インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語   作:ウィングゼロ

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今更ながらWikipediaみたら海鳴の県が東京であったことに驚いた俺である


百一話『GW3日目/楯無達の出立』

 

 

『……此処で預言は終わったの?』

 

「ええそうよ……わかるのは蒼き星は地球ということと…後は」

 

『先見の青き瞳を持つ者……これは俺だな……』

 

つまり近い未来俺は何かをするということだ。

 

白は……白式か?となると赤と銀とは一体……それに天の兎…これもわからない……そしてなにより……

 

『救世主……』

 

この名前……何を示すかは全くわからないが妙に引っかかる……まさか…

 

『いや!ありえない』

 

あれはもう存在しない……もう存在してはいけないんだ……!

 

「優希くん」

 

『っ!』

 

深読みしすぎてしまったのかカリム姉が手を俺の肩を揺すり意識を現実に引っ張り戻す。

 

「優希くんの心中はわかるわ…でももしかしたら…」

 

『わかってます…』

 

大丈夫だ…きっと…大丈夫

 

俺はそう思いながら、なんとかカリムの話を聞くのであった。

 

 

NOSIDE

その頃、IS学園では…

 

「これで仕事は終わったわ」

 

「お疲れ様ですお嬢様」

 

生徒会の雑務が全て終えて、机に項垂れる楯無、それを見て労う虚は紅茶を楯無の前に置く。

 

「さて…優希くんの話だと3時前に指定の場所に行けということだけど…」

 

楯無は持っている携帯の送られてきている優希のメールを見ながらそう呟く

 

「先日の倉持技研の案件も関係してバニングス社の演習場は使えませんから…」

 

「だけど…メールの文面からはそういった感じはしないわね~」

 

そう楯無は虚が入れた紅茶を飲み、笑みを漏らしたあと扇子を広げる。

 

その扇子には怪しいと書かれていた。

 

「まあ、以前の話で全部じゃないのはわかってたことだしね…さてっと…そろそろ行こうかしらね」

 

生徒会の仕事を終えたことで簪との約束を果たすために指定された場所に向かおうと椅子から立ち上がる楯無、それに続いて虚も楯無に付いていく意志を見せる。

 

一度、荷物を取りに寮に戻ると楯無は寮前で足を止めた。

 

「あら?イギリス代表候補と中国代表候補、セシリア・オルコットさんと凰鈴音さんじゃない、私に何か用かしら?」

 

「生徒会長、無理を承知でお願いしますわ」

 

「あたし達も優希のいる場所に連れてって!」

 

と頭を下げて頼み込む二人、理由は言わずもしれて、決闘の結末をこの目で見届けたいという意気が見られた。

 

「…あなた達のお願いはわからなくはないけど…私の一存では決められないことね」

 

扇子で口元を隠しながら、事実を述べる楯無、彼女の言うとおり、此処で楯無にお願いを言っても付いていくことが出来るようになるわけではない。

 

「でも、まあ…聞いてみましょうか」

 

そういって楯無は懐からスマフォを取りだし、連絡を取り合うために登録しておいた優希の電話番号にかける。

 

「はい、もしもし」

 

かけて待つこと三十秒ほど…電話が繋がり、優希の声が楯無の耳に届く。

 

「あ、優希くん、今良いかしら」

 

「はい、別に…よっと!問題ありませんよ?」

 

楯無は問題ないかを確認するが優希は問題ないと主張するものの楯無の耳には電話越しからなにやら振り回す音と剣戟が聞こえた。

 

「ゆ、優希くん?本当に大丈夫?」

 

「大丈夫です、それで今からこっちに向かうんですか?」

 

「そのつもりだけど…セシリアさんと鈴音さんが現地に行ってどうしても応援がしたいって…だから大丈夫かしら?」

 

「セシリアと鈴?……うーん……少し待ってください……ちょっとそこらへんお世話になる人に聞いてみるんで……ロンギヌス、メガーヌさんに確認取って……その間にシャンテと本音を沈めるから」

 

[了解]

 

「え?今の聞き間違えだと思うけど……本音が……なんて?」

 

「や、やばい……こうなれば最大分身で!!突撃!!」

 

「おお~!シャーちゃんがいっぱい~」

 

楯無の携帯から微かに知らない声と本音が声が聞き取れているため本音は近くにいることは判ったが現状があまり理解できない状況だった。

 

「19人か…少し本気出すか…さてと…本物は…お前だ!」

 

「うわぁ!?どうしてピンポイントであたしが本物ってわかるんだ!?」

 

その後剣戟だけが楯無の耳に聞こえてきて、すると優希が楯無にまた話しかけてきた。

 

「あ、返事きた…人数が多い方が楽しいからOK…とのことです…問題無さそうです」

 

「そ、そうなの?…それと本音が何かやっちゃったみたいだから…ごめんなさいね」

 

「いえいえ、お気になさらずに…それじゃあ待ってますからね」

 

そういって優希から電話を切られ、楯無はスマフォを懐に戻すと一体向こうで何があったのかと疑問を思いながらも返答はどうなったのかと聞きたがる二人に向けて笑みを浮かべた。

 

「優希くんから問題ない…ということよ」

 

「そ、それは本当ですか!?」

 

「そう、良かったわ、それでは荷物取ってくるわね!」

 

優希の元へ迎えることに安堵する二人、嬉しさを滲ませながら二人は荷物を取りに寮内へと駆け出す。

 

「二人とも簪ちゃん目当てというか…優希くん目当てな気がするわね~」

 

それを見た楯無は扇子を開け、その扇子には恋敵多しと書かれていた。

 

「お嬢様、そろそろ私達も」

 

「そうね、行きましょうか」

 

そういって、楯無達も自身の部屋に向かって歩き出し、それから十五分後には全員揃い、指定された場所東京の、海鳴市の月村邸へと向かった。

 

 

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