インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語 作:ウィングゼロ
優希SIDE
「全く!何度もひやひやさせないでよね!」
『……申し訳ございませんでした』
今現在、アリサ姉に監視塔に呼び出され正座をさせられていた。
理由は勝手に出撃したのもあるがリヴァイヴのシステムダウンで一時的に動かなくなったことが大きな要因らしい。
「で、どうしてああなったか言い訳ぐらいは聞いてあげるわ」
『……言い訳って……取りあえずあの時コアが戦うことを拒絶してな……それの説得に時間を費やしていた』
って説明したのはいいもののこんなの信じるのアリサ姉か、すずか姉ぐらいだろう……現にアリサ姉とすずか姉以外、唖然としてるし。
「………まあそういうことにしておいてあげるわ……さてとこれから色々忙しくなるわね……全く余計な面倒ごとも増えちゃったし」
と頭を抱えるアリサ姉、まあ捕らえた委員会の手先のこともあるからね
………待てよ
『あれを…こうして…これをこう…上手くいけば…』
「…優希くん?」
俺がぶつぶつと考えていると気になった、すずか姉が訪ねてくる。
『あっ!す、すずか姉…えっとその…』
「ん?なに?まだ何かあるって言うの?」
『ないってわけじゃないけど…そのアリサ姉、少し来て欲しいんだけど』
「此処じゃあ言えない話なの?…まあ、あんたのことだから疚しいことじゃないでしょうけど…すずかはどうする?」
「私も少し気になるから一緒に行くよ」
と取りあえず監視塔では他の人にも聞かれる恐れがあったため俺たちは移動して誰もいない個室に入ると直ぐさまロンギヌスのモニターを起動させて作業を執り行う。
『……さて、これで完了……ロンギヌス、ISコアネットワークで通信を』
空中のキーボードをタイミングしていくこと大凡数分、俺はロンギヌスにISコアネットワーク経由で通信することを指示し少し待つと相手と回線が繋がった……その相手とは
「漸くですか、報告を聞きましょうか」
と偉そうな…まあ実質偉いんだろうが女性が誰かも確認せずに報告を聞こうとする。
『こんばんは…あなたがIS委員会の…幹部さんで間違いないですよね?』
「あ、IS委員会!?」
俺は平然と話しかける中話し相手がまさか先程まで戦っていた組織だとは思ってもいなかったアリサ姉は驚いた。
「…なっ!貴様何者だ!?」
『ご紹介が遅れました…私は八神優希…第二男性操縦者の八神優希です。まず一つ、あなたが差し向けた彼女達は我々の中で手厚く保護されていますので……死んではいませんよ』
「……何のことかしら?私には聞き覚えのないことですね…」
『ご冗談を…この回線はあなた方が差し向けた人たちのISコアに残っていた履歴をサルベージして繋げたもの…それに彼女達は我々の前でIS委員会と名乗っていました…これについては?』
「二度も言わせないでください私達にはそのようなこと身に覚えが…」
あくまで白を切るつもりかなら…
『ではこちらで鹵獲したIS4機の身元改めさせてもらってよろしいでしょうか?…もしかすればそれでどこから来たのかがわかるかもしれませんし』
「っ!そういえばつい先日ISコア4つほど何者かに奪取されたと報告がされた気がするわ恐らくその4機かと思われます」
『…………では彼女達はIS委員会を名乗る犯罪者だと……』
「はい、その通りです、犯人を捕まえていただきありがとうございます、後日、ISコアと犯人の身柄を引き取りに向かいますので……」
『おっと、話を切られる訳にはいきませんね……こちらはそのような報告ではなく交渉をしているんですから』
「交渉?」
『はい、まずこちらの条件を教えます、今回襲撃してきたラファール・リヴァイヴ4機と予備パーツを無償で譲渡……もちろんコアは抜き取ってそちらにお返しします……期限はそうですね明日の昼までにはよろしくお願いしますね』
「……あなたの条件はわかりましたが私達は?」
『もちろん、四つのISコアの返却……そしてこちらで保護した4人の受け渡し……そして今回の騒動についてこちらは公表しないことを約束します』
提示した条件を言い切ると通信越しに机を強く叩く音が聞こえる…どうやら怒っているようだ。
「なんですか!?その条件は!?我々を脅迫するつもりですか!?」
『脅迫?いいえこれは交渉ですよ…脅迫ならば交渉などせずあなた方を脅しています……それで……解答は?』
「そんな話!付き合えるか!第一我々に非など……」
『そういって逃げてもらっては困りますね……まあもう手は打ちましたけど』
「なんですって?…………っ!!貴様!」
あ、かなり怒ってる……ってことは漸く気付いたということか
『漸くお気づきになりましたか、もうしわけございませんが現在自分はあなた方のIS委員会のデーターベースにシステムクラッキング仕掛けさせてもらっています……データーベースから今回の襲撃してきた人物の個人データを消去をさせるわけにはいきませんからね……こうして彼女達の情報をロックしているんです』
先ほどからロンギヌスを使ってしていたこと……それは今回の騒動の加害者の個人データを消されないため、IS委員会のデーターベースにクラッキングしていた。
そんなアリサ姉達の思いも裏腹に交渉は続く
「ぐっ!」
『さて改めてお聞きします…プライドのために条件を飲まず、IS委員会の信用を地に落とすかそれともプライドを捨て、条件を飲みIS委員会を守るか……さあご決断を』
再度あちらの意志を確認するため伺っているとダンと腕を机に弱々しく叩く音がするが聞こえると声が聞こえてきた。
「……条件を……飲みます」
『……良いご決断です……それでは先程話したとおり……お願いいたしますね』
「…………いつか後悔させてやる」
……まだ押しが足りないようだな……
『後悔?どうやらあなたはわかっていないようですね……もし、俺の関係者やバニングス社の社員やその関係者に何かして見ろ、IS委員会を何一つ残さず粉々に潰して、生きていることを後悔させてやる!そうなりたくなければ報復などという愚かな行為は慎むことだな!』
そういって通信をきると一度溜め息……少ししてからアリサ姉達の方に向いて笑みを浮かべた。
『よし!これで色々と改修の手間が省け「省けたじゃないわよ!!!!」あべし!』
色々と省けたというのにアリサ姉に打たれた……解せぬ……
因みに俺と話していたIS委員会の幹部はこの件を終えたあとしっぽを巻くように退職書を残して逃げたとかなんとか……