インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語   作:ウィングゼロ

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二十五話『騎士VS最強の弟』

セシリアとの戦いに勝利した優希…

 

しかしセシリアは最後の一撃の衝撃で意識を失いISが解除されて地面へと落下していく。

 

「っ!まずい!」

 

優希もこのままセシリアが落ちていくのを見過ごさずリヴァイヴのスラスターを吹かせて地面に叩きつけられる前にセシリアの体を保護して落下を阻止する。

 

因みに今現在セシリアは優希にお姫様だっこされているのは余談である。

 

「ん…私は…」

 

「あっ、気がついた?」

 

優希が地面に着地した後、セシリアが意識を取り戻し優希は安否のために声を掛ける。

 

「あっ…!」

 

「ごめん、男性嫌いなのは知ってたけどあのままじゃ地面に叩きつけられていたから」

 

と男性を劣等感を持っているセシリアにきちんと説明する優希。

 

「いえ…そ、そんなことはありませんわ」

 

しかし先程の態度は裏腹にセシリアは頬赤く染めて優希の顔を見つめた。

 

「オルコットさん…立てる?」

 

「は、はい…それと…」

 

「ん?」

 

「私のことはセシリアと…呼び捨てで呼んでくださいまし」

 

そうお強請りするように優希を見つめるセシリア、そのセシリアに少し戸惑ったが直ぐに冷静になって返事を返した。

 

「わかった…これからはそう呼ぶよ…セシリア」

 

「はい!優希さん」

 

とお互いに名前で呼びセシリアは名前で呼ばれた嬉しさから笑みを浮かべた。

 

「ところでセシリア…ブルー・ティアーズは大丈夫か?武装全部使い切ったと思うんだけど」

 

「…ええ、優希さんに手痛くやられてしまいましたし、この損傷では直ぐに修復もままなりません…私は今回のクラス代表を辞退しようと思いますわ」

 

「…そうか…」

 

セシリアと話を終えた後カタパルトデッキに戻った優希、そこに一夏は何か言いたげな表情で詰めよってくる。

 

「おい!八神!」

 

「…いきなりどうしたんですか?」

 

「なんだよ!あの戦いは!?あんなの男らしくねえ!」

 

「…は?」

 

なにをいっているのか…そう思った優希は首を傾げる。

 

「一方的に虐めて楽しいのかっていうのかよ!」

 

「……つまり、織斑はセシリアと対等に戦えるよう手を抜け…そう言いたいんだな」

 

「ああ、そうだ!」

 

俺は間違っていないそう一夏は目で訴える。

 

「…馬鹿馬鹿しい…」

 

「なんだと!?」

 

「手を抜くということはそれは相手を侮辱することに繋がる…それすらわからないとはブリュンヒルデ(世界最強)の弟と聞いて呆れる」

 

「なっ!千冬姉は関係ないだろ!」

 

優希に指摘され、この場で織斑先生は関係ないと否定する一夏。

 

しかしその答えは個人の意志であり周りの総意はそう簡単にはいかないものだ。

 

「…まあいい…話し合っても何時までも平行線だ…なら手っ取り早く戦って決めるのが一番だ…専用機の最適化ができたなら来い…初期設定で来ても瞬殺と結果が見えているからな」

 

と優希はリヴァイヴの補充が完了するとまたアリーナへと出撃した。

 

 

そしてアリーナで待つこと約30分、ようやく一夏がカタパルトデッキから出てくる。

 

白を強調する機体、右手には近接ブレードを持っている。

 

「来たな…それが織斑の専用機か」

 

「ああ、この白式でお前の根性をたたき直してやる!」

 

と勝てる自信があるのか優希に向かって強気の発言を述べる。

 

「……勝てたらな」

 

「っ!いくぞ!うおぉぉぉっ!」

 

軽い挑発を言う優希に挑発に乗って一直線に突っ込んでいく。

 

「…単調な動きだな…いい的だ!」

 

優希は左手にガルムを取り出して持つと一夏に向けて3発放ち、一直線に飛ぶ一夏はその全弾直撃する。

 

「く、くそ!」

 

「さっきの威勢はどうした!?」

 

「なら零落白夜!」

 

そう一夏は叫ぶと持っている近接ブレード雪片弐型の形状が変形しレーザーブレードが展開させる。

 

(マスター高出力のエネルギーを検知、それと同時に白式のシールドエネルギーも低下を開始しております)

 

(…まさかあれ…自分のシールドエネルギーを使用してるのか…なんていうピーキーな能力…)

 

念話でロンギヌスが零落白夜を分析して優希に教え、それを聞いた優希は使い勝手が悪いと判断して呆れた。

 

「たぶん、このまま避け続けても勝てるけどそれだと味気ないしな…なら驚かせるか」

 

優希は良いことを考えたのか笑みを浮かべてガルムを空へと投げ捨て近接ブレードの葵を取り出す。

 

「うおぉぉぉっ!!!」

 

優希は葵を両手で構え、それを見た一夏は迎え撃とうとしていると思い一直線に雪片弐型構えて振るう姿勢を取る。

 

しかし優希は一夏とは打ち合うつもりなど毛頭に無かった。

 

「はあぁぁっ!!」

 

優希はリヴァイヴに組み込んでいたプログラムを起動してシールドエネルギーを葵に収束させ、まだ葵の間合いに入らない位置で一夏目掛けて葵を思い切り振るう。

 

優希が振るった葵の一撃は収束させたエネルギーを斬撃として放ち、それは一夏を目掛けて飛んでいき斬撃が飛んでくるなど予想もしていなかった一夏は為す術もなく直撃を受けた。

 

「そん…な…」

 

「…これが結果だ…お前にはその剣は重すぎる」  

 

[勝者 八神優希]

 

一夏の刃は騎士には届かず…虚しくも勝利者の名前が名乗られた。

 

 

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