インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語   作:ウィングゼロ

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ロンギヌスの設定に修正あり

カートリッジをマガジンからアイゼンのような内蔵タイプに変更します


十五話『海鳴市』

IS委員会襲撃から一夜が明け朝日が昇った頃俺はバニングス社の演習場の広さを使って朝の日課である走り込みをしていた。

 

『にしても……スバルもなにげに凄いよな……母さんから聞いた話だと……覇王の子孫を保護したんだろ?』

 

昨晩の家族との通信越しの団欒……その話の中に一際気になったのが先程言った覇王の話だ。

 

何でもやり手の格闘家を襲撃していたとか……そしてノーヴェと戦って相打ちされたところを保護されたとか……

 

『にしてもスバルの奴……聖王のヴィヴィオといい、冥王のイクスといい……ベルカ騒乱の王の関係者と面識多くないか?』

 

まあ実質一人、当本人なんだけどな

 

[でも心配ですね…ヴィヴィオ様と覇王に関しては]

 

『……ああ……あっちも大変かもな』

 

主にヴィヴィオ達が……

 

そんなことを思いながらもランニングを続けて演習場を大回りに2周(1週9㎞ほど)回ったあと社内食堂で朝食を済ませる前にリヴァイヴがいる倉庫へと立ち寄った。

 

中に入ると夜間も作業している整備員が多く居て鹵獲したラファール・リヴァイヴからISコアを摘出していた。

 

そんな整備員が作業をする中俺は一目散に俺が乗ったリヴァイヴのもとへ駆け寄ると装甲に手を当てる。

 

『昨日はお疲れ様…少し手荒く使ってすまなかったな』

 

リヴァイヴで殴ったり蹴ったりしたわけだし…一応謝っておこうと思っていた。昨日はそれどころでは無かったから…言えなかったけど

 

(ベツニイイヨ~)

 

『ありがとな』

 

(ソレトマタアレヤッテネ~)

 

『いやあれだけはもうしないからな』

 

(ケチー)

 

『……全く……』

 

リヴァイヴとも昨日からの仲だけど……関係かなり……良好……かな?

 

 

そして倉庫を後にして食堂で朝食を食べた後すずか姉共に帰りのヘリへと乗り込む。

 

外には俺が昨晩交渉した取引のため残ることになったアリサ姉が見送りにきている。

 

「それじゃあ、今日一日はお休みだからたっぷりと満喫してきなさい!」

 

『ああ、後のことアリサ姉に任せるよ』

 

ヘリのプロペラ音で通常では掻き消されるためアリサ姉と俺の耳にはヘッドフォン型の通信機が付けていてそれを通して話し合い、そしてヘリは海鳴市へと進んでいった。

 

 

 

「それじゃあ、優希くんお疲れ様、明日は改修後のリヴァイヴに乗ることになるけどプランは昨日組み立てた設計でいいんだよね?」

 

『はい、お願いします』

 

ヘリが海鳴市のヘリポートへ着陸した後、すずか姉が止めていた車に乗って八神家の前まで送ってもらう。

 

直ぐにすずか姉は車を動かして立ち去っていき車を見送った後、久々の我が家の中に入っていった。

 

 

『ただいま~っていっても、誰もいないんだけどな』

 

誰もいない我が家の中に入っていき奥のリビングへと辿り着くと直ぐさま自分の部屋…昔は母さんの部屋だった部屋に入ると直ぐさまベッドの上にダイブした。

 

『…………ああ、我が家は落ち着く~』

 

IS学園やらバニングス社の演習場と慣れない環境下なこともあったために中々落ちつけなかった。

 

これで漸く落ちつける………わけもないか

 

『ロンギヌス……サーチャーは?』

 

[はい、自宅周辺に配置したサーチャーで不審な人物は3人ほど確認しました]

 

『……IS委員会の奴等か?』

 

[その可能性が高いかと]

 

……全く昨日の今日だというのに……

 

『……しかたねえ』

 

楽に体を休めなかったことに少しいらつきながらも着ていた制服から黒を強調する私服に着替えて目を隠すサングラスをかけると自宅を後にしてある場所へ向かう。

 

 

(……案の定…三人とも付いてきてる……上手く悟られない絶妙な距離で……相手はこの手のプロか)

 

気配でなんとなく付いてきていることを感づいて、気付かれないように気付いていない素振りを見せる。

 

そして歩き始めてバス停に乗って商店街へとやってきた俺…

 

やはり、監視は振り解けない……まあ確実に振り解くけどな

 

『さて、あそこだな』

 

商店街を歩いていて辿り着いたのは中くらいの公園、回りには土曜日だということもあり子供がはしゃいで遊んでいて、そこ光景を見て頬吊り上げて笑みを浮かべる。

 

でも、俺は子供のそんな光景を見に来たわけではない…俺が一目散に目指したのは公園によくある公衆用トイレだ

 

何の躊躇いも無く男子トイレに入っていき奥の便座トイレの個室に入ると一度溜め息を付いた。

 

『女尊男卑で助かったぜ…そのお陰で監視も女子だからな……さて……ロンギヌス』

 

[了解、作戦通りに開始します]

 

ロンギヌスに指示を出すと俺はパープル色のベルカ式魔法陣を展開して目を瞑る。

 

目を瞑ったがものの数秒後目を開けて個室から出て洗面所の鏡を見ると目の前には茶髪で黄色の瞳をして私服も蒼を強調する全く別の姿に変わっていた。

 

『変身魔法、成功成功』

 

こういった追跡は入学する前から想定していた。

 

そのため付け焼き刃だが相手を巻くための魔法をいくつか習得したのだ。その一つがこの変身魔法

 

これなら怪盗二十面相のごとく別の姿に変わることが出来る…本当に魔法様々なわけで

 

『さて、翠屋にいくか』

 

姿を変えたことで怪しまれないと断言して本来の目的である翠屋へ向けて公衆用トイレから出て公園の外へ平然と歩いていく。

 

当然監視からしたらトイレから別の誰かが出て来たとしか考えられず少し見られた後視線は俺がまだ居ると思ってるトイレの方へと向く。

 

既に抜け出しているとも知らずに…バレたときは驚いてパニックになるだろうな

 

 

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