インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語 作:ウィングゼロ
翠屋で高町夫妻と話し合った後、スーパーで明日の朝までの食材を買ってから特にいくところもなかったために家に戻った。
戻ってから少し経つと監視していた奴らも戻ってきたのをサーチャーで確認…表情は完全に疲れ切っている様子だった。
まあそんなこと気にすることではないんだけどね…
『さてと……それじゃあ……』
今できることをやろうと家の自室に置いていた。ミッド製の空中投写型のディスプレイを立ち上げる。
『……カーテン閉めとくか』
監視者から見られてもあれだからカーテンを閉めて椅子に座って空中キーボードを出して作業に打ち込んでいく。
今の俺に出来ることは二つある
1つは明後日に迫った代表選のセシリア・オルコットの調査
これに関しては持っている機体の割り出しは直ぐに完了した……というかあの時名前言ってくれたからあんまり探す意味もなかったけどな。
『……ブルー・ティアーズ……イギリスが、開発した第3世代試作機……』
キーボードを操作して俺の前に空中モニターを8つほど展開させ一つ一つに、違うモーションや武装の映像を映し出す。
『見た限り遠距離か…だが殆どの武装はレーザー兵器…確かこの世界だと最先端の技術だったっけ?』
とうっすらと地球の世界情勢を頭から引っ張り出しながらモニタリングを続ける。
『……それと一番の強みはビットの全方位から可能のオールレンジ攻撃か…』
少しキーボードを、動かしビットが空を飛び交い相手を様々な方向から撃っている映像を俺の目の前に映し出す。
『……あれ?なんでオルコットさんは……ビット操作時に攻撃しないんだ?』
よく見るとオルコットさんはビットで攻撃している時に手持ちの武器を使用するどころか自機の移動さえしていないことに気付き少し考えた。
『……まさか…ビット操作時は動けないとかじゃないよな……それって致命的な弱点だろ』
[お言葉ですが恐らくオルコット様はマルチタスクを習得していないのではないでしょうか?]
『マルチタスクなしで!?正気かそれは!?』
俺は思わず声を荒げる。
だってビットを操作するにあって、必ずしも攻撃が来ないわけがない……それなのに操作で精一杯では完全な的である。
『……なあ……マルチタスクってそんな難しかったっけ?9才の子供でも習得できるよな?』
因みに俺の最大マルチタスク数は12……なのは姉に関してはその気になれば50は行けるとか何とか…流石戦技教導官
『取りあえず…致命的な弱点ははっきりしたな…それと警戒すべきは武装はこのレーザーライフルとビット六基だけなのか…だな』
[はい、恐らく最低限でも近接武器は所持している可能性が伺えます]
『取りあえず、言えるのは……油断しないなら簡単に倒せる……ってことだな』
[はい、マスター]
とりあえずは調べるのはこれでいいだろ……織斑は……何もわからじまいだし……対策しようもない……だが話だと篠ノ之と剣道しているとか………もし機体に剣付いてなかったらどうするつもりなんだろう
……まあ別にいいか俺が気にすることでもないし
『調べ物はこれぐらいでいいか……次は……』
調査も直ぐに終わったために8つのモニターを全て閉じるとまた新たにモニターを表示させる。
しかし今度のモニターは何も映し出されてはいない。
俺が今できることの2つ目それは専用機となるリヴァイヴの改修機のOSの構築。
以前の突貫工事のOSは通常のリヴァイヴより少し良く動くほどOSだった
それにロンギヌスが即座に考案したシールドエナジーを一点に収束して攻撃および防御に使用するシステムも突っ込んだだけに過ぎない
といっても……OSはそう簡単にほいほいとできるものではないのだが……俺には特別、もう一つの専用機があるわけで……
『さてと組み立てるか』
そうと決まれば俺はキーボードを高速で打ち込んでいきモニターには打ち込まれた英数字が並べられていく。
おそらくOSを組みたてるに当たって相当な時間を費やすのは一般的だ
しかし俺にはもう何年も相棒のロンギヌスが存在する。
しかもISとデバイス両方とも精密な機械ときて似ているところと多い。
つまり、俺用に調整されているロンギヌスのOSをIS用にアレンジしてリヴァイヴに組み込むたったそれだけでいいのだ。
え?手抜き?そんな簡単に高難度のOS組むなんてチートだって?
なら聞こう…身近に俺用に調整されてる専用機あるのに流用しない道理…ある?
まあ何はともあれロンギヌスのOSも相当な量だしそれにアレンジを加えることから……ぶっ通しなら四時間……何度か休憩ありなら六時間ってところかな?
さてと…やっていきますか
そして場所は変わって翌日のバニングス社の演習場。
勿論ここに来た理由は…出来上がった俺の専用機の稼働のためである。
昨日のうちにOSは完成しアリサ姉に送りつけ、その時に昨日の取引も全て完了した。
それからバニングス社の整備員が日夜問わずリヴァイヴを改修し今日の朝ようやく完成したのだ。
演習場にすずか姉と付いてから待っていたアリサ姉に連れられてやって来たのは倉庫前…この中に俺のもう一つの相棒が待っているのだろう
「さて、それじゃあ…お披露目といこうかしら!」
とアリサ姉は元気よく声を上げると倉庫の扉が開いていき、中のリヴァイヴが姿を現す。
『これは……』
一言で言うとかなり変わっていた。
正面から見たところは通常のリヴァイヴとそう変わってはいないがカラーリングが緑から漆黒へと変わり。
何より大きく変わっているのは背部のスラスター、二つしかなかったメインのスラスターは母さんの飛行魔法のスレイプニールをイメージさせる形に6つに増強されている。
後は細かいところで脚部と背部のスラスターに旋回用の小型スラスターも付いていることだろう。
これを見るだけでもわかるように完全な高機動性の機体……先の戦いで感じた不満は確実に解消されているだろう。
「驚いた?うちのスタッフが丹精込めて改修したあんたの専用機…この機体ならあんたに付いてこれるはずよ」
「カラーリングは優希くんのバリアジャケットと同じ黒なんだね…そうだアリサちゃんこの子の名前は?」
そうだ、新しくなったんだから名前も変わるのか一体どんな名前なんだろうか……
「ええ、今から教えるわ、この機体の名前は
ラファール・リヴァイヴ・カスタム