インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語   作:ウィングゼロ

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三十七話『それぞれの思惑』

優希SIDE

 

凰さんの降参で幕を下ろした模擬戦、戦いが終わったことで俺はリヴァイヴを解除すると同じく甲龍を解除した鈴員の元へと向かう。

 

『おつかれ…中々良い線行ってたと思いますよ』

 

「お世辞はいいわよ、噂通りあんたは強いわね」

 

と互いに強さを認め合ったからか戦った後だというのに笑みを浮かべながら握手する。

 

…本当は織斑達ともそうなって欲しいんだが…

 

これは俺の願望…実際はそうならないことが多い…

 

『俺なんてまだまだ未熟…凰さんもまだまだ伸びると思いますよ』

 

「あんた、まだ強くなろうとしてるの…呆れるわね…それとあたしのことは鈴でいいわよ…凰なんて呼びづらいでしょ?」

 

とまだ強くなろうとしている姿勢に少し呆れた表情を見せる鈴…そして名前でと言われて俺は素直に鈴のことを名前で呼ぶことにする。

 

『ああ、わかった…それでこれからどうする?』

 

「どうするって何が?」

 

俺が言いたいことがなんなのかわからず鈴は首を傾げる…

 

確かに主語が抜けているからそれもそうか…と思いながら俺は話し始める。

 

『この1回で終わらせるのかそれとも続けるか…練習相手にはなってやるってこと…っで…どうする?』

 

と再度まだ戦うか訪ねると鈴は笑みを浮かべて即座に返答した。

 

「あたりまえでしょ!やるに決まってるわ」

 

と鈴は甲龍を展開して戦う意志を俺に示してくる。

 

『なら…思う存分やってやるよ!』

 

俺も鈴の意志に応じてリヴァイヴを再展開、そして俺と鈴との戦いは夕日が沈みかけるまで続いた。

 

 

 

……

 

『あ~疲れた~』

 

体中が疲れてあんまり動けない…

 

疲れ果てている俺は部屋のベッドで体の回復をしていた。

 

「優希が限界まで体力を使ったからそうなったと思う」

 

と椅子に座りディスプレイと睨み合って真剣に打ち込んでいる簪は少し俺に向かってそう言葉を投げかけた。

 

『でもありがとうな肩を貸してくれて』

 

「う、うん…どういたしまして…ねえ、優希」

 

顔を赤くして返事を返す簪、 それから少ししてもじもじしながらも俺の名前を呼んでくる。

 

『どうした?』

 

「あ、明日…お休みだから…その…一緒に気分転換に出かけない…かな」

 

恥ずかしく勇気を振り絞って述べたそれは2人で何処かへ行くという誘いであった

 

その時俺はふと頭の中にあることが過ぎる。

 

地球に来てからまともにくつろげた覚えがない…少し羽目を外してもいいだろう

 

そう思った優希は頷いて簪への言葉をかえした。

 

『いいよ、場所は電車で行ったレゾナンス…で良いんだよな』

 

「うん!それじゃあIS学園前駅に9時に集合!絶対だよ」

 

と嬉しそうに笑みを浮かべる簪に俺も少し頬緩ませるのであった。

 

《どうしましょうか…これは…あれですよね……やはりここはマスターのパートナーである私がサポートしなければ…早速…はやてさまに極秘連絡を…》

 

この時ロンギヌスがそんなことを思って密かにしていたとは何も知らなかった。

 

 

NOSIDE

 

ミッドチルダ クラナガン郊外…八神宅

 

「ん~今日も疲れてくたくたや~」

 

「お疲れ様ですぅ、はやてちゃん…お飲み物取ってくるのですぅ~」

 

「ああ、おーきにな…あれ?優希から電文の連絡?なんやろ?」

 

…………

 

 

「こ、これは…!」

 

「はやてちゃん、お茶持ってきたですよ~」

 

「一大事や!!」

 

「はうぅ!?ど、どうしたのですか?」

 

「リイン!行くで!」

 

「ど、どこにですか?」

 

「地球や!地球!こんな面…やない一大事なことがおきようとしとるんや!見逃さへん理由は何処にもないで!!」

 

「ああ~はやてちゃん…引っ張らないでください~」

 

 

……一方IS学園の寮の一室でも…

 

 

「……か、簪ちゃんが…八神優希と…二人きりで…お出かけ…」

 

「会長?また盗聴してるのですか?」

 

「………」

 

「会長?お嬢様…どうなされたのですか?」

 

「…八神優希が…簪ちゃんと…デート…!そんなの…そんなこと…!

 

 

 

 

認められないわ!!」

 

「あの…お嬢様?」

 

「絶対に阻止しないと!虚!悪いけど明日の予定を全てキャンセルしてくれる?私は八神優希をこの手で葬り去る!簪ちゃんは…絶対に渡さない!」

 

「……これは…どうしたものでしょうか…」

 

こうして各々の陰謀が交錯しながら夜は過ぎていった。

 

 

 

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