始めに言っておきます。今回はオチというオチはありません。あーいとぅいまてーん!(謝りネタの中ではこれが好き。でも最近あまり見ませんね)
誤字報告ありがとうございました!
廊下に人集り、私もその一人として混ざりに行く。皆の視線の先には二学年全員の名前とテストの総合点と順位が書かれた横に長い紙。ある者は安堵し、ある者は点が上がった事に喜びを表し、ある者は次回のテストは頑張ろうと決意する者もいる。人それぞれの反応を眺めているとなんだか面白い。そんな中、特に面白いのは――
「てめぇなんでオレより順位上なんだゴラァ!どうせアレだろカンニングだろ、カンニングなんだろ!あ゙あ゙!?」
「落ち着け亜蓮!本来のこいつはカンニングペーパーを作る事すら出来ないはずだ!馬鹿だからな!」
「かんにんぐってなんだ?お?んなもんは使ってねーけどよーこの父ちゃんの形見のえんぴつなら使ったぜぇ」{書く方の反対にア、イ、ウ、エ、オと書かれた鉛筆を見せつける}
「イカサマじゃ……!……今、親父の形見つったか?…………………おう、そうか……うん」
「と、とりあえずこの話はやめようぜ!そ、そうだ斉木は何位だったんだ?……あっ」
へ、平均点をプッ、狙って出した結果プップフフ、思考する事さえろくに出来ない馬鹿なやつに――
[燃堂に点数負けてやんのぉぉ!うひひひ、ひゃーひゃっひゃっぶひゃひゃひゃー!]
[真顔でブサイクに笑うな、っていうかわざとブサイクに笑おうとしてないか?いや、狙い通りの順位だからいいんだ、佐藤くんと同順だしな。それよりお前その点数は……]
[あ?何か文句あんの]
[……いや、お前がそれでいいなら僕から何も言う事はない]
彼は何を一丁前に心配しているんだか。私が学年テスト
前にも話したが高校二年生が習う勉強の範囲は全て頭に入っている。なんなら三年生の範囲も予習が大体終わり大学受験に向けて頑張って行こうなんて考えている所だ。
もしかしたら私の学力について疑問を呈する人もいるかもしないな、「は?どうせテレパシーとか透視でカンニングしとんのやろ?あほくさ」みたいな感じで。
こればかりは完全に白とは言えない。超能力者である限り仕方のない事だ、受け入れるしかない。だがテストをある程度公平に受ける方法ならある。簡単な話だ、テストの問題の最後から始めればいい。少なくとも半分以上は私の実力と胸を張って言える。後半は他人の解答がテレパシーで聞こえてしまうが出来る限り無視するようにしている。
これで納得して欲しいのだが……まあ納得出来ないなんて言われてもどうしようもないんだがな。納得しろ、いいな。
もう一度言うが私は学年順位一位だ。どうしたって目立つ存在になる、
だがそれがなんだって言うんだ?
私の人生設計上、高学歴は必須だ。目立ちたくないという理由だけで内申点を下げる気にはなれない。言い方は気に食わないだろうが周りの人間と比べて私は出来る人間なんだ、それを隠しながら一般的ではあるが低収入な仕事になんぞ就きたくなどない。
私は金が欲しいんだ。超能力を使えば簡単に手に入る紙切れではあるが、私はテストの件でもそうだがズルは嫌いだ。
父から少額なお小遣いを
将来の話はここまでにして今の高校生活の話に戻そう。
当然だが私の頭脳明晰っぷりはクラスに広まっている。それによってテスト前に勉強を教えて欲しいと人が集まりはするが、それほど問題はない。
私は勉強を教えて欲しいとやってくるやつを拒んだりはしない。なんなら分かりやすく丁寧に教えてやるさ。クラスの皆の学力向上は望んでやらなくもない。ただし勉強以外の話はとことん乗ってやらない。
例えばクラスのとある女子の場合は、
「ねえねえ栗子さん、ここってこうやるとこうなるらしいけどどうしてこうなるの?よく分かんなくてさ。あ、そうだ!テスト期間中早く帰れるじゃん?カラオケ行こうよ~」
彼女の疑問に答えてやった後、テスト期間中は遊ぶ為ではなく勉強をする時間に当てるべきだよ、と耳がいたくなる言葉を付け加える(余談だが私はテスト期間中ずっとスペランカーしてた)。彼女は「あ、うん、そだね」となんとも言えない顔をしてからは勉強以外の話はしなくなった。作戦通り。
他には、とある男子だと、
「栗子さん!オレ頭悪くてさ用語を覚えられないんだ。だからさもし良かったらオレと放課後勉強しない?テスト期間中だから放課後時間はたっぷりあるしさ。あっ、そうなるとその間二人っき――」
こいつの台詞が終わる前にテスト範囲の用語をまとめ、更に覚えやすいように分かりやすい解説を付け加えた紙を渡してやった。「お、おう、ありがとな」と言う男子は何か言いたげだったが無視して教室から出てやった。私にはその男子に時間を割く時間なんぞないからな(スペランカーをする時間はある)。
勉強に関して話はするもののそれ以外の話には乗ってこない冷たい人だけど勉強を教えてもらっているので悪くは言えない、それがクラスの私の位置づけだ。悪くないだろ?
しかし当然ながら好感度メーター(人の好感度を数値化して見ることの出来る能力)はどうでもいいやつを表す五十とはならない。だがそれでも別に構わないと考えている。どうせ初めからそんなの無理だと諦めてるからな。
忘れているかもしれないが私は女だ。好感度メーターを五十にするには最低でもある程度の女子としての普通の行動が出来なければならない。
女子の普通とは何かを今一度考えて見て欲しい。普通の女子、それって夢原さんのような人なんじゃないかと私は思う。基本的に同じくらいの年の子とのお喋りが好きで恋愛やファッション、占いなんかに一喜一憂する。これは個人的なイメージであり悪く言うつもりは全くない……のだが、
私はやだ、そんな女子っぽいのやだ。
お喋りなんて極力したくないし恋愛もファッションも占いも全くといって興味がない。
斉木楠雄、彼は「普通」に憧れを持つようだが私は「普通」に憧れを持てない。
私は私らしく、超能力者として「自由」で、そして「平穏」に生きて行きたい。
双子だから考え方も似ているんじゃないかなんて思われたりもするが、
私は彼とは違うのだ。
勘違いして欲しくはないのだが、私は女性らしく生きるのが嫌なだけで人としての普通の行動はするからな。
{補足}
・斉木栗子は斉木栗子の思う女の子っぽい事はしたくないと考えていますが、ならトランスフォーメーションを使って男として生きればいい、という話でもありません。斉木栗子の言い分を別の言い回しにするならば
「型にはまった考え方はしたくない。自分らしく生きたい」
と、なります。
・斉木三兄弟の頭脳ランキング
三位、斉木栗子。学校の中でトップレベル
二位、斉木楠雄。日本人の中でトップレベル
一位、斉木空助。人類の断頭トップ
投稿者のわたしはテスト結果はどんどん悪くなっていく一方でしたね。テスト勉強とかしていませんでしたので当たり前ですね。
今回も読んでくださりありがとうございます。最近感想をわざわざ書いてくれた人がいてとても嬉しかったです!やる気がわいてきますね(投稿頻度が早くなるとは言っていない)、これからも軽くテキトウな気持ちで読んでくださると嬉しいです。
次回はまだ完成してないのでいつ投稿出来るかは不明!お楽しみに!