[へぃええぇぇ!?]

 

 

 あ、変な声出ちゃった…。恐る恐る栗子様の顔色を伺ってみますと普段と変りない無表情なご様子、まるで気にしてませんね、良かった…。

 

 

[栗子様は行かないんですか?スイーツですよ?スイーツ]

[強調しなくてもいい。確かに魅力的ではあるがこの前のミスドで改めて思ったんだ。スイーツもしくは食後のデザートか、を食べる時はなんかこう…孤独で、そして救われていなければならないのだと。そう、孤独に]

[栗子様も強調されてますよ]

 

 

 あぁそうでした。この間の相トさんの奢りと言う事で行かれたミスドでは顔には出していませんでしたが不機嫌だったのを覚えています。

 あの時栗子様は

(相トは終始テンション高くてウザイし夢原さんは恋愛トークフルスロットルだし目良さん早々とドーナッツ食い終わって私がドーナッツ食べる所を期待の目で見てくるし、一言で言い表すなら「最悪」だな)

と嘆かれていましたっけ。――――。

 

 

[えーと、それでしたらお誘いをお断りしたらいいのでは?]

[それでは好感度を大きく下げる可能性がある、別に彼女らと仲良くしたいと思わないが嫌われたいとも思わないからな。それよりも大事なのはそのスイーツ店の場所を確認する事だ、後で一人で行って楽しみたい]

 

 

 なんとも栗子様らしいお考えです!自分勝手でワガママでそれでいてほんの少し極々少量の優しさも持ち合わせている……そこにしびれる憧れます!

 

 

(こいつ、純粋な感情で毒を吐くんだよな……)

[?、どうかされましたか]

[いや、なんでもない。そろそろ来るぞ、後は頼んだ]

[何処か行かれるのですか?]

[ああ、イカゲーのマジマッチに熱中しすぎたからな、頭を冷やしにちょっと海底に]

[そうでしたか。いってらっしゃいませ!]

 

 

 そして栗子様は自由に生きる事を望まれている。栗子様の望みを叶えるために私、分身の栗子Cは何時でも精一杯の事をやる覚悟です。

 

 

 

 

 数分もしないで家のチャイムが鳴りました。私は栗子様として応対します。はい!出来る限り無愛想で無表情で何を考えているのか分からない系女子になりきって、です!

 扉を開けると三人の可愛い女子高生がお出迎えです。

 

 

「やっほー!くりっちー!今暇ー?これからスイーツ食べに行くんだけどくりっちも来ない?」(あれ?くりっちイメチェンした?というかなんで家でサングラスつけてるんだろう…)

 

 

 いつも元気な夢原さん、早速違和感を抱かれました。

 ですがここは栗子様から学んだ[大抵の事は堂々としていればやり過ごせる]を使う時ですね。

 

 あ、そうでしたそうでした、言い忘れていました。私、栗子様と同じレベルの超能力を扱えるのですが、透視能力が駄目でして……いえ!使えないと言うわけでわないのです。その、人様の産まれたままの姿が見えてしまうのは、その、恥ずかしくて……更に見続けると内側まで見えてしまいますし……。ですのでサングラスを着けることによって目線を外せるようにしているのです。どうしても目立ってしまいますが……どうしようもないのです。

 

 

「栗子ちゃんも一緒に来てくれると嬉しいなー。それでなんだけど……お願い!私の分のケーキバイキングのお金奢って!三分の一だから!折半だから!ね!お願い!一週間何も食べてないの!!」

 

 

 いつも腹ペコな目良さん、早速お金をせびり始めました。

 あんなに必死に頼まれると断りにくいですね。目良さんの家は貧乏ですから久しぶりのスイーツをどうしても食べたいのでしょう。勿論お金は分けてあげますよ。栗子様も許して頂けるはずです。

 ……目良さんってよく食べるんですよね。貧乏だからよく食べるのかただ単に大食いなのか分からなくなる時があります。

 

 

「こんにちわ、栗子ちゃん。私もこの前みたいにお話ししたいなって思ってたの、どうかな?」(どうして玄関に出るのが栗子の方なのよ~!くにおはどうしたのよ~くにおは!「憧れの超絶美少女の照橋さんがわざわざぼくの家に!?おっふ」ってなるはずだったのに~!)

 

 

 いつも綺麗な照橋さん、早速楠雄お兄様の事を考えています。

 照橋さんって普段から完璧美少女ですが内心では黒い一面が見えますね。ですがそれはそれで人間として魅力があると思います。でも……でもどうして好きになる相手がよりによって楠雄お兄様なのですか!あんな、あんな危険な人!何されるか分かったものじゃないですよ!私がなんとかしないと…!

 

 

 あらかじめ知っていたスイーツを食べに行こうというお誘いに対しまして頷き、栗子様を意識しながら「今すぐ準備する待っていて」のような事を申し上げました。早足で栗子様の部屋に向かいます。準備と言ってもお財布を取りに来ただけなので時間は掛かりません。

 ふと、栗子様の部屋にある姿見鏡が目に入ります。……いけませんね、顔が綻んでしまっています。私は今は分身栗子Cではなく栗子様なのです。普通の女の子のように女子会に参加出来るからといってこのような顔ではいけません。気を引き締めなければいけません!

 

 

 沸き立つ気持ちを抑え、落ち着いた所作で玄関から外へとでます。「待たせた。行こう」のような事をいつもの栗子様を意識しながらお三方に言葉を投げ掛けました。

 

 

 

 

 おしゃべりをしながら楽しくスイーツ店まで歩きました。私は栗子様らしくクールな返答をします。

 それにしてもこの時間は沢山の人が歩いてますね。……まさに進撃の裸人、目のやり場に困ります。人を見ないように視線をさ迷わせるのは疲れてしまいます。もう目を閉じて歩こうかな。

 

 歩いているとスイーツ店が見えてきました。行列が出来ていますね、待つのは嫌ですがそれだけ人気があるという事、期待しちゃいますね。

 

・・・

 

 やっと入れました!待っている間もお三方とお話していたので苦になりませんでした。お三方は友達ではありませんが友達っていいなって思いました!

 やっぱり中は混んでいましたが幸い一席だけ空いてました。既に他のお一人様のお客さんがいるので相席を夢原さんがお願いしに…………って、ええぇぇぇ!!??

 

 

 どうして栗子様がここに!?

 

 

{後編へ続く}




{補則}

・斉木栗子の分身は斉木栗子(本人)の中にいる時は斉木栗子(本人)の心の声を聞き取る事が出来ますが、外に出る、つまり分身として行動できる状態の時は斉木栗子(本人)の心の声を聞く事は出来ません。

・分身、栗子Cは斉木楠雄が嫌いな訳ではありません。恐怖の対象です。常人で言う所の熊やライオンの位置付けです。逆に言うと熊やライオン、その他危険生物が目の前に現れたとしても栗子Cに恐怖の感情は一切ありません。


遅くなりましたが評価ありがとうございました!このような小説もどきには勿体ない評価に作者のわたしも大喜びです!
新しくお気に入りしてくださった方もありがとうございました!
更新が遅い小説もどきですが気を長くして待っていただけると助かります。

新刊の「斉木楠雄のΨ難24巻」買いました!やっぱり面白いですね。23巻の最後からずっとどのような感じになるのか気になっていましたが、いい感じでした。

それにアニメも始まって……知っているかL、アニメ「斉木楠雄のΨ難」が放送されるテレビ局と言えばテレビ東京だが、一部地域では放送していない。投稿者は一部地域に住んでいる。備えよう。


後編をお楽しみに!

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