インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語   作:ウィングゼロ

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九十九話『GW2日目/白い天使(魔王)降…(此処から題名はないどこからともなく飛んできた砲撃により掻き消されたようだ)』

 

簪SIDE

 

私の伸びしろに少し悩んでいると若い教導官の女性が優しい声を掛けて私の隣に座る。

 

見ず知らずの女性がいきなり声を掛けられたこともあって少し警戒心を出してしまう。

 

「にゃはは、そんなに警戒しなくても良いよ…ねえ、此処ら辺で見たことない子だけど、もしかして見学に来た子かな?」

 

『え?、いえ…優希…友達に誘われて特別に此処で特訓を』

 

つい、優希の名前を出してしまったけど直ぐに友達の誘いで来たと訂正する。

 

だけど何故かこの人は優希の名前に少し眉をひそめた…もしかして優希の関係者かな?

 

「そっか…うーん…ねえ…」

 

大体の理由を察した女性は笑みを絶やさず、少し考えると私に向けて話しかけてくる。

 

「あなたが力を持つ理由…少しお話聞かせてくれないかな?」

 

『え?…えっと…私にはお姉ちゃんがいるんですけど…お姉ちゃんは何でも出来る人で…昔から周りから比べられていたんです…それで見返してやろうって初めはそう思っていたんですけど…友達から私は私のままで強くなれば良いって支えてくれて…だから…私は私のままでお姉ちゃんを越えてみたい…そしていつかは…あの人の隣で支えられる力が欲しいんです…』

 

…あぅ~なんかいってて恥ずかしい。

 

「そっか…それは良い目標だね……ヴィータちゃんと優希くんは今昼食食べてるぐらいだから後1時間ぐらいは帰ってこないよね……だったら少しぐらい良いかな ……うん、決めた!ねえ君……少し私が見てあげるよ同じSG(センターガード)だからいい見本にあると思うしね」

 

『え?良いんですか?』

 

突然の提案…少し警戒もするのだけど…少しだけ話しただけなのにこの人の提案に裏がないと自然とそう思えてしまい少し考えたあと、私は直ぐに縦に頷いて誘いを承諾した。

 

 

 

 

優希SIDE

 

「なあ、優希」

 

教導隊舎の食堂で昼食を食べる俺とヴィータ

 

簪はさっきのこともあって悩みながら何処かへ行ってしまったが、敷地内にいるだろうから今はそっとしておこうと判断し…1人にさせた。

 

そしてヴィータは簪のことで何かいいたいことがありたげな表情で俺を見て口を開けた。

 

「簪は…確かに基礎も出来ていて伸びしろも良い…正直蔑まれる要素なんて何処にもないぐらいなダイヤの原石だ…だが…」

 

『自分自身、その才能に気づいていない……まあ理由としては更識さんだろう…姉が秀才だった故に…自分の才能に気づけなかった…だからこそ…簪には才能を導く人間が必要なんだ』

 

ヴィータが言いたいことを俺が言い当てるとヴィータは頷き、話を進める。

 

「それに関しては優希がいい例だ…クラス対抗戦で教導のイロハと知らねえお前でさえ、あそこまで伸ばしたんだ…まともな教導官が鍛えれば確実に化けるな」

 

『イロハがないとは心外だな…ではその教導官のヴィータさんはこの1日で簪をどのように鍛えるのですか?』

 

「皮肉混じりに聞くな…そうだな…ISはONE ON ONEがセオリーだ…優希はティアナみたいに捌いたりするガンナーを目指してたが…あたしはなのはみたいに防御も視野に入れときたい」

 

『…夢現か』

 

ヴィータがそういう所以はあのマ改造された夢現にあると睨みそう返すと頷いて応えた。

 

「あたしも、ティアナの線が良いと思ってたけど…夢現がデバイスなら話は別だ……ストレージデバイスの強みは万能…つまり簪が防御魔法を使いこなせるようになれば……」

 

『実質、高機動要塞の完成か……たが迂闊なことにマリエルさんが第五世代のデバイスにしてしまったこれが1番の問題点だな』

 

「あたしからも頼んでみるか…はやて達にも言えば手伝ってくれるだろう」

 

『ああ、そうだな……そう言えば…なのは姉には教導…』

 

頼まないのかと言おうとしたがヴィータが言いたげな表情を見せて、俺は口を止める。

 

「優希……お前は簪を第二のなのは(魔王)にするつもりか?期間が今日だけじゃなかったら、確実になのははSLBを教えんだろ」

 

…言い得て妙だ…

 

そういえば今日は平日だし…なのは姉、勤務してるはずだけど今どこにいるんだろう。

 

NOSIDE

 

「にゃははごめんね、休憩中だったのかも知れないけど…勝手に連れて来ちゃって」

 

「いえそんなことは…」

 

一方、簪と女性は、フィールドが森林へと変貌した訓練スペースへと来ていた

 

