インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語   作:ウィングゼロ

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二十二話『ルームメイト+αと親睦を深めよう』

「…あっ!でもやーくん…やーくんって明日はおりむーとセッシーと戦うんじゃなかったー?」

 

あ…そういえばそうだった…

 

「え?そうなの?」

 

簪さん、その噂、結構有名なんだが…それほど専用機にご注進だったわけね

 

『と、取り合えず明日の方は何ら問題ないです「別に敬語はいいから」…ああ、さっきも言ったけど…明日のことは問題ない』

 

「やーくん凄い自信だね~でもセッシーは代表候補生だよ~」

 

『問題なし、大体はデータで見たから…なんなら明日、簪さんを連れて見に来いよ…約束守った上で勝つから』

 

えらく布仏さんは心配してるみたいだけど…俺勝てる気しかないしな

 

「本当に~あっ、やーくん、私のこと本音で良いよ」

 

「私も…呼び捨てで構わないから」 

 

『わかった…俺のことも名前で呼び捨てで構わない…本音は…その愛称で呼ぶだろうけどな』

 

話し合って打ち解けていたこともあってお互いに名前で呼ぼうことになった、俺達…取り合えず、明日の戦いの準備自体は問題ないために簪の抱えてる問題の方に直視した。

 

『取り合えず、簪が作ろうとしてる専用機…どういった経緯で簪が一人でやろうとしたのかそこら辺の説明も出来ればして欲しい』

 

今更首突っ込んだけど…その辺何も聞いてないんだよな……

 

「そういえば…何も言ってなかったね…私の専用機…打鉄弐式は倉持技研っていう施設で開発されていた第3世代試作機なの…打鉄弐式は本来入学前に完成するはずだった…」

 

『…問題が発生したのか?』

 

そう俺は問い掛けると簪はこくりと頷く。

 

「実はこの話には織斑一夏も関係してるの」

 

「おりむーの専用機も倉持技研が開発してるんだよ~」

 

ああ…なんとなく話が見えてきた。

 

『まさか…織斑の専用機に打鉄弐式の人員も割いて、それで開発が止まった…そういう話か?』

 

推測を立てて言うと簪と本音が縦に首振って頷く…まじか…

 

『…最低だな技術者として…プロなら両方やれってんだ…』

 

俺もデバイスマイスターの資格を持っているから作ることの大変さはよくわかってるつもりだ…

 

だがやっていた開発を簪に全て任せてそれでも倉持技研が作ったってでかい顔されるのも気に食わない。

 

『簪、今の打鉄弐式の状態ってどれぐらいなんだ?』

 

「この前組み立てだけは完了したけどOSやシステム関連は…」 

 

ってことはまだハリボテ状態ってわけか…

 

「それと武装もまだ出来てないんだよね」

 

「うん、春雷と山嵐…春雷は2門の連射型の荷電粒子砲…山嵐はマルチロックオン・システムを使った最大48発の独立稼働型の誘導ミサイル、それともう1つ完成してる超振動薙刀の夢現の3つ」

 

『……武装は三つだけか…』

 

ブルーティアーズも言えたことだけど武装が少なすぎる気がする…それに…

 

『決定打っていう武装はないんだな…』

 

「決定打?」

 

『確かに荷電粒子砲も独立稼働型の誘導ミサイルも確かに強力かもしれないけど…完全に決め手になるわけじゃない』

 

「それじゃあ優希はどうするの?」

 

「そうだな…弐式の予想パラメーターを見る限り防御特化の打鉄よりリヴァイヴのような機動性重視な点がある……防御重視なら…なのは姉みたいなSG(センターガード)が出来るんだけどな

 

まあそれは本人の要望なわけだしスタイルを変えるのも駄目だろう

 

「優希?何か言った?」

 

『いいや何も…取り合えず…って簪の簡易ディスプレイに三人群がるのもなんだなちょっと待って』

 

そういって俺は家から持ってきた荷物から空中投射型のディスプレイを取り出して机に置く。

 

「そ、それは…!空中投射型のディスプレイ!最低でも40万はする。学生の身分ではお目にかかれない物を優希は持ってたの!?」

 

ディスプレイを置いて見せただけで簪がぐいぐいと食いついてくる。てかこっちじゃあそんなに高いのか…あっちだとこのディスプレイ約20万ほどで買えたのに

 

そう思いながらディスプレイを起動して完全に立ち上がるまで少し時間がかかった後空中キーボードとモニターを展開してキーボードをタイピングする。

 

『簪、弐式のデータこっちにコピーして送ってくれないか?』

 

「うん、ちょっと待ってね」

 

そういって簪も自身の眼鏡型のディスプレイを操作して俺の方のディスプレイにコピーした弐式のデータを送るとすぐさま送られてきたデータを展開、簪と本音にも見えるようにとモニターに大きめに映し出した。

 

『取り合えず、俺はこの春雷を強化するのが一番かな…まず荷電粒子砲っていうけど何発も撃ち続けてたらオーバーヒートを起こす可能性がある…だから直ぐに再使用できるよう冷却機能を搭載すべきかな…それと砲身を厚くして砲身が焼き切れないようにするこれだけでも使い勝手が違ってくると思う』

 

「ほえ~やーくんすごーい」

 

『そんなこと無いぞ…取り合えず…一旦休憩しよう…あれもあるわけだし』

 

「あれ?」

 

やはり気になるのか不思議そうに首をかしげる簪、俺は冷蔵庫からあるものを取り出す。

 

『はい、取り合えず数がわからなかったら5つだけ買ってきたんだ』

 

といいながら簪達の前で箱をあけると中にはケーキが綺麗に立ち並んでいた。

 

「あ~ケーキだ~」

 

『俺の故郷で美味しい喫茶店のケーキ…多分聞いたことあるんじゃないか?喫茶店翠屋っていう名前』

 

「あっ、その名前知ってる…」

 

と簪が聞き覚えのある顔で俺を見てくる。

 

『取り合えずこれを食べて少し休憩してからまた話し合おう、焦りは禁物だからな』

 

「…うん」

 

休憩を取ることに笑みを浮かべて頷いた簪

 

まだまだ時間は残されている…一人では途方に暮れるほど時間がかかるだろう…だけど三人でならより早く安全に打鉄弐式を完成させることだって出来るはずだ

 

 

そう思いながら俺は買ってきた翠屋のケーキを取り出して3人で一緒に食べるのであった。

 

余談だが残り2つのケーキは簪と本音がもう一つずつ食べて買ってきたケーキは完食した。

 

 

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