女性は片手にデバイスである杖を持ち、簪に対面するように立つ

 

「さて、あまり時間も無いだろうから手短にやっていこうか…君は魔法はまだ初心者な訳だから先ずはシューターから覚えていこうか…その前に…君のデバイス、少し見せてくれるかな?」

 

「は、はい!」

 

「さてと、やっぱり真っ白な新規デバイス…でもこれは試作段階の最新式だね…」

 

「えっと、実は…」

 

夢現を取り出して、女性に手渡すと夢現のウィンドウを開けると新規デバイスであることと第五世代型であることに少し驚くと簪はここに来る前の出来事を話し始める。

 

「なるほど…ねえ、君は…自分の持つデバイスをどう思ってる?」

 

「デバイス…ですか?…えっと相棒と思ってます…友人はそう接しているのを見て私も自然に…そう思えたんです」

 

「そっか…ふふなら私も張り切っちゃおうかなレイジングハート」

 

[オーライマスター]

 

そう嬉しそうに夢現に何かを打ち込んだりして女性のデバイスに声を掛けると何かのデータをコピーして送り始めた。

 

「さてと、はいこれ…基本の射撃系魔法を入れたから使えるよ…それじゃあシューターの練習始めようか」

 

「は、はい!お願いします!」

 

 

 

 

……

 

それから時は過ぎていき夕方の五時、訓練スペースではヴィータと簪が模擬戦をしていたがブザーなり、夕方になったので訓練は終わった。

 

「よし!今日一日、よく頑張ったな、試合は明後日だから明日はゆっくりしろよ…それじゃあ、あたしはオフィスで仕事してから帰るから、またな」

 

「ありがとうございました!」

 

そういってヴィータは訓練スペースから離れていく中、優希は何か思ったのか、簪に顔を向けて話し始める。

 

「簪、俺少しヴィータに話があるから…駐車場で少し待っていてくれ」

 

そういうと優希はヴィータの元へと走りだし、残った簪も少し休んでから駐車場へと向かった。

 

そしてヴィータに落ちついた優希はヴィータと横に並んで歩き、簪について話し合う。

 

「なあ、ヴィータ…簪の動き午後から比べものにならないくらい良くなってたの気づいてるよな」

 

「当たり前だ…午前は何も出来なかった、はずなのに午後から急に良くなってやがる…優希、お前なんかやったのか?」

 

「やってたらこんな話しないって…でもなんかいい方向に向いてるから別に良いんじゃないか?」

 

午後からの簪の動きについて話し合う二人、しかしその理由は皆目見当がつかず…わからなかった。

 

そして駐車場に向かう簪も教導隊舎の玄関前で、私服姿の少し教導してくれた女性と出会う。

 

「あっ!こんにちは!」

 

「あ、君ももう帰るんだね…お疲れ…午後からのヴィータちゃんの教導…中々動きが良くなってたよ」

 

「え?見てたんですか?…ありがとうございます」

 

「そんな君に少しご褒美上げないとね、はいこれ」

 

そういうと女性のデバイスのウィンドウを操作すると打鉄弐式…というより夢現のウィンドウが開き、何やらアドレスと動画データが送られてくる。

 

「君にあった教材と私のデバイスのアドレス…困ったときは私に相談してくれれば嬉しいかな」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「うん、それじゃあまたね…簪ちゃん」

 

そういって、女性は町の方へと歩いて行った。

 

「あれ?」

 

女性を見送る中、簪はふと思いうかべる。

 

「私…名前って名乗ったっけ?」

 

 

 

夜…某住宅

 

「へえ~あの子がね」

 

「うん、少し教えただけなんだけどすっごく、吸収力が良くてね…ヴィータちゃん達には内緒で色々教えちゃった」

 

ミッドチルダ南部の住宅街、以前に簪とであったフェイトと今日簪を密かに鍛えた女性は楽しく話し合っている。

 

「なのはの顔…物凄くタノシそう…それでなのは的にはどう思ってるの?」

 

「そうだね…今まで色々な子を教導してきたけど……簪ちゃんは天性の才能だよきっと…エース級の魔導士になれるくらいのね」

 

「ふふ、そうなんだ…それと昼間の連絡についてなんだけど…」

 

 

 

 

そして同時刻、ミッドチルダ南部…八神家では

 

「え!?私の…専用機?」

 

「うん、夢現のことでやっぱり上が少し揉めたみたいやけど…優希の推薦や他色々な人達の推薦が得られてな…正式に第五世代型試作デバイスのテスターになれるわけや」

 

「良かったですね!簪さん」

 

「は、はい…でもいったいだれが…」

 

はやてから述べられた夢現の正式な譲渡、それに混乱しながらも簪は誰がやってくれたのかと戸惑う。

 

「さあ?何処かのお節介さんが…頼んだんやろうな」

 

そういってウィンクしながらはやての脳裏には笑みを浮かべるなのはの姿が過ぎるのであった。

 

 

